ガールズバンドとのやかましい日常   作:紅葉064

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前にも言った通りとりあえず季節無視です。とりあえず2年生まで持っていきたい。


いざ海へ

ワイワイガヤガヤ

 

「ZZZ」

 

「有咲ー楽しみだね」

 

「ちょ、香澄暴れんな!!」

 

「まさかみんなで行くとはー。 ひーちゃん今年は大丈夫かな~ ? 」

 

「モカー。 もー」

 

「ジブンはどうも苦手っス」

 

「麻弥ちゃんしっかりして」

 

「でもるんっ♪て来るよね。 ねっ、お姉ちゃん ! 」

 

「まったく日菜は…でも私も楽しみにしているのは認めざるを得ません」

 

「あこもいっぱい遊ぶ ! 」

 

「ねぇ美咲 ! ミッシェルはどうしていないの ? 」

 

「ミッシェルは泳げないんだって。 だから写真持って行ってあげようこころ」

 

「美咲ちゃん…」

 

「でもミッシェル着てると泳げないのは確かなので」

 

俺たちは今バスの中にいる。ある場所へ向かうため彼女たち 5 バンドと一緒に

 

「皆様そろそろ到着いたします」

 

パチッ

 

「ん~~、あー。 すみません楽器のみならず俺たちまで」

 

「いえ、構いません」

 

弦巻家が用意したものによって。

季節は夏。 そして今は夏休みと言う 8 月真っ只中。

 

「みんな ! そろそろ出口だよ!!」

 

「だから暴れんなー ! 」

 

そんな時にトンネルの先で目にするものなんて 1 つしかない。そう、それは…

 

「海だー!!↑↑↑」

 

俺はと言うと

 

「海だぁ…↓↓↓」

 

もうちょい走ること数分。

 

「着いたー ! 」

 

全員がゾロゾロと降りていく。蒼い空、青い海。 そして鼻を抜ける潮の…か…おり…

 

グラッ

 

バンッ !

 

「い、井戸原君 ? 大丈夫 ? 」

 

松原先輩が心配して声をかけてくれる。 しかし…

 

「う…おぇぇぇぇぇ」

 

これだから海は嫌なんだ。 大丈夫。 吐き気はあっても吐いちゃいない。 だがなぜこんな所に来たのかと言うと話は夏休み前にも遡る。

 

 

 

~~

「サマーライブ ? 」

 

『おう』

 

CIRCLEのバイトの休憩中、叔父から電話がかかってきた。叔父は海の開いている間海の家をやってる。 ガールズバンドブームもあって今年はガールズバンドを呼んで夕方から夜にかけてライブをやる予定だったのだが…突如そのバンドが当日に予定が入り出られなくなったという。 俺はその時そんな二次元みたいなこと本当にあるんだと思った。

 

『どうにかできないか ? 』

 

「出来ないとは言わないけど…」

 

『お ! そうか。じゃあ頼む』

 

「あ ! まだやるとは…」

 

ツーツー

 

「仕方ない。聞くだけ聞いてみるか」

 

でも日をまたいで言うのめんどくさい。そう思って予約の確認をすると

 

「ん ? 」

 

彼女たちの今日の予約時間がブッキングしていた。

 

「んな都合いいことあんのかよ…」

 

彼女たちの練習が終わったあと聞いてみたのだが、全員が快く受けてくれた。やる日は 8 月14日だが、騙して14、15日の 2 日間と伝えた。多分遊びたいだろうから。

 

 

 

~~

こうして今に至る。

 

「さぁ ! 行きましょ!!」

 

「待て…先におぇ、荷物……確保」

 

すぐに捕まって戻ってきた。ちなみにさっきから奥沢が背中をさすってくれている。

最初にホテルに荷物を預け各々楽器を運び出す。

 

「れーん!!」

 

「おじさん…」さすさす

 

「悪かったな」

 

「ホントだよ。 こんなことじゃなけりゃ絶対に来てない」

 

「それにしてもべっぴんさんばっかだな。 誰かそうなのか ? 」

 

「…全員違う」

 

「ははっそうか」

 

「ところでステージは ? 」

 

「こっちだ」

 

叔父からに連れられてステージに向かう前に、

 

「ココ 5 つ取ってあるから練習と調整に使って。 完全防音だから周りも気にしなくて大丈夫」

 

「ありがとう」

 

「いえいえ。 むしろ叔父のわがままに突き合わせちゃってすみません」

 

こうして夕方からライブが始まった。

 

 

 

~~

サマーライブ。 まとめて言えば大成功だった。

 

「楽しかったー」

 

「ええ。 明日も頑張りましょう」

 

「 ? 何を言っているんだい ? ライブは今日だけだよ」

 

「え ? 」(×25)

 

全員が俺を見る。

 

「あ、うんライブは今日だけ。 でもせっかく海来たんだから遊びたいでしょ ? だから嘘つきましたー。つまり明日 1 日自由でーす」

 

「え ? 海を見るだけだと思ってたのに」

 

「水着持ってきてって言っただろ」

 

「騙されてるのかと思って…」

 

「上原お前持ってこなかったのか ? 」

 

「ある」

 

「あるんかーい」

 

「井戸原君」

 

「どうした ? 奥沢」

 

「その、ありがとう」

 

「あ、お前も遊びたかったのか」

 

ホテルに戻ってからまさかの風呂が 1 人。 貸切なので当然なのだが…

 

「弦巻家、恐るべし」

 

俺はそう呟いた。

すると

 

「井戸原くーん」

 

俺を呼ぶ声が聞こえた。女湯からだ。

 

「なんだー ? 奥沢ー」

 

「そっちどうー?」

 

「 1 人だからすげーおちつくー。 そっちはにぎやかそうだなー」

 

「うん。 特にこころとかすみがね。あーもーこころお風呂で泳がないの」

 

なんだろ。 弦巻が風呂で泳ぐの容易に想像出来る。

 

俺が風呂から上がると奥沢も出てきた。

 

「あ、上がったんだ」

 

「んー。 いい湯加減だった」

 

俺は風呂上がりのコーヒー牛乳を飲みながら答える。

 

「ほらよ」

 

小銭を放り投げる。

 

「好きなの買え。 奢ってやる」

 

「…ありがとう。 うーんどれにしようかなあ ? うーんフルーツ牛乳にしよう」

 

「するとゾロゾロ上がってきた」

 

すると戸山が

 

「あー ! ずるい ! いいなー」

 

と言ってきた。

 

「自分で買え」

 

 

~~

「じゃあまた後でね」

 

各々へ戻っていく。俺は部屋へ入ると電話がかかってきた。その相手は、

 

「もしもし、樹か ? 」

 

「そう、連絡出来なくてごめんね」

 

「いや別に。どうした ? 」

 

「どうしたって…落ち着いたら連絡しろって言ったの蓮じゃん」

 

「そういやそうだった」

 

「高校卒業したらこっち戻って来るんだろ ? 」

 

「うん」

 

「じゃあ頑張れよー」

 

「バイバイ」

 

ピッ

 

その後飯だったのだがめちゃめちゃ美味かった。さすが弦巻家…上原はおかわりしていたが、太るぞ…。 もちろん口には出さなかった。




次は2日目の海です。
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