「ん~~~~~」
「美咲ちゃん、お茶飲む?」
「ありがとうございます....」
「でもやっぱり心配だよね」
「物騒なことを笑いながら言いましたからね」
~~
「なんの用だ、西端」
「お迎えに上がりました。蓮様、玄弥様がお呼びです」
「じいちゃんが?」
「はい」
「悪いが俺まだ仕事の時間......」
そう言って時計を見ると午後3時。
「上がる時間じゃねぇか...何?わざわざ待ってたの?」
「はい」
「そうしてまで絶対連れてこいと?」
「はい」
「......ホントに行かなきゃダメ?」
「はい」
botかよ
「はぁ。準備するから待ってろ」
「はい。わかりました」
やっと「はい」以外のこと言ったな。そんなのはいいや。
とっとと準備を終わらせた。
「終わった」
「では参りましょう」
「井戸原くん......」
振り返ると不安そうな顔が並んでいた。
「大丈夫なの?」
もちろん大丈夫では無いと思う。だがその質問には答えず、まりなさんに
「もしかしたら二度と帰ってこないかもしれないからクビにしてもかまわないので。では」
と言って止められる前に車に乗り込んだ。
~~
「久しぶりだな」
「そうですね。昔はあんなに小さかったのに」
「何年前の話をしてるんだ全く。............旦那と子供は元気か?」
「唐突に話を変えましたね」
「なんか嫌な予感がしたからな」
「ふふ。夫も息子も元気ですよ。2人とも蓮様に会いたいと駄々をこねることがあります」
「それぞれ理由が違うのは気のせいか?俺はあの男に嫌われてるからな」
「別に嫌ってはいませんよ」
「嘘」
「嘘じゃありませんよ。この件が片付いたら会いますか?」
「......生きてたらな」
「そうですか。それを言うなら」
どうやら話を逸らそうとした意味はなかったらしい。
「奥沢様には何も言わなくてよろしかったのですか?」
「チッ。感の良い奴め」
「あれは誰でも気づきます」
「そうかよ。...言い逃げする気は無いからだよ。責任がとれないなら言わない」
「蓮様らしいですね」
やはり、本邸ではしっかりと蓮様を警護しなければ。ちゃんと、伝えられるように。
「西端」
「どうしましたか?」
「俺より先に死ぬのはあと50年は早いぞ」
お見通しでしたか。
~~
「蓮様、到着致しました」
やってきたのは、まあ田舎の方にある田舎にそぐわない日本家屋の豪邸。ここがうちの一族の本邸である。少し見渡して見るが他の車は1台もない。俺が一番乗りらしい。チャイムを鳴らすと俺の祖母が出迎えてくれた。案内された部屋で荷物の整理をしていると西端がやってきた。
「蓮様」
「どうした?」
「2日後には全員揃うそうです」
「わかった」
俺は整理を再開した。とたんに
「蓮~」
面倒なのが来た。