ストーリー短めです。
世界の外側。
光の届かない筈のその場所に俺はいる。黒い黒い景色。何処まで広がっていて、何処まで見えているのか、何があるのか、何処にいるのか。体の感覚が徐々に喪失されそうになる中、思考だけは只管に回転して、演算を開始する。
億を超えた思考が自身の存在を観測して、存在証明を持続させていく。なぜ俺がこんなところにいるのか、それは世界の依頼を受けたからに他ならない。世界は未来の地球にある1人の作家が寸分狂わず無意識に予言した外宇宙の存在が入って来たことを警戒していた。しかし、相手はこの世界から生まれたものではないので排斥できず。ただ時間軸に関わらずに影響を及ぼしてくるため、歴史が崩れて人類滅亡に関わる。
だから、入ってくる前という概念の世界線に俺を飛ばし奴等を連鎖的に消すため、依頼という形で見た目は対等の契約者である俺になんとかする様頼んできた。
サポートなしで。
あいつ、自身の痕跡がが残ることをビビって、俺を放り出しやがった。俺が帰れるのは奴らを倒した時だけ。
ええい、こうなったらヤケだ。やるしか無い。
空間を進む。すると目の前に早速、
もともとそういう"モノ達"に特攻の効果を持つ聖剣のお陰で、俺自身もその姿を見たことによる発狂もしない。見える姿は冒涜的だとは思うけど。
多くの触手に傷を負っているように見える三十メートルほどの
世界が歪む。
次の瞬間、目の前の異形は消えている。
時を飛んだのだ。
そして世界が割れる。
修復。破損。修復。破損。修復。
この舞台は奴らにとって脆すぎるようで、それでも互いに直しながら壊していた。
わからないわからないわからない。
異常事態が起こっているところに飛ばされたのは理解した。その異常事態がなんなのかを理解するために、思考の知覚範囲を広げる。面積的な意味ではなく、時空的な意味で。
すると、10年後で変化が起こったり、1000年前で終わったり、1000000年後に始まったり。
──これはダメだわ。
というか旧支配者と外なる神の全面戦争かよ。
騎士王は激怒した。必ず、かの邪知暴虐の邪神どもを除かなければならぬと決意した。騎士王にはこの世の理がわからぬ。騎士王は、世界の救世主である。聖剣を抜き、マーリンとイチャイチャ暮らしてきた。けれども外なる者に対しては、人一倍に敏感であった。
体感で数年、千年、万年、億年、兆年、京、垓、?、穣溝澗正載極恒河沙阿僧祇那由多不可思議、
────無量大数。
然り。
――かの騎士に時間の概念など等になく、あらゆる障害すべてをその聖剣で斬り伏せる、剣技。
然り。
――その身に宿す、体を修復するために無数のあらゆる世界線から供給され続ける、実質永久機関である悪性情報の泥。
然り。
――蘇るモノ達を、幾星霜も延々と殺し続ける、朽ちず、折れず、曲がらずの鋼鉄の意思。
もちろん、初めは相手にすらならなかった。邪魔くさそうに払われる蚊のように、ひと仰ぎで全損。
矛盾という常識を理解し、
──トライアンドエラー。
異常が当然なのを認識し、
──トライアンドエラー。
始まらない終わりを前にして、
──トライアンドエラー。
得る経験と吐き出す技術。
殺すより潰す。潰すより壊す。
生きているんじゃなく、存在しているのだ。ただの生物ではない。だから壊す。剣で、槍で、拳で、魔力で、結界で。
終わることのない無謀な挑戦、それはいつしかまともな戦闘に届き、最後には圧倒的な殲滅へと変わっていく。
全知全能?
不老不死?
不変不滅?
創造主?
造物主?
宇宙的恐怖?
くだらない、全部俺に負けているじゃないか。
碧色と鈍い黄金の双眸で見下す。
異形の王、旧支配者、外なる神。
積み重なった
──王、と。
誰かが呼んだ。
誰かが称えた。
誰かが仕えた。
誰かが…
終。
『アーサー王伝説・裏』
著者不明.年代不明.真偽不明
これは存在して、存在しない、物語である。
(え、なんでこんなになってんの?)
──────────────────────
【ステータス】
【CLASS】 セイヴァー
【真名】アーサー・ペンドラゴン〔疑似反転〕
【性別】男
【身長・体重】181cm・68kg
【属性】 秩序・善・混沌・悪
【パラメーター】
筋力 A
耐久 B+
敏捷 EX
魔力 EX
幸運 B
宝具 EX
【クラス別スキル】
神性EX
対魔力A
陣地作成A++
騎乗B
狂化B
領域外の生命EX
単独行動A++
狂気C+
【固有スキル】
[赤き竜の徴A]
ウェールズの竜の証。その魔力には赤い竜が幻視できる。
[竜の炉心EX]
竜の因子を取り込んだため、無尽蔵に生み出せる魔力を扱うことが可能となる。
[魔力放出A++]
魔力を消費して、ジェット機のように加速することができる。消費を減らし、効率を上げて瞬歩紛いができる。
[光闇の旅路EX]
転生したアーサーの旅路。光と闇が入り乱れ混沌とした中、自身を貫き続けて辿り着いた。泥の闇をエンチャントできる。
[直感A++]
持ち前の直感を日頃から意識的に鍛え、戦闘時に置いて、何倍にも鋭く感知することができる。このレベルになると未来予知。
[異形狩りEX]
異形を討つための聖剣を手に、幾度もの狩りを続けてきた証。異形を相手にする時、自身の能力を数十倍に増幅する。
[風魔術EX]
自身の才能を限りない努力で絞り出し、到達した頂点。風や空気に関することであればほぼ干渉でき、雷の派生もしている。
[泥の半身EX]
瀕死の状態からその身の傷を聖杯の泥で埋めた。無限と等しい世界の人間達から悪性情報を収束して無尽蔵の永久機関となる。欠損はすぐさま自動修復される。
[根源接続EX]
世界から与えられたものの一つ。アクセスに関しては完全にフリーで、滅多にいない根源接続者の1人。世の魔術師は羨ましがる。
[多重思考EX]
億を超える思考の数々。それぞれが完全に独立しており、役割が決められている。体感速度など、思考に関わることならばほぼ何でも操作可能である。
[月面書庫EX]
月面のムーンセルへ記録された情報を閲覧する権利。始まりから終わりまでの記録が残っており、あらゆる叡智の結晶を見ることができる。
[剣術EX]
永い永い時の中、得た究極の技術。時、空間、世界、星。対象が何であれ、切れぬものは大体ない。
[不朽の精神EX]
永遠に近い時を経ても変わらぬ心と精神。その在り方は不変でアーサーの完全無欠な自己証明の楔となっている。
[心眼(真)A++]
数多くの鍛錬、戦闘によって培った洞察力。その場で導き出されるのは、格上相手に戦い続けた騎士王の戦闘術理。
[導くものA]
アーサー王が民や騎士達をまとめ、導いてきた証拠。カリスマに拍車がかかる。
[直死の魔眼A]
根源に接続することができるようになった上での魔眼発動。本家のそれと遜色ないレベル。
[魔性の貌A+]
アーサーの顔は大人と子供のいいとこ取りをして黄金率を保っている。一目見て惚れたという者も少なくない。
[精神汚染E]
聖杯の泥を被った時に発生したもの。特に悪影響はない。たまに深夜テンションが発動する。
[料理A]
キャメロットでマーリンに振る舞っていた料理は逸品の一言。今世では才能に恵まれ、知識を活用し、様々な料理を賄った。世界からの依頼でたまに会うニヒルな赤い奴と情報交換している。
[自己改造B+]
目的のためには、ひたすら努力を重ね、自己を改造していく。その異常性がスキルとなって生えて来た。別段特別な能力ではない。努力だ。
[神殺しEX]
世界の外側にて屠った外なるもの達。その悍ましい神性を滅ぼすほどまでに殺し続けた故のランクの高さ。
[星の開拓者EX]
星の歴史における重要な選択肢を選んだ者。ブリテン島における竜種の殲滅もそうだが、世界を破壊する星外の巨神が何よりのターニングポイントであった。
[概念改良B]
武器などの魔改造を単独で行うことができる。その概念に対する改良を行う為、元よりも優れた概念となって再誕する。アーサーはアヴァロンの範囲などを拡大したりした。ランクはBなので、無茶な改良はリスクを負う。
[王の帰還A]
アーサーがマーリンと約束した「必ず帰ってくる」というものがスキルとして成った。どんな死地からも生き延びて帰還する。ただ、帰ってくるだけ。
[自己進化EX]
どんな状態でもさらに上を目指し、常に進化していく者に与えられたスキルとランク。その加速度はえげつなく、一度目で出来ないことを二度目でマスターするほど。
[完全なる形EX]
自身の半身でもある泥が吸収した外なる神々のスキル。その姿は常に最高のコンディションを整えて不変なるものとして君臨する。意外と自由に姿を変えられる。
[高速神言A+]
戦闘中に詠唱すれば威力は上がるが詠唱中に隙を見せる。その隙を無くすスキル。たまに噛むのはマーリンの癖に引っ張られている証拠。
[使い魔(神狼)EX]
YAMAにて捕まえた相棒。固有結界内に住んでおり時たまに、もふもふさせてくれる。神々を壊し、吸収した影響が固有結界内にも現れた結果、神の狼として格が上がった。名前負けしないフェンリルちゃん♀。
話題になっている擬人化を習得しようと奮闘中。
ヴォウッ!
[死の淵A+]
格上との戦闘で瀕死になり、死の淵に立っても、自己を強化して戦闘続行を行う。戦闘において死ぬことはまず無くなるランク。
[カリスマA]
一国の王として生きてきた故のカリスマ。其れは、どんな状況でも従ってくれるという呪いのようもの。導くもののスキルも重なり、一周回って絶対命令レベルの効果を持つ。本人は使わないように注意している。りーだーとかむいてないし。
[王の威信A+]
王が王として存在したからこそ、その覇気は民の信頼につながり、最高峰の王であると言われた。足りないところは民から補い、そのほかは自身の力で解決する。別名、社畜精神ともいう。
[世界の救出EX]
依頼された世界の危機を救い続ける者。救った歴史は数知れず。世界は一つではなく、無限に存在して、平行線となっている。その全てから集まる危機を原点に近い世界で潰していく。連鎖的に危機は消滅して数多の世界を救う、ということをしている。全体での解決率は0.01%ほど。依頼の解決数は現在で万を超えている。そうしてまで救うのはマーリンに危害が及ばないようにするため。ちなみに本作の世界は自慢しながら他の世界にアーサーを貸している。転生者が入ってきたのはこの世界だけだったようだ。並行世界を行き来するということで、宝石爺と仲が良い。
【宝具】
『
ランク:EX
種別:契約宝具
レンジ:ーー
最大捕捉:ーー
【解説】
固有結界内から呼び出す神狼。もしアーサー本人がサーヴァント枠に押し込められて弱体化してもフェンリルは変わらず強い。対神の特性を持っており、足の速さ、攻撃の威力、固有魔術、毛並み、どれをとっても一級品どころか特級品。
大体何でもできる。
『
ランク:EX
種別:対界宝具
レンジ:1〜100000000
最大捕捉:100000000
【解説】
エクスカリバーと一緒に渡された鞘。次元を隔てて自身を守ることに特化している。黒化した場合、36次元の壁を生成する。範囲に関してはアーサーの改造で一国を収めるレベルにまでなった。但し守りとしての効果は下がる。
『ガーデン・オブ・アヴァロン』
ランク:A++
種別:対軍宝具
レンジ:ーー
最大捕捉:ーー
【解説】
展開する時間、範囲にもよるが、少しの展開ならば代償はほぼゼロ。無理をすれば世界を覆うことも可能。結界内は混沌とした理想郷が広がっており、アーサーの味方はバフ、敵にはデバフがかかり続ける。また、多数の幻想種が在住しており、その主としてフェンリルが存在する。その他、食材や道具などが多数保管されている。聖杯もある。
『
ランク:EX
種別:対界宝具
レンジ:ーー
最大捕捉:ーー
【解説】
世界の最果て。そこにある輝きの一端を解放することのできる槍。黒化を自由に換装でき、世界の裏表を繋ぐものでもある。エクスカリバーが一点集中であれば、こちらは面攻撃を得意とし、穿つと言うよりも抉り取る。光の輝きは希望を表しており自身の味方にバフが、闇の輝きは絶望を表しており自身の強化が、副次効果として発生する。
『
ランク:EX
種別:対理宝具
レンジ:ーー
最大捕捉:ーー
【解説】
アーサーがアーサーたる所以の逸話。黒化した時の真名解放は闇と光が備わり最強に見える。連発も可能であり、持ち主は通常攻撃をエクスカリバーにしている。その対象は世界を脅かす存在に果てしない特攻効果を得られる。まさに世界を救う為の宝具。
──対するは悪でなく、世界の危機。
僕の考えた最強の主人公。
気が向いたら続きやります。