ガールズバンドとのやかましい日常   作:紅葉064

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ほぼ脅し

クリスマスの翌日26日。

 

「おはよう」

 

「おはよう」

 

教室内が驚きに包まれる。仲直りしたからだ。

 

「仲直りしたんだな」

 

「あのままってのもなんだから」

 

少し落ち込んだような人たちがいるが、それには気づかない。その集団は井戸原と奥沢の隠れファンなのだ。だがそれでは終わらない。その日のお昼

 

「奥沢、口開けてみ」

 

「ん」

 

ぽいっ

 

「!! すっぱい!」

 

「あはは、そりゃ熟してないやつだからな」

 

「もー」

 

なんか喧嘩する前よりもイチャついていた。

 

「お前らこの土日で何があった?」

 

そう聞かれれば昨日遊びに誘ったくらいである。それを正直に話すことが野暮なことくらいわかってるので何も言わないが。

放課後、バイトでその休憩中、声をかけてくる人がいた。

 

「ここいい?」

 

「どうぞ。白鷺先輩」

 

「さっそく聞くけど君、美咲ちゃんと喧嘩したそうね」

 

突然そう言われて

 

「ごほっ!ゲホゲホ」

 

むせた。

 

「なんでそれ知って···松原先輩···」

 

「そう。花音から聞いたわ。でも仲直りしたしたみたいね」

 

「ええお陰様で」

 

「それはそうとひとつお願いがあるのだけど」

 

「嫌な予感がしますけど一応聞きます。なんですか」

 

「私たちに楽器を教えて欲しいの」

 

「···?弾けますよね?」

 

「ええ、人並みには。でもまたあの時のような醜態を晒さないためにももっと上達したいの。君引けるのでしょ?」

 

「いや無理ですよ。俺さわる程度なんで教えるなんてとてもとても」

 

「それは残念。でもいいのかしら。実は···」

 

そのあとの言葉を聞き俺は青ざめた。背に腹は変えられず白鷺先輩限定でやることになった。

 

「私の方が上手だったわね」

 

「くっそ!」

 

「それで明日はどうかしら」

 

「いいですけど仕事があるんで遅くなりますよ」

 

「構わないわ」

 

 

 

~~

翌日、生徒会室

 

「ぜんっぜん終わらねぇ!」

 

年末の仕事量舐めてたわ。まずい。シャレにならんくらい忙しい。でも約束を破るわけにもいかない。俺のためにも!

 

「終わっ···たぁ」

 

必死で終わらせた。これなら走れば間に合いそうだ。

 

「それじゃあ俺この後急ぎの用事あるんでこれで失礼します」

 

白金先輩と市ヶ谷に挨拶をして学校を出て走る。

 

「間に合った」

 

「遅かったわね」

 

「ギリギリですいません」

 

「時間前だから問題ないわよ。それじゃあ始めましょう」

 

こうして時間の限り教え続けた。

 

さらに翌日、二学期終業式。何故か奥沢に迫られた。話を聞くとCiRCLEから出てきたところを見ていたらしい。しかしそれはそんな時間に何してたんだと問いただすことで有耶無耶にできた。

 

白鷺先輩に知られた秘密。いつか、まさかあんなことで彼女たち秘密を知られることを、彼はまだ知らない。




冬休み突入(もう4月終わる)
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