1月15日、冬休み終了2日前。バイトは休みだが用事があったのでCiRCLEに来ていた。そこには珍しく。ポピパ、ハロハピがいた。その光景に少し不安を覚えた。デジャヴだ。俺は声をかけてすわる。そして切り出した。
「お前ら今回は課題終わってるよな?」
「あ!」
「またか!またなのか!」
「手伝ってー」
「はぁ。今回も休み明けたらまたテストがあって言うのに······ああーテスト」
「あら、奇遇ね」
「あ!友希那先輩!こんにちは」
「こんにちは。ところで彼はどうして項垂れているの?」
「休み明けのテスト···です」
「そういえばありましたね」
「でも、勉強苦手じゃないですよね?」
「はい」
「あーそういえば」
ここで奥沢が口を開く。
「休みの前に ”次のテスト全教科赤点とりそう” って言ってました」
「どういうことですか?」
「気になったので聞いてみたら井戸原君曰く ”全教科テスト範囲が奇跡的に苦手分野になってる” って言ってました」
「ならばなぜアルバイトを入れているのですか?」
「いろいろあって失念してました」
「うちのこころがごめん」
「いやいいよべつに」
「しかたありませんね。あなたの勉強、私が見てあげます」
「い、井戸原君には助けられているので私も協力します」
「いや、悪いっすよ」
「でもこのままだと大変でしょう?」
そうなんだよなぁ···
「それじゃあ、よろしくお願いします」
俺は頑張った。ちなみに戸山と北沢は間違いなく俺の倍以上は頑張っていた。課題やってないから当然だ。泣きながらやっていたが自業自得だろ。
~~
休みは明けテスト当日。
「あーいやだー」
「いや勉強したんでしょ?」
「したよ。でも自信があるわけじゃない。とりあえず赤点取らないようにはするけど」
こうして始まったテスト。基本五教科を一日ぶっとうしでやった。マジでキツかった。
キーンコーンカーンコーン
「お、終わった···」
「おつかれ」
「死ぬかと思った」
「できた?」
「やれるだけやったけど結論いえば知らん」
「おーい蓮」
「どうした」
「テストどうだったー?」
「自信ない」
「俺もー」
~~
テスト返却日
井戸原 蓮
国語 : 87
現社 : 91
数学 : 90
化学 : 96
英語 : 88
「普通に高得点!」
「うわぁこれは予想外」
「裏切り者!」
「何がだよ鋼輝」
「自信ないとか言っときながらいい点取ってるじゃねーか。何した!?」
「···頑張った」
「なんだコイツ」
放課後はそのままバイトへ向かった。
「こんにちはー」
「来たわね」
「どうだったのですか?」
「赤点はとりませんでした」
「回避どころか全教科平均点超えてますけどね」
「すごい···!」
今日は半日だったので3時で上がり、みんなで帰る。
「それにしてもまさかあんなことになるとわね」
「それもこれもすべて井戸原君の努力の賜物ですよ」
「井戸原?」
すれ違った女性がそう呟いた。それには気づかない。しかし彼女は振り返って
「もしかして···蓮くん?」
俺の名を呼んだ。
突然現れた女性は一体何者なのか。明かされる蓮の過去。再び因縁の相手に立ち向かい、蓮はピンチに陥る。彼女たちに迫る不穏な影。果たして彼女の運命は、蓮は一体どうなるのか!?
※この予告は最初の二文以外関係ありません。