おかげで、作者の執筆意欲がグングンあがります^-^
サイバーダインシステムズ社の「呪霊GO」開発運営チームには、不穏な空気が漂っていた。政府案件の学力向上プロジェクトを推進する最中、呪術業界から横やりが入る情報を彼等は入手した。
そして、平和的な解決を望む為、呪霊自ら現地に赴き話し合いたいと言うお願いを聞き入れた。希少なオリジナルの特級呪霊。その価値は、計り知れない。だが、自ら考え行動するその姿勢は自我の育成にも成るため、男は快く承諾した。
そして、信じて送り出した。
戻ってくる時間になっても帰らない呪霊を心配した男は、迎えに行こうかと考えた。その時、男のスマホに一枚の写真が送られてくる。
世界最強の呪術師に肩を回され、反対側の肩には柄の悪いレディース、背後には薄気味悪い笑顔をしている鳥頭、そんな三人を止めるかのような弱腰の男。
男が珍しく感情的になっているのを見た夏油傑は、思わずどうしたのだろうか気になった。頭がおかしいレベルの男をここまで感情的にさせるとは何があったのだろうかと。
「君が、感情を露わにして怒るなんて珍しいね。なにか、苛立つ事でもあったのかい」
「信じて送り出した娘が、碌でもない男に引っかかった気持ちがよく分かったなと。オリジナルのライザを奪いやがった! ライザから送られてきたこの写真を見てください」
男はスマホの画像を夏油傑に見せた。
ムチムチの特級呪霊を囲み、背景にはH○TELの看板まで映っている。この上ない嫌がらせであった。不良にいかがわしい休憩所に連れ込まれる様に見えなくもない。実に最低である。
「最低だな、悟の奴。でも、安心して良いよ。悟は、ヘタレ童貞だから手を出すことはないよ。この写真は、君への嫌がらせだね。そう言うことには手抜きはしない男だから」
「五条悟は、絶対に碌な死に方しないですよ。それから、ライザから五条悟に脅されて呪術高専で教鞭を執る事になったと……言いたくありませんが、呪術高専って馬鹿なんですか?」
男からの言葉に夏油傑も苦笑いする。
呪術師全体の学力を平均化すれば、定員割れのF欄大学がせいぜいだ。一部、医者や金融エリートサラリーマンなどもいるが、本当に例外的な人物だ。
「同じ呪術師として認めたくないけど、総じて馬鹿だね。保証するよ」
「一時的に呪術高専預かりという事で我慢します。ですが、この代償は高くつく事を教える必要があります。調子にのってジャンヌダルク・オルタまで同じ事になっては目も当てられません」
男の中では、呪術高専への嫌がらせプランは既にできあがりつつあった。
「君も欲張りだね。それだけの特級呪霊を連れていて、一人くらいどうでもいいんじゃない?」
「ご冗談を夏油傑様。今は、五条悟がいるから表だっては動きません。ですから、我々も五条悟封印に協力しますよ」
男は、今まで乗り気でなかった五条悟封印に協力を持ちかけた。
このまま、全ての特級呪霊が五条悟にNTRされる可能性がある。それを妨害できるなら悪と手を組むのも良いと思っていた。何より、夏油傑達だけで事を起こした場合、想像を絶する被害になる事は明白だ。
だったら、少しでもコントロールできる立ち位置に居るべきだというのが本音である。
「それは良かった。こちらは、手駒が一人減る予定だったから助かる。で、手伝いの対価は何が欲しい?君の事だから、無償奉仕ではないんだろう?」
「獄門彊を解析させて欲しい。アレは、四次元ポケットだ。それがあれば、科学は次のステージに進む。無論、希少品だと理解しているので夏油傑様監視の下で構いません」
夏油傑も流石に渋る。
世に二つと無い希少品。失えば、今後の全ての計画が破綻する程のキーアイテムだ。なにより、恐ろしいのは馬鹿みたいに優秀なサイバーダインシステムズ社の人間達だ。特級呪霊や一級相当の人造呪具なども作り上げたHENTAI集団。
「仕方ない。大事に扱ってくれよ」
「勿論です」
人間の可能性をみたい夏油傑。
だが、馬鹿にハサミは渡してはいけない。大事な事だが、頭がいい馬鹿とは往々にしてたちが悪い事を彼はまだ知らなかった。
作者思うんです……ドスケベだけがエロじゃないと。
電車のなかで、ムチムチではなく無知無知な呪霊も居て良いんじゃないか。
メスガキな呪霊も居て良いんじゃないかと神の声が聞こえました。
ネットの海から候補者を探した旅にでるという名目もかねて、少し休息予定。
流石にこのペースでの投稿はしんじゃう~。
次こそは、メカ丸編の予定です!!