呪霊GO   作:新グロモント

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美少女呪霊以外もしっかり作れるんです><


07.特級呪霊クマムシ~地上最強の生物~(1)

 サイバーダイン・システムズ社の研究施設。そこで現代科学の粋で宿儺の指を解析している。あの五条悟でも破壊出来ないと言われる特級呪物。その絶対防御があれば、現代科学は更なる進歩は間違いなかった。

 

 その様子を漏瑚も観察している。特級呪霊ですら破壊できない宿儺の指。

 

『どうだ。流石のお前達でもこの特級呪物はどうしようもあるまい』

 

「あわよくば複製を考えましたが難しいですね。ですが、科学サイドの力を甘く見ないでください。この程度の指なら永久封印くらい訳ありません」

 

 義善聖徳は、両面宿儺なんて対話不能な存在を復活させたくないと考えている。あれは、呪霊すら殺す厄介な者。宿儺の器を殺して、存在抹消する計画を考えている呪術業界上層部に少なからず賛同していた。

 

 だが、その過程で指を食わせるなど言語道断だ。万が一、手が付けられない存在となり復活したらどうすると。

 

『ほほぅ、参考までに聞いておこう。五条悟と闘うにあたり、役に立つかもしれん』

 

「簡単ですよ。H2ロケットに搭載して外宇宙や太陽に投げれば良いんです。こんな代物を馬鹿正直に地上で保管してどうするんです。過去ならいざ知らず、今は宇宙に衛星を飛ばす時代です」

 

『えぇ~~。まぁ、流石の宿儺も宇宙に捨てられればそれまでか。それはそうと、花御が呪術高専に強襲をしかける。まぁ、コチラも準備しているから問題無いだろうが、五条悟を少しでも足止めしたい。お主なら、この指一本を使いどんな特級呪霊をつくる?』

 

 漏瑚は、目の前にいる人間――義善聖徳の悪魔的な発想を見たかった。

 

 指一本分で五条悟の足止めなど数秒がせいぜいだろうと分かっているが、それを覆す何かを提案してくると。

 

 義善聖徳は、宿儺の指を手に取り思考する。

 

「そうですね~。――!! ちょうどいい素材があります。私が知る限り地上最強の生物と名高いアレならば、よい特級呪霊になってくれます。制御は出来ないでしょうから、皆様でしっかり躾けてください」

 

『世界最強とは、大きくでたな。なんじゃ、ライオンか? 象か?』

 

「クマムシですよ」

 

 クマムシの名を聞いてもピンと来ていない漏瑚。

 

 だが、人間世界では有名な生物でもあった。マイナス273℃という超低温にも、プラス100℃の高温にも、ヒトの致死量の1000倍以上の放射線にも耐えることができる生物。サイズ的な難はあれど、呪物なのだからきっと何とかなると彼は信じていた。

 

 ベースとなる生物が凶悪なほど、呪霊としての能力は格段と強くなる。その事実を漏瑚は改めて理解する事になる。よもや、指一本程度の特級呪霊に領域展開を用いる必要性がでるとは想定を遙かに超えていた。

 

 

□□□

 

 京都姉妹校交流会――全国で二校しかない呪術高専の生徒があつまり、集団戦及び個人戦でその技術を競う。その会場に強襲をしかけ、裏では呪術高専が保有している宿儺の指を全て回収する。

 

 その現場近くに、夏油一派と「呪霊GO」の運営陣が集合していた。

 

「では、予定通りにいこう。呪術的な障害は私が、電子的な障害は君達が。この手の分野はお家芸だろう」

 

「勿論です、夏油傑様。この呪術高専の機械的なシステムは、我々の子会社が納品しています。物理的ネットワークが切断され無い限り、監視カメラの画像すら書き換えて見せましょう」

 

 そこに、お世話が出来る事を何よりの幸せと感じる特級呪霊コッコロがお茶とお菓子を携えて会議室に入ってきた。その傍らに、1級呪霊にまで育った分霊カシマも手伝いを始める。

 

 義善聖徳は、呪霊が用意したお茶とお菓子を平然と口にする。その様子に度胸があるのか馬鹿なのか、どちらなんだろうと夏油傑は考えた。

 

「君達の護衛に我々の仲間を一人くらい残そうと思ったが、不要ですね。下手な護衛よりよっぽど強い。そろそろ、帳が降りるが……時間稼ぎの要の特級呪霊クマムシは?」

 

「投下したと報告が入りました。全く、凶暴すぎるのも考え物です。そうそう、もし可能でしたら、禪院真依さんには手出ししないで頂けると有り難い」

 

 そんな凶暴な存在を何のためらいもなく生み出す人間の方が呪霊よりよっぽど恐ろしい存在だと少なからず夏油傑は感じていた。だが、そんな男が気にしている禪院真依が気になった。

 

「禪院家縁のものかな。珍しいね、君がそんな人に興味があるとは」

 

「構築術式という素晴らしい術式を持つ人なのでね、以前よりお付き合いがあります。通常手に入りにくい化学物質だろうが手に入るんですよ。弊社に秘密裏にウランを納品してもらう代わりに、武器弾薬を彼女は手にしております。そんな大事な彼女を失うわけにはいきません」

 

「ウランって……呪霊よりよっぽど危ないんじゃない君の会社」

 

 特級呪霊達は、呪術師より、こいつ等の方が危険じゃないかと感じる。

 

「正しい使い方をすれば問題ありません。それに、彼女には私直々に正しい構築術式の使い方を教えてあげた。ある意味、弟子と言えるかも知れません」

 

 ビジネスパートナーに、力の正しい使い方まで指導する義善聖徳。構築術式の特徴は、一度構築した物質は残り続けると言う事だ。そして、彼が教えた使い方が……それは尿路結石を相手の体内に生成する―尿路結石術式。

 

 あの東堂葵が膝を折るレベルの激痛。呪霊より対人特化の術式であり、男性への効果は言うまでも無いだろう。今回の京都姉妹校交流会……一対一の状況において、勝てる男は存在しない。

 




尿路結石術式!!

禪院真依って可愛いよね、作者は好きです。
だから超強化する贔屓@@


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