夜の神浜市は魔法少女と魔女の街・・・ではなくなった。
もともと、転生者がいるのは当たり前だが、新しい要素が加わった。
ねじれと、その内に宿る光の種を求める者たちだ。
「・・・うぐっ、ひでー見た目だな」
「吐かないでよ。音でバレるから」
「アンタたち、喋ってる時点で手遅れよ」
鉄雄、ほむら、華宵の三人は化物を狩ることに徹した。
拠点捜索は華宵の人工妖精であるホーリエが担当してくれている。
路地裏には眼球で構成されただけの人間が突っ立っていた。
「・・・見てると呪われそうだな」
「邪眼という奴ね。アレはまだ生まれたばかりだから大丈夫よ」
「知ってるの、華宵?」
「私の前世に存在した都市伝説みたいなものよ」
精神の強いほむらが時間を止めて、弾丸をぶっ放す。
さすがに、化物はそれだけでは死なない。
だが、相手の目は血で封じられることになった。
そこから転生者二人がめった刺しにするのだ。
「やっぱりメイメイも使い勝手がいいわね。
アンタもなかなかいい刀を使ってるじゃない」
「勝手に体を動かしてくれるからな」
化物だった何かから神々しく光る種が出てきた。
半分をほむらの盾に収容し、もう半分は華宵が吸収した。
「そういや、どうして華宵は光の種を集めてるんだ?」
「・・・失望すると思うけど、結局、私も私欲で集めてるわ。
究極の乙女という存在を完成させうる代物だもん。
ムカついたなら、殴っていいわ」
「いや、さすがに殴る気はしないよ。
別に悪意があってやってるわけじゃないんだろ?
それに、自分だけのことしか考えてなかったら、俺たちに協力しないだろうし」
三人はその場を急いで離れた。
見つかると色々とややこしいし、それが魔法少女だったらなおさらだ。
ある程度離れたところで、話を再開する。
「まあ、皆が究極になれるんだったら、私はそっちを選ぶわ。
一人だけお先にゴールだなんて少し性格悪い真似もあまりしたくないから。
・・・それにしても、さっきの化物はどうしてあんなことになったのかしら?」
「多分、周りの視線を過度に気にして生きてきた手合いだな。
俺の生きていた1970年代だとあまりなかったことなんだけどな。
これから、あんな化物になるのがどんどん増えてくるぞ、多分」
そして、三人は次の光の種を求めに行った。
◆◆◆◆◆
三人が化物と呼んでいた存在。
それは魔法少女たちの間では”ネジレ”と呼ばれていた。
一般人でさえも魔女のような存在となるネジレ現象。
その原因はわかりきるほどわかりきっていた。
どう考えても、あの一週間だ。
白夜、黒昼と呼ばれるあの一週間を境にネジレ始めたからだ。
誰もが和泉十七夜を非難したかった。
何故なら、あの光の木は彼女とある一般人が作った兵器だと彼女自身が言ったからだ。
でも、それは無理な話だ。彼女の魔力は急に強くなった。
下手に文句を言おうものなら・・・そういうことだ。
「・・・ねえ、れんちゃん」
「なんですか・・・?」
「二人で挑んだら、アレに勝てるかな?」
「・・・無理だとおもいます、はい」
「だよねー・・・はあ」
綾野梨花と五十鈴れんはネジレを探していた。
ここ最近、魔女の弱体化が著しい。
このままでは、魔女の絶滅は確実だろう。
何しろ、ソウルジェムの濁りさえ格段に遅くなったのだから。
それも十七夜に文句を言えない理由だった。
しかし、濁りは確実に増えていく。
そこで注目されたのが、倒したネジレから出てくる光だ。
魔法少女たちは”ライト”と呼んでいるのだが。
とにかく、それを使えば濁りを中和してくれるのだ。
しかも、ライトはグリーフシードと違い、中和したら消えるので魔女が増える心配もない。
さらにライトを余分に吸収すれば、魔力もどういうわけか増えてくれる。
そんなわけで、魔法少女たちはネジレを探すようになった。
ネジレは人間が元だ。しかし、倒さねば彼女たちの生存も危うい。
「・・・!待ってください!」
「あれは・・・一般人がネジレと戦ってる?」
一般人とわかったのは、それが男子だったからだ。
彼は日本刀でネジレに対して有利に戦っていたのだ。
そんな彼をさらに有利にしているのが、二人の少女の支援だ。
一方は魔力から魔法少女だとわかったが、もう一方はまた別の存在のようだ。
三人は魔法少女でも苦戦するネジレに対し、あっさりと勝利を収めた。
そして、彼らは光の種を回収した。いや、一人は吸収したと言った方が正しいだろうか?
この目撃談は、やがて神浜市の魔法少女全体に伝わっていった。
誰がいつそう呼び始めたのか?
この三人にはネジレ探偵という呼び名が付けられることになった。
あなたはどれを選択しますか(ストーリーには関係しません)
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参
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肆
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伍