悪夢を抱える者
古城が通う彩海学園のチャイムは彩海学園全体に鳴り響いた。ナラクヴェーラの件以来、非日常からいつもの日常を取り戻していつもの風景を見て眠そうにあくびをした。第四真祖とはいえ日光に弱い吸血鬼っていうのは変わりがない。
「お前ら席に着け」
教室に入ってきたのは空隙の魔女で彩海学園の教師でもある南宮那月が教卓と黒板の前に立った。
「ホームルームを始める前に今日から転校生が入ってくる。入ってこい」
ガラガラと教室にある引き戸を引いて現れたのは古城にとっては驚愕的な人物だった。古城だけじゃない、この場にいる那月以外の生徒全員が驚愕的な表情をしているだろう。
「ヨミ?」
教室に現れたのはヨミと同じ顔をしている女性だった。髪型、髪色、瞳の色は違うがそれ以外の前髪と眼の形がヨミに一致していた。此処の学校の制服を着ていた女性は自己紹介を始めた。
「私は熊澤桜子です。趣味は女優雑誌を読むことです。よろしくお願いします」
桜子は頭を深く下げて、空いている机と椅子に座ってロングホームルームが始まった。
昼休みのチャイムを鳴った時に古城は桜子をヨミのところへ誘導させるために声かけたら浅葱も同じこと考えていた。
「なあ、熊澤」
「なんですか?あーナンパならお断りですよ?」
「ちげーよ!お前に会わせたい人がいるんだ」
ナンパという単語にデジャブを感じる古城は会わせたい人物を妄想する。横から入ってくる浅葱が桜子の手首を引っ張った。
「ほら、行きましょ。この時間帯なら中庭でニア先輩と一緒にいる筈よ」
「え、ちょ、ちょっと待ってください!会わせたい人って誰ですか!」
桜子を連れていく浅葱は教室から去った。それを見ていた古城は苦笑して浅葱について行った。
中庭に着いた浅葱、桜子、古城はヨミがニアと一緒に話し合いしてるの確認した。
「古城と浅葱か?そちらは......」
「あ、ああ......。ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
何度もごめんなさいと謝っている桜子の群青の瞳が光一つ失くなっていた。急に変わり果てた桜子にこの場にいる全員が目を見開けた。
「っ~!大丈夫だ。大丈夫だから落ち着いてくれ。何も怖くない、だから落ち着いてくれ」
変わり果てた桜子を見てヨミは桜子を抱きついて、頭をゆっくり撫でた。抱きつかれた桜子が震えた声と共に目から涙を流した。
「桜子は一体どうなってるんだ?」
「トラウマだ。10年前に起きた事件で事件の引き金を引いた張本人が桜子にトラウマを植え付けた」
「10年前に一体何が起きたんだ?」
「俺たちの故郷が壊滅されたんだ。誰が仕組んだ災害なのかもう検討がついてるがな」
「「なっ!?」」
ヨミが放つ驚愕な言葉に古城と浅葱は驚きを隠せなかった。よ、ヨミの故郷が壊滅された......?
「思出話は此処までにしよう。桜子、お前は一人か?」
「......うん。お兄様はなんで絃神島に......?」
「俺はドライバーのとして、攻魔師として、
この学校の生徒の一条ヨミとして此処に住んでるだけだ」
「お兄様はブレイドを持ってるですね!そちらの方は?」
桜子がニアの存在に気付いた様子にヨミは苦笑する。ニアの存在に気付いてないんだ。桜子の言葉にニアがふふん!と両手を腰に当てた。
「私はニア!ヨミとは友達で、10歳からの仲よ!」
「ニアとメレフとトラとは長い付き合いだからな」
因みに古城は中学との付き合いでもあり、古城の母親には世話になったな。
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