あと強化として触手二本くらい増えてるイメージ
「ごきげんよう。久しぶり小刀祢」
「ごきげんよう、じゃあな亜羅椰」
「なんで逃げようとするのかしら」
こいつケツ触ってきたって、しかも揉みだした!
「恥かしいから揉むのやめて」
「羞恥心なんてあるのね」
「心外だなァ、私とて一JKだ」
「ふーん」
私実は二一歳でしてー、五歳下(肉体年齢は一歳年上)──四月二五日生まれだから一六歳──だとしても恥ずかしいものは恥ずかしいんですよねー(棒)
「で、なんか用?」
「それは私から説明するね」
「貴女はたしか天野天葉……様」
「初めましてだね、小刀祢さん」
「私に任せてもらってよかったですのに」
「亜羅椰に任せると問題起こすでしょ」
「話を遮るようで悪いんですけど、説明は?」
ヒッ! 急にこっち向くのびっくりした。なんか悪巧みしてる顔なの怖ッ。
「あー! 亜羅椰のせいで時間がないなー」
「それは大変ですねェ」
「なら話は向かいながらだね」
「そうですわね」
「人のせいにするの酷いですわねぇ」
演技くさい、というか隠す気ないでしょ。
あ、両脇に腕入れられた、これはドナドナ……ってコト!?
「目的地isどこ」
「アールヴヘイムの戦闘を間近で見れる特等席」
「CHARMを持ってないので危ないです。だから行きません」
「あそこに用意してますわよ」
あらやがゆびさしたさきにななしのちゃーむがあるー、用意周到過ぎて頭わるわるになるわ。
逃げようとしてもガッチリ掴まれてるから怪我させずには無理ぽ。
「やっぱCHARMはマギを通さないと重たいね。はい持って」
「はい……ほんとに行かなきゃ駄目ですか?」
「亜羅椰はアールヴヘイムに入って欲しいんだって。けど小刀祢さんはレギオンに興味ないでしょ」
「まあレギオンを作るにしても入るにしても二年生以降ですね。百合ヶ丘は上級生なしにレギオン作れませんし、取れる単位は一年の内に取りたいですし。まあそんな感じで急ぐ理由は無いかな、と」
あと単純に面倒くさいとかもある。こう話し合いをしてる間にもCHARM持たされてドナドナされるっつーね、私は歩かなくていいならもう抵抗はしない。
「というかぽっと出の私が入ったら何されるか」
「そんなことを思う奴は度胸もなんもないわよ」
「的を得てるね。レアスキルが覚醒してないのに百合ヶ丘に合格、試験の評価は上から数えた方が早いレベル、スキラー数値は驚異の九〇越え、そして聖学工房の魔術師とも仲良くやってるらしいし、かなり強いから下手にちょっかい出したら逆に何させるかわかったものじゃない。自分の立場はわかった? オーケー?」
「OK」
口ではOKとは言ったが百由様との関わり以外知らない、入学前のことまで把握してないですねー。
ヨシ! あとで書類とかをできる範囲で目を通そう。
「そろそろ外になるけどこのまま引きずって大丈夫?」
「駄目ですね、立ちます」
ちょ! 亜羅椰何引っ張ってるんだァ、「立つのを手伝うため」だってェー? おい待てこの軌道キスやん──ズキュウウウン
◇
「……ガーン。私見学だけの予定だったんだよなー」
キスはなんにもなかった、どっちも無関心。
目的地に着いてしばらく後に一柳隊が来て、梨璃に賛辞を送った、楓と二水とミリアムには挨拶して、あとはドリンク飲みながら見物するだけの簡単なお話だったはずなんだけどなァ!
「よし、チャートはちゃーんと構築した。はいよーいスタート、HUGE対峙RTAはっじまっるよー。まずは安全性向上のためCHARMを投げます」
机に掛けているCHARMを持ってと、狙いを定めてぽーい。一応RTA云々は小声だから誰にも聞かれてないはず。
「こ、小刀祢さんっ!? なんでCHARM投げちゃったんですか!」
「多分これが一番早いから」
それじゃあ行くか、助走をつけてJUMPしようぜ(某五〇周年と四五作品記念映画の主題歌の方のJUMP)
とど、とど……とど、届かなーい!
「やばばばばばば。はっ!」
目の前にいい
「天野様、江川さん、お上失礼しまーす」
驚いた顔しているが関係ねぇぜ、JUMP! 案外安定性あって驚きだわ。
でも届かなーい……ま、嘘なんですけどね(サークライ)
「私も持っててよかった傘くん。ホントにこの傘使えるから一人一本持っとこうね……ということでひらりひらりと廃墟の屋上に無事着地。おっと、いきなり触手攻撃はマジで危ない。まあ傘で弾け──折れたァ!?」
そういやRTA何秒で終わった? 数えてなかったわ、草生える。
「流石に生身での回避はキツくなってきたところで実質初変身しますか」
ブレイバックルとスペードのニゴリーエースを取り出して、バックルに挿入。
おー! めっちゃ私の周りを回るじゃん、触手も弾くし有能過ぎ。おし腹に装着。
剣崎一真と同じように身体を動かして……。
「ふぅー」
「チーッス、五〇〇倍ズーミング機能、五km先で針の落ちる音を聞き取る機能、毒素をろ過する機能等々が搭載されてるマスクより素面の方が感覚的には最高な仮面ライダー剣ですよー」
基本的に名乗り中は敵が攻撃してこないことを利用して、煽るような間延びした声で名乗りピースする。
「高性能なのはいいんだけど慣れてないからマスクは外した方が……お、マスク外せた」
外したマスクを床に置き、
「名乗りの最中に攻撃しない様式美があるってことはここは虚構よりか。虚構パワーと融合係数のゴリ押しで物理法則ぶっ壊してやる」
HUGEに向かって跳んで斬りかかる。HUGEは触手を自分を守るように展開する。
空中で勢いを弱めて地面に着地する。
「オメー地球由来のもんじゃないんか*1」
正面から来る触手をマトリックス回避で避ける。
ホルダーに
「斬れねェならよォ、捥ぐしか手はねーよなー!」
HUGEの真下に着く、それと同時に上に跳ぶ。
小刀祢とHUGEの目が合う瞬間、触手に叩かれて更に上へ飛ばされる。
「他界他界を我が身を以て味わうとは。あ〜かなりの高さから見る景色はいとをかし」
普通の人間が落ちたら死ぬ高さで冗談を言う口とは別に身体を動かす。
身体を反転させ、宙を蹴り下に跳ぶ。通常の落ちる速度より速くHUGEに対して近付く。
「おいHUGE綱引きしようぜ! お前綱ね!」
落ちる小刀祢を狙ったHUGEの触手を掴み、落ちる勢いを利用して捥ぐ。
「物を介してマギを出力できると聞いていたが、触手を捥ぐ程とは……もうCHARMいらねーな」
「んな訳ありませんわよ!」
楓はHUGEが残った触手で小刀祢を狙った攻撃を弾きながら、小刀祢の馬鹿みたいな疑問を否定する。
「おーやっと来たか」
「初陣で黒星を取るのは印象が悪くなるでしょう、ですので作戦を練っていましたの。小刀祢さんが自ら時間稼ぎに出てくれたので」
「というかお前TZじゃなかったか?」
「わたくしAZもBZもできますの」
「高スペックお嬢様だね。とりあえず私はマスクを取ってくる」
「マスクですの?」
「ま、気にすんな。あと作戦は私が壊すと思うから機敏に動いてくれよ」
「はぁー!?」
小刀祢のあまりにふざけている発言に楓は後ろを向く。
今まで楓が弾いていた触手が振り下ろされるが、咄嗟に小刀祢と楓は左右に避ける。
「じゃあ頑張れよ〜」
返事を聞かずにマスクがある方に向かって走り出した。
「全くなんなんですの、あの方は……」
◇
「見つかんねェ、夢結様がルナトラって梨璃が後方にドナドナってるっつう長い時間使ってるのに……」
小刀祢はかなりの時間を掛けて探しているがマスクは見つけられていない。
「ワンチャン変身解けばいけるか」
ブレイバックルのハンドルを引き変身を解いた、その時横から触手が現れ小刀祢を弾く。
「私とタイミング合わせんな! 誰にも見えない所で変身解除した時を狙ってさ、酷い! てか大声出したら痛いんだが骨折れたか?」
常人が当たったら痛みで悶えるくらいの攻撃をなんてことがなかったように立ち上がり、大きく首を回す。
「あァ……MOVIE大戦とか平ジェネ並に首が鳴る。お、姉妹が帰ってきたか」
上を見上げるのをやめてHUGEを見据える。
「うげぇなんか再生してやがる。よし、一発ぶちかますか」
「頭戻ってるやんけ。機能問題なし、ヨシ!」
マスクの機能に問題がないことを確認して、ブレイラウザーのオープントレイを開く。
「オープントレイには一二枚。そこから三枚取って」
KICK
ラウズカードを読み込ませた後、ブレイラウザーをホルダーに納刀する。
「白星は私からのプレゼントだ」
跳躍してHUGEに向かって蹴りの構えを取る。
「ウェーイ!」
稲妻を纏っている蹴りは空中で加速する。が、しかしHUGEは再生した触手を一つに纏めて巨大な槍のようになり蹴りとかち合う。
小刀祢は更に回転を加えて貫こうとするが、徐々に勢いがなくなり、触手が腹に当たる。
「なんか今日いいとこねェな」
ブレイラウザーを稲妻を纏っている脚に刺してからHUGEに投げる。
「稲妻纏って欲しいから刺した! 以上落下死前の剣崎小刀祢でした!」
「稲妻纏って欲しいから刺した! 以上落下死前の剣崎小刀祢でした!」
あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"(絶叫するビーバー)
「グヘェ。私の中のカエル潰れた」
腰痛先輩!? 前世にもいなかったのに前世よりも若い今来るの!? 待ってなんか光ってパッカーン!して──
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」
本日二回目のビーバー出た、なんか吹っ飛ばされて全身ぶつけるし……もうマジ無理帰ろう。
「痛てー全身折れてる、ヘイセイじゃなきゃ痛みで動けなかったな」
これから放課後は融合係数を上げるためになんかしよ。
二水おじに電撃ホビー、小説に舞台、漫画にアニメやゲーム……流石は設定の違法建築、情報元が多くて記憶ができない。
あと小刀祢ネットミームに染まりすぎでは?