文化祭が終わった翌日10時ちょい前。俺は羽沢珈琲店に来た。
カランカラン
「いらっしゃいま···あれ?井戸原君?今日アルバイト入ってたっけ?」
「いや、今日は別件。多分もう···」
「あ、蓮~!こっちこっち」
「というわけだ」
~~
「おまたせしました」
「いえ、時間ぴったりよ」
「なら良かったです。ところで···」
横に視線を向けるとパスパレが勢揃いしていた。
「なんでいるんですか?」
「私達も呼ばれたのよ」
「お疲れのところ来ていただきありがとうございます」
「いえいえ。ところで何故呼んだんですか?」
「いやーあたしたちメジャーデビューしたじゃん?だから色々と聞きたいなーと思って」
「なるほど。それで我々は召喚されたわけですか」
「その通り。汝らと言葉を交わすため「始めないならNFO手伝わんぞ」それはダメ!!」
「話を進めてもいいかしら?」
「ええどうぞすみません」
「それでねー芸能活動やる上でのアドバイスとか気をつけた方がいいことを教えて欲しいなーって」
「うーんまずは挨拶だね!」
「礼に始まり礼に終わると言いますからね」
「それに挨拶して貰えると嬉しいよね」
「前にスタッフさんが彩さんは元気に挨拶してくれるから元気が出るって言ってました」
「えへへ、嬉しいな」
「なるほど、挨拶はしっかりね」
「あとはそうね。ホウ・レン・ソウかしら」
「報告・連絡・相談ですね」
「そうね。前にもアイコンタクトだけでマネージャーが分からないまますませる人達がいるからそれだけはしっかりやってくれと言われたわ」
そう言って俺を見る湊先輩。俺はふと思った。
「あの、先輩たちの事務所って···?」
「あら、知らなかったの?あなたたちと同じよ」
自覚できるほどテンションが下がる俺。気になったことがあり恐る恐る聞いてみた。
「あの、近藤さんに俺たちとの関係は···」
「話したわ」
「何か言ってました?」
「ええ。確か···」
「「せめて連絡のひとつでもよこせ(しなさい)」」
「わかるんだ」
「それで、今度あったら連れてきてと言われたから行くわよ」
「え?嘘」
そうして引きずられて店を後にした。
~道中~
「もしもし?」
『もしもし』
『はっすーどうしたの?』
「お前ら今から事務所来い」
『なんで』
「近藤さんに頭を垂れて許しを乞いに行く」
『来なかったら?』
「売る」
『よしちょっと待ってろ』
~~
「あら?Roseliaのみんなどうしたの?今日何かあったっけ?」
「いえ、今日は何もありません。ですが、彼らを届けに」
「彼ら?」
そう言って受付の彼女が覗き込むと
「あら蓮くん」
「ご無沙汰してます。まだいたんですね」
「いるよー。それじゃあ近藤さんには君たちが来たら真っ先に連れてくるように言われてるから連絡入れとくね」
「はい」
~~
「············」
「「「············」」」
「とりあえず顔あげな」
「いや無理です」
「いいから」
今俺たちは言葉通りに頭を垂れている。しかしそう言われたので恐る恐る顔を上げる。
「いや別にね?事情はちゃんと知ってるから怒ってる訳じゃないよ?でもせめてたまにメッセージのひとつでも欲しかったなぁ」
「それは···すみません」
「3人ともこの後は?」
「特に何もないですけど」
「よしじゃあ飯いこ飯。Roseliaのみんなもどう?」
「ではお言葉に甘えて行かせていただきます」
この後、めちゃめちゃ普通に飯食った。すげー怒られるかと思ってビクビクしてたのに···。
次回は修学旅行の1歩手前の予定です。