ガールズバンドとのやかましい日常   作:紅葉064

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修学旅行って移動中も何故か楽しい


修学旅行1日目

朝4時

 

「おはよう。おまたせ。寒いね」

 

「おはよう奥沢。秋だからな。朝が寒いのは仕方ない。これ着とけ」

 

「ありがとう。でも大丈夫?」

 

「安心しろ。もう1着ある」

 

「用意がいいことで」

 

「どうでもいいけどさっさと行くぞ置いてかれるとか絶対勘弁」

 

「だね」

 

俺は奥沢と待ち合わせをしていた。行き先が遠いせいで出発が早い。秋なもんだからまだ暗いのだ。だから奥沢を1人にする訳にもいかず一緒に学校まで行くことにした。

 

電車を降りてしばらく歩く。学校に着くともう結構来ていた。

 

「蓮おはよー」

 

「おはよ鋼輝。眠そうだな。大丈夫か?」

 

「大丈夫。多分バス乗ったら目ぇ覚める」

 

「あー、なんとなくわかる気がするわ」

 

「よーし全員来たな。各クラス適当にバスに乗れ」

 

先生の指示で各々バスに乗っていく。席は特に決まってないのでみんなよくつるんでる人同士で隣に座っている。俺たちはあえて鋼輝の隣だけ開けておいたら希望通り残ったのは市ヶ谷だった。仕方なくそこに座る。俺の隣はと言うと気がつけば奥沢が座っていた。

 

 

 

~~

出発してから1時間くらい経ったがバスの中は騒がしいままだ。静かになるもんだと思ったが結構みんなハイテンションらしい。かく言う俺はテーブルを出しお菓子をつまみながら本読んでるが。奥沢はイヤホンをして何かを聴いている。

 

「あ」

 

いつの間にか持ってきたお菓子が終わっていた。休憩場所までまだ時間があるから仕方なく本を読み続ける。

 

30分くらいたっただろうか。やっと休憩場所についた。

 

「奥沢」

 

外に出るために奥沢の名前を呼ぶがイヤホンをつけているため聞こえてないようだ。今度は方を軽く叩く。気づいたのかこちらを見ようとすると

 

ぷに

 

俺の人差し指が奥沢の頬に刺さった。イヤホンを外して

 

「何すんのさ」

 

と言ってジト目を向けてくる。

 

「ごめんごめん。悪いけどさ、お菓子買い足しに行くから出してくれない?」

 

「あ、じゃああたしも飲み物買いに行く」

 

2人がバスを降りた後、その様子を見ていたクラスメイトは全員揃って

 

「なんであれで付き合わないんだろう···」

 

と思った。

 

 

 

~2人で買い物中~

「さっき何聞いてたんだ?」

 

「井戸原君の曲」

 

「···そう」

 

「いい曲ばっかりだよね」

 

「ありがとう」

 

「それで?井戸原君は何読んでたの?」

 

「ラノベ」

 

「どんなの読むの?」

 

「ミステリーとかアクションとか。さっきまで読んでたのはラブコメ」

 

「読むんだ。ラブコメ」

 

「俺結構読むよ」

 

「ちょっと後で読ませて」

 

「いいよ。暇つぶしに全巻持ってきたから。とまぁこんなもんか」

 

会計を済ませてバスに戻る。少しすると再び出発した。

 

 

 

~~

着いた先は駅。ここからは新幹線で行く。

出発して数分で2人のテーブルには既にお菓子が広げられていた。ラノベを読みながら自分のテーブルから、時には互いのテーブルからお菓子をつまみ食べている。俺が1冊読み終わるが奥沢はまだ読んでいる。なんとなくお菓子を差し出してみると目線はそのままで食べたそれを何回か繰り返す。

 

(なんか餌付けしてる見てえ)

 

でもちょっと楽しかった。

1時間後くらいに読み終わると

 

「さっきから何してんの?」

 

と聞いてくる。

 

「いやなんとなく。とか言いながらもお前何も言わなかったじゃん」

 

「いやまあそうだけど」

 

「で、どうだった?」

 

「すごい面白かった。続き貸して」

 

「はいよ」

 

(さっさと付き合え。そして爆ぜろ)

 

これがクラスから2人に対しての総意となった。

 

 

 

~~

「着いたー!」

 

「遠かったなー」

 

修学旅行の行き先。それは

 

「いざ行かん!日本の故郷」

 

「もう来たんだよ」

 

京都だった。

 

「腹減ったー」

 

「もうお昼だもんな」

 

「よしみんな。昼食代渡すから好きなの食べに行け」

 

「うちの学校って結構放任主義だよな」

 

「わかる」

 

それでいいのか高校教師。

 

 

 

~~

「とまぁ今後のことも考えて6人で食べるのはいいが…何食べる?」

 

「そこなんだよな。この後は一応団体行動だからあんましゆっくり食べらてられないし」

 

「ハンバーガーで良くね」

 

「いいと思う」

 

「よしじゃあ行こう」

 

京都に来て最初に食べるものがどこでも食べられるもの。

 

 

 

~~

ATTOIUMANIYORU

 

「旅館だあ···」

 

いい旅館だった。中に入って部屋の鍵をもらい部屋に行く。扉を開けると、

 

「広···」

 

「3人で1部屋20畳ってまじかよ」

 

「うちの学校ってなんかお金あるよね」

 

「それでもおかしいだろ」

 

「そんなこと言ったてどうしようもないけどな。それよりも風呂行こうぜ。貸切だからゆっくり入れるし」

 

「ご飯の後だと面倒だしね」

 

「そういうことだ」

 

風呂は時間内であり旅行中の予定に支障がなければいつ入ってもいいことになっている。

 

「おおーひろーい」

 

「すごいな」

 

「色々とあるけどとりあえずは、普通に入りますか」

 

とりあえず身体と頭を洗って1番近くにあった湯船に浸かった。

 

「ああ~気持ちいぃ~」

 

「ははっ。おっさんかよ蓮」

 

「うるせぇ~」

 

「たまにはこういうのっていいよねー」

 

「なー」

 

その後も色々と回って全制覇。で、やっぱりサウナにも入る。

 

「一番最初に出たやつは牛乳奢りな」

 

「よしきた。望むところだ」

 

40分後

 

「鋼輝の負け」

 

「くっそー。蓮はなんとなくなくわかってたけど葵も意外と強かった···好きなの飲め!!」

 

「いえーい。俺コーヒー牛乳」

 

「フルーツ牛乳~♪」

 

「蓮くんたちも入ってたんだ」

 

「おう戸山」

 

「お前ほんとそういうの似合うよな」

 

「そりゃどーも」

 

「2人は?」

 

「サウナの勝負で負けた鋼輝を葵が部屋まで運んでった」

 

「そっか」

 

「晩御飯なんだろうね?」

 

「俺は鍋とかがいい」

 

「うん。寒いもんね」

 

「そう」

 

 

 

~~

「俺復活」

 

「飯の前で良かったな」

 

「そろそろ時間じゃない?」

 

「そうだな。行くか」

 

3人で食堂に向かう途中、エレベーターで奥沢たちと鉢会った。

 

「ナイスタイミング」

 

「よーしじゃあみんなで行こー!」

 

ワイワイ喋りながら食堂へ向かう6人。先生にちょっと怒られた。

 

「いえーい鍋だー」

 

「良かったね」

 

「まぁ寒い時に鍋ってのは同感だわ」

 

「いただきまーす」

 

「香澄食べ始めるの早ーよ!」

 

鍋って結構取り合いになるよな。

 

「香澄それまだ早いから!」

 

「ぷッ。あはは」

 

「どうした鋼輝突然笑いだして。おかしいぞ」

 

「お前何気に酷いよな。いや、市ヶ谷さんって戸山さんといると面白いなーって」

 

「なな///」

 

「俺も他人行儀じゃなくて蓮とか戸山と同じようにしてくれたら嬉しいけど」

 

「だってよ市ヶ谷」

 

「が、頑張りま···がんばる」

 

「じゃ、話がまとまったところでお前ら、取らないと俺と奥沢と葵に全部持ってかれるぞ」

 

「ダメに決まってんだろ!」

 

やっぱり取り合いにはなるらしい。この後は3人で部屋で遊んで寝た。




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