さらけ出す本性
ある紅茶色の髪をしていた女性は昔のことを思い出した。
「此処じゃない......」
思い出す記憶によって、女性の手の握りが強くなる。まだ、目的が終わっていない。
「探すにしても情報が足りない......」
アルディギア王国、アメリカ、オーストラリア、ブラジルなど行って情報集めしたが、探してる人に関する手掛かりがゼロ。世界は広いと思いしった女性は日本に帰国しようとしたが、最後に絃神島を入国するべきかと考えた。
「絃神島は確か、炎の輝公子、空隙の魔女、天の聖杯、第四真相、剣巫がいたはず......」
だが最も危険率が高い第四真相は避けて、炎の輝公子、空隙の魔女、天の聖杯、剣巫に聞く方が先決と考えた女性は善は急げと絃神島に入国する準備を取りかかった。
朝イチのモノレールは根絶していて、会社員や観光客が多く乗っている。女性の賭博被害がそう多くない。特にこの季節の気温は密集の狭い空間には結構キツい。
「本当にこの気温は気が散るな」
「同感だ......」
「真夏ですからね。まだこの暑さは続きますよ」
こんなことだったら、嫌でもエアコンに涼みたい。だけどホムラとヒカリに呆れた目で見られるだよな。あんまりだらけるのもよくないのは分かるけど。
「ヨミちゃんは攻魔師の仕事は大丈夫なの?ほら、球技大会に重なったとか」
「平気だ。そこら辺は那月さんが誰かに押し付けると思うよ。ヴェッジとか」
先輩である俺にちゃん付けしている子は古城の妹の暁凪沙だ。なんの力を持っていないごく普通の一般人だ。
「それじゃあ、ホムラちゃんとヒカリちゃんは来るだね!やった!」
一応、念のために補足するが凪沙みたいな一般人は俺とホムラとヒカリの関係は教えているが、俺が天の聖杯っていうことを説明はしていない。
「ヨミ先輩」
「なんだ?」
「ヨミ先輩が天の聖杯っていうことを一般人に知られていないですね」
「それが普通だ。知っていたら絃神島全体に騒ぐぞ。魔族の連中がホムラとヒカリを必ず奪いに来る」
「それもそうですね」
この前の件の血塊使いとか殺しにくる連中とかいるし、ホムラとヒカリを奪いに来る連中もそう多くない。
「那月さんの名を盾にしてから、大分俺たちを狙いに来る連中が少なってきたのは好都合だ」
そろそろ、こそこそ話してたら凪沙に気付かれるからお互い違う方向に向いた。
あれから数時間後、下校時間にニアから一緒に帰ろうとお誘いに俺は承諾した時にスマホから通知音が聞こえた。ズボンのポケットから取り出して通知を確認したら、那月さんからメールがきていた。内容はこう書いてあった。
母親が来てる。腹をくくって本音を言ってこい。そうしたら、今、抱えている悩みをスッキリするぞ。
......はあ?母さんが来てるだと?那月のメールにヨミは眉を寄せた。
「ヨミ、どうしたの?」
「母親が来てる。ちょっと、今から心のそこから思ってることを全部吐き出してくる」
「ついていく」
やっぱり、ニアがついてくるか。別に隠しごとじゃないし、いいか。ヨミとニアは念のためにブレイドである、ホムラ、ヒカリ、ビャッコを呼んだ。集合場所である中庭に来たらそこには、母親のこと二葉と那月に他にも古城、雪菜、凪沙、基樹、浅葱がいた。
「いや、なんでお前たちがいるんだ?」
「ヨミの母親が気になったんだ」
「私も先輩に同じことを思ってました」
「ヨミちゃんの母親がどんな人が見てみたいの!」
「俺たちのことは気にしないでいいぜ」
「ニア先輩も言えるよね?」
確かにそうだけどとヨミはため息を吐いた。とヨミは母親のところへ向かい、お互い顔合わせをした。
「ヨミ、1人にしてごめんなさい......」
「もう、1人にはゴメンだよ......」
ヨミの言葉に二葉がハッと反応する。
「大丈夫です、もう1人にしないことを約束します!だから、やり直しましょう!」
「ふざけるなっ!!」
ヨミの大きな怒鳴り声に二葉がビクって反応した。二葉だけではない、後ろにいる古城たちもビクって反応していた。
「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!母さんの嘘つきだ!!あの時、あの場所で俺を見下すように容赦なく見捨てた!!俺がどれだけ絶望したのか分かってるのか!!?裏切られた気持ちが分かるのか!!?いい加減にするのもほどほどにしろ!!」
古城たちが想像していた展開が大きく違っていた。それもヨミから放つ言葉が怒りと憎しみが混ざっていた。ヨミの素性をしっている那月、ニア、ホムラ、ヒカリは何も動じなくそのまま聞いていた。
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