融合係数のゴリ押しとか作戦を壊すとか言ってたのに何一つできなかったよ、剣崎小刀祢です。
「融合係数の具体的な上げかた知らねェな」
「どうしたの?」
「なんでもねーよ。よし変態構築ロボッツできた、バトルだ」
「素体は何」
「ガットン」
「課金キャラ駄目」
「変態構築だから耐性ないんよ」
「あーガットンは物理耐性高いもんね」
「ビームとかの耐性はないから許して」
「許すよ、けどこのロボッツは許すかな?」
「弱点付くなー! ビーム適正素体やめろー!」
「ハッハッハ!」
「やめてくれ!」
リイマジエムゥ!との会話は勢いあって楽しいなァ!
待てよ〜誰か来るな、足音的にナースか……あ、エムのサボりがまたバレる……オモロ。
「あのーエム先生? 小刀祢さんの回診で終わりとはいえ時間掛けすぎですよ、ってまたゲームしてるんですか!」
「え!? これはそのー……ね! メンタルケアというかなんというか、そんな感じです!」
「違いマース、ただ単にサボってましたー」
「……え?」
「やっぱりじゃないですかー!」
「違うんですって、あれですよあれ! そう休憩です!」
ハッハッハ! もう取り繕えないだろーが! 休憩時間取ったって病室に入ってくる時に自分で言ってたのにな、ハッハッハ!
「はぁー、今日はもう上がりだからいいですけど、サボりの癖だけは付けないでくださいね」
「は、はい」
「あ、小刀祢さんに告知しといてくださいね、担当医なんですから」
「はい」
ゲラゲラゲラ、笑いが止まらなねぇ。声に出てないだけで内側が笑い死ぬ……ん? 告知ってなんだよ。
「宝条エムゥ!」
「急に何。いや、急に大声出すのはいつも通りだけど」
「誰が急に大声出すYS-11並に硬い変人だって!?」
「YS-11が何なのかは知らないけど言ってないよ!」
「ならいっか」
「いいんだ」
「で、告知とやらは?」
「実は今からこの部屋にもう一人増えます」
?????????
「おい主治医この病室私分のスペースしか空いてないよな」
「えーとね、僕のスペース退かせば二人入ります!」
「医者失格だろ」
「養護教諭ですぅ!」
「医師免許持ってるだろうが」
「それはそう」
「お前よく考えたらスペック高いな」
「人生課金組ってこと?」
「そゆこと」
そういやリイマジエムゥ! エグゼイドのこと知ってんのかねェ、幻夢の社長さんと仲良さげだし、なんかあって欲しいね〜、ファンとして。
「それでさ、片付けるの手伝って欲しいな」
「無理でーす」
「お願い! あと三分で来ちゃうんだよ」
「……それ先言えや。仕舞うのは?」
「外にある」
「持ってこい、トップギアでやるぞ」
◇
「ごきげんよう……」
「あァ、ごき──梨璃じゃないか」
「小刀祢さん! 最近見なかったから心配しましたよ!」
「いやまァ、いやまァ、大きな怪我をしてしまってなァ、ちょっと長めの入院をしてたわけだ」
「よかったです。あ、単位とかは……」
「そこは優しさに溢れた百合ヶ丘、物を書いて出せばオッケーってことにしてくれて、そこら辺は大丈夫だ。そちらの車椅子の方が私の同室かな」
「はいそうです、挨拶できる?」
「こんにちは?」
……なぜ疑問形なんだ、記憶喪失系……ってコト!?
さては視聴者と一緒に知識をつけていくけど終盤で「思い……出した!」して視聴者を置いてくんでしょ! 詳しいんだ私、こういうの。まァ全部空想だがな、フッ。
さーて気取って挨拶返すか。
「こんにちは、お嬢さん。私は百合ヶ丘探偵倶楽部の剣崎小刀祢だ、迷宮入りは〇件だから安心して依頼できるだろう」
「探偵倶楽部?」
「ああ! 趣味でやってるのさ、非公認だからバレたら何されるか分からなくて怖いねェ。何か知りたいことでも君にはあるのかな?」
「特にない」
カッコつけようとしてるけど中身が私だから、可哀想だよな世界。
ノックだ、私は用事とかねーし忘れ物とかかな?
「失礼する」
「教導官殿じゃないですか」
「唐突ですまんが剣崎小刀祢、お前の退院が決まった」
「え!?」
「え!?」
宝条エムゥ! も驚いてるの笑っちめェますわ。教導官殿ォ〜なんでアンタが言いに来てんだ? まァいいでしょう。
「荷物は──ないか、着替えたら来い」
「どこにです」
「宝条先生がわかる」
「あ、はい分かります!」
「はァ、かったりィな……。よし宝条エム、女が着替えるんだ出てけ」
「確かに。じゃあ扉の前で待ってるね」
「ゴタゴタ言わずに早く出ろ」
「はいはい」
視線が刺さるねェ。そりゃそうだよな、なんの断りも入れずに脱ぎだすもんね。けどさ一応人の目があるから宝条エムを退出させただけで、この場に居るのが宝条エムだけだったらそんまま脱ぐけどねー、梨璃とかが居るからねェ露出魔扱いされるのはとても心外。
「小刀祢さん筋肉凄いですね」
「凄い? そこまででもねェぜ、暇な時に体を動かしてたらこうなっただけで目的じゃなくて暇を潰す目的でやってた過程だから本気で鍛えてる奴らには劣るよ」
「そうなんですねー」
「──さっきから腹見てるけど触りてェのか? ……名前聞いてないわ」
「私は結梨、梨璃がそう言ってた」
「あ! 小刀祢さん、これはちょっとその違ってー……」
「フッ、なんか考えた方がいいんじゃないか、そんな感じだとヌーベル嬢が妬いちゃうぜ」
「や、妬いちゃうだなんてそんなぁー、だって私はお姉……違うんです」
「口は災いの元って正にこのことだな……着替え終わったしじゃあな。退院したら話そうぜ結梨」
「うんわかった」
◇
ノックして扉を開けて──
「失礼しまーす」
「来たか、随分と遅かったな。そんなことはどうでもいいか、お前の退院がここまで遅くなったわけの説明をする、聞きたいのなら黙って椅子に座ってろ」
「あのー、僕は退室した方がいい感じですかね……」
「好きにしてもらって構わない、宝条先生はこっち側だからな」
「じゃ僕は退室してますね!!!」
黙れって言われたからなーんもツッコめねぇ、宝条エムゥ! がこっち側ってどっち側やねん! あまりの情報量に似非が出てきたじゃん、本場の人達に消されちゃう、怖いわー本場の人達怖いわー、やっべ京都にもぶぶ漬け食らわされそう。
私の内心も情報量ビックバンだわ。
「では始めるぞ」
「……」
「返事は?」
「へっ、あ喋っていいんすか」
「返事くらいはしろ」
「わかりましたー」
ケッ! めんどくせー奴だな!
「はぁ……まず私たち、と言っても少数だがG.E.H.E.N.A.と戦っている」
「きな臭い企業だとは思ってましたけどもしかして黒なんですか」
「あぁ、そうだ。非人道的な行為を数え切れないほど犯している黒だ」
「ためになったわ〜……なんで私にそんな話すんの!?」
「お前を疑っていたからだよ。異常な身体能力、異常な再生能力、そして異常な発言──」
「待ってくださいまし、心外ですわ異常な発言だなんて!」
「冗談だ。ただ今のお前は異常だけどな」
「はァ!? 続き話してください」
「そういうところが異常と言われる所以だ」
これは異常とは言わねーよ、ヘイセイっつうんだよ。ワタシヘイセイヨクワカリマセーン
「話を戻すがお前には異常な点がありすぎた、一応マークはしていたが具体的な行動がなかったからノータッチだったわけだ、だがお前は入院をした」
「そりゃ怪我したんだから入院するでしょ」
「確かに基本はそうだろうな。ただそれがG.E.H.E.N.A.疑惑のあるお前だったら事情が変わる、ここにはG.E.H.E.N.A.から救いだしたリリィのカルテが大量に保管されている……ここまで言えばわかるだろう?」
「私がカルテを奪いに来たG.E.H.E.N.A.の回し者って考えてたわけね……G.E.H.E.N.A.に就いてたらこんなとこに来ないように立ち回ってるわ」
「そうか、お前の考えは知らん」
「そっすか。というか疑ってること告白したってことはもう疑わないってことですかね?」
「そんなわけがないだろう、あくまで警戒度が下がっただけでグレーゾーンであることは変わらんぞ、それにお前が例えホワイトだとしてもこちら側に引き込めるからな」
「いやそちら側には行きませんよ」
「そうなればあることないこと言うだけだ」
ヤベーイだろ、ホワイトをブラックに引き摺り込むなんて。
だけどリリィを大切にするからG.E.H.E.N.A.を目の敵にしてるわけだろ、じゃあこいつ出任せ吐いてる説があるな。そこ付こ。
「教導官殿──」
「先に言っておくがお前のことは全て私に一任された、今の疑われているお前では私には勝てんぞ」
「発言を先読みしないで貰いたいねェ」
「話は終わりだ、寮に戻れ」
「はーい」
「……いや待て」
「な、なんすか」
「探偵倶楽部とやらを生徒会公認のものにしてやってもいいぞ」
「遠慮しておきますよ」
「そうか、今後お前が活動していたらしょっぴいてやるからな」
「安心してくだいよ、私一生動かないんで」
「探偵なのにか」
そりゃもちろん──
「迷宮入りの数を〇から一にしたくないんだよ」
「依頼を受けなければ未解決が生まれないと」
「そういうことでーす。ではまた」
一週間くらいしか入院してないらしいけど二次創作だしマルチバース的なアレって言って予防線貼ったし・・・。
正直すまんかった、どうしても剣崎小刀称と絡ませたかったけど詳しい時系列が分からないからオリジナル要素つめつめになった、しかもよく分からん教導官付き。
放課後探偵倶楽部に関しちゃなんか剣崎小刀袮が勝手に喋った、いつか冒険家とかAl企業の社長になりそう、さてはヘイセイだなオメー。