ガールズバンドとのやかましい日常   作:紅葉064

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バレンタインに何か貰ったのなんて高校でクラスの女子と元カノだけだわ
(ノロケではない。むしろなぜ元カノのことでノロケなくてはならない)


バレンタインの憂鬱

2月13日、事務所。

 

「井戸原くーん」

 

「なんですか白木さん」

 

「はいこれ。1日早いバレンタインチョコ」

 

「······あざっす」

 

バレンタインチョコ。その言葉に俺は一瞬顔を歪めた。明日はバレンタインなのだがあまり気は乗らない。まぁうちの連中は気が気ではないだろうが。俺はバレンタインにいい思い出はない。色々あったのだ。しかし彼女はニヤニヤしながら頑張ってと背中を叩いてきた。人の気も知らないでまったく···

 

 

 

~~

翌日

「おはー·········ってお前下駄箱で何してんの?」

 

学校へ来ると鋼輝が何やら自分の下駄箱を覗き込んでいた。

 

「い、いやべつに何も」

 

「誤魔化せると思うなよ大方チョコの1個くらい入ってないかなとか思ってたんだろ」

 

「ギクッ」

 

「口で言うな口で」

 

「そういう蓮はどうなんだよ」

 

「知るかよ。今来たばっかだろうが」

 

「開けたらバサバサーみたいなのないんかね」

 

「あるわけないだろそんなこと」

 

ガチャ

 

バサバサー

 

「······」

 

「······」

 

「あったな」

 

バサッ

 

ポイポイ

 

俺はその言葉を無視して袋に放り込んでいく。

 

「いや何ちゃっかり袋用意してんだよ!」

 

「高校ではないと信じたかった」

 

教室へ入ると案の定鋼輝は机の中を漁り始めた。

 

俺はやっぱり入ってた。

 

「おはようってすごいね量」

 

「ああおはよう奥沢。これから貰うものといらないものの選別するところだ」

 

「なんでまた」

 

「中学の時からそうだけどたまに食えないものが入ってる時あるからな。手作りはマジで信用出来るやつのしか受け取らない。ちなみに食えるけど舌を殺しに来るやつとかあった」

 

「それ以前によく怒られなかったね」

 

「うちの中学は何故かその辺甘かったからな」

 

「ふーん。じゃああたしたちの手作りはいらない?」

 

「ちゃんと信用してるのでいただきます」

 

その後、生徒会室で市ヶ谷からポピパの分、白金先輩からRoseliaの分を貰った。またCiRCLEではAfterglowとパスパレの分も貰った。なんか今年は一段と多い気がする。ちなみに事務所の先輩からも貰った。

 

 

 

~~

さらに翌日

「なー蓮お前結局昨日何個貰ったー?」

 

「そういう鋼輝は」

 

「0」

 

「俺たしかだいたい70くらい?全部食ってないけど」

 

「爆ぜろ」

 

「やだ」

 

 

~~

放課後

「やっほー蓮くん。昨日はどうだったかね。気になる子からは貰えたのかい?」

 

「ほんとになんなんですか勘弁してくださいよ」

 

「それじゃあお返し楽しみにしてるよー」

 

「それが目的なんじゃ···」

 

ちなみにホワイトデーには事務所にはケーキバイキング奢って。みんなには無難にクッキー作って渡した。何故か今井先輩に拗ねられた。




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