人間と呪霊の共存は、水面下で国家プロジェクトになっている。
日本海側の防衛においては、霊的な防衛システムが組み込まれている。日本の領域内に侵入した不審船は、謎の神隠しにより消息を絶つ。更に、不審物が海岸に流れ着く事件も大幅に減った。海流を操作して、海上のゴミが自国海岸に流れ着くようになっている。
それを可能としているのが日本海軍の上層部に特別に席を設けられた一級呪霊
今や特級呪霊達は、呪術師達以上に政府にメリットがある存在であった。無論、政府としてもタダで知的生命である特級呪霊達からこのような恩恵が得られるとは思っていない。政府としてもそれに報いるために最大限の配慮や法整備を実施する。
渋谷事変に特級呪霊達が関与していたとなれば、政府としても呪霊達との共存を検討し治す可能性はあった。だが、事幸いな事に呪術師や呪詛師達も絡んで居るとなれば話は違う。
「義善。政府…自衛隊の介入はないとみて問題無いのかい。強度がある帳だとはいえ、一般人が出られないという緩い制限だ。強引に破壊は可能だ」
「問題ありません。今回の事件は、呪詛師と呪術師の抗争という事が政府の共通認識予定です。その抗争に、特級呪霊達が巻き添えを食ったというカバーストーリーが出来ています。事実、呪術師達の通話記録から、呪術師の被害を最小限に抑えるために動くという情報を得ておりリーク済みです」
義善聖徳は、夏油傑の質問に回答する。そんな彼の様子に、義善聖徳には人の心はないのだろうかと少なからず思っていた。見ず知らずの人間が犠牲になるこの作戦で心の乱れを感じない。
心など乱れるはずもない。現状政府ですら呪霊側に重きを置き始めた以上、何の憂いもないというのが真実だ。
国防、資源、農業、介護、学力などの政府が頭を悩ます問題を解決してくれるコミュニケーション可能な知的生命体だ。しかも、地球外ではなく同じ日本産で美少女となれば、答えは簡単であった。
勿論、人的被害が出ることは政府としても頭が痛いことだ。だが、呪詛師と呪術師という抗争図がある為、色々な問題がクリアできる。
「いや~、日本が思ったより真っ黒で安心したよ。義善には、ここに続く線路を守って貰おうかな。呪術師が突入してきたら大変だから」
「夏油傑様。この渋谷駅にやってくる呪術師は、相当な手練れでしょう。人間戦車に私のような一般人を差し向けなくてもお仲間にお願いした方が良いんじゃありませんか」
酷い話であった。戦闘経験豊富の呪術師を唯の一般人が相手をしろなど…と、義善聖徳以外は、何言っているんだコイツという雰囲気であった。自衛と呼ぶには過剰戦力を有する男。
「義善さ~。特級呪霊のコッコロ、ジャンヌダルク・オルタ、ライザリン・シュタウト。漏瑚、花御、陀艮のバックアップも持っているでしょう…それも特級クラスの。それと、2Bだっけ?」
「えぇ……分かりました。可愛い娘達に労働を強いるのは、心苦しいですが、五条悟を相手にするよりマシですからね」
オリジナルの特級呪霊ジャンヌダルク・オルタと特級呪霊ライザリン・シュタウトも本日は年休を取得しての参戦である。雇用条件はしっかり守って貰っている。
『義善は、五条悟と戦闘の場から離れていろ。万が一に備えてのバックアップまで祓われてはかなわん』
『漏瑚の言うとおりです。義善、分霊を任せます』
『任せた』
特級呪霊達から頼まれては、義善聖徳も頑張ろうと思った。最悪、バックアップがあれば、いつでも再起できる。
「では、真人様も私にバックアップを預けませんか? 真人様に万が一あったら、お得意様達が嘆きますよ」
『えぇ~、俺は分霊とか作れないからな~。分身になっちゃうよ』
特級呪霊真人の需要は、凄まじいレベルであった。無為転変によるアンチエイジングが世界の富の半分を占める方々に大好評で、お忍びで何人も来日してきた。このアンチエイジングの為なら何でもするという人が沢山いる。
「分身で「無為転変」は、できますか?」
『無理無理。あれは、俺じゃないとできないよ。分身も成長すればもしかしたらってレベルかな』
可能性があるだけで十分だと考え、特級呪霊真人のバックアップも義善が預かる事になった。
「では、全員持ち場につくよ。五条悟さえ、封印できれば私達の勝ちだ」
義善聖徳は、渋谷に集結している分霊持ちプレイヤーの数と質、課金額を確認した。そして、高位分霊持ちのプロジェクトメンバーに指示を出す。大事な顧客は影から守れと。
義善が守るルートとは、冥冥班の所です。
女性呪術師の為に、男性特級呪霊を誰がよいか…アンケートを考えてみました。甲斐性のある男性キャラと保護欲がでそうな男子キャラを独断と偏見で選びました。
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ボンドルド(メイドインアビス)
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藍染惣右介(BLEACH)
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吉良吉影(ジョジョの奇妙な冒険)
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ブリジット(ギルティギア)
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ハス太(這いよれ!ニャル子さん)