アーシアしか勝たん   作:min-can

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今日の夜から明日の朝にかけて大量投稿したいと思います。


進級試験とウロボロス編
第66話。 受けます、昇進推薦!


「ん...ふぁあ...」

 

 目が覚めた。いい朝だ...

 隣でアーシアがすやすやと眠っている。

 もう何度思ったかもわからないけどアーシアが可愛い!!

 もうとにかく可愛くて仕方がないね。本当にこんなに可愛い子が俺の彼女でいいのかと心配になるくらいには可愛い...俺以外には絶対に一切触らせないけど。

 

「んむ...イッセーさん...おはようございます」

 

 アーシアも目を覚ましたようだ。

 

「おはようアーシア。そろそろトレーニングの準備しないとだな」

 

「そうですね...あの...もう少しだけこうしていてもいいですか?」

 

 そう言いながらアーシアが俺に身を寄せる。

 

「勿論...」

 

 アーシアの頭を優しく撫でる。

 しばらくアーシアの抱擁を堪能する...

 

「ん...ありがとうございます!それじゃあ準備しましょうか!」

 

 アーシアがそう言って、洗面所で一緒に歯磨き洗顔寝癖直し...お互いの部屋で運動着に着替えて集合だ。

 アーシアと出会ってからそれなりの期間が経つが、この習慣だけはほとんど変わらない。

 そういうのって良いよなぁ...

 やはりアーシアと過ごす日常こそが至高...

 

 現在は術式君も10号機となっている...

 そう考えると感慨深いものだなぁ...

 こいつにはお世話になった記憶もあれば苦渋を飲まされた記憶もある...

 そしてこの前サイラオーグさんに聞いたらやはり同じブランドの物だった。

 けどサイラオーグさんは最新型らしく、何号機だっけ...50までは行って無かったと思うけど俺の使ってる物が凄く型落ちなのは確かだ。

 つくづくドライグが居ないと俺は駄目なんだと実感する。

 かくいうドライグは、カウンセラーから貰った点滴で少しづつ精神を回復している。

 そうは言ってもまだ、何かの拍子に鬱になってしまいそうでヒヤヒヤしているが...

 今の所は守護者のプロモーションもなんとか受け入れて、修行に付き合ってくれている。

 頭が上がらないなほんと...

 

「んぐぎぎぎぎ!!!」

 

「イッセーさん!後10回です!」

 

「よし!!んんん!!ふぅぅぅぅ!!」

 

 ゆっくりと...しっかり負荷をかけられるようにトレーニングする。

 守護者のプロモーションはあっという間にエネルギーを消耗してしまうからな...

 少しでも体力を増やさないといけない。

 万全の状態で、出力を下げずに稼働するとおよそ20分程度しか保たない。戦闘で更に力を使うので、実質的には10分といったところだろうか。

 なんだか昔に戻った気分だ。20分と言えばヴァーリと戦った時の時間制限だったかな?懐かしいようなついこの前だったような...

 まぁアーシアのオーラで回復もできるからもう少し延びるんだろうけれども...

 

 トレーニングを終えると、俺はシャワーを浴びる。

 その間にアーシアは母さんと共に朝御飯を作ってくれる。ついでにお弁当も...弁当だけは俺の分全部アーシアが作ってくれる。なんだそれは健気すぎて萌え死ぬ...

 そして、朝食を食べ終えて学校に行く準備を整えて出発。

 

 これが俺とアーシアのモーニングルーティーンだ。

 はっきり言って幸せすぎる。アーシアと出会えて本当に良かった...

 何故これほどまでに日常の幸せを噛み締めているのかと言うと、ぶっちゃけ中級試験の後に俺または冥界が終わりかねない大事件が起こるからだ。

 なんであの時シャルバ殺しきれなかったんだろ...

 いや、限界だったんだけどさ...まぁ後悔しても後の祭りだな。

 

 ────────────────────────

 

 その日の夜、俺達はグレモリーハウスに召集がかけられた。

 グレモリーハウスにサーゼクス様とグレイフィアさんが訪ねて来るのだ。

 グレモリーハウスと言えば新たな住民としてロスヴァイセさんも加わったんだよな...

 二人を通して、VIPルームにご案内する。

 

「先日も話した通り、兵藤君、木場君、朱乃君の三名は数々の殊勲を挙げた結果、昇格の推薦が発せられた」

 

 サーゼクス様が話し始めた。

 

「本来ならば上級悪魔相当の昇格が妥当なのだが、昇格のシステム上、まずは中級の昇格試験を受けて貰う」

 

 まぁ戦闘力だけで言えば並みの上級より上だもんね。妥当な所なんだろうさ、学力とかは...考えちゃいけませんね。

 

「昇格推薦おめでとう、イッセー、朱乃、佑斗。あなた達は自慢の眷属だわ」

 

 部長がそう言ってくれる。若干俺に対して変な視線を感じた気がしないでもないが、気にしないでおこう。

 他の眷属の皆も祝福してくれる。

 うぅ...あの場ではサイラオーグさんに言われてついやりますって言っちゃったけど本当はあんまり受けたくない...悪魔の勉強全然できてないもん。

 一応、あの日からアーシアと勉強してるんだけど...逆にアーシアの学力上昇がめざましいくらいだ。今や完全に教えられる側と化している。

 教師モードのアーシアにイタズラしたら普通に怒られた。教師と生徒って感じで興奮すると思ったんだもん!それ以降は真面目に教えて貰っている...

 

「ま、この三人以外にも直に昇格の話が来るさ。お前らがやってきた事は大きいからな。強さって点で言えばほぼ全員が上級悪魔クラス。そんな強さを持った下級悪魔の眷属チームなんてレア中のレアだぜ?」

 

 アザゼル先生がそう言った。

 すると、木場と朱乃さんが立ち上がって一礼する。

 

「この度の昇格のご推薦、まことにありがとうございます。身に余る光栄です。リアス・グレモリー眷属の騎士として謹んでお受け致します、魔王サーゼクス・ルシファーさま」

 

「私もグレモリー眷属の女王として、お受け致します。この度は評価して頂きまして、まことにありがとうございました」

 

 あわわわ俺も何か言わないと!!

 慌てて立ち上がる!

 

「こ!この度は身に余る推薦まことに感謝致します!!リアス・グレモリー様が兵士として、一生懸命お受けさせて頂きます!」

 

 全力でお辞儀する。

 これで失礼はないだろうか?わからん!

 

「うむ、頑張りたまえ」

 

 サーゼクス様は優しい声色で俺達にそう言ってくれた。

 良かった!無事に済んだ。サーゼクス様と話すのすっごく緊張するんだよな...冗談抜きで大統領とかと話すのと一緒だからな...

 

「てなわけで来週、三人には冥界で昇格試験に参加して貰う。それが一番近い試験日だからな」

 

「まじですか!普通一ヶ月後とかじゃないんですか!!?」

 

「そう焦るなイッセー。進級できるか心配なのはお前だけだ。後二人は余裕だろうからな、早い方がいいだろう」

 

「俺は危ないじゃないですか!!待ってください!勉強全然足りてませんよ!!」

 

「おう、死ぬ気で頑張れ!まぁ最悪落ちてもまたチャンスはある。推薦が取り消されることは滅多にないからな。大丈夫だって!周りにいっぱい頭良い奴らが居るだろ?」

 

「任せてよイッセー君。こんな時くらい存分に僕を頼ってくれないかい?」

 

「木場!ありがとう!!滅茶苦茶頼りにします!」

 

 ふと服の裾を握られる感覚がした。

 アーシアがこちらをぷくりと頬を膨らませて見ている。可愛すぎる...!じゃない!

 

「勿論アーシアに一番頼るよ!むしろアーシアにしか頼らないまである!」

 

「任せて下さい!」

 

「アーシア!」

 

 ぎゅっと抱きしめ合う。

 

「アハハ、余計なお世話だったかな?」

 

「いや、レポートとかは本当に頼りにしなくちゃいけないと思うから木場にも頼らせて...」

 

「わかったよ。...そうだ、折角だし皆で一緒に勉強会でも開こうか。副部長も来て頂けると嬉しいのですが」

 

「勿論ご一緒致しますわ。折角受けるのなら、イッセー君にも合格してほしいですもの。どうせイッセー君の事ですから、直接教えるよりもアーシアちゃんに教えて、アーシアちゃんからイッセー君に教えた方が吸収率良さそうですし、貴女もご一緒くださる?」

 

「元よりそのつもりです!」

 

 アーシアがふんすと気合いを入れている。俺より気合い入ってそうだなぁ...可愛い。

 

「そこまでするなら全員で勉強合宿でも開きましょうか?学校の試験も近いのだし、眷属皆で勉強ムードを作ればイッセーも机に向かうしかなくなるでしょう?」

 

 部長が提案する。

 

「非常にありがたい申し出ですし、是非開催をお願いしたいですけど、流石に真面目に勉強しますよ?そんなに疑われなくても...」

 

「今まで悪魔の勉強をサボって来たのはどこのどなただったかしら?」

 

「すみません!俺が悪かったです!!」

 

 反論の余地が無さすぎる...

 

「すみません。その合宿辞退させて頂きますね」

 

 ロスヴァイセさんが切り出した。

 

「ロスヴァイセさん!そんな...!学校の方の勉強期待してたのに!なんでなんですか!?」

 

「あなたに勉学の素晴らしさを教えたいのは山々なのですが、元から北欧へ一旦帰る予定だったのです。グレモリー眷属は強者と戦う機会が多いですので、今のままでは役立たずになりかねませんから...戦車の特性を高めに行こうと思っているんです」

 

「そうだったんですか...余計な事を言いました」

 

「いえ、出発する前にあなたに自習用のドリルを差し上げますから。絶対に解いて下さいね?」

 

「俺だけですか!?」

 

「成績優秀でないのはこの眷属であなただけなんですよ?...私の手作りですから少し贔屓っぽいですし、担当外の教科も込みになりますが、一応試験に必要な知識を網羅している物になっています。昇格試験を同時に抱えている故の特別な措置ですからね?これ以降の試験では期待しないで下さいね?」

 

「ロスヴァイセさん...!ありがとうございます!!ありがとうございます!!誠心誠意解かせて頂きます!!そしてお時間を取らせてしまって申し訳ありません!!ありがたやありがたや...」

 

 なんだこの人いい人すぎないか!!?

 俺はただただ感謝する事しかできない!ロスヴァイセさんを拝み倒す...

 

「後はまぁ...アーシアさんに教わって下さい。それで学校の試験は問題ないはずです」

 

「はい!きちんとイッセーさんにお教えします!」

 

「アーシア...何から何まで頼りきってごめんよ...俺絶対学校の試験も悪魔の試験もしっかりやるから!」

 

「はい!一緒に頑張りましょう!!」

 

 アーシアは俺の手を両の手で握ってくれる。

 逆に新鮮だ!いつもは抱き合うか腕に抱きつかれるかとかだから...でもこういうのもいい!!

 

「はぁ...どこかに将来有望なイケメンの男は転がっていないのかしら...私だって彼氏欲しい...イチャイチャしたい...」

 

 誰か貰ってあげて!!本当に優良物件なんだぞ!!?

 

 それからしばらく雑談をして、サーゼクス様達は帰っていった。

 魔王の前でネタに走るんじゃなかったと今さら後悔している...

 まぁ特に不快な感じは出してなかったし大丈夫かな?

 大丈夫じゃなかったら俺が死ぬだけだ。絶対嫌だ...

 

 早速今から合宿が始まる事になるので、一旦家に戻って荷物をまとめるという事になった。

 次の日の早朝に荷物を持ち出して、そのまま学校に行って...といった予定だ。

 両親には部活で勉強合宿があると言うと、快諾された。一週間近くの外泊を二つ返事で許すのか...

 聞いたらアーシアが側にいるなら何の問題もないとの事だ。

 俺の信頼度よ...

 まぁなんだかんだ近場というのもあるだろう。たまには顔を見せに戻るつもりだし。

 

「それにしても、皆でお泊まりなんて楽しみですね!」

 

「そうだなぁ...あれか?女子同士でパジャマパーティーとかしたりするのか?」

 

「どうなんでしょう?」

 

「まぁもしするってなったら俺の事は気にせずそっちに行って大丈夫だからな?」

 

「はい...でも、イッセーさんと眠れないのは寂しいので、寝る時は帰って来てもいいですか?」

 

「もちろん!アーシアの好きなようにしておくれ!!俺はいつでも受け入れ準備万端にしておく!!」

 

「ありがとうございます!それじゃあ出発しちゃいましょうか」

 

「そうだな。行くか!それじゃあ父さん、母さん、行ってきます」

 

「行ってきます!!」

 

「行ってらっしゃいイッセー、アーシアちゃん!!アーシアちゃんと会えないのは寂しいけど、なんとか我慢するから...!!」

 

「相変わらず俺の扱いが雑だな!...気持ちは大いにわかるけども」

 

「いいじゃない。もうアーシアちゃんは私達の娘同然だもの」

 

「そうだな。アーシアちゃんは最高の娘だよ...」

 

「そ...そんな...」

 

 アーシアは恥ずかしそうにしている。

 

「そうだ!前から言おうと思ってたのだけどね、これからはイッセーさんのなんか付けないで、お義母さんって呼んでもいいのよ?なんならママでも構わないわ!」

 

「抜け駆けは許さないぞ!!お義父さんと是非呼んでくれ!パパでも構わん!むしろパパと呼んで欲しい!!」

 

「えっと...その...お義父様、お義母様...行ってきます!!」

 

 アーシアが顔を赤くしながらそう言った。

 なんか俺も恥ずかしくなってきたな...いや、もはやアーシアと結婚するのは俺の中で確定してるんだが、改めて認識させられるとこう...良いな!!

 

「「行ってらっしゃい」」

 

 二人にそう言われて、アーシアは嬉しそうだった。

 玄関を出て、グレモリーハウスへと出発する。

 

 結婚か...

 絶対にしたいんだけど、いつになることやら...

 なんなら今すぐしたいくらいだ...!!

 でも...難しいな...婚約くらいなら高校生でも大丈夫だと思うんだが...

 タイミングの問題がなぁ...でも正直今すぐにでもしたいくらいには思っている。

 

「イッセーさんどうかしましたか?」

 

「ん?いや...さっきの光景がなんか良かったなーって思ってさ」

 

「そ...そうですね...お義父様とお義母様だなんて...少し恥ずかしかったですけど...でも...」

 

「うん...ちゃんと言葉にして、行動にしてアーシアに伝えるからさ。もう少しだけ待っててくれるか?」

 

「はい!いつまでもお待ちしてます!...でも、あんまり遅かったら私から言っちゃうかもしれません...」

 

「うぐっ!そこは男として!しっかり俺がアーシアに言ってみせるよ!!」

 

「楽しみにしてますね?」

 

 アーシアが微笑みながら俺の腕に抱きつく。

 うん、今はゴタゴタと慌ただしくて戦う度に死にかけるような毎日だから難しいけど、収まったらきちんとアーシアに伝えよう。

 ともかく、今は目先の進級試験と...本気の曹操達とシャルバと...うぐ...だが!!絶対に生き残ってみせる!!こんな所で死んでられるか!!

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