ガールズバンドとのやかましい日常   作:紅葉064

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前回のあらすじ
丸山先輩と買い物に出かけた俺。ホテルに戻ろうとした矢先、通行人がぶつかり先輩が石階段から落ちかけた。それを阻止した俺は先輩にとてもかわいらしい笑顔を向けられた。


帰還

「井戸原、誰に喋ってんだ?」

 

「···どこから聞いてた?」

 

「前回のあらすじから」

 

「全部じゃねえか」

 

「あれか?これを読んでいるに人か?」

 

「やめい。メタい発言をするんじゃない。」

 

 

 

~~

ピンポーン♪

 

旅行最終日。帰るだけなので朝から出る。なんせ遠いもんで。下に降りてエレベーターを出るとそこにはもうほとんどいた。

 

「あら井戸原君。おはよう」

 

「白鷺先輩おはようございます」

 

「あ!おはよう井戸原君」

 

「丸山先輩。お···はようございます」

 

「大丈夫?」

 

「?なんともないですけど」

 

「ならいいんだけど」

 

「ところで何人かまだ来てませんね。氷川姉妹もいないですし」

 

「日菜ちゃん起こしてるんじゃないかしら」

 

ありうる。

 

ピンポーン

 

こんなことを話してるうちに全員が降りてきた。日菜先輩はまだ眠そうだ。

 

 

 

~~

「うう···」...(lll-ω-)チーン

 

「井戸原君大丈夫ですかー?」

 

「大丈夫なわけない」

 

バスに乗ったらこのザマだ。完全に寝不足だ。理由はわかってる。昨日の丸山先輩の笑顔のせいだ。あんなの、アイドルとしてじゃなく俺個人に向けたものだってことはわかる。意識してしまうのは仕方ない。だから挨拶も微妙な感じになってしまった。結果、乗り物酔いになった。酔い止め用意しといて良かった

 

「井戸原君大丈夫···じゃないね」

 

見るからに顔色が悪い。重症だ。

 

「丸山先輩···」

 

彼は基本1人で座っているので空いてる隣に腰掛ける。

 

「無理しなくていいよ」

 

「じゃあ少し寝ます」

 

「うん。おやすみ」

 

そう言って彼は頭を私の太ももに置いた。いや、正確には落ちてきたというのが正解。

 

「!?い、井戸原君···」

 

とても気持ちよさそうに寝ている。私はその寝顔をしばらく独り占めしていた。

 

「丸山先輩···」

 

私の名前を呼ぶ。どんな夢を見てるんだろう。

 

「これ以上のトラブルは勘弁してください」

 

ほんとにどんな夢を見てるんだろう······。

 

だがその一方で光る目が6つ浮かんでいた。

 

 

 

~~

日の光で目を覚ますとすごいニコニコした丸山先輩がいた。そういや寝不足で寝落ちした記憶はあるのだがこれはどういう状況だ?

 

「あの···」

 

「井戸原君寝たら私の膝に頭落ちてきたんだよ♪」

 

なんで嬉しそうなんだろう···というか俺は何度同じ状況になったら気が済むんだろう。

 

「はぁ」

 

自分の情けなさにため息つきながら起き上がる。

 

「もう少し寝てても良かったのに」

 

「いえ。もう落ち着いたので」

 

あとなんか微妙に殺気を感じるし。

 

 

 

~~

数時間後

 

「あ~~やっと帰ってきた」

 

「楽しかったねー」

 

「また行きたーい」

 

他の人は楽しめたようで何よりだ。

 

「それではここで解散にしましょう。あまり遅くなりすぎないように」

 

「はーい」

 

「んじゃ帰るか奥沢」

 

「···うん」

 

何その反応···

 

道中

 

「奥沢お前何怒ってんのさ」

 

「別に怒ってないよ」

 

えー?

 

「ほらそこでなんか奢るから飲みながら帰ろうぜ。歩くと長いし」

 

「うん」

 

店内に入るとひんやりとした空気が心地よかった。

 

「どれにする?」

 

「じゃあ俺これ」

 

店を出るとまた生暖かい空気が肌にまとわりつく。

 

「8月も終わりだし夕方だけどあちぃな」

 

「そんな中飲むこれは最高だけどね」

 

「だな」

 

良かった。機嫌は直ったみたいだ。

 

「ところでなんで怒ってたの?」

 

「怒ってた訳じゃないけど···帰りのバスの彩先輩が羨ましいなって」

 

「お前もやったじゃん」

 

「そうだけど···それとは別っていうか」

 

その後は互いに別行動だった昨日の話をしたが、詳しいことを話したら奥沢にまたむくれられた。




夏休みは終わりですが次はちょっと番外編を挟みたいと思います。
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