ガールズバンドとのやかましい日常   作:紅葉064

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1年生の夏も終わりです。早いですね。(まだ4月だけど)


お約束

8月29日。今日はCiRCLEでアルバイトをしており、ポピパと珍しくハロハピの面々がいる。今は休憩中なのだが、パソコンで生徒会の仕事をしているのだ。俺はとくに何も考えずこんなことを聞いた。

 

「課題終わってるか?」

 

「終わってるよ」

 

「当然だろ」

 

同校1年から奥沢、市ヶ谷、花園、山吹、牛込は答えてくれたが戸山、弦巻、北沢の最も不安のあるやつからは返答が無い。

 

「弦巻?」

 

「終わってるわよ!何事も楽しまなくちゃ」

 

「うんらしくていいと思う」

 

「戸山と北沢は···やってないな?」

 

目を向けると2人とも目を背ける。

 

「夏休み中遊ぶか楽器引いてただけだろ。どうせ持ってるだろ。出しなさい教えてやるから」

 

「答えを?」

 

「やり方に決まってるだろ」

 

こうして俺の休憩時間は課題の手伝いに全て消えた。

 

 

 

~~

バイトが終わってから閉店まであと数時間あるので2人の課題の続きを手伝う。

 

「ひぇぇぇん」

 

「多いよ~」

 

「口

よりも手を動かしてろ···しっかしまぁよくここまでやらずにいられるもんだ。そんなことしたら後々泣く羽目になるの分かるのに」

 

「あたしらもそうなるだろうと思って終わらせといたんだよ」

 

「みんな迷惑じゃないの?宿題に付き合わせて」

 

「喋るなら手を動かしながらにしろ。終わらんぞ」

 

「そんなことないよはぐみ」

 

「え?大迷惑だけど」

 

「ちょ、井戸原君」

 

「最後まで聞け。でも結局のところ自分で首突っ込んだし。それに、最終日にほぼ終わってない状態で泣きつかれるよりは間違いなくマシだ」

 

「井戸原く~ん」

 

「だから手動かないと終わらないって言ってんだろ」

 

「でも多いよれーくん」

 

「なんだよれーくんて。はぁ、仕方ない。2人ともよく聞け。31日、夏休み最終日の12時までに終わらせることが出来たら···」

 

「「出来たら?」」

 

「帰りにケーキ奢ってやる。俺の自腹で好きなやつ。」

 

「「やる!」」

 

上手くいった。自論だが結局人のやる気を出させるのはもので釣るのが1番だと思う。言っちゃあ悪いがこの2人結構単純だから余分に効果があったわ。

 

「おい」

 

「なんだよ市ヶ谷」

 

「ほんとにいいのか?ケーキなんて」

 

「いいよ別に。なんなら高いとこだって大丈夫。金の使い道がないから溜まってく一方なんだよ」

 

「なんだよそれ。うらやましいような腹立たしいような」

 

「褒めても何もないぞ」

 

「褒めてねぇよ!」

 

その後も課題をやり続け最終日午前11時48分。

 

「終わったー!」

 

「お疲れ様。香澄ちゃん、はぐみちゃん」

 

「りみりんありがとー!」

 

「まさかあれだけの量を3日で終わらせるなんて···ケーキパワー恐るべし」

 

「井戸原くん!ほら終わったよ!!」

 

「よくできました」

 

「えー?それだけー?約束忘れてないー?」

 

「はいはいケーキはちょっと待ってろ。2時で仕事終わるからそれまでにどこ行きたいか考えとけ」

 

「わぁーい!」

 

「元気だねぇ。それに比べて手伝った側は酷いことになってるけど。そうだな···やっぱりそうするか」

 

 

 

~~

「決まったか?」

 

「色々考えたけど頑張ったからゆっくりしたいなーって思って羽沢珈琲店にした!」

 

「お前らも来るの?」

 

「さすがに甘いもの欲しい」

 

奥沢の言葉にみんな頷いている。

 

「じゃあ商店街行くか」

 

歩いていればみんな何を食べるか話し合っている。まぁ俺も食べるのだが···

 

「あ!」

 

「井戸原君どうしたの?」

 

「しまった。金下ろさないと奢れないわ」

 

「そう言って逃げる気じゃないよね?」

 

「疑うなら着いてくりゃいいだろ」

 

「じゃあ私が行く」

 

「だったら先行ってな」

 

 

 

~~

「ねぇほんとになかったの?」

 

「使わないからそんなに入ってないんだよ。この間本買って今財布の中千円ぽっちしかない。さすがにこれじゃ2人分でも無理だろ」

 

「そうだね」

 

奥沢が隣で笑っている。

 

「ああ着いた着いた」

 

カランカラン♪

 

「いらっしゃいませー、あ!来たね。みんないるよ」

 

「なんだまだ頼んでないのか」

 

「どうせ複数で来るならみんなで食べた方が美味しいよ~」

 

「わかったから落ち着いて座ってろ戸山」

 

「じゃあ」

 

「注文は···」

 

 

 

~~

「そろそろ帰ろうか。結局私達も食べちゃったし」

 

「そうだな。羽沢、会計頼む」

 

「ありがとうございます」

 

俺は席を立つと流れるように全ての領収書を取りレジへ歩く。

 

「あ、ちょ、自分の分は払うよ!」

 

「はっは。いいよいいよ。友達のために頑張ったみんなへ俺からのご褒美」ニヤリ

 

「えー」

 

「文句言わずに受け取っとけよ」

 

「···わかったよ。ありがとう」

 

「どういたしまして」

 

「太っ腹だね」

 

「うるさいぞ羽沢。在庫どころか材料無くなるまで食ってやろうか」

 

「それはちょっと見てみたい気もするけどさすがに困るな。はい150円のお返しです。ありがとうございました!」

 

「美味しかったー」

 

「食いすぎだろ戸山」

 

「だってケーキだよ!いくらでも食べられるよ~」

 

「いくらでもは無理だろ」

 

「えへへー」

 

そうこうしているうちに駅に着く。

 

「じゃあ徒歩組はここまでだな」

 

「ごちそうさま」

 

「どういたしまして。またな」

 

 

 

~~

駅に着き奥沢と帰っていると

 

「井戸原君、2人分のお金ないから下ろしたのって嘘だよね」

 

「なんのことだ?」

 

「さっきちらっと見えたんだよね。あれはどう考えても2人だけじゃなくて自分の分も払えるくらいあるって。でも本当は最初から私たちの分も払うつもりでそれにきずかれないように途中で下ろしたんじゃないの?」

 

「さぁどうかね」

 

俺はそう言って歩く速度を少しあげる。しかし奥沢はニヤニヤしながら

 

「顔赤いよ」

 

「うるさい」ムニー

 

「いひゃいっへ」

 

だって好きなやつの前なんて少しはカッコつけたいと思うでしょ。そんなことをいえば間違いなく質問攻めに会うから思っておくだけにした。




次から秋になります。やるなら文化祭とかかなぁ。他に思いつかない。
そういえばポピパのバンドストーリー3章のイベントが始まったのでとりあえずポイント報酬全部回収できるよう頑張ります。今までもそうだったので
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