ある日の夜、俺はある人に呼ばれて酒場に来た。そのある人というのが
「ようやく来たな」
レイナである。
「まだ約束の時間じゃないぞ」
「この間なんだかんだ言いながらも呼べば来てくれるのだな」
「タダ酒だからな」
「女性に払わせる気か?」
「こんなところに呼び出せれた上に愚痴を聞かされる身にもなってみろ。帰りたくなるぞ」
「こっちもなんだかんだでストレスが溜まってるんだから聞いてくれないか?」
「俺はそれでストレス溜まるんだがな」
まあ結局聞いてはやるのだが。
~~
しばらく聞いているとあることに気がついた。
「お前、今日はやけに酒が進んでないな」
「あ、ああ。なんでだろうな」
「······何を企んでる?」
「ななななんのことだ?」
「お前がいつもと違う時は大抵何かを企んでいるときだ」
「隠しても無駄か。実はな、私はお前のことがす「はーいみんなー!楽しんでる?ハローハッピーワールドよ!」
「ゴホッ!」
は?なんかココロたちがステージにいるんだが。なぜだ?しかもなんかこっちみて煽るように。正確にはレイナを見ている。煽るような要素がどこにあるのか知らんが。2人が何をしているのかもわからんがこいつらは顔を見るだけで会話が成立しているようだ。···会話はしてないな。
その後まさかの全員いたらしく次々と出てきては演奏をして下がっていく。それを眺めているとアオイ、タクミ、イツキが出てきた。
「お前らもいるのかよ!」
思わず大声を上げてしまった。
「あ、ほんとにいた」
「さっさと上がってこい」
「はいはい。ったく」
席を立ちステージに向かおうとすると、
「あ·········」
「ん?」
レイナが俺の服の裾を掴んでいた。
「どうした?」
「あ、いや、何でもない」
「何?」
「すまない。引き止めて何だがまだ言うべきことではなかった」
ここまで言うなら追及はしない方がいいだろう。
「そうか」
俺はステージに上がり演奏を始めた。
「意気地無し······」
~~
その帰り。俺は聞いた。
「お前たちなんでいたの?」
「レンがあの女と2人で会うって聞いたからよ」
「あの女って······」
「取られないようにするためにね」
「取られるって。確かによく剣の相手はさせられるけども」
「そういうことじゃないの」
「えぇ···」
「わかった?」
「あーうん。とりあえずココロとレイナが仲悪いってことが」
「······レン」
「何?」
「分からない子は明日の朝ごはん抜き」
「理不尽過ぎねえ?」
その言葉に、小さな笑い声が響いた。俺たちをつけてくる奴らがいるとも知らず。
今年もこちらもよろしくお願いします。