五等分の護衛 〜1人で5人なんて守れるわけねえだろ〜 作:無限夢幻
4月に入り、筆者もリアルが忙しくなってきました。そのため時間があまり取れず、投稿が遅くなりそうです。すみません。
では、どうぞ!
翌日の朝目覚ましの音がなる直前に零は目を覚ました。そして鳴った瞬間に目覚まし時計のスイッチを切る。そんな目覚まし時計の存在意義を奪うような起き方をして零はあくびをしながらリビングへ向かう。
零は一人暮らしだ。家は2LDKと一人暮らしにしてはそれなりに広い。キッチンに向かった零はインスタントのコーヒーを淹れると手際よく朝食を準備を始める。食パンをトースターに突っ込み、冷蔵庫から事前に切っておいた野菜を取り出して盛り付ける。そして小さめのフライパンでベーコンをカリカリに焼くと目玉焼きも一つ作った。そうしているとトースターからパンが焼けるいい匂いがしてきたのでパンを取り出し、その上にベーコンと目玉焼きを乗っけてケチャップをかける。
零はコーヒーとサラダと一緒にお盆に乗せるとダイニングに行ってテレビを付けながら食べ始めた。テレビに映ったニュース番組の今朝のニュースのトピックの中に昨晩のヤンキー達のことが
そして朝食を食べ終え、皿を洗って片付けているとインターホンが鳴った。
零はインターホンの通話ボタンを押すと相手も確認せずに言った。
「入れ。鍵は開いてる」
「分かった」
ガチャリとドアが開き、灰色の長髪を靡かせて、中性的な顔立ちの人物が入ってきた。美少年とも美少女とも取れる端正な容姿をしているが、今は目の下にできたクマがその顔を台無しにしている。
「やあ、昨日ぶりだね!」
「ん? どうした? 今日はやけにテンションが高いな?」
その人物は大げさな素振りで零に手を振るとーー
大きめのサバイバルナイフを腰から引き抜き零に斬りかかった。
「おっと」
零は上体を反らしてそれを避け、後ろに飛び退いた。そして何事もなかったかのように問いかける。
「いったいどうした? 今日のお前なんか変だぞ?」
「それもこれも君のせいじゃないのかい?」
「うん?」
零が全く心当たりがございませんというように首を捻ると青年のこめかみに青筋がピキリと音を立てて浮かぶ。それから家の中での鬼ごっこが始まった。家の中を縦横無尽に駆け回るパルクール鬼ごっこだ。さらに鬼の手にはナイフが握られているという状況を鑑みると、さながらリアル鬼ごっこである。
「君は昨日、ボクにあのチンピラたちの処理を手伝ってくれって頼んだね?」
「ああ、頼んだ頼んだ」
右、左と振られる刃を後ろに下がりつつ時には反らして躱す。
「だけどボクは昨日一ヶ月間の仕事を終えて休みに入る予定だったのは知っていたよね?」
「ああ、そのことはすまないと思っている」
風を切るような突き。そこから派生して縦に回転しながらの振り下ろし。それを危うげなくしゃがんで後ろに飛んで躱す。
「そこまではまだボクも許せるよ」
「ほうほう、じゃあ何が許せないんだ?」
「君……ボクを置いて勝手に帰ったでしょ? ボクが四日間徹夜の状態が続いているって知っていたのに自分は先に帰って寝たよね?」
「…………残業は嫌なんだ」
「へえー、そ〜なんだ〜! それは素晴らしいね!」
「…………すまん」
「遺言は?」
「……反省はする。だが後悔はしない」
観念して大人しくその場に立ち止まった零の頭にゲンコツが降り注いだ。零は呻きながらその場でゴロゴロと転がる。
「……はぁ、次はこれで済まないよ。ほんと君の残業嫌いも困ったものだね」
「それは俺に『安心しろ! この仕事に残業は無い!』って言って勧誘した社長が悪いと思う」
「確かに
「命が狙われてるから護衛してんのにトラブルが起きないわけないだろ……」
気づくのが遅かったよと鬼ごっこの鬼ーー
「それで? あいつ等から何か聞き出せたのか?」
「当たり前だよ。だけどあのチンピラたちは詳しいことは全然知らなかったね。どうやら彼らは『教授』と呼ばれている人物から金を握らされていただけみたい。その『教授』という人物についても三十代くらいの男という情報しか手に入らなかったよ」
「まぁ、そう簡単に尻尾は見せないよな。だがその『教授』を裏で操っているのはーー」
「うん。恐らく『あの人』に間違いない」
「それは面倒なことになりそうだな」
中野先生はとんでもない人を敵に回しちゃったね〜と柳井は他人事のように笑う。実際彼にとっては他人事以外何物でもないのだが。
「それで、君の方はどうなんだい? 五つ子ちゃんたちとはうまくやれそうかい?」
「全くだな。あいつらのヘイトが高すぎる。一人だけが話はできるかな? ってくらいだ」
「へぇ〜いったいどうしてだい?」
「ああ、それが俺の前任のやつが何か問題を起こしたらしくてな……ってそういやお前! その不祥事のこと報告書に詳しく書かれてなかったぞ。一体なにがあったんだ?」
零は報告書を書いた本人である柳井に問い詰める。
「ああ、言ってなかったっけ? 前任の人は松井って言う名前の人なんだけどね。どうやら五つ子たちが全然言うことを聞かなかったようでストレスで病んじゃったみたいなんだよ」
「おぉ……」
そうある理由にとても心当たりがある零は微妙な顔をした。あの五つ子のところに護衛が送り込まれたら彼女達はどうするか? 風太郎を見れば分かるようになんとしてでも追い出そうとするはずだ。
「次女の二乃ちゃんが相当やらかしたようだね。本人に悪気は無かったかもしれないけど、それでも松井さんが彼女達に苦しめられたことは間違いない。しかし辞めようにも会社がそれを許してくれない。そうして彼は病んでいったみたいだね」
「………今度上杉になんか奢ってやるか」
零は松井さんの境遇を風太郎と重ね合わせる。五つ子に反発されつつ、辞めるわけにもいかない。まさしく今の風太郎だった。
「病んだ彼の心に付け込んだのが『あの人』だよ。大金と五つ子への復習を餌に松井さんを誘ったんだね。そしてそれを了承した松井さんが主犯となって、金で雇われた四人を含めた五人で事を起こしたみたい」
「へえー。でもなんで失敗したんだ?」
零の疑問に柳井は訝しむ顔をする。あれ? 知らないの? という顔だ。
「うちの社長だよ。社長が松井さんの様子が怪しいことに気づいた中野先生に依頼されて彼を見張っていたようなんだ。そして事が起きるや否や駆けつけて、一瞬で五人を制圧。めでたしめでたし」
「なるほど、そこに社長が関わっていたから俺に話が回ってきたのか」
「そうだね。社長が信用する君なら信用できるってことじゃないかな?」
やっと話が見えてきた零は自分に依頼が舞い込んだ理由を理解した。確かに社長なら五つ子たちに怪我一つ負わせず制圧が可能だろう。相手がどんな武器を持っていようが関係がない。社長に対抗するなら核ミサイルを用意するしかないと零は本気で思っている。それほどに社長の戦闘能力は桁違いだ。
「それにしてもどうして報告書にその事を書かなかったんだ?」
「ああ、ごめんごめん忘れてたよ。決して嫌がらせをしようとか、『この事知らないと苦労するだろな〜』とか思ったわけじゃないから」
「てめぇ……」
絶対にわざとだな、と零は確信するーーが、零がその事を詳しく追求しようとするが柳井はそれを遮って話し始める。
「それは置いておいて、君に話さないといけないことがまだあと一つあるんだ〜」
「な、なんだ?」
打って変わって急に笑顔になって話し始めた柳井に零は警戒を隠せず、何が出るかと身構えながら尋ねる。
「朝のHRが始まるまであと五分だよ〜」
ヒュッと風を切る音だけ残してその場からかき消える零。そして数秒後に制服に着替えた状態で自室から出てくる。
「さっさと出ろ」
「はいは〜い……! おっと危ないな!」
「さっさと出ろって。お前次会ったら覚えてろ」
零に急かされながらもわざとのろのろと動こうとする柳井に零の蹴りが炸裂する。そしてそのまま外に蹴り出された柳井を放って零は鍵を締めて学校に向かうのだった。
零の家はマンションの三階に位置していた。このまま普通に登校しては間に合わないと判断した零は、階段を使わずに隣の家の屋根に飛び移って駆け出した。
普通の人なら電車を使って二十分かかる距離をわずか5分で零は学校に到着していた。昇降口では生活指導の先生が仁王立ちの姿勢で遅刻者を待ってるが、零は校舎の隅にある大木の枝をつたって屋上から侵入する。どうやら昨日の見回りの先生が屋上の鍵が開いていたことに気づいたようで、ご丁寧に施錠がされてあったが零はなんなくピッキングして解錠する。そして何食わぬ顔で朝のHRに滑り込んだのだった。
「アイツ絶対許さねえ」と怒りに燃えながら。
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零が昼休みに自分の席で休息と惰眠を貪っていると五月が話しかけてきた。
「夢宮くん、その、昨日はありがとうございました。あの後父から聞きました。私達がーー「ん? 何のことだ?」……え?」
つい昨晩の出来事を忘れたとは思えず、五月は驚いて零を見るが零は本当に意味が分かっていないような顔をしている。ーーが、左手の人差し指をクルクルと意味ありげに回していた。
五月は不思議に思いながらもその指が指している方を目で追っていく。そして零の隠された意図に気づいた。
零と五月は転向してまだ間もない。だから当然クラスメイトの関心をとても集めている。そんな二人が話していたらどうなるか? 当然クラス中の注目を浴びるに決まっている。中には零や五月を見るために他クラスから遊びに来ている生徒たちもいる。そんな中でプライベートダダ漏れの会話をすることは好ましいとは言えない。
「話は放課後」
「す、すみません」
零に言われて五月は自分の失態を恥じて顔を赤くしながら席についた。それを見てから零は席を立って教室を出た。廊下で女子たちが「あなたが言ってよ」「え〜やだよ〜」と誰が零に話しかけるかで相談しているのに気づいて、教室ではもう寝れないと判断したからだ。
だが教室を出るとそれを追うように女子の軍団がぞろぞろと付いてくるのに気づいた零は苦笑いを浮かべる。どうやら零が思っていたより多くの女子が零に話しかける機会をうかがっていたようだ。
零は校内を散策しているふりをしながら全ての女子を撒くと、屋上に上がった。陽も天高く昇るこの時間帯は開放的な空間を駆け抜ける心地いい風も相まって、昼寝のベストスポットへと様変わりしていた。校内に危険物や危険人物がいないことは既に調査済み。何かが起こっても学校の中心にあるこの場所からは数秒で駆けつけることができる。
そうして零は漫然と午後の休息を心ゆくまで堪能したのだった。
放課後になり、ある者は部活動を勤しみ、ある者は勉学へと精を出し、ある者は学生に与えられた自由を謳歌する中、零は中野家へと訪れていた。
「それでは、夢宮くん。改めて昨日はありがとうございました」
「その件について礼はいらないって言ったんだけどな。まぁ感謝の気持ちは受け取っておく」
「私も長女として感謝してるよ〜」
「ならぜひともそれを態度で示してくれ」
やるじゃん! と背中をバシッと叩かれて嫌そうな顔をする零。そして不機嫌そうな顔をして零を睨みつけている二乃に目をやる。
「二乃、これでもまだ護衛はいらないって言うか?」
「言うわ! アタシに護衛なんていらないわよ」
それを聞いて零は耳を疑った。命を狙われている上に、彼女達はそれを防ぐ手段を持たない『雛』でしかない。
零はまず自分の耳を疑い、その次に二乃の頭を伺った。
(こいつ本当に理解してんのか? ……いや、流石にしているんだろうがプライドがそれを許さないって感じか? それともただ単に俺が嫌われているだけか…)
どちらにしても難儀な事だと零は嘆息する。
「う〜ん、でも私も流石にプライベートまで付いてこられるのは困るかな?」
「私も。護衛なんていらない」
どうやら一花と三玖は二乃と同じ考えのようだ。逆に二乃の意見に反対したのは四葉と五月だ。四葉は単に皆を心配して言ったのだろうし、五月は昨晩の事件で自分が狙われていることへの恐怖を思い知ったのだろう。今朝からやけに素直だった。
零への不快感はあまり変わっていないようだが。
「分かった。ならせめてこれを持っていてくれ」
「これってGPSが入ったやつじゃない! 絶対にお断りよ」
「大丈夫だ。
「それならいいんじゃないかな? ね、二乃」
「ふんっ」
零が取り出した黒いシンプルなキーホルダーのような装置を二乃は奪い取るようにもぎ取っていく。零としては「本当にGPSを取ったのか信用できない」と言われることまでも考えていたのだが、どうやらそこまで信用がないというわけではなかったようだ。そして零はそれを全員に配った。風太郎にも。
「なぜ俺にも?」
「お前も家庭教師として関わっている限りなんらかの理由で狙われることがあるかもしれない。可能なららいはちゃんにも持たしておきたいところだが生憎これ以上手持ちが無いんだ」
「まさか俺が狙われるなんてないだろ……」
「上杉、これは覚えておけ。…どうやら今回の敵は目的のためなら手段を選ばないようだ。対策を怠ったら待っているのは死だろう」
「お、おう」
久しぶりに見る真面目な零に気圧されて頷いた風太郎。が、次の瞬間に零はいつもどおりの気だるそうな調子に戻る。風太郎はその急激な変化に面食らい、動揺する。
「と、言うわけで俺の番は終わり。次、お前な」
「あ、ああ、そうか。…ごほんっ、昨日はあんなことがあったが、昨日の悪行は心優しい俺が許してやろう」
「なんでまた来んのよ。家庭教師はいらないって言わなかったけ?」
「だったらそれを証明してもらおう」
「「「「「証明?」」」」」
動きをシンクロさせて風太郎の言葉に首をかしげる五つ子。零は改めて五つ子という凄さに感心させられた。
「昨日できなかった小テストだ。合格ラインを超えたやつには金輪際近づかないと約束しよう。勝手に卒業していってくれ」
風太郎がかばんから紙の束を取り出す。それを見た零は瞬時に風太郎の考えを理解し、起こり得る結末まで見通して内心でほくそ笑む。
「おー、頑張れー」
「何言ってんだ夢宮? お前もやるんだぞ?」
「ん? なんで俺が?」
「俺もお前の実力を知らんからな。お前の実力を試させてもらうぞ」
「ったく、速攻で終わらせてやる」
零は風太郎に手渡されたプリントをばっと奪い取ってすぐに解き始める零。そしてチラッと五つ子たちを見る。それは「俺がやってんだからもちろんお前たちもやるよな?」と言っているようにも見えた。
「分かりました、受けましょう。合格すればもうあなたの顔を見なくて済みます」
「そういう事ならやろっかな」
「みんな頑張ろう!」
四葉の元気な声を始まりとして皆が小テストを手に取る。
「合格ラインは?」
「60、いや、50で良い」
「あんまり私達を侮らないでよね」
そう言ってテストに取り掛かる。素直に難しい顔をしていたり余裕そうな顔をしていたりと、テスト中の反応は様々だ。だがそんな中、50問のテストをわずか開始5分ほどで全部解き終えた人物がいた。
「終わった。寝る」
「「「「「!?」」」」」
「ホントか? 早いな」
「俺をなめるな上杉。簡単な問題ばかりじゃねえか」
簡単な問題という言葉に驚きを隠せない五つ子たち。というのも彼女達は始めて数分で既に大苦戦を強いられているからだ。そんな五つ子たちを横目に零は壁にもたれて目を瞑る。だがそれを風太郎は許さない。
「ちょっと待ってくれ。どうしてこんなに早く解けたんだ?」
「……どうしても何も解けたから解けたんだよ。この問題は50問あって、国・数・英・理・社がそれぞれ10問ずつ含まれていたな?」
「ああ、確かにそう作った」
「だからだよ。全問数学とかならもう少し時間がかかったかもしれないが、ここに載っている問題のほとんどは結局のところ知ってるか知らないかで解けるかが決まる。それに数学も簡単な問題しか書いてなかったからな」
「フンッ、偉そうなこと言って。まだ正解してるかも分からないじゃない」
二乃が馬鹿にするように鼻で笑うが零は一切動じない。確かにこれで零が間違えていたらすごく恥ずかしいのだが、そうならないためにも零は見直しを数回済ませていた。
「とりあえず採点してみる。その間こいつらを見ててくれ」
「分かった。これでも一応補佐だからな。ちゃんと仕事はしてやるよ」
そうして風太郎は零の解答用紙の採点に取り掛かる。
そこから40分後、風太郎の合図で五つ子たちはペンを止める。風太郎は解答用紙を回収すると零に二枚渡した。
「こっちの採点は頼んだ」
「分かった」
風太郎と零はそれぞれ採点を始めるが、零の表情は一切変わらないのに対して風太郎の表情はどんどんと暗くなり、顔色が悪くなる。そして零から受け取った採点済みの解答用紙を見てその表情は絶望へと沈みーーそして笑顔に変わる。
「すげぇ、100点だ! ……全員合わせてな」
「「「「「………」」」」」
ぐったりとした顔で机に突っ伏している五つ子たち。テストの結果は良くなかった。いや、ハッキリ言って物凄く悪かった。風太郎の予想を上回るほど。
「お前らまさか……」
「逃げろ!」
二乃の合図で一斉にそれぞれの部屋に向かって脱兎のごとく走りだした。
「あ、おい! 待て!」
五つ子は風太郎の静止を無視して階段を駆け上がり部屋に逃げ込んだ。
「まさか全員揃って赤点候補だったとは……」
「そんなに驚くことなのか?」
「お前はなんでそんなに平然としてるんだよ……」
「そりゃもちろん知ってたからだよ。全部調査報告書に書いてあった」
「くそっ、またそれか。⋯ならどうして俺に教えてくれなかったんだ? 俺の努力が無駄じゃないか」
「無駄? 違うな。お前の努力は無駄なんかじゃない。そもそもこの世に無駄なことなんて何一つ無い」
風太郎が思わず投げてしまった解答用紙を拾い集めた零はそれを風太郎に突きつける。
「これは情報だ。あいつらの得意、不得意や問題への取り組み方がこれを見たら分かるはずだ。分かるか? 無駄なことなんて無いんだよ。無駄に思えることでも知らないところで必ず何かの役に立っているはずだ」
それは零の経験から来る言葉。零のことを今ひとつ知らない風太郎であっても、そのことは言葉の重みで伝わった。
「あ、ああ。そうだよな。俺のやったことは無駄じゃない! 任せろ、あいつらの情報を全部まとめてくる」
「おう、頼んだ」
そうして風太郎は意気揚々と家に帰っていき、一人残された零は大人しく手付かずのままだった事務作業へと向き直るのであった。
それから数分後。
「あ、そういや俺何点だったんだ?」
零は自分の点数を聞くことを忘れていたことに気づいたのだった。
キリが良いので今回はここまでです。
零は昨夜、機械を徹夜して改造していました。この意味が分かりますか? ヒントは柳井が家に来た理由です。
これで零の性格が少し分かっていただけたでしょうか?
今回は時間があまりありませんので、【筆者と零の対談 part2】はまた次回に。
感想&高評価の応援をお待ちしております!
次回乞うご期待!