リアス・グレモリーと共に魔方陣の中に入り、瞬間移動した。
「さて、着いたわ」
ここは...オカルト研究部の部室か。
木場、子猫ちゃん、朱乃さん...全員集合してるみたいですね...
「さて、どこから説明しようかしら...とりあえずソファーに座って頂戴?」
「あっ、わかりました」
「まずは兵藤一誠くん。イッセーって呼んでもいいかしら?」
「はっはい!どうぞ!」
「ありがとうイッセー。それじゃああなたは私達の事をどれくらい理解しているのかしら?二度手間になってもしょうがないし、あなたの持つ知識を教えてもらえると助かるのだけれど」
「え?えぇっと、そうですね...まず、貴方達は皆さん悪魔なんですよね?そして、僕も...昨日堕天使に殺されかけた所を、貴女の
「えぇ間違っていないわ。イッセー...貴方の役割は
「すみません...突然の事だったので正直どう挨拶すればいいのかわからなくて...堕天使の事は悪魔に転生して、自分の力がどれだけ上がったかを確かめようとトレーニングしていた所を襲われちゃったものですから...」
「...まぁそれで納得してあげるわ。それで?三大勢力や
「三大勢力は天使、悪魔、堕天使の三竦み。
「そうね...困ったわ。あなたに説明する事がほとんど無くなってしまったじゃないの...ちなみにその知識はどこで手に入れたのかしら?」
「はい、この
「赤き天龍、ウェルシュドラゴン...意外に俗世にも詳しいのね...
『おい...俺はバカにされていないか...?』
そんなこたぁないと思うけど?
『いや...天下の二天龍ともあろうものが貶められている気がする...』
気のせい気のせい!
「さて、大体理解できているようだけれど...何か質問はあるかしら?」
「あーっと...じゃあ、なぜ俺が今まで見逃されていたかだけ教えてもらえますか?」
正直かなり気になっていた。はぐれを倒したり、山の中で好き勝手鍛えたり、どの勢力に見つかっても殺されておかしくないような過ごし方をしていた気がする...特に、何の才能もないただの人間にも関わらず、ブーステッド・ギアを持っている事が原因で原作のイッセーは殺されたのに、俺が早期にブーステッド・ギアを目覚めさせたにも関わらず、原作開始のあの時まで見逃されていたのがどうにも不自然に感じていたのだ。
「はぁ...危険な事をしていた自覚はあったのね...そうねぇ...堕天使側はよくわからないけれど、私達の立場としてははぐれ悪魔を狩っている様子からも、普段の過ごし方からも、別段危険性があるとは考えていなかった、という所かしら。後は正直こちら側に引き込む事が出来ればなという下心があった事は認めるわ。そして見事に今の状況になった」
なるほど...要観察ではあるが問題は無しと判断されたのか...
「堕天使側も基本的には私達が監視している事も込みで、傍観の姿勢を保っていたのだと思うわ。恐らく貴方を殺したあの堕天使は独断、もしくは何かしらの理由があって堕天使側が方向転換したか...まぁあくまで想像でしかないけれどね。」
それならまぁわからないでもないか...?
堕天使上層部は俺が修行してる様子と悪魔側の監視を加味して、分不相応な
まぁ基本的に悪魔も堕天使も要観察で押さえていたって事でいいのかな...
『まぁお前は俺を目覚めさせて割りとすぐに使いこなそうとしていた。なんせどういう能力を持っているかはしっかり理解してるんだからな...それ込みで今は安定してるから、下手な奴にブーステッド・ギアが移動するよりお前の方が扱いやすいと判断したのかもな?赤龍帝の力は暴走すれば取り返しがつかないレベルの被害を出すことがあるのはお前も解っているだろう?』
なるほど...
『まぁどれもこれも想像でしかない。それこそ堕天使本人に会わなければわからんだろうよ。』
確かに...
「さてイッセー、他に質問はないかしら?」
「えぇと...はい、とりあえずこれだけで大丈夫です!」
「そう、なら次は自己紹介を始めようかしら。始めは私ね。私は公爵家であるグレモリー家のリアス・グレモリーよ。ここにいるみんなの主だわ。改めてよろしくね、イッセー。」
「よろしくおねがいします!リアス・グレモリー様!」
「あら、眷属だからってそんなに畏まらなくて結構よ?あなたはここ、オカルト研究部の部員にもなるのだから、是非『部長』と呼んで欲しいわ。」
「わかりました!えぇ...部長...!よろしくおねがいします!」
「えぇよろしく」
「三年生、姫島朱乃ですわ。役割は
「はい、勿論です!えっと、よろしくおねがいします!」
「僕は木場祐斗。君と同じ二年生だよ。役割は
「あぁ...よろしく!」
「....一年生、搭城小猫です。よろしくおねがいします...役割は
「よろしく!」
「次は貴方の番よ?イッセー。」
「はい!改めまして兵藤一誠です!一応、赤龍帝です!これから同じ眷属としてよろしくお願いします!!」
俺は頭を下げた。
「えぇ、これから私達の仲間として、ついでにオカルト研究部の部員としても歓迎するわ!」
「はい!よろしくお願いします!」
「じゃあ早速なのだけれど貴方に仕事を言い渡すわ、イッセー」
「はい!ばっちこいです!」
「あらあら、元気一杯ですわね」
朱乃さんに笑われてしまった...
美人だから許せるね。
「貴方にはチラシ配りをしてもらうわ!」
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あれからいかにチラシ配りが重要なのかを説明された俺は、当日からチラシ配りに奔走させられた。
部長曰く 、
「悪魔になった初日から堕天使と喧嘩するぐらいだし、元気があり余っているのでしょう?今日から頑張って頂戴ね?」
だそうだ、解せぬ。
とはいえ、どうせ明日からやらなければならない事だし、今日から始めたって損はないだろう。
悪魔謹製の機器を利用して、マップに表示される場所にチラシを配っていく。
あっちなみに自転車は使っていません。
走って配ってます。
悪魔としてのお仕事でトレーニングの時間が削られてしまうからね、仕方ないね。
「ハァハァハァ...流石に疲れてきたな...一番効率の悪そうなルートを選ぼうとしたあの時の自分を殴りたい...」
『体力は戦闘において最も重要だ。精々頑張るんだな』
「わかってるよ相棒....ハァハァハァ...」
『なんなら倍化すればいいじゃないか、すぐ終わるぞ?』
「もし誰かに見られたら車以上のスピードで高速移動するびっくり人間扱いだぞ...」
『こんな夜道を全速力で走り続けている時点で既にびっくり人間じゃないのか?』
「ドライグにツッコミを入れられるとは...世も末だな...」
『貴様なぁ...』
まぁこんな感じで結構ドライグと雑談できるからそんなに退屈ってわけでもない。
「後10枚...やるかぁ...」
そうして夜は更けていった...
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それから数日経ったある日の放課後、俺はオカ研の部室に入ってすぐに、部長に魔方陣に入るようにと言われた。
「何事ですか?」
「イッセー、あなたのチラシ配りはもう終わりよ。今までよく頑張ったわね」
「もう終わりですか?」
「えぇ...それで、今日からは本格的に悪魔としての仕事を始めてもらうわ。」
「契約取りって事ですか?」
「えぇそうよ?実は今日小猫に二件の予約が入ってブッキングしてしまったの。その片方を貴方に任せる事になるわ」
「....よろしくお願いします...」
小猫ちゃんがぺこりと頭を下げていた。
「それじゃあ、今からあなたの刻印を魔方陣に読み込ませるわ。朱乃、よろしくおねがいするわね」
「えぇ...かしこまりました」
朱乃さんが何かを詠唱して魔方陣が光り始める。
その後部長によって手のひらに魔方陣が描かれた。
「今描いたのが依頼者の元へ瞬間移動する為のものよ。契約が終われば部屋に戻ることができるわ」
「はい!ありがとうございます!」
「よし、準備は完了したわ。それじゃあ朱乃、お願い」
「はい、部長」
魔方陣が輝き出す。
「それじゃあイッセー、行ってきなさい!」
そういえばこれってイッセーの魔力が子供以下の魔力しかないってのがわかるイベントだったような...
光が収まった時視界に写ったのは部室であった。
やっぱりダメだったか...
「....イッセー?」
「はい...」
「この魔方陣はね?子供程度が持つ魔力量で十分ジャンプできる程度の物なの...それができないって事は...あなた魔力量が子供以下って事なのよ...」
「そうですか...」
「...無様」
小猫ちゃんひどいよ...
くっそ戦闘力なら倍化で雑魚上級悪魔くらいまで上げてやれるってのに...
ん?待てよ?
「あらあら...どうしますか部長...?」
「困ったわね...」
「あの...少しいいですか?」
「何かしら?イッセー」
「あの...俺のブーステッド・ギアで能力を底上げすればジャンプできるかなって...」
「.......なるほどね。それなら可能かもしれないわ!やってみて頂戴?」
「はい!」
「来い!ブーステッド・ギア!」
『Boost!」
待つこと少々...
「そろそろいけると思います!」
「えぇ、それじゃあ今度こそ行ってきなさい!」
「はい!行ってきます!」
眩い光が収まった頃には知らない部屋に立っていた。
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「あれ?僕が呼んだのは小猫ちゃんのはずなんだが...?」
「あー、すみません...他の契約とブッキングしてしまったようでして...」
「なんだって!!?それで来るのがこんな男なんて!せめて女の子が来て欲しかったよ!!」
「それはもう...すみません...男でごめんなさい...」
「なんだよ...そんな暗い目をしないでくれよ悪かったって...」
それから召喚者、森沢さんと暫く語らい合い、契約に移ろうとしたが、無事破談しましたとさ。
こいつもうちょい自分の身の丈にあった願い考えとけよ...ハーレムだの金持ちだの...
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次の日も魔方陣で飛んだ。
目の前に居たのはミルたんだった。
まごうことなきミルたん。圧倒的存在感。圧倒的筋肉。圧倒的魔法少女。
俺は言葉が出なかった...
「魔法少女にしてほしいにょ」
開口一番これだ。俺は恐怖で震えた...
『こいつは驚いた...これほどの強者がこんな所に隠れていたとは...』
ドライグ...俺の勇気を倍化してくれ...怖いよ...
ちなみに結局、魔法少女ミルキースパイラルを朝まで鑑賞することとなった。
感動してしまった...
他のシリーズも全部見ることを誓った。
「また次も一緒に見るにょ」
「あぁ!ミルたん!約束だ!!」
俺たちは固い握手をした。手が潰れるかと思った。
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「イッセー...2日連続で契約を失敗してしまったのね...?」
「すみません部長...」
謝ることしかできぬ...
けどちょっと向こうにも問題あると思わない?
俺に何ができたというのか...
いやまぁそんな事言うのは怖いから言わないけど...
「チラシ裏のアンケートでは結構高評価なのがなんとも言えないわね....とはいえ悪魔に重要なのは確実な契約なの。次こそはしっかりと契約を取って来るのよ?」
「はい、頑張ります...」
次こそは契約を取らなければ...
というかミルたんとの契約の次の日ってアーシアとの遭遇の日じゃなかったか!!?
まずい!全然考えてなかった!とにかく動き回るしかねぇ!!
アーシアと出会えなかったらシャレにならん!
主に心が死ぬ!!
私的な意味でも、戦力的な意味でも、私的な意味でもアーシアの癒しが切実に欲しい...!
そうと決まれば全力でお外を探し回るぞ...!!!