「んッ゛ッ゛!ん?あ...あれ?」
目を覚ましたら部屋の中にいた。
どういうことだ?俺は確か死んだはず...
『目覚めたか相棒』
「ドライグ!!え?どういうことだ?え?」
『慌てるな、きちんと説明してやる。まず、お前は確かに死んだ。いや死にかけたが正確だな。だが、その後現れたのさ、リアス・グレモリーがな...』
「なっ...!なんで!?魔方陣はなかったのに...」
『大方お前達の戦いを嗅ぎ付けて事態の収集を図りに来たって所だろう。管理者なんだろう?この町の。』
「確かに...それならありえるのか...?」
『そしてお前の目論見通り、悪魔の駒を用いた転生によって無事に転生悪魔へと生まれ変わったというわけだ。良かったな相棒、念願の悪魔だぞ?』
「うぅ...寝起きからこんな話聞かされてもついていけねぇ...」
『お前の"原作知識"だのなんだのの話よりはずいぶんと現実的だと思うが?』
「まぁ確かにそうかもしれない...」
しかしそっか...そうなのか...なったのか...悪魔...
「そういえばレイナーレはどうなったんだ?」
『あいつは逃がされていたとも...まぁあの場でリアス・グレモリーに殺せというのも無理があるだろう...せいぜい強めの警告程度だ。』
それもそうなのだろうか...
まぁ考えるのは後にしよう...
今は純粋に、生き残る事ができた喜びを噛みしめなければ...
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朝日が辛い...体が怠い...
「あぁ...これ結構きついんだな...早く慣れてしまわないとまじで遅刻常習犯になっちまう...」
ふらふらとしながらなんとか学校に到着した。
松田と元浜がいつものようにお下劣トークをしているが、生憎俺にはそれに付き合えるほどの体力が今はない...
「なんだよイッセーノリ悪りぃなぁ!折角のお宝作品だぞ??」
「うーん...悪い...今日ちょっと調子悪いんだよ...勘弁してくれ...」
「なんだ風邪でもひいてんのか?ならよぉ知ってるかイッセー?病気してる時はオ◯ニーすると免疫が高まるらしいぜ?」
「ちょっとエロバカども!朝から気持ち悪い話しないでよ!!」
「うるせぇ!俺はイッセーを想って猥談してやってんだよ!!これは立派な治療行為だ!!」
「きもーい!!」「サイテー!!」
「おいおいおい!言われてるぞイッセー!お前の為を想って頑張る友人に!外野から理不尽な罵りが投げられているぞ!何か言う事があるんじゃないのか!!?」
「あぁ?あー...俺は眠る...頑張ってくれ...」
眠すぎるのでそのまま寝た。
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気がつけば放課後になっていた。
「どんだけ寝たんだ俺...授業時間ほとんど寝てたな...」
『悪魔になった弊害という奴かもな。それで、どうするんだ?リアス・グレモリーに挨拶でもするのか?』
「んー...いや、向こうから接触してきた時でいいかな。リアス・グレモリーの駒になった以上、焦らなくても問題ないと思うし...それより夜目が聞くようになったし、これからは夜に修行する事にしようか。それならわざわざ森に行かなくとも人の目が少なくて済むし。」
『そうだな。とはいえ、その時間帯は裏の時間帯だ。今までとは比にならんレベルで何かしらと遭遇する事になるかも知れんぞ?』
「それも悪くないかなって。原作から考えて、悪魔になれた以上、しっかり倍化すれば弱い上級悪魔レベルの実力は持ってると思っていいと思うし、最悪の場合は間違いなく今度こそリアス・グレモリーが接触してくれるはずだ。」
『まぁお前の判断に従おう。では帰るか...』
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時刻は丑三つ時。
「おぉ...今までのトレーニングが嘘みたいに軽いな...やっぱり悪魔に転生すると肉体のスペックが全然違うな、まぁ今が夜ってのはあるかもしれないけど...」
『そうだな、何かしら方法を考えなければ効率の良いトレーニングはできんだろうな』
「まぁそういった器具なり魔法なりは存在してるだろうし、今日はとりあえず倍化の上限でも調べるか...」
.....
『Boost!』
16回目の倍化、倍率にして約65000...桁がおかしい事になってるな...
『そろそろ限界が近いと思うぞ』
原作イッセーはライザー戦では十数回を普通に出してたからもっと行けると思ってたんだがな...
『そう簡単にはいかんだろうよ。ただまぁ、今までとは一線を画しているのは間違いない。これからも励む事だな...』
『Explosion!』
よし、今日はこれで動く練習だな。
これだけ倍化しても勝てない相手が無限に転がってるんだからほんとこの世界は嫌になってくるな...
一発目の倍化が解けるまで動き回った。突然強くなってしまうと体が慣れないな...
『Reset!』
「あ──、まぁ今日はこんな物にするか...初日だし...変なのに捕まったらめんどくせぇ」
といって、タオル等をしまって帰ろうとしたその時...
「このような地方の市街で貴様のような存在と出会うとは、数奇な事があったものだ...」
スーツを着た男がこっちを見ていた。
「うわぁ...確実に堕天使じゃん...」
『ハッハッハ!お前のいうフラグ?とかいうのはいつも綺麗に作動するなぁ!』
うるちゃあああああい!!!
ほんとに勘弁してくれよ!心の準備をくれよ!!
なんなんだよ全く!!!
ああああもう!
「来い!ブーステッド・ギア!!」
『Boost!』
「ほう?
「主は誰だ?こんな辺鄙な場所を縄張りにするような輩だ、階級が低いか、物好きかのどちらかだな」
「な...なんの話かわからないなぁ...?」
「惚けるなよ下級風情が...おまえの属している主の名を早く言え。こんな所でお前達に邪魔をされると迷惑だ...こちらとしてもそれなりの...いや、まさかお前、「はぐれ」か?主が居るのならそれを答えるはずだものなぁ...勝ち目がないことぐらいおまえのような下等な者でもわかるだろうしなぁ!」
『Boost!』
二度目の倍化。
そもそもの身体スペックも上がってるし、もうちょっと時間を掛ければ戦う事は厳しくても逃げて時間を稼ぐ事はできるはず。そこまでいければ後は勝てる所まで倍化するだけだ!
「さぁ...主はいるかもしれないぜ...?俺がお前に語っていないだけでいるかも...」
「下らない事を言うな。主の気配も仲間の気配もなし。消える素振りもなければ、魔方陣の展開も行わない。お前は間違いなく「はぐれ」だ。例えそうでなかったとしてもここまで何もしないような無能なら相手じゃあない。」
『Boost!』
三度目だ。ちょっと厳しいけどいけるか...?
「さて、さくっと殺るか...」
男はこちらに手を向けて光の槍を形成する。
射出!
「ふっ!」
俺は難なく避けた。
悪魔になって身体能力も動体視力も上がっている。所詮はレイナーレに従う程度の堕天使、このままの調子で行けば勝てるはず...!
「避けるか...!しかも貴様...!魔力が出会った瞬間と比べて大きく肥大化している...!それがお前の
まずいな、本気にさせてしまったか?
「ほらほらほらほら!」
連続で光の槍を投げられる。
一発でも当たれば光の力で動きにくくなる...
跳んだりしゃがんだりしながら少し大袈裟に避ける。
『Boost!』
四度目。これで奴と同等か少し下ぐらいにはなっただろう...
「貴様ぁ!その
「今さら遅せぇ!!倒してやるぜ!お前をなぁ!」
俺は一転攻勢、果敢に攻めに行くことにした。
『Boost!』
五度目!これで実力は完全に追い抜いた!
いや、槍が当たる可能性を考えればもう少し上げても良いはずだ...
「おのれおのれおのれぇ...!!」
闇雲に槍が投げられる。
「そんな適当な狙いで当たるわけねぇだろ!」
俺は避けながら男に近づいていく。
『Boost!』
六度目!もう十分だ!爆発しろ!
『Explosion!」
一気に加速して男の目の前に飛び込む。
「一発くらいやがれ!」
顔面に拳を叩き込んだ。
「ぐぉおおお!!!お...のれ...っ!!」
「おら!もう一発!」
もう一度ぶん殴って地に落とす。
マウント体勢を取った!
てか俺、マウント大好きだな...お猿さんかよ...
「オラオラオラオラ!!!おるっ...!痛てぇなこのやろう!」
オラオララッシュを殴りながらするのは難しいな...
舌を噛んだ恨みを籠めて殴る...
堕天使さん悪くないのに可愛そう...
「二人ともそこまでよ!!」
声が聞こえた...
赤よりも赤い緋色の髪を持った美しい女性が現れた。
「リアス...グレモリー...」
「あら?私の名前を知っているのね?兵藤一誠君...いや赤龍帝さん?」
やっぱりばれてーら
「うごっ...貴様...その...紅い髪...グレモリー家の者か...」
「えぇそうよ。ごきげんよう。さて、早速なんだけれども、今回の事はお互いに不幸な間違いであったという事でなかったことにして貰えないかしら?」
「なっ...ふざけるなよ...俺は...こいつに殴られて...」
「おいおい!いきなり攻撃してきたのはお前だろ!?正当防衛ってやつだぜ!」
「おのれぇ...!」
「はぁ...私はあなたの為を思って言っているのよ?私の眷属に負けてしまったというのに、ここで私も同時に相手取ると言うのかしら?今ならお互いなかったことにできると言ってるのよ?」
リアス・グレモリーから凄まじいオーラの迸りを感じる。
「ふざけるなぁ!悪魔ごときがぁぁぁぁあ!!!」
堕天使は光力を身に纏い突撃してくる。
「まったく...私の忠告を無視するからこうなるのよ?」
リアス・グレモリーが魔力を手に集める。消滅の魔力だ。
間近で感じると凄まじいプレッシャーだな...
魔力が放たれる。
「おおおのぉおおれぇぇぇぇぇええええ!!!!」
堕天使が消えてしまった。
流石は魔王の妹。凄まじい力だな...
まぁこの人より強い奴がいくらでもいるのがこの世界なんですけどね。
「さて、問題も解決した事だし、兵藤一誠君?私に着いてきて貰って構わないかしら?話したいこと、聞きたいこと、色々あるの。赤龍帝さん?」
「わ...わかりました...」
ついにこの時がやって来たか...
まぁ既に眷属になってるんだし、なるようにはなるだろうけど...
なるべく好印象になるように頑張るぞ!