天の聖杯と第四真祖   作:夜心みょんZ

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第一王女

ヨミたちは消えていた焚き火がもう一度火を起こした。海の向こうから現れる敵に警戒しながら、何故古城と雪菜が此処に来た理由と此処までの会った事の情報を交換した。

 

「お前たちは叶瀬という女子中学生を探すために此処に来たわけか。残念ながら俺は叶瀬ついては何も知らない」

 

「そうか......」

 

「それはそうとそちらの御方は?」

 

姫柊はラ・フォリアとエミリーに向けながらそう言った。紹介を剃らしてたな。姫柊の言葉に反応するラ・フォリアは両手でスカートを摘まんでお辞儀をした。

 

「北欧アルディギア王国の第一王女(・・・・)、ラ・フォリア・リハヴァインです」

 

ラ・フォリアの自己紹介に絶句する古城と雪菜。古城と雪菜の反応にヨミは苦笑する。何を隠そうラ・フォリアはアルディギア王国の第一王女である。

 

「そしてヨミの彼女です」

 

「「は?」」

 

「何適当な事を抜かしてます?女狐」

 

「そうよ、ヨミは私たちの物よ。誰のでもないのよ」

 

当然のラ・フォリアの言葉に反応するホムラとヒカリが黒いオーラと瞳にある光を失う2人に顔が真っ青になる古城と雪菜は困惑する。

 

「すまん、古城と姫柊。ホムラとヒカリが王女陛下と会う度にこんな感じに喧嘩するんだ。特にホムラとヒカリの目が怖いのは分かる」

 

エミリーの紹介を剃らしてる気がするが、跳ばすわけにはいかないから喧嘩をしているホムラ、ヒカリ、ラ・フォリアを無視した。

 

「お初めになります、第四真祖と剣巫。私は明るい羽橋(ブリューゲル・ブリッツ)に属する者、エミリー・クロイツェフでございます。宜しくお願いいたします」

 

明るい羽橋(ブリューゲル・ブリッツ)って確か、ヒルダがいる組織だったよな?」

 

「はい、その修道院の服って......」

 

「エミリーは聖ファー修道院高等部出身だ」

 

聖ファー修道院高等部はイギリスにある修道院であり、魔術と武器の使い方やシスターとしての教育がある高等部である。優秀な者がいればアルディギア王国の王族と明るい羽橋(ブリューゲル・ブリッツ)のリーダーであるフレデリカが時期にスカウトしてくる事もある。なおエミリーもその一人だった。

 

「古城と姫柊には言ってなかったが、桜子が転校してきたその日で俺は桜子を抱いた時に違和感があった」

 

「違和感ですか?」

 

「その違和感は桜子の脳に魔力痕跡があった」

 

「それってまさか......」

 

「洗脳だ」

 

「なっ!?」

 

ヨミの言葉に目を見開けた古城は怒りを露にする。

 

「誰だよ!そんな酷い事する奴は!」

 

「十中八九、桜子を洗脳した奴の目的は俺を殺す事だ」

 

「それはホムラさんとヒカリさんを狙ってるからですか?」

 

「それもあるが俺が奴のロクでもない人体研究を阻止した事もある。その恨みだろ」

 

それも明るい羽橋(ブリューゲル・ブリッツ)と攻魔師という後ろ楯がありながら、奴は余程俺を殺す事が好むようだ。

 

「奴の名前は北城だ」

 

「北城......、聞いた事あります。確か、血塊の人体研究をしていた科学者の一人でしたね」

 

「血塊の人体研究?なんだそりゃ?」

 

「そうだな、古城に血塊の人体研究について一から説明しないとな」

 

血塊の人体研究は一般には知られていないからな。仕方ないちゃ仕方ないか。

 

「血塊の人体研究は科学者が幼い子供を誘拐して、様々な天使の血を子供に与えてた。失敗すれば怪物になるにも当然、成功すれば真祖に匹敵する世界の脅威になる。それを知った攻魔師と獅子王機関は血塊の人体研究を阻止した。その筈だった」

 

「その筈?」

 

「誰かが天使の血......、遺伝子(サンプル)を奪った。犯人は北城とそれを共犯する誰かがやったと思う」

 

その共犯者が犯罪組織のボスになると、面倒な事になったな。

 

 

 

 

 

一方その頃、紅茶色の髪をした女性は目の前にいる女性に対して警戒をする。

 

「一つ貴方に聞きたい事があります。リューズは何処にいます?」

 

「リューズ?何の事かしら?」

 

「.......惚けるのかしら。まあいい、ヨミから聞く事にしましょう。質問を変えましょう。どうして貴方から血の匂いがするんですか?」

 

「な、なんの事よ。私から血の匂いするなんて、適当な事を言ってるじゃないわよ」

 

「そう?なら私の指を切れば済むよね」

 

紅茶色の髪をした女性は背中に背負っている竹刀袋から日本刀を取り出した。右手で日本刀を握り、左手の人差し指を少し切った。左手の人差し指の血を見ていた女性が全身身体からビクンビクンと反応した。

 

「言うの忘れましたが、私は吸血鬼なのですよ。血の匂い嗅ぐのも当然、警察犬みたいにできますのよ。二葉さん」

 

二葉は限界を迎えた後に肉眼が赤く染まり、背中から魔力で作られた黒い翼が生えた。生えた黒い翼が周りにある高層ビルを穴を空ける。

 

「貴方を会う前に高層ビルに人払いしといて正解でしたね」

 

「i%等5a¿殺○々!」

 

二葉の背中に生えている黒い翼が紅茶色の髪をした女性を襲った。その瞬間、二葉の背中に水色の球体が当たり、生えている黒い翼がなくなり、そのまま倒れた。

 

「ありがとうございます。ニア」

 

「私たちの問題を自分で突っ込む癖、まだ治ってなかったんだね。トーカ」

 

「あ、すみません......」

 

「いいよ、貴方が此処に来た目的はどうせリューズの事でしょ?リューズは保護してあるわよ」

 

「それは本当ですか!」

 

ニアがトーカに「着いてきて」と言った。ニアと共にいるビャッコは二葉を背負いニアとトーカを追いかけた。




このオリジナル要素でラ・フォリアが第一王女という設定にしました。

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