学戦都市アスタリスクRTA 『星武祭を制し者』『孤毒を救う騎士』獲得ルート   作:ダイマダイソン

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アスタリスクの最終巻を読み終えたので初投稿です。

最終巻を読んだ感想ですが、綺麗に物語が纏まったので本当に良かったなーと思いましたね。
こっちのアスタリスクRTAも終盤に入ったのでなんとか皆さんに早く続きを届けられるよう頑張るのでこれからもよろしくお願いします!


part34

 

 どうして僕をそんなに困らせるんですか(半ギレ)なRTAはーじまーるよー

 

 前回は、切り札である誉崎流極伝を見せずにレナティを見事撃破して、準決勝まで進んだところまででした。残るはあと2試合。完走までもう少しなので、気合を入れて頑張っていきましょう。

 

 さて、次の準決勝。対戦相手であるシルヴィアは交流回数が多いため、ホモ君の成長度合いの影響を受けて原作軸に比べてかなりの強化が施されています。原作の王竜星武祭で使っていた、瞬間移動やブラックホール(モド)き、純粋な身体能力強化などは当然として、ランダムで何かしら新規の能力を使ってきます。さらにさらに、1つの曲で能力を複数同時使用可能とかいう、どこかで調整ミスってるとしか思えない強化っぷりを受けています。殺意が高すぎるッピ! 

 

 上記の能力をヤンデレ剣の力で能力キャンセルしたいところですが、()()()使()()()()()()()()()相手に接触もしくはヤンデレ剣から十センチ程度以内にいなければ発動することが出来ません。しかも、接触しなければ距離が離れるごとにキャンセルの程度も弱まる仕様です。もちろん、能力の上限を気にせず遠距離から出来ない事もないですが、まあ使うことは(即座にホモ君の精神がイカれる事確定なのでやら)ないです。

 

 出来る事なら、本戦の一回戦に戦ったネイなんとかさんみたく、一瞬動かなくさせて歌わせないようにしたいところですが、まあネイなんとかさんの試合を見ているので、間違いなく対策してくるでしょうし効くかどうかは期待薄でしょうね。

 

 以上のようにホモ君が強くなればシルヴィも強くなるという特性上、間接的にリセットの原因になったわけですが……、今回は純星煌式武装であるヤンデレ剣がこちらにはあるので、能力キャンセル無しとはいえ十分余裕を持って勝てるでしょう。

 

 では、ステージに出てさっそくシルヴィ戦開始です。

 

 早速始まりましたが……おや? いつものように積極的な攻勢を仕掛けてこず、ひたすら下がって歌でバフを重ねているようですね。彼女が初動で使ってくる歌の能力の一つである身体能力強化も、そこそこ厄介ではあるものの、ホモ君側も身体能力を強化できるのでそこまで無理やり身を削ってまで止めに入るほどではないですね。

 

 新曲でしょうか。こういう事はよくありますが、どういう能力を使ってくることやら……

 

 さっきから能力を封じることも考えて接近戦で速攻で潰すつもりで動いてるんですが……逃げんじゃねーよ! 

 

 あーもうイライラする(ピネガキ)

 

 遠距離攻撃ばかりで、ホモ君が接近しようものなら即座に距離を取ってきますね。今までに見た事ない行動パターンなので若干やりづらいです。

 

 このまま時間を無暗につぶされても困りますし、どういう思惑があって……って、まさか。

 

 ……ヤバイヤバイヤバイ!? このまま歌わせきってしまったらまずいですよ!? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……

 

 ……

 

 …………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ホ"ワ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!?!? (チンパン声)

 

 やめロッテッ!! やめロッテッ!! 

 

 

 

 ん"ん"っ!! (ダミ声)

 

 かなり教育上よろしくない声を出したことをお詫びします。思わず台パンしそうになりましたが、それだけ想定外の事態です。まさかのまさか、万応素が完全に停止していってます。停止したからなんのこったよ、という初見兄貴に分かりやすく説明すると、万応素を頼りに活動している煌式武装や純星煌式武装は使えなくなり、そして《魔術師》や《魔女》の能力も当然の如く使用不可能になります。

 

 ホモ君の場合だと、第六感も万応素を媒介することで発動する能力であるため、今までのようにシルヴィの思考盗聴して悠々と回避、なんて芸当が出来なくなるわけですね。

 

 一応煌式武装なしでの無手での格闘技術もある程度は鍛えてるし、この状態も数分程度しか持続しないので負ける要素は無いんですけれど、こっちはRTAをやってるんだよなー、勘弁してくれよなーって──

 

 ──グェッ!? 

 

 第六感が使えないと分かるや否や、頻繁に攻撃にフェイント混ぜてきました。第六感が使えるなら余裕のよっちゃんでフェイントを見切って反撃できるんですけど、使えないとなると流石に骨を切らせて肉を断つといった感じで受け身の戦法を取らざるを得ないですね。

 

 シルヴィとは鬼気の質が段違いなおかげで、クリーンヒットしてもダメージ自体は大したことは無いので、受け身戦法自体は別にやっても問題はないんですけど、やはりタァイムを犠牲にしているのは痛いですね……これは痛い……。

 

 んで、しばらく殴り合ってなんとなく分かったんですけど、先歌った曲1曲で、万応素を停止・身体能力強化・自動自己治癒能力の三つを実現してるみたいですね。殴ったら数秒後には怪我が完治してました。普通、1曲で同時に様々な能力を使用するなんて芸当は出来ません。今まで遭遇してきたシルヴィでも二つ能力を同時使用するのがせいぜいでしたからね。化け物かな? 

 

 出来る事なら、神依で身体能力を100%出したいところなんですけど、オーフェリア戦前に派手に目立ちたくないので、その半分の50%出していません。

 

 え、レナティ戦は神依で100%のフルパワーで戦ってたんじゃなかったのかって? 

 

 ま、まあ……100%引き出して戦ったとは言ってないから、多少はね? 

 

 そんな事を話している内に、徐々に取っ組み合いに慣れてきてシルヴィ相手に非常に優勢に立ち回れるようになりましたね。とはいえ、怪我自体はすぐに完治してしまうので、能力が切れるまで待つか校章を割るかの二択ですが、当然狙うは後者です。

 

 そうと決まればさっそく男女平等パンチを鳩尾(みぞおち)に叩き込んだ後に、畳みかけるように頭部にダブルスレッジハンマーを叩き込みましょう。アイドル相手に結構えげつない戦い方してるせいで(観客からの視線が)痛いですね……これは痛い。

 

 もちろん、二、三秒すればすぐさま復帰してくるので防御させる暇なく攻撃を叩き込み、校章を狙う隙を見せたら即座に破壊します。この時、足払いして転ばせてこようとしてくるので気を付けて回避しましょう(二敗)

 

 シルヴィからの攻撃にいつも以上に警戒しながら、防御を緩めた隙に校章を破壊して工事完了です……。

 

 所要時間はなんと3分。レナティ戦より倍ほど時間かかったのは予想外でしたね……。万応素がなくなったのもありますが、自然自己治癒能力のせいでシルヴィ本人がまったくダメージを受けずに動いてきたのが今回試合が長引いた要因といったところでしょうか。

 

 試合も終わったのでミルシェと合流してシルヴィと三人でオーフェリア側の準決勝の観戦でも……え、話がある? なんかステージ裏に連れていかれたのですがどういうつもりでしょうか。

 

 

 

 なになに……私もウルスラと戦わせて? 

 

 あちゃー、ホモ君が金枝篇同盟の情報を持っている事がバレテーラ。シルヴィがウルスラに会わせろ会わせろうるさいですが、ホモ君との実力差を考えたらシルヴィを連れて行っても逆に邪魔になる可能性が高いので拒否しま──あ、いやですかそうですか。

 

 シルヴィの歌のお師匠様であるウルスラの行方が関わっていることもあって、こっちが折れるまでずっとお願いしてきてますね。こうなると、もう拒否しても意地でもついてくることになるので、仕方なく折れる事にしましょう。

 

 シルヴィとのお話を終えて、ミルシェとも合流すると、両腕にシルヴィとミルシェを(はべ)らせるという両手に花状態を楽しみながら、次に行われるオーフェリアとメスガキの試合を見ましょうか。

 

 オーフェリアは原作と同じように純星煌式武装の覇潰の血鎌(グラヴィシーズ)を携えて参戦してきました。普通なら代償で血を吸われまくるんですが、劇毒である彼女の血で屈服させてしまったので重力操作し放題です。覇潰の血鎌(グラヴィシーズ)君、情けない恰好。恥ずかしくないのかよ? 

 

 片やメスガキの方はと言うと、獅鷲星武祭以降は模擬戦で戦う機会が無くなってしまったので情報を仕入れていないんですよね。成長度合いから言えばオーフェリアに勝てる見込みはないとは思いますが、果たしてどうなることやら。

 

 試合始まってからは、メスガキはどうやら回避からのカウンターに徹していますね。回避してついでに反撃に出れる時点で実力はトップクラスなわけですが、やはりダメージを全然与えられてないですね。

 

 どうせ見どころさんもないので、試合の流れが変わるまで倍速で流していきましょうか。

 

 

 

 …………

 

 

 

 10分程度経ちましたが、大分持ちこたえてますね。一発でもクリーンヒット食らったら即終了のクソゲーなのによくもまあここまで……って、ん? 

 

 ──おや、オーフェリアの様子が……? 

 

 

 

 

 

 ……ファッ!? オーフェリアが弱体化してる!? 

 

 メスガキの仕業に間違いないでしょうが……。何やら彼女の手持ちの煌式武装を使って怪しい動きはしてましたけど、何が起こったんでしょうか。

 

 どういう仕組みによるものか分からないのはともかくとしても、オーフェリア弱体化はメリットしかないので、嬉しい誤算と言ったところでしょうか。ええぞ! ええぞ! 

 

 もっとモリモリ星辰力を吸い取ってくれよな―、たのむよー。

 

 弱体化し終えた後、起爆札で最後の花火と言わんばかりにド派手な攻撃をしましたが、最終的に削れた星辰力(プラーナ)は3割ぐらいですね。普通の相手なら大したことないでしょうが、オーフェリア相手には攻撃を通しやすくなるので、十分すぎるといっても過言ではないです。

 

 よしよし、これで決勝戦は大分やりやすく……ってヤベーイ!? ちょ、オーフェリアさん。何してるんですか!? まずいですよ!? 

 

 RTA終了する前に人殺しはちょっとやめてもらっていいっすか! 

 

 流石にオーフェリアが観衆の目の前で人殺しなんてやろうものなら、試合どころの話じゃないですからね。試合も終わったという事もあって防護フィールドも消えているので、二人の間に割り込みましょう。

 

 

 

 

 

 ……ふぅ、なんとか間に合いました。助けるとメスガキは安心したのか気絶したようで、死んでないようです。さっさと治療院送りにしときます。

 

 このゲーム、ある程度のイベントは原作に従って制御されてるんですけど、それ以外は内部でランダムで進行しているのでプレイヤー側から制御できず、チャートを使って進行するRTAでも全然油断できないんですよね。まあ、予測不可能な展開が本ゲームの魅力でもあるわけですが。

 

 そんなこんなで、色々と予測外の事態が起こったので少しヒヤリとはしましたが、メスガキのおかげでオーフェリアの戦力を大幅にダウンさせられました。シルヴィのせいで色々と冷や汗かかされましたが、それ以上のリターンが返ってきたのはありがたいところです。

 

 これなら、オーフェリア戦も大分余裕を持って戦えるかも──

 

 今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。


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