ガールズバンドとのやかましい日常   作:紅葉064

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次から夏です。季節はしばらく無視


危ない放課後

ある日の放課後、生徒会室。 俺は生徒会費の明細を作っでいた。

 

カタカタカタ

 

「へぇー。 市ヶ谷お前バンド組んだんだ」

 

「そうなんだよ。 香澄がしつこくてさー」

 

「その割には嫌そうに見えねえけど」

 

「うるせー///」

 

「はいはい。 それはそうともしもライブハウスで練習するなら連絡寄越しな。俺予約状況一括管理しててやろうと思えばねじ込めるから」

 

「じゃあその時は頼むな」

 

コンコン

 

「失礼します」

 

この声は…

 

「あ、紗夜先輩」

 

「会長ならいませんよ」

 

「用があるのは白金さんではなく井戸原君、あなたです。」

 

「 ? 俺ですか ? 」

 

「これを。 風紀委員会の委員会費明細です」

 

「あ、なるほど。 確かにいただきました」

 

「では失礼します」

 

~30分後~

「今日はこの辺にしとくか。 じゃ、俺バイト行くからあとよろしく」

 

「わかったー」

 

学校を出て歩いていると

 

「腹減った…時間あるし商店街寄ってくか」

 

先日奥沢に奢る際に商店街行きパン屋を見つけたのでそこへ行く。

 

カランカラン

 

「あ、美味そう」

 

「いらっしゃいませー」

 

「おおーこれはこれは」

 

「ん ? 青葉か」

 

パン屋で声をかけてきたのは青葉モカだった。

 

「どうしたの~」

 

「これからバイト行こうかと思ったんだが腹が減ったから向かいながら食うために寄った」

 

「なるほどー」

 

「お願いします」

 

「はーい…って君井戸原君 ? 」

 

「なんで知ってんだ ? 名乗ってないのに」

 

「あはは君学校の有名人だからね」

 

俺はその言葉で理解し落胆した。

 

「お前花咲か」

 

「うん。 私山吹沙綾。 よろしくね」

 

「ああ」

 

「ありがとうございましたー ! 」

 

 

~~

「それにしてもモカは井戸原君のこと知ってるんだね」

 

「ライブハウスでバイトしてるからねー。 何度か会ってるんだー。 それより沙綾ぁ、有名人てどういうことなのー ? 」

 

「実はね…」ゴニョゴニョ

 

「なるほどー。 それは凄いですなー」

 

 

~~

「ックシ。 ホコリかなあ。にしてもこのパン上手いな…また行こう」

 

ガー

 

「こんちわー」

 

「井戸原君」

 

「ちわっすまりなさん」

 

「うん。 じゃあいつもとこお願い」

 

「はい」

 

更衣室で着替えて受付に入ったら客が来た。

 

「いらっしゃいませー」

 

「あら ? こんなところでアルバイトしていたのね」

 

「氷川先輩と…あれ ? 会長 ? 」

 

「あ…井戸原…」

 

「お 2 人ともバンドやっていたんですね」

 

「紗夜、燐子。 知っているの ? 」

 

「はい。 私たちの後輩で生徒会の会計もやってくれています」

 

「そうなのね。それにしてもあなた。 どこかで見たような気がするのだけれど」

 

ギクッ

 

「もー友希那そんなわけないでしょ ? だって今日が初対面なんだよ ? あ、ごめんねー。 私羽女の今井リサ。 よろしくねー ! 」

 

「あ、はい」

 

そんなやり取りを交わして彼女たちは練習を始めた。

 

「あっぶなー」

 

小声でそう呟いた。

間違いなくあの人はバレたらめんどくさい部類の人間だ。 絶対隠し通そう。そう決めた。

 

 

~~

彼女たちは練習を終えロビーで休んでいる。そこで図らずとも会話が聞こえてきた。

 

「湊さん、何を聴いているのですか ? 」

 

「私たちの参考に出来ればと思って最近色々なバンドの曲を聴いているの。 今はエンドロールと言うバンドの曲を聴いているわ」

 

「それなら私も知っています。確か中学生で構成されたバンドにも関わらずFUTURE WORLD FESにも出場したことがあると言う」

 

「あこと同じ歳で!?」

 

「ええ。 でも昨年度に突然一時解散してしまった。 でも一時ということはまた再結成するということだと思うのだけれど」

 

「その当時中学生 3 年生でしたから今は高校 1 年生ですね」

 

 

~~

「井戸原君休憩入っていいよ」

 

「わかりました」

 

休憩と言っても正直今暇なので…ギターを弾いてた。そしたらまりなさんが入ってきた。

 

「井戸原君…それって…」

 

「まりなさん。 このことは黙っておいて下さい。 今度ちゃんと話すんで」

 

最悪だ…。

 

 

テレレン♪

 

市ヶ谷からメールが届いた。

 

『なぁ明日入れられるとこないか ? いつも家の蔵で練習してるんだけど急に明日使えなくなって』

 

『ちょっと待て』

 

『 4 時から 2 時間取れる』

 

『じゃあそこでお願い』

 

『はいよー。 入れとくわ』

 

 

 

~翌朝~

「何やってんの ? 」

 

奥沢が隣に椅子を持ってきて座る。

 

「ん~ ? ライブハウスの予約整理してる。 うち何故かDJの機材もあるから練習できるよ」

 

「なんでそんなのあるのさ…」

 

「知らん。 俺に聞くな。良ければ練習のために予約入れてやろうか」

 

「え ! そんなことできるの!?」

 

「予約管理してるの俺だから権利は俺にある」

 

「うーん落ち着いてできるところないしお願いしよっかな」

 

「なんかお前ら距離近くね ? 」

 

「いたのか鋼輝。 おはよう。 何が近いって ? 」

 

「おはよう。 嫌だから距離が」

 

「 2 人でパソコン見てんだから当然だろ」

 

「いやそうじゃなくて」

 

何言ってんだ ? じゃあなんなんだよ。

 

「お前ら付き合ってんの ? 」

 

「「いやまったく」」

 

「っていう感じだったぞ」

 

「あっそ」

 

「おい…」

 

 

 

~~

放課後、俺はバイトをしており、市ヶ谷たちがやってきた。

 

「井戸原~」

 

「ああなんだそこだっのか」

 

俺は市ヶ谷と山吹を見そういった。

 

「なんだってなんだよ」

 

「特に意味は無いよ」

 

俺は使用出来るスタジオを伝えて作業に戻る。

 

「ごゆっくりー」

 

~ 2 時間後~

「うーのどガラガラだよー有咲ぁ」

 

「ほらよ戸山。 これ飲め。それにしも歌いすぎだバカヤロー。 ボーカルならそれなりにしておけよ」

 

「アリガトー」

 

「井戸原君そろそろ上がっていいよ」

 

「わかりました」

 

俺は帰り支度をしてCIRCLEを出る。

 

「俺も最初の頃は声死ぬまで歌ったな」

 

感慨に浸りながら空を見上げると、星がひとつ流れた。




4月1日から初出勤なんですが2日目。 疲労による眠気とあえて闘いながら書きました。明日仕事休みなので。
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