兵器に花咲く物語   作:雪見豆腐

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自分の母港がこうだったらいいなぁと思って書きました


着任と軽蔑な話

〜竹敷 とある母港〜

 

加賀「その情報は本当か?」

 

ヴェスタル「はい、一週間後この母港に新しい指揮官が着任します」

 

加賀「人間共めどれだけの我々を苦しめれば気が済む」

 

加賀「あの屑共の相手をするのもいい加減飽きてきた」

 

ヴェスタル「でも、加賀さん私たちKAN-SENは指揮官が居ないと、セイレーンに勝つことは出来ません」

 

加賀「あんな奴らを守って何になる!」

 

加賀「確かに私達は兵器で戦うことが使命だ、それならなぜこんな入れ物を作った!?」

 

加賀「戦うだけなら別の形でもよかっただろ!ご丁寧に感情まで創っておきながら!」

 

ヴェスタル「それは指揮官とコミュニケーションを…」

 

加賀「もういい、お前の居た母港はどうだったか知らんがここでは新参者のお前が首を突っ込むな」

 

加賀「私は天城さんの様子を診てくる。お前はここでの身の振りかたを考えるんだな」

 

ヴェスタル「加賀さん…」

 

 

 

 

 

 

〜一週間後〜

 

母港 門前

 

舞「ここが今日から私が勤める場所か〜」

 

舞「家でお昼寝してたらスーツの人達が突然『あなたはKAN-SEN達を指揮するのに適してますのでこちらへ』だもんな〜」ブツブツ

 

舞「あとはなんかお偉いさんが前任の指揮官がどうのこうので軍服渡されて軽く試験を受けさせられて『素晴らしい!君は前任以上だ』とか意味不明でしょ」ブツブツ

 

舞「ブツブツ ブツブツ」

 

???「そこまで不満なら辞めてもらって構わない」

 

舞「ん?」

 

???「今度は人間の女か、まぁ男だろうが女だろうがどうせ私たちをぞんざいに扱うことは変わらないだろうな」

 

舞「はぁ?突然出てきてなにそれ?」

 

???「思ったことを口にしただけだ人間はどいつもこいつも変わらないからな」

 

舞「失礼な!私がそんな事する人に見えるの?」

 

???「その台詞は聞き飽きたなもっと別の台詞を言ったらどうだ?」

 

???「『兵器共!私の昇進の踏み台なれ』とかな」

 

舞「……」

 

???「どうした?図星か?」

 

舞「…とりあえずあなたの名前は?」

 

???「兵器相手に名前なぞ聞かないでいいだろ?」

 

舞「名前は?」

 

???「名前なんてないただの兵器の一つだ」

 

舞「名前」ズイッ

 

???「…っ江風だ」メソラシ

 

舞「江風ね」

 

舞「じゃあ江風とりあえず指揮官室に案内してくれる?」

 

 

 

 

 指揮官室

 

舞「よいしょっとほら、江風もそこにソファーがあるから座りなよ」

 

江風「…」

 

舞「あ、座らないのね、いいけど」

 

舞「じゃあ改めて私の名前は一尺八寸 舞(かまつか まい)よ、よろしく」

 

舞「あと質問の答えだけどまぁ今のあなたに弁明しても信じられないと思うから今はそう思って構わないよ」

 

舞「だけど一つだけ質問に答えて」

 

江風「…好きにしろ」

 

 

 

 

舞「それってコスプレ?」

 

江風「は?」

 

舞「ここに来るまで何人か見たけどみんなコスプレしてんの?弛んでない?」

 

江風「ちょっと待てお前はKAN-SENを知らないのか?」

 

舞「知らないよ上の人達も言ってたけどどう言う物なのかイマイチ理解できなくて」

 

江風「呆れた人間だな」

 

舞「いや艦船を率いて指揮しろって言われたから」

 

江風「その艦船が私たちだ」

 

舞「うっそ、今までずっと船の方だと思ってたこんな可愛い女の子って思わないじゃん」

 

江風(大丈夫か?この人間)

 

舞「えっていうことは君たちが私の部下って事だよね?」

 

江風「そうだ」

 

舞「ふーん、そうかー部下かー」ジロジロ

 

江風「別に私たちに気にかけることをしなくていい、お前は私たち兵器に命令を下せばいい」

 

舞「ほえー」ジロジロ

 

江風「…何をしている?」

 

舞「いや、その耳と尻尾って本物?」

 

江風「本物だ、だからどうした」

 

舞「触っていい?」

 

江風(やはりこいつも前任の人間達と一緒か珍しい玩具にベタベタ触るかのように自分勝手に物事を進めようとする)

 

江風「触りたければ触ればいい」

 

舞「じゃあ遠慮なく」モフッ

 

江風(やはり身体を触られるのは気持ち悪いことこの上ないな、普段は兵器として扱う癖に自分の欲求に応える時は人間として扱う)

 

江風(これだから人間は嫌いだ)

 

舞「満足」ムフー

 

江風「それは良かったな、さて指揮官我々を使って任務をこなしてくれ」

 

舞「やだ」

 

江風「何?」

 

舞「『指揮官』って堅苦しい言い方やめて名前で呼んで」

 

江風「…舞、任務を」

 

舞「よろしい、じゃあここの案内をお願いね」

 

江風「それが任務か?そんなのは一人で出来るだろう我々の仕事は海域攻略だ」

 

舞「寂しいじゃんお願い江風」ウルウル

 

江風「…わかったからその顔をやめてくれ」

 

舞「はーい」

 

 

 

 

 

 工廠

 

江風「ここが工廠だ我々を直す所だ」

 

舞「おお、なんか基地みたい!」

 

江風「基地みたいと言うか基地そのものなんだが」

 

???「ようこそにゃ指揮官!」

 

舞「にゃ?」

 

???「私は明石にゃKAN-SENの修理と物資の補給を担当しているにゃ」

 

舞「……」

 

明石「し、指揮官?」

 

江風「明石、この人間は指揮官呼びを嫌っているから名前で呼ぶといい」

 

明石「な、名前はなんですかにゃ?」

 

舞「一尺八寸 舞ですにゃ」

 

明石「一尺八寸 舞…えっと、舞さんよろしくにゃ」

 

舞「さん付けも禁止」

 

江風(面倒くさい奴だな)

 

明石「ま、舞、えっとここに何か用にゃ?」

 

舞「特に用はないけどいまは江風がこの母港を案内してくれてるんだ」

 

明石「そうかにゃまた何かあれば明石かぬい…不知火に言うにゃ」

 

舞「へぇ〜その不知火ちゃんはどこ?」

 

明石「今は物資の整理で出てこれないにゃまた今度会いに来るといいにゃ」

 

舞「うい、それじゃあ…」

 

江風「舞、話はその辺に次の場所に向かうぞ」

 

舞「え〜まだ明石ちゃんのこと知りたいですけど」

 

江風「時間が惜しい後でも話せるから、な?」

 

舞「うぇ〜わかりました〜」

 

明石「また来るにゃ〜」

 

 

 

 

???「明石人間はもう行きましたか?」

 

明石「うにゃぬいぬいもう大丈夫にゃ」

 

明石「あと、ぬいぬいごめんにゃあの人間に存在を教えてしまったにゃ」

 

不知火「構いませんどうせ会う事になりますから うえっ」

 

明石「大丈夫かにゃ!?ぬいぬい!」

 

不知火「ううっあの人間も化けの皮を被っていると思うと冷や汗が止まりませんね」

 

明石「同感にゃ顔はキレイでも中身は真っ黒にゃ人間はそういうものにゃ」

 

不知火「また使い潰されるんですかね?」

 

明石「恐らくそうにゃ、はぁ明石達には辛い世界にゃ」

 

 

 

 寮舎

 

江風「ここが寮舎だアズールレーン陣営とレッドアクシズ陣営の二つの寮がある」

 

舞「大きいし広そう!」

 

江風「当然だここに我々兵器が寝泊まりしている」

 

舞「でもなんか物寂しい気がする」

 

江風「必要最低限しかないからな」

 

江風「まぁロイヤルやアイリスの奴らは不満をたらしているがな、やれお茶ないだの寝床が貧相だの我が儘いってたが今は大人しくしている」

 

舞「何で?」

 

江風「前任指揮官達が『兵器の癖に娯楽なぞ必要ない』と言ってたからな、だが何人かはちょっとした娯楽用品をくれたな」

 

舞「ふーん」

 

江風「こんな所だこの母港にあるのは」

 

舞「ちょちょちょっと食堂的なのはないの?」

 

江風「ああ、忘れていた食堂は執務室つまり司令部の中にあるし風呂もあるぞ」

 

舞「江風達は食事とかお風呂どうしてんの?」

 

江風「そうだな飯は重油で済ませてるし風呂は行水だ、飯時と風呂の時が一番の楽しみだな」

 

舞「」

 

江風「なぜそんな顔をする重油は質はまあまあだが腹一杯飲めるし風呂も水遊びみたいで楽しいぞ」

 

舞「そうなんだ」

 

舞「江風私決めた」

 

江風「ん?」

 

舞「あなた達を人間にする!」

 

江風「はぁ?頭のおかしい奴だと思っていたがここまでおかしいとは病院とやらに行ってみたらどうだ?」

 

舞「いや、まあ人間そのものには流石に出来ないけどあなた達に不自由のない母港にする!」

 

江風「そうか、まあ期待して待っている」

 

舞「よしそうと決まれば早速行動だ〜!」ダダダッ

 

江風(出来るものか不自由のないとか助けるとかはもう聞き飽きたどうせあの人間も昇進の為に私たちを使い潰すだけ私たちはその踏み台それだけだ)

 

 

 




不定期更新ですが、頑張ります
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