ガールズバンドとのやかましい日常   作:紅葉064

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苦悩の先には何があったのでしょう。


苦悩の先は

数日前に文化祭が終わってしまった。しかしクラスの熱はまだ収まっていなかった。

 

「文化祭は終わってしまった···しかし!!それが終わっても次がある!!そう。その次に待っているのは」

 

「中間テストだな」

 

そこに俺は現実を叩きつける。わあ。みるみる空気が淀んでいくー。

 

「台無しだ」

 

「なんでそんなこと思い出させるんだよ」

 

「修学旅行にテスト関係ないだろ」

 

まぁ色々と聞こえてくるわけだ。だが最後のやつ。ところがどっこい関係あるんだわこれが。

 

「じゃあ俺がテストを頑張りたくなるようにしてやろう」

 

「どんなふうにだよ」

 

「テストで1教科でも赤点とったら旅行中毎日補習がある」

 

「よーしみんなぁ!このテスト乗り越えて最高に楽しい修学旅行にしようぜぇ!!」

 

「おおー!!」(クラスの9.9割)

 

すごい助かる。

 

「おい井戸原」

 

「なんだよ市ヶ谷」

 

「それ言っちゃダメなやつだろ」

 

「ダメって言われた」

 

「じゃあなんで」

 

「俺ら生徒会組は無慈悲に補習の手伝いに回されるからだよ」

 

「うげ。マジで?」

 

「マジで。だから交渉した」

 

「交渉?」

 

「そ。うちのクラスから赤点が出なかったら補習参加は無しでって」

 

「だからかよ」

 

こうして、俺のクラスは珍しく放課後に残って勉強していた。どんだけ嫌なんだ。俺もそうだけど。ただうちのクラスはとりあえず戸山が不安だ。鋼輝は?と思うかもしれないがあいつは思ったより普通に勉強できるから大丈夫。なので俺と市ヶ谷の2人で教えることになった。そしてテストが始まる。

 

 

 

~~

そして終わって返ってきた。結果は···

 

「全員赤点回避だー!!」

 

「補習の手伝い回避だー!」

 

無事赤点は誰も取らなかった。

 

「「いえーい」」

 

市ヶ谷とハイタッチ。

 

「まず間違いなく赤点取らないであろうお前がなんでそんなに喜んでいる?」

 

「というわけで先生。約束通り俺と市ヶ谷は補習の手伝いしなくてもいいですね?」

 

「仕方がない。それよりもみんな座れ。これからは本格的に修学旅行の準備を始める。まずは6人までのグループを組んでくれ。男女混合なら比率はなんでもいい」

 

そう言われとりあえず俺は、ご存知の通り鋼輝、葵と組んだ。あとは女子だがそれについては

 

「蓮くーん。組もー」

 

向こうから来た。奥沢、市ヶ谷とともに。まぁこうなるわな。そのあとはみんなで自由行動の行き先を決める。それぞれ楽しそうに話している。なんだかんだで俺も結構楽しみにしているが。

 

「どこ行くか」

 

「こことかどう?」

 

「いいじゃん。どう思う?」

 

「あたしもいいと思う」

 

「じゃあここは決まりだな」

 

時間いっぱい話し合ったが、結局最後まで決まることはなかった。

 

「来週中には決めておけよー」

 

先生はそう言って教室を出ていった。

 

「まぁこの面子ならすぐに集まれるしな」

 

「どうせならこのままどっか寄って決める?」

 

「そうするか。今日は生徒会の仕事無いし。どこに行く?」

 

「どっかない?」

 

「ぱっと思いつくのは羽沢のところだけど···」

 

「喫茶店の?」

 

「そう。けどあそこは雰囲気的に雑談ならともかく話し合いには不向きなんだよな···とするとやっぱファミレスか」

 

「だね」

 

「んじゃ行くか」

 

 

 

~~

「いらっしゃいませー。あ〜、先輩方どうしたんですか?」

 

「よっす、広町。いやちょっと話し合いをな」

 

「何かやったんですか?」

 

「なんで俺なんだ。別に誰かを吊るしあげるためじゃないよ。それよりも仕事をしろ仕事を」

 

「すみません。何名様ですか?」

 

「6人で」

 

「お好きな席へどうぞ〜」

 

とりあえず空いてるテーブル席を探して座る。

 

「ご注文が決まりましたらお呼びください」

 

「とりあえずなんか頼むか」

 

「まぁまずはみんなドリンクバーだよね」

 

「あとはどうするか。何かつまめるものは」

 

ひとつのメニューに目が止まった。

 

「6人いるしこれでいいんじゃね?」

 

『山盛りポテト ソース人数分※ソース追加無料』

 

「あ、いいと思う」

 

「じゃあ頼むか。お、広町いいところに。注文頼む」

 

「はーい。お伺いします」

 

「ドリンクバー6つと山盛りポテト」

 

「ソースは6つでよろしいですか?」

 

「ああ」

 

「かしこまりました。少々お待ち下さい」

 

去っていく広町の背中が見えなくなったところで話し合いを始める。

 

「んじゃ続きやるか」

 

「わたしここ行きたい!」

 

「いや待て。それを組み込むと他を削らなきゃ行けない。一応自由行動は2日間あるからそれは2日目に回そう」

 

「そっかー」

 

「まぁ行かないってわけじゃないからな。とりあえず1日目をどう埋めるかな···あ」

 

ガイドブックをめくるといい場所を見つけた。

 

「どうした?蓮」

 

「奥沢、鋼輝。ここどうだ?」

 

「あ、いいね」

 

「賛成」

 

「葵、市ヶ谷、戸山。ここ行っていいか?」

 

「いいよ」

 

「サンキュー。だったら1日目が終わったところで次は2日目···」

 

「おまたせしました。山盛りポテトでございます」

 

「に行く前にちょっと休憩するか」

 

注文したポテトが来てしまった。区切りいいから別にいいけど。それにしても思ったよりも多かった。まぁ6人いるから大丈夫だと思うが。

 

「うまいな」

 

「ソースもいける」

 

無言で食べ続けること十数分。

 

「そろそろ始めるか」

 

「そうだね」

 

「とりあえずさっきのところは組み込むとして、他にはないかね」

 

「うーん」

 

「広町的にはここがいいと思います」

 

ビクッ!!

 

いつの間にか後ろに広町がいた。

 

「びっくりしたー。広町お前仕事は?」

 

「さっき終わりました〜。それよりも広町が提案したところはどうですか?」

 

「うん、いいと思う。どう思う?」

 

聞いてみると満場一致で賛成された。

 

「じゃあここにするか。サンキューな。礼と言っちゃなんだがお土産の希望を聞いておこう」

 

「いいんですか?と言ってもおまけ付きのものならなんでもいいです」

 

「好きだねぇ。おまけ」

 

「はい」

 

あとは当日を待つだけ。




自分の高校時代の修学旅行は海外でした。北海道行きたかったんだけどね。
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