ガールズバンドとのやかましい日常   作:紅葉064

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書くことない


2日目から後夜祭 

合同文化祭2日目。少し早く羽丘に俺はいた。カメラの点検をしていると声をかけられた。

 

「おはよう」

 

「ん?羽沢か。おはよう。早いな」

 

「それは井戸原君もでしょ」

 

「そうでもしないと間に合わないからな。羽沢はどうした?」

 

「私は仕事」

 

「働きすぎると倒れるから無理すんなよ」

 

「それを君に言われるとは」

 

「どういうことだおい」

 

「みんな言ってたよ。働きすぎだって」

 

「今回のが終わったら寝るよ」

 

「もう···」

 

「よし、終わった。じゃあな今日もライブ頑張れよ」

 

羽沢と別れて花咲川へ戻る昨日同様点検をして教室へ行く。

 

「おはよう」

 

「おはよう···って酷い顔だぞ奥沢。昨日は散々弦巻に振り回されたみたいだな」

 

「なんで知ってるのさ···」

 

「見てたから」

 

「なんとかしてよ」

 

「無茶言うな」

 

すると放送が入る

 

『まもなく始めます。生徒の皆さんは準備をしてください』

 

「じゃ、おれも戻るか」

 

こうして始まった文化祭2日目。1日目は何事もなく終わったが、まさか2日目も無事に終わるはずもなく···

 

「おい!どういことだ!聞いてた話と全然違ぇぞ!?」

 

「そ、そう言われましても···」

 

「はいはいどうしました」

 

「どうしたもこうしたも···」

 

「なるほど。では場所を変えて詳しく話を聞きましょう」

 

空き教室に場所を移し話を聞くが、まぁ言ってことがめちゃくちゃだ多分自分の言ったことを理解していないのか質問すると矛盾した答えが帰ってくる。言いくるめても喚き続けるので俺は殺気をとばしながら言い放つ。

 

「これ以上迷惑行為を続けるなら、次に会うのは法廷になりますよ。俺、その辺は一切手を抜かないので」

 

「クソッ!帰るぞ」

 

「まぁなんの手も打ってないわけじゃ無いけど」

 

「あ?何言ってグエッ」

 

突然吹き飛んだ。

 

「てめぇら!何カタギに迷惑かけてんだ!?」

 

「あ、兄貴!」

 

「おそーい。連絡する前に来てよ」

 

「それは無理だろ」

 

「だよねー」

 

「おら!帰るぞ!」

 

一緒に連れてきた巻き込まれた生徒にこっそり頼んで呼んでもらったのだ。こんな人が来るとは思ってなかったのだろう。驚いている。

 

 

 

~~

「いいじゃん仕事なんか他の奴に押し付けて俺らと遊ぼうぜ」

 

一難去ってまた一難ってのはこれだな。

 

「困ります」

 

「えー?いいじゃん」

 

面倒だがこれも仕事なので介入するしかない。

 

「そこまでにしてくださーい」

 

「なんだ?お前」

 

「いや、普通にここの生徒です」

 

「関係ないやつは引っ込んでろよ。この子は俺らと遊ぶんだから」

 

「きゃっ」

 

「いででででで!」

 

「そこまでにしろって言っただろ」

 

気づけば組み伏せられていた。

 

「次に同じ場面見たら折るからね」と脅しをかけて解放し、また生徒会室に戻った。

 

 

 

~~

コンコン

 

「どうぞ」

 

「失礼します」

 

「なんだ奥沢か」

 

「なんだじゃないよ。どうせお昼まだ食べてないんでしょ。たこ焼き買ってきたよ」

 

「そこ置いといて。後で食べる」

 

「それ絶対食べないやつじゃん」

 

「手が空かないんだよ」

 

「しょうがないな。そのままでいいから。はい」

 

「·········」

 

「はい」

 

「わかったわかった」

 

圧がすごいので仕方なく食べる。しかも今のは完全にあーんである。不完全でもあーんである。

 

午後は特に何もなく、文化祭は無事に終了した。この後は片付けてお楽しみの後夜祭である。

 

~~

「それでは後夜祭ビンゴ大会を始めまーす。まずはルール説明を。景品はSからCまで。ビンゴした人はこの5つの箱の中から1つ引いてもらいそこに書いてあるアルファベットの景品をあげます。回す回数は30回。ちなみにSと書かれた紙は2/5だけ。まぁ各箱に2枚ずつ星の描かれたものがあるのでそれを引いた場合、まず欲しい賞を宣言してもらいクイズに答えて貰います。不正解だった場合はそれよりもしたのものから選んでもらいます。それではスタート」

 

そんなこんなで始まったビンゴ大会。だが確率が低いSを誰も引けず、クイズに不正解して景品は貰えず。あっという間に30投が終わった。

 

「残念!誰もSは取れず。というわけでこのパソコンは貰ってくね」

 

とまぁそんなことを言うとくるわくるわブーイング。だが俺は黙らせた。

 

「だってこれだけ俺の自腹だし。持ってっても問題ないでしょ」

 

もちろん誰か引けば渡すつもりはあった。しかし引かなかったのだから仕方ない。

 

「それじゃああとは楽しんでよ」

 

ここからは体育館でパーティーである。

だが俺は1人で座って眺めていた。するとそこへ奥沢が近ずいてきた。

 

「はい」

 

「ん、ありがと」

 

食事を渡してきて俺の隣に腰掛ける。

 

「それにしてもここまで大盛況になるとはね」

 

「全くな(もぐもぐ)。ミッシェルで何やった?」

 

「もう思い出したくもない」

 

「はっはっはっ、災難だな」

 

「笑い事じゃないよ···」

 

しばらく沈黙が続き奥沢が口を開く。

 

「ねぇ井戸原君?」

 

しかし返事はない。

 

「井戸原君」

 

ぽすっ

 

膝の上に何か落ちてきたと思ったら彼の頭だった。すやすやと眠っている。

 

全くもう。と思いつつも小さく

 

「お疲れ様」

 

と言った。近くにいたヤツらは、イチャつきやがって!とか思っていた。

 

「あら?寝てしまったのですか?」

 

「あ、はい。なんか突然」

 

膝枕をしながら井戸原の頭を撫でる奥沢が氷川に答える。

 

「こいつの寝顔とか初めて見たわ」

 

「結構かわいいね」

 

市ヶ谷と戸山もいた。

 

「写真撮っちゃおー」

 

パシャッ

 

バレたら怒られるだろうなと思いながらも

 

「香澄、それ後で送っといて」

 

ついそう言ってしまった。

 

「しかしそれは仕方ありませんね」

 

「どういうことですか?」

 

「彼、これを提案した日菜以上に働いていたんですから」

 

「そういえば···」

 

「私の知っている限りでは、先生方の説得、予算の確保、わざわざ出向いて打ち合わせ。挙句には当日にトラブル対処等の警備です。最後の最後でこうなってしまうのも無理ありません。しかしこれは少し言うことがありますね」

 

「全く、頑張りすぎだよ」

 

来年は連れ回そうと思った奥沢だった。

 

 

 

~~

「井戸原君、そろそろ終わるよ」

 

「うーん」

 

「おはよう」

 

「これどういう状況?」

 

「寝落ちして倒れた」

 

「なるほど。であとどれくらい?」

 

「15分くらい」

 

「じゃああと10分くらい気持ちいいからこのままで」

 

「どうぞ」

 

後夜祭は終わりを迎え、同時に文化祭も終わる。5分前に準備を始め、2人の生徒会長によって幕は閉じた。

帰り道、

 

「あまり無理したらダメだよ?」

 

「したつもりないけど」

 

「後夜祭中ずっと寝てたのに?」

 

「う···」

 

そんな怒ったような困ったような顔をした奥沢を少しかわいいと思ってしまった。俺は笑いながら言った。

 

「できるだけ善処する」




次回は吹っ飛ばしてクリスマス周辺から
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