アーシアしか勝たん   作:min-can

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第67話。 始まります、勉強合宿!

 グレモリーハウスに到着する。

 とはいえ、正直何度かお泊まりはしてるし、日帰り含めたら第二の家みたいなもんだからそれほど感慨深い物でもない。

 この部屋ゲームが最新機種揃ってるんだよなぁ...

 たまにアーシアとゲームしに来るのだ。

 

「よし、さっさと荷物置いて...」

 

「朝のスキマ時間も勉強ですよ!」

 

「そ...そうだな!」

 

 少しだけゲームしようと言おうとしたのにバレてしまった...

 

「駄目ですよイッセーさん!ゲームはお預けです!」

 

「はい...」

 

 リビングに向かうと、もうほとんど皆集合していた。

 後は木場とギャー助の二人だな。

 

「こんちゃーす。今日からよろしくお願いします」

 

「よろしくお願いします!」

 

「えぇ、いらっしゃい二人とも、歓迎するわ。朝御飯は食べて来たのかしら?」

 

「はい、食べて来ました」

 

「そう、じゃあお茶だけ用意するわ。一応この家でのルールとかも説明したいから、ここで一旦集合よ。荷物を置いてらっしゃい」

 

「「はい」」

 

 荷物を置いて、そのままお茶を貰いに降りると木場とギャスパーも到着したようだ。

 

「おはようイッセー君、アーシアさん」

 

「おっおはようございますぅ!!」

 

「おはよう二人とも」

 

 皆で着席する。

 朱乃さんが皆にお茶を配ってくれる。

 

「ありがとうございます」

 

「後、イッセー君にはこれですわ」

 

 単語帳が手渡される。

 

「学校に行くまでに覚えて下さいね?」

 

「まじですか!今からルールの説明って...」

 

「アーシアちゃんがイッセー君の分も聞いてくれますわ?イッセー君は勉強を優先して下さいね」

 

「はい...」

 

「イッセーさん!お任せ下さい!」

 

 最近アーシアが元気一杯だ。いっぱい俺の役に立てるのが嬉しいんだって。そんな可愛いこと言ってくれる人間がこの世に存在していたなんて...

 一生一緒に居てくれ...

 

「えぇと...72柱の32柱目はなにか...えぇと...」

 

 俺は必死になって単語帳をペラペラと捲っていく...

 

「だからお風呂は女子は6:00から、男子が7:00からという事にするわ」

 

「えぇと、新魔王が誕生したのは冥界歴何年の事であったか...」

 

「あの...イッセーさんとお風呂に入りたいです...」

 

 アーシアがおずおずと手を上げる。

 

「ぶっ!!アーシア!俺も一緒に入りたいけど一週間くらい我慢しよ?こんな皆がいる場所で言うことじゃないよ!!」

 

 突如俺の体に走る微弱な雷...!

 

「あばば!!」

 

「イッセー君はお勉強に集中してくださいね?」

 

 んなご無体な...

 

「しょうがないわね。イッセーとアーシアは一応8:00からの入浴よ。男子皆が上がっていたら、早くなってもいいわ」

 

「ありがとうございます!」

 

 やった!アーシアと入れないと思って内心辛かったからこれは嬉しいぞ!!

 

「イッセー君。さっきの問題に戻って答えてみて?」

 

 木場に言われる。

 

「え?っとぉ...うぐ...すみません」

 

「アーシアさんとのお風呂が楽しみなのはわかったから、ズルはいけないよ?困るのはイッセー君なんだからね?」

 

「はい...」

 

 皆からため息が聞こえる...

 悪かったな!!

 その後も何度か注意されながら、なんとか単語帳の内容を一度は頭にぶちこめた。

 明日には抜けてそうだけど、それを繰り返すのが勉強だろうさ。

 というかこんな場所で勉強させるのが悪くないですか!?自室ならもうちょっと...いや、皆の監視がある方がいいのか...?

 

 ────────────────────────

 

 あれから数日経っている。

 今は学校だが、10分休憩や昼休みだって勉強タイムだ...

 いやちょっとハードすぎませんか?勉強してなかったのが悪いですね。

 にしてもさぁ!勉強の息抜きがトレーニングだけってどうなのさ...!!

 いやまぁ、体もまじで鍛えないと死ぬんだけど...

 部長に精神と時の部屋みたいな物はないのかと聞いたら、無くもないけど使わせるわけにはいかないと言われてしまった。なんでさ!そしてなんであるのさ!!

 悪魔の謎技術は恐ろしいな...それより発展してる堕天使はいったい何者なんだ...

 悪魔稼業を俺だけ中断してもらっているので文句は言えないし言わないけど。

 なんだかんだまじで迷惑かけてお世話になってるから、サボるわけにはいかない。

 

「えぇ...悪魔に必須とされる四大思想はなんであるか...」

 

「おいおい、イッセー!珍しく勉強してると思ったのになんだそれは...勉強してるアピールでもしてんのか?にしても内容がひでぇけど...」

 

「うるせぇ!こっちは真剣なんだ!テストが終わるまで放っておいてくれ!」

 

「そんなつれないこと言うなよイッセー。ほら...最近はこういうの見てないんだろう?俺の家で鑑賞会しようぜ?」

 

 そうなのだ。アーシアにお宝が見られたので、手遅れとは思いつつもこれ以上の被害を拡大させない為、こいつらに俺の宝を一部託したのだ。

 最悪アーシアが見ても問題ないのと、俺のお気に入りだけ残してある。とはいえ最近は使う機会もほとんどないので別にいいっちゃいいんだが...

 それに正直、インターネットでどうとでも拾えるから問題ないな。

 問題なのは最近アーシアがインターネットに興味を持って、俺の履歴から俺の好きなプレイを模索しようとしている事だ。

 俺は止めたいが止められない...

 アーシアが俺の為に頑張ってくれているのが嬉しいのもあるし、アーシアがそういうのに積極的になっていくのも正直興奮して止められない...

 アーシアが俺好みに染まっていく感じが征服欲を凄く満たしてくるのだ...

 最低な事考える彼氏でごめんなさい。

 

「ごめん。お前らにはふざけてるように見えるかもしれないけど、これに関しては真剣にやってるんだ。周りに迷惑もかけて教えて貰ってるし、その厚意を無下にはできねぇわ。誘ってくれてありがとうな!」

 

「そうか...その冗談みたいな問題はなんかの為の勉強なんだな。わかった!そこまで真剣ならば止めまいよ!!」

 

「あぁ!俺達二人でこの激レアエロDVDを見るだけだ!!」

 

 二人が見せて来たのは、俺が様々な手段で手に入れようとしてついぞ手に入らなかった、シスター物のエロアニメだった...

 

「ぐっっっ!!俺は勉強するんだ...!!」

 

「まじで誘惑を断ち切りやがった!アーシアちゃんと恋人になってもなお探し求めていたはずだというのに!!」

 

 二人が驚愕している間に誰かがエロDVDを取り上げる。

 桐生だった。アーシアも隣に居る。

 

「あらあら、テスト前だってのにあんた達はお盛んね。へぇ...ほらアーシア、これもシスター物だってさ」

 

「はぅ...」

 

「良かったわね!これも見ればより一層愛しのイッセーさんの事が知れるんじゃない?」

 

「そ...そうなんですか?」

 

「そうなのよ。兵藤が持ってる物を参考にするってのもちょっとは上手くいったんでしょう?」

 

「えぇと...あぅ...」

 

 アーシアが顔を赤らめる。

 困惑したけど、正直凄く良かったです...

 なんというか、シチュエーションエッチも最高だなって!

 

「おい桐生!そのDVDの価値をお前は知らないんだ!!なんでイッセーを喜ばせる為に使われねばならんのだ!!」

 

「そうだ!!大体イッセーお前!!アーシアちゃんに何教え込んでるんだ!エッチな本やDVDの歪んだ知識を無知なアーシアちゃんに仕込むなんて最低最悪の鬼畜じゃないか!!」

 

「俺...!!?どう考えても桐生がアーシアに悪影響与えてるんだろうが!!いや...それはそれでお世話になってるんだけど...」

 

「きぃぃぃ!!見損なったぜイッセー!!」

 

「これは返して貰うからな!!」

 

 元浜がアーシアからDVDを奪取すると消えていった。

 

「あの...イッセーさん!私も一生懸命勉強しますから...!」

 

「アーシア!!気持ちは嬉しいけど!後数年は普通でいいと思うんだ俺は!!」

 

「アーシア、そんな事では駄目よ?常に向上していかないと...泥棒猫はどこに潜んでいるのかわからないわよー...」

 

 桐生がぼそりとアーシアに呟く。

 

「あっと...あぅ...いっぱい頑張ります!!」

 

「良く言ったアーシア!」

 

 あれぇ?彼氏の俺の言葉より、桐生の言葉が優先されていませんかぁ?

 

「ふっふっふ。そう簡単にあんた達に落ち着いた交際はさせてあげないわよ?精々私が居なくなるまでドタバタして楽しませて頂戴?」

 

「お前!!アーシアが誤った知識を手に入れる度に修正するのは俺なんだぞ!!アーシアに悪影響だ!!」

 

「いいじゃない別に。彼氏さんの役目でしょ?それに、あんた甲斐性ないもん。アーシアに動いて貰わないと全然進まないって夏休みに気がついたのよ」

 

「うぐぐぎ...」

 

 全くもって正論で反論できない...!

 桐生が居なかったら、今でも俺とアーシアは健全な関係だっただろうな...

 その方が良いのでは?いや...アーシアとエッチできる方が嬉しいです。嘘はつけない...

 

「イッセー、桐生...あまりアーシアに酷いことはしてくれるなよ?大切な親友なんだ」

 

「ゼノヴィア...お前の目に俺がどう写っているのか心配になってきたぞ...」

 

「大丈夫よゼノヴィア!イッセー君はアーシアさんを何よりも大切にしているもの!きっと宝物のように扱われているんだわ!そうよね、アーシアさん?」

 

「.....あぅ...」

 

 アーシアが顔を真っ赤にする。

 何を思い出したんだろうか...あれか。合宿前の夜の事か...

 しばらく出来ないからってちょっと激しくしちゃったもんな...だって!アーシアが可愛かったんだもん!!

 あんな姿を見せられて、自制しながらなんて...今の俺には無理だ...!!

 ただ神に誓って乱暴はしていません!!神様居ないけど。

 

「あれ...?そうでもなかった?」

 

「この話は終わりだ!!真っ昼間からする話じゃねぇ!!解散解散!!」

 

 俺は無理やり皆を散らす。

 

「アーシア...詳しく話を聞かせて貰えるか?なに、悪いようにはしないさ」

 

 ゼノヴィアは完全に勘違いしてそうだな...

 

「わ...私もちょっと気になるかも...」

 

 それでいいのか天使さん。

 アーシアは桐生やゼノヴィアに連れていかれた...

 多分今から、アーシアは俺との性活を根掘り葉掘り暴かれるのだろう...プライバシーはどこに行ったんだ...

 俺は諦めて勉強することにした。

 

 っとそうだ、お薬の時間だった...

 俺はトイレの個室に行って、ドライグの宝玉に点滴を注ぐ。

 

『ふぅ...もうほとんど持ち直したぞ。これからは薬も要らんかもしれん』

 

「ばか、そうやって治りかけで薬をやめるのが一番駄目なんだぞ?」

 

『そういう物なのか...しかし、白いに今の俺はどう写るのだろうか...』

 

「今度会ったら、一度面と向かって話し合うのもいいかも知れないぜ?お前らならきっと仲良くなれるさ。だって何万年も戦い続けてるんだろ?それもう逆に親友みたいなもんだぞ?」

 

『...お前が言うこともある意味正しいのかもしれん。だが...お前の言うとおり俺達が親友だとするなら、争い合う事こそが奴との友情なんだろうさ...』

 

「なるほどな...そう単純な事でもないわけか。ごめんよ。お前らの事勝手にとやかく言って」

 

『構わんとも。少なくともお前の言うあり得た未来ではそうなっていたのだろう?』

 

「そうなんだけど...まぁ今は目先の事を考えないとな...」

 

 ────────────────────────

 

 次の日の夜、勉強を終えてようやっと眠れるという事でアーシアとベッドに入った。

 正直精神的に疲れ切っているので、エッチする気分じゃない...というかこんな場所じゃ出来ないし。今はただひたすらにアーシアに抱きついて甘えたい...

 

「アーシア...疲れた...」

 

「お疲れ様です、イッセーさん。良く頑張りました」

 

 アーシアは俺の頭を胸に抱き、なでなでしてくれる...

 はぁ癒される...

 

「ありがとうアーシア...疲れがあっという間に無くなっていくようだ...」

 

「ふふ...それなら良かったです」

 

 このアーシアの慈愛の笑顔は何にも代えがたい絶大な破壊力があるよなぁ!!

 ああああ好きすぎて好きが破裂しそう...

 

 ふと、ギッと音が鳴った。ドアの方からだ。

 

「?」

 

 俺がドアを開くと、ゼノヴィアとイリナがいた。

 

「何してるんだお前ら...」

 

「いや、何。アーシアから話は聞いていたが、実際どんなものなのかと少し興味が沸いてしまってね。観察させてもらおうかと思ったんだよ」

 

「わ...私は、まぁ...アハハ」

 

「.......」

 

 声が出ない...なんという事を...

 

「皆がいる場所でするわけないだろ!!自分の部屋に帰りなさい!!」

 

 いつからそんな野次馬根性が芽生えたんだ!おじさん悲しいよ!!

 

「はーい」

 

 などと宣って二人は帰っていく...

 全く...油断も隙もあったもんじゃないな!

 

「....鍵し忘れてましたね」

 

 アーシアが笑顔で言うが、少しだけ怖い。

 これは結構お怒りアーシアだ!!

 二人は明日怒られるのだろう!

 精々アーシアに怒られちまえ!!アーシアに怒られるとなぁ!全く怖くないしむしろ可愛いとさえ感じるのに、恐ろしいほどの罪悪感に苛まれるんだぞ!!

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