「レンくん!」
「んー?どうしたー?」
「明日の依頼手伝って欲しんだけど!!」
「いいよー」
「やったー!」
~翌日~
出発して目的地についた俺たちは標的を探していた···が一向に見つかる気配がない。なぜだ?ここで俺は本当に今更なことを聞く。
「なあカスミ?」
「な、なあに?」
なんかすごい歯切れが悪い気がする。
「目的って何?」
「ド······」
「ど?」
「ドラゴン······」
「あほかぁ!!」
思わず怒鳴ってしまった。いやだってさあ。
「お前らドラゴンの討伐依頼受けるなって言われてるだろう!」
そして俺はリミを指さして続ける。
「ドラゴン殺しなんて持ってるやつがいたらそりゃいつまでたっても出てこねわ」
「人を指さすな」バシッ
アリサが頭をはたいてくるが気にしない。
「だってそれしかなかったんだもん」
「むしろなんで許可貰ったんだよ」
「マスターがレンくんたちが一緒ならいいって」
「マスター···はぁ」
まさかのマスターから許可が降りてた。嘘だろ。
「まぁ仕方ない。来た以上はどうにかするか」
「やったー!」
「で、どうすんだ?」
「えーっとね、私たちが集めてレンくんとリミりんが一気にドカーン!」
「おいアリサ、これどうにかなんないのか?」
「気持ちはわかるけどさ、こんなもんでも成功するから」
「そうなんだよなぁ」
~4時間後~
「嘘だろ···」
目の前にはドラゴンの山ができていた。
「えっへん。どーよレンくん」
「はいはい、すごいすごい」
「そーでしょ!」
「やっぱりか」
「ほんとになんでこんなん成功するのか」
「まぁとりあえず終わったし報告に行こうよ」
「そうだね」
~~
「おお、倒してくれたのですか」
報告に行くと依頼主は驚いた様子だった。
「ありがとうございます。これで安心して暮らせます」
「いえいえ~」
「ところで、残念だったな」
「?どういうことですかな?」
「お前ら、本当にあんなドラゴンごときでウチ(BGP)の戦力削げると思ったのか?」
俺がそう言った瞬間、その場にいた全員の顔つきが変わった。
「まさかバレていたとは」
「さっき小屋のひとつから知った顔がちらっと見えたもんでね」
「ちっ。てめぇら出てこい!!予定変更だ。今ここでやっちまうぞ!!向こうは9人だ!」
なんかわらわらと出てきたわ。
「え?何?どーゆーこと?」
「お前ら構えろ。こいつらブラッド・シーだ。全員はいないが村ひとつ分アジトにしてたみたいだ」
この辺りは村もあるが奴らアジトのひとつもあることは知っており警戒はしていたが引き当ててしまったらしい。めんどくさいと嘆くべきか奴らの戦力を削げると喜ぶべきか。
「全く舐められたもんだ。さっさと片付けて依頼報酬数倍にしていた帰るか」
「おー!」全員
~30分後~
「こいつら弱すぎだろ。賞金首もいたはずなんだが···」
「まあまあ。いいじゃん」
そりゃな。でもあいつは出てこなかったな。さっさと本拠地に帰ったか。俺も場所は知らないんだけど。
この後、奴らを騎士団に引渡し、押収品から依頼報酬と懸賞金をもらい帰った。
扉の前に1枚の紙が落ちていた。開いてみるとそこには
『今回のことに関しては彼らの独断だから報復とかはないから安心して』
これは後にマスターに見せたあと引き裂いた。
犯罪者連合 血の海(ブラッド・シー)
小悪党から名だたる犯罪者が属する組織。自分たちを壊滅しかねない力を持つBGPを目の敵にしており、時々色々と仕掛けてくる。対応がめんどくさい。