二人の前にゴシック的な服装を纏った少女が立っていた。
彼女の周りには七つの発光する物体が舞っていた。
「・・・邪魔するんでしたら、料理にしますよ?」
「あら、これが本当の
まなかは少女に向かって炎を纏った攻撃を放つ。
「・・・スィドリーム」
緑色に光っていた物体が如雨露に変わる。
彼女はその如雨露から水を出して攻撃を無効化した。
「・・・美しい戦い方だな」
鉄雄は感嘆の溜息をついた。
「これが乙女の戦い方よ」
少女はそう言って、次の攻撃に移った。
彼女の背中に巨大な漆黒の翼が生成された。
そして、彼女はその翼の羽根をまなかに飛ばした。
ガトリング砲のごとき攻撃が展開される。
まなかはフライパンでそれら全てを弾いたのだが。
それでも、頬にかすり傷は付いた。
「・・・あなた、とっても美味しそうですね」
「それが乙女に対する感想?まあ、悪い気はしないわね」
「・・・話に割り込むようですまんが、アンタは誰なんだ?」
「そうね・・・明利華宵、
言っておくけど、
ほむらはたいして驚きはしなかったが、まなかは違った。
「ま、魔法少女じゃないって・・・嘘にも程がありますよ!
そんな戦い方、魔法少女じゃないと無理なはずです!」
「世の中には不思議が溢れているものよ、まなかさん。
可哀想だけど、死んでもらうわ。あなたの内に宿る光を貰うためにね」
「な、何を言って・・・」
その瞬間、彼女の胴体は横に切断されていた。
「これがレンピカの威力・・・我ながら恐ろしいわ」
まなかの口からは血が溢れ出た。
「・・・ま、まなかの血、おい・・・し・・・
つむぎさんにも・・・飲んで・・・もら・・・」
私たちは生きて行くことができました。ずっと食べ続けることができました。
まなかは息絶えてしまった。
そして、彼女の体から光の種が少しづつ出てきた。
「・・・俺たち、出る幕なかったな」
「そうね・・・これが本当の転生者の力よ、鉄雄。
今までの時間軸でどれほど死者が出たことか・・・」
「あら、私は下手に殺しなんてしないわよ。今のようなことがない限りは。
ところで・・・この光の種、いるかしら?」
「もちろん・・・って言いたいけど、今の戦いはアンタがMVPなんだぞ。
それに、あまり人間から得るのは気分のいいものじゃないからな・・・」
鉄雄がそう言うと、華宵は光の種を遠慮なく吸収した。
「ふう、これでまたアリスに近づいたわ。ありがとねー」
彼女は店の外に出て、そのまま飛んで消えていった。
「・・・とにかく、逃げるぞ」
「わかったわ。私の時間停止を使いましょう」
気がつくと、鉄雄はある古書店の前に立っていた。
看板を見ると、夏目古書店とある。
新築したのか見た目が新しくなっていたが、優しい雰囲気は変わっていなかった。
さっきまでの殺伐とした雰囲気が嘘のようだった。
「ここにはまどかと友達の魔法少女がいるの。
こっちの目的を隠して接近すれば、いい情報源になるはずよ」
「それはいいな。騙すのは気が引けるけど・・・」
「あら、また会ったわね」
「「なんでや」」
「この店の雰囲気が好きだからに決まってるじゃない」
三人は古書店に入った。
すると、店のカウンターに立っていた少女が笑顔で出迎えてくれた。
「あっ、華宵さん!華宵さんの欲しかった本が手に入りましたよ!」
「あら、ありがとう!華氏451度、読んでみたかったのよね」
鉄雄は華宵に一種のシンパシーを感じた。
彼自身もよくSFを生前読んでいたからだ。
アジ演説だって、SFを参考にしたことだってある。
まあ、その演説の所為で殺されたわけなのだが。
「・・・あなたが夏目かこね。私は暁美ほむらよ。
まどかから話は聞いていると思うけれど・・・」
「神浜市で魔女化が起こらない現象について調べに来たんですよね。
まどかさんからほむらさんのことは色々と聞きましたから」
なるほど、と鉄雄は思った。
既に目的の偽装は済んでいたのだ。
「あら?あなたたち、光の種が目的じゃ・・・ちょっと、どこ連れて行くのよ!」
「かこさん、離れてくださいな。ちょいっと、血を見ることになるので」
「そうよ、あなたが気にすることではないから」
「い、いやーっ!」
鉄雄は華宵を古書店裏に引きずっていった。
「I megu daisuki!」
華宵の悲鳴なのか英語なのかよくわからない叫び声が響いた。
返り血を浴びた鉄雄とほむらが店内に戻ってきた。
「話を続けましょう、かこ」
「・・・その、言いにくい事ですが」
「何よ?」
「まどかさんがこっそりほむらさんたちの本当の目的を私に教えてくれていたんです」
二人は膝から崩れ落ちた。
そうなのだ、まどかはそういう人間なのだ。
善良なのは間違いないのだが、ちょっとお節介が過ぎる点があるのだ。
「ティヒヒ、かこちゃんが上手くサポートしてくれるはずだよねっ!」
Library Of Ruina紹介のための短編小説(本編とは関係ないよ!)
進研是弥は中学二年生の男子中学生である。
最近、部活と勉強の両方も振るわずに困っていた。
「・・・はあ、落ち込むなあ」
「ふゆぅ、Libirary Of Ruinaも知らないの?」
そんな彼に救いの手を差し伸べたのは秋野かえでだった。
彼女の最近のマイブームはマンションの破壊である。
どうやって破壊しているのか、謎に包まれていた。
「ライ・・・なんだって?」
「Library Of Ruina、略してラオル。
私はそれでマンションをたくさん破壊できるようになったんだ!」
そう言うと、彼女は一枚の紙切れを取り出し、変身した。
「これはサイチームのコアページなんだ!これでマンション破壊し放題なんだよ!」
「えっ」
ひょんなことから、彼はそのゲームをやり始めることにした。
「ちゃんと一人でやりきれるの?」
そんな母親の心配を余所に、是弥はそのゲームにハマった。
まず、雰囲気が良いのだ。日本のゲームとはまた違った趣がある。
都市という陰鬱な世界に現れた図書館という謎の存在。
酸いも甘いも知った主人公はそんな図書館の館長と出会い、人生が変わる。
招待状で図書館にやってきた人たちとの心温まる接待。
それぞれの重い背景を抱えた指定司書と時にぶつかり、時に手を取り合う。
可愛い幻想体たちとの触れ合い。
「あっ、ここコアページで見たところだ!」
テストの成績も急上昇!
「死の境界!」
剣道も絶好調!
Library Of Ruinaのおかげで、是弥の学生生活は順風満帆となった。
「ありがとな、かえで。お前がラオルを教えてくれていなかったら、
俺は今こうしていられなかったかもしれないんだ」
「そんなことないよ!是弥くんが一生懸命、周回したからだよ!」
「そうかもな・・・なあ、合格したらって・・・無理だな。
俺たちの学校、高等部もあるし、大学附属じゃん」
「・・・いいよ、是弥くんとだったら」
君もこの春から、Library Of Ruinaを始めよう!
注意!実際のゲームの雰囲気とは異なる場合があります!
プロムンの製作したゲームだという事実を忘れないでください!
あなたはどれを選択しますか(ストーリーには関係しません)
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壱
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弐
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参
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肆
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伍