俺がライブ日程を騙してまで作った2日目。彼女達は海へ繰り出していた。
「わーい海だ〜」
「おいこらまて。せめてストレッチくらいしなさい。足つっても知らんぞ」
「ねえ海にいて大丈夫なの?」
「ん?奥沢お前結構可愛いの着てんな」
「そ、そうかな?///」
「ああ。ちなみにもう慣れた」
「蓮!遊ばせてくれたお礼に私が一緒に遊びましょう!」
「悪気はないんだろうがなんか目線が上からだな」
「あ、こころそれいいね。行こうよ」
2人が俺の腕を掴んで連れていこうとするが、
ガッ!!
足に力を込めて絶対に動かんとする。俺はフルフルと首を横に降っている。
「井戸原君どうしたの?もしかして海入りたくない?」
「どうしたのー」
今井先輩が声をかけてくる。
「井戸原君が海に入りたくないそうなんですよ」
「えー?なんでー?」
「ベタつくんでいやっす」
「「女子か!!」」
2人同時にそうつっこんできた。
「なのでどうぞ俺のことはほっておいて遊んできて下さい。」
~~
各々が遊んでいる中俺はぶらぶらと歩いていた。
「なんかいい場所ないかな···そういえば」
そう思って探いていると奥沢とあった。
「お前遊んでたんじゃねえの?」
「ちょっと逃げてきた」
「ああなるほど」
「そういう井戸原君は?」
「俺はちょっと秘密基地的な場所に。一緒に行くか?」
「じゃあお言葉に甘えて」
そうして岩場を歩いていたのだが、
「痛っ!あっ!」
(やばい!このままだと落ちる!)
ガッ
グイッ
落ちるかと思ったが引っ張られた。なんだろうと思って目を開けるとそのまま見開いた。
「何やってんだ。気をつけろ」
彼に抱き抱えられていた。
カァー
私は恥ずかしくなって離れようとする。
「ご、ごめん大丈///痛っ!」
「どうした?」
「あ、足が」
「見せてみろ···あーさっき捻ったな。だとしたらこれ以上行くのは無理だ。戻るぞ。乗れ」
「え!?いや、でも···」
「どうせ歩けないだろ。嫌ならお姫様抱っこになるが」
「乗る」
~~
戻ってから応急処置などをしたがとくに問題はなかった。その後午後には帰る予定だったのでホテルをチェックアウトしてバスに乗り込む。帰りは遊び疲れたのかみんな寝ていた。俺は遊んでいないので起きてるが。
「隣いい?」
奥沢がきたがとくに問題もないし怪我もしているのでさっさと座らせる。
「今日はありがとう」
「それはどっちに対してだ?」
「どっちも」
「そうか。でもしばらくミッシェルやるのは無理そうだな」
「そこなんだよね。井戸原君やる?」
「冗談じゃない。それにたぶんすぐにバレる」
「確かに。こころだしね」
そこから沈黙が続き俺は声をかけた。
「奥沢?」
しかし返事は帰って来ない。すると、
コテン
肩に何かが乗ったかった。奥沢の頭だった。寝てしまったのだろう。とくにどかす理由もないので起きるまでそのままにしておいた。
「蓮君···ありがとう」
俺は少し驚いたがそのあと笑みを浮かべ寝顔を見ていた。
「で、いつまで寝たふりしてんの?」
静かな車内で俺はそういう。
「あれ、バレた?」
「バレた?じゃないですよ。むしろなんであんなのでバレないと思うんすか?今井先輩」
「いやー結構いい雰囲気だったから邪魔しちゃ悪いかなーって」
「別にそんな気遣いいりませんよ。おら市ヶ谷隠し通せると思うな」
「あちゃー」
「うるせーぞ」
~~
「そろそろ着くから起きろ」
「んっ」
「起きたか奥沢」
「あれ?井戸原君なんで隣に···あっ!」
「俺の肩枕にして寝てたんだよ」
「ごめん///」
「謝る必要ないけど」
「そっか···あ、着いたね」
バスを降りて一緒に帰る。
「乗れ。押してくから」
「うん」
「素直だな。さっきは断ろうとしたのに」
「じゃなきゃ井戸原くん帰らないじゃん。親呼ぶって言っても来るまで一緒に待ってくれるだろうし」
「さすがに夜に1人にするのは気が引けるから」
「昨日今日は楽しかったね」
「平和だった」
平和と言っても暴走組の制御が大変だったが。
「井戸原君結局1度も海に入らなかったね」
「そうだな」
「あ、ここだ」
「大丈か?」
「ここまで来たらね」
「そうか。それじゃあまたな」
「うん。また」
奥沢と別れて俺は自転車を漕ぎ生暖かい風を受けながら家路を辿った。
次で夏は終わりです。
なんか引き継ぎして見たらスターの数が1万2千くらいあってびっくりしました。感覚戻すために頑張ります。