ストック貯まってきたので連投します(油断)
あれから特に危ない事態に陥る事はなく、トレーニングもしっかりして、本当にたまにはぐれの悪魔に出会った時に逃げたり、戦って勝利する毎日を過ごした。はぐれ悪魔現れすぎじゃないですかね?流石駒王町。
そしてついに、二年生になったのである!
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「いよいよ、原作開始が近づいてきたな...」
『それは構わないが、本当に堕天使からの接触なんてあるのか?わざわざ今さら殺しに来るとは思えんが...原作とやらからはかなり離れた行動をしているだろうしな?』
「いやまぁそれはそうなんだが...ただまぁ、なんとなく...原作の通りの展開になるっていう予感がするんだよ。...ほんと感覚なんだけどな」
『不安を誤魔化す為の錯覚じゃないといいなぁ?相棒』
こいつは少しは緊張している俺に対して励ましの言葉とかないのかよ...
『まぁ安心するといいさ、相棒がフルに倍化すれば中級悪魔よりそこそこ下程度の実力はあると思うぞ?戦えんことはないだろうさ』
「まっっったく安心できない数値ですけど...」
あっ、そういえば学園で生活する中でオカルト研究部のメンバーはすれ違ったり見かけたりしている。
全員顔面偏差値がすごいことになっている...
実力もすごい差を感じる...
日常生活では押さえているであろうにも関わらずだ...
まぁ今のところ特にアクションはなかったし、多分見逃されているんだろうな...
ここまできて管理者であるリアス・グレモリーにバレていないなんて事はないだろう...
自分でもそこそこ暴れた自信がある...
「まぁ本当に最悪の最悪、一週間前に手に入れたこの魔方陣を使えば接触の機会は訪れるんだから、そこからなんとか軌道修正するしかないだろうな...」
念のためにポケットに常備するようにしている。ハンカチかよ...
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それから数日が経ち、いよいよその時が訪れてしまった。
「あなたが兵藤一誠さんですよね...?」
「ッ...!えぇ...そうですけど?」
あまりに唐突でつい言葉が詰まってしまったが、なんとか返事を返すことができた。
レイナーレだ。ついにこの時が来たんだ...
実際に見たらかわいいな...本性知ってるし揺らがないけど...
「あのっ!私、天野夕麻っていいます。こんにちわ...」
「はっはい...こんにちわ...」
「あの、もしよかったらなんですけど...少しついてきてくれませんか?お話したい事があるんです...」
ん?付き合って下さいじゃないのか?まさかもう今日殺すつもりなのか...?
『ハッハッハ、早速差異が出ているじゃないか』
うるせぇ笑ってんじゃねぇよ!このやろう...
「あぁっと...うん!いいよ?でもここじゃダメなのかな...?」
「はい...ごめんなさい!できれば人気のない所でお願いしたくて...誰にも聞かれたくないんです...恥ずかしくて...」
顔を赤くして恥ずかしがっているように見える
あーこれ完全に告白しますムードじゃん...
手口知らなかったらまじでほいほい着いていっちゃいそうだなぁ...
まぁでもこのイベントは数日くらい早まっても問題ないだろう。
というかむしろ1日でも早く終わらしたい。地味にストレスなんだよ...いつ来るかわからない死亡フラグを抱えるのは...
「それじゃあ、着いてきて下さい...」
彼女は俺の手を少し握って引っ張り始めた。
これから人払いの結界がある場所へと連れていくのだろう...
だがまぁ問題ない、この魔方陣さえあれば...あれ?魔方陣?あれ?????
いつもポケットに入れていたのに無いぞ!!まって?まずいまずいまずい...
『おうおうおう!やらかすじゃないか相棒!!ククク!面白いやつだなお前は。さぁ命の危機だぞ?どう切り抜けるんだ?』
面白がってる場合じゃないだろう!!まずいってこれ...
レイナーレと正面からやりあって勝てるとは思えないぞ...?
『やってやればいいだろう?先手必勝さ...』
ぬぅうううううう!!!!!肝心な時に何やってんだマジでぇぇぇぇぇ!!!!
そうだ!昨日魔方陣ってどんな仕組みなのか見てればわかったりしないかな?とか言いながら机に置きっぱにしたわぁぁぁぁぁぁ!!!
「あの...どうかしましたか...?」
まずい、動揺を悟られてしまったか...?
いや、チャンスじゃないか?
「あーっと、ごめんね!ちょっと携帯を学校に置き忘れちゃったのに気付いてさ!!ちょっとだけ取りに戻ったりしてもいいかな?」
「すぐに終わりますから、その後じゃダメですか...?」
「あ──ー、財布も一緒に置いててさ、お金取られたらまずいし、その?ね?少しだけ!必ず戻ってくるから!!ね?」
「...........」
無理か...?ダメか...?
「..........あぁイライラする。もうここでいいわめんどくさい...」
まずい...殺意を感じる...やるしかねぇ!
「来い!」
ブーステッド・ギアを呼びだす。
「ウフフ、やっぱり目覚めているのね...
なら...死んでくれる?」
レイナーレが光の槍を生み出してこちらに投擲する。
「ぬんっ!!」
俺は辛うじてそれを回避する、それと同時に
『Boost!』
一回目。やばいぞこれ...溜めきる時間は絶対ないな...
「あら、今のを避けるなんて...やるじゃない...のっ!!!」
二度目の投擲。
俺は前に飛び込んで辛うじて避ける。
「チッ!...ちょこまかと!」
前に飛び込んで前回りした俺に蹴りを入れようとしてくる。
俺は籠手でそれをガードするが吹き飛ばされた
「ッ...!ンガッ!!」
後頭部を地面にぶつけた...痛ってぇ...
体勢を立て直す...
『Boost!』
二度目の倍化!よし!これで少しは逃げに徹するだけの余力が生まれる!
「そろそろ死んでくれないかしらッ...!ねぇ!!!」
さっきよりも速い投擲...!
「ぎぃぃぃ!!」
避けようとしたが、右腕の一部をえぐられてしまった...
「カスッたか...でも、大体わかったわよ?あなたの実力...次は足を潰してあげる」
次の投擲、右膝を貫かれてしまった!
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」
痛い痛い痛い痛い!!!!
心のどこかで俺は思っていた。自分はそれなりに強くなった。もしかしたら勝てるかもしれない。なんとかなるかもしれない...
だがそんなものは幻想でしかなかった。
現実は残酷だ。
弱者は強者にただいたぶられる。
わかっていたつもりだった...ただのつもりだったのだ...
今の一撃で倍化も解除されてしまった。
「あら?もう終わり?まぁしょうがないわね、下等な人間ごときが、少々
全くその通りだちくしょう...
あ──、兵藤一誠を押し退けて、新たな人生を得ても...それでもなお下らない理由で死ぬのか俺は...
こんな...下らない...忘れ物だなんてそんな理由で...
「ふざ...けるな...」
「は?」
「ふざけるな...!こんな理由で死んでたまるか...ふざけるな...!!!クソクソクソクソ!!!!!」
「はぁ...喚かないでよ下等生物。うるさいのよ。」
こんなので...まだ、何も...何も成し遂げていないのに...
このまま俺が死んだら...アーシアはどうなる?他の皆はどうなる?赤龍帝がいないこの世界はどうなる?
なにより...俺自身はどうなる...?
「ちくしょうちくしょう...死んでたまるかぁぁぁああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
心の底から叫んだ。俺はまだ生きている。最後の一瞬まで、命を燃やすんだ!!
諦めるわけにはいかないんだ...!!
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
『Dragon booster!!』
宝玉が強く強く光輝いた。
「なっ...!なんなの...!!?」
『Boost!Boost!Boost!Boooost!!!」
身体中に力が駆け巡る
「死んで...たまるかぁぁぁぁあああ!!!」
左足に力を入れて全力で飛び込む。
足を負傷して、次の一撃が最後の一発。終わったら倒れる。奇しくもイッセーと同じ状況になってしまったな、なんて下らない思考が一瞬頭をよぎった。
「おおおおおおお!!!」
籠手で殴りかかる。
「なんなのよお前はぁぁぁぁぁ!!!」
相手も光の槍を突き刺そうとする。
お互いの攻撃が同時に突き刺さった。
「ごぱっっ...!」
血を吐き出す...
思いっきり腹に穴が開いた...
間違いなく死ねる...
あぁ...くそっ...でも...
「へっ...最後に一発いれてやったぞこのやろう...」
はぁ...すまなかったなドライグ...ダメな宿主で...
『いいや、気にするな相棒。お前は良くやった。今はゆっくり休め。』
はっ...最後くらいは慰めの言葉をかけてくれるんだな...
..........
.....
...
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「くそっ...!!!このガキッ...!!!下等生物ごときがッ!!!あろうことか私を殴っただと...!!?」
苛立ちがピークに達する...
こいつはそもそもからムカつく奴だった。
どこか見透かしたような目。
猿の癖に一切顔も赤らめないし...
ムカつくムカつくムカつく...
ただ殺すだけじゃ満足できない!!
どうやって死体を弄んでやろうか...!
「ごきげんよう、堕ちた天使さん...?」
現れたのは、緋色の髪を持つ悪魔であった...