ISーインフィニット・ストラトスー White of black (凍結)   作:蒼京 龍騎

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どうも、蒼京龍騎です。
今まで五日間で投稿してたのに時間かかってしまった、、、、
学校の授業がムズいわ宿題が鬼のように出るわでまぁ地獄、、、、
まぁどうにか完成したので、本編(∩´。•ω•)⊃ドゾー
あ、あと今回から本編へ凸ります。


原作第一巻
再会


ISーインフィニット・ストラトスー

White of black

第四話 再会

 

 

「全員揃ってますねー。それじゃあSHR(ショートホームルーム)始めますよー」

教室にそんな声が響く。

黒板の前で黒縁メガネをかけて笑顔を浮かべながら立っている女性副担任、山田真耶(やまだ まや)先生。

身長はやや低めで、周囲の生徒とほぼ変わらない。しかも服と眼鏡のサイズが合っておらず、ダボッとしていたりズレていたりしている。そのせいで余計小さく見える。

、、、原作の『子供が無理して大人の服を着ました』って表現はマジで正しかったな。

「それでは皆さん、一年間よろしくお願いしますね」

「、、、、、、」

だが、教室が妙な緊張感に包まれているせいか、返事は一切聞こえてこない。

「じゃ、じゃあ自己紹介をお願いします。えっと、出席番号順で」

先生が少し狼狽える。俺が反応してやろうとも思ったが、そんな余裕はない。

、、、、俺と一夏以外、女子だからだ。

転生前は「いやいや、声ぐらい出せるだろ」と思っていたが同じ環境になったからこそ理解出来る。これは声を出すのは無理だ。

視線の多くが、教壇近くと中央に行き交う。

考えていると、一夏が俺に目を向けて、助けを求めるかのような表情をしていた。

────悪いが、俺がお前を助けることはできん。お前がどうにかしろ。

と謝りながら、腕を頭の後ろで組んで足も組み、ふんぞり返るという不良児スタイルで座っていた俺は一夏に向けていた目線を天井に移す。

その際一夏がガーン、といった効果音が聞こえてきそうな顔をしていたが、俺はあえて無視する。

「織斑一夏くん。織斑一夏くんっ」

「は、はいっ!?」

と、焦っていたのか一夏の声が裏返っていた。

くすくすと周囲の女子が笑い出す。

「あっ、あの、お、大声出しちゃってごめんなさい。お、怒ってる?怒ってるかな?ゴメンね、ゴメンね!でもね、あのね、自己紹介、『あ』から始まって今『お』の織斑くんなんだよね。だから、ご、ゴメンね?自己紹介してくれるかな?だ、ダメかな?」

先生が頭をぺこぺこと下げながら一夏に頼み込む。

「いや、あの、そんなに謝らなくても、、、、っていうか自己紹介しますから、先生落ち着いてください」

「ほ、本当?本当ですか?本当ですね?や、約束ですよ。絶対ですよ!」

がばっと顔を上げ、山田先生が一夏の手を取って熱心に詰め寄る。

その際、原作通り視線の多くが一夏の方へ向かっていた。

、、、、まぁ、俺の方にも一部視線が集まっていたんだが。

────ここまで原作通りに進むと逆に面白くねぇな、、、、、

俺はそう思いながらその光景を傍観する。

一夏が覚悟を決めたような表情をし、生徒らの方に向き直ると口を開く。

「えー、えっと、織斑一夏です。よろしくお願いします」

儀礼的に頭を下げて、上げる。

やはり、周囲からは『え、これで終わりじゃないよね?』といった雰囲気が漂った。

無言のまま、一夏が固まる。

俺はその光景がシュールすぎて、笑いそうになったが口内を噛んでどうにか堪える。

──こういう無言状態になるとなぜか笑っちゃう人、何人かは居るよな?

俺だけだったら悲しすぎるぞ、、、、、

そして、硬直が解けた一夏が深呼吸するように呼吸すると。

「以上です」

がたたっと、周囲の女子の数人がずっこけた。

「あ、あのー、、、、」

山田先生が泣きそうになりながら一夏に声をかける。

と、教室の入口から誰かが入ってきて、一夏の頭をスパァンと叩いた。

「いっ────!?」

と、小さい苦悶に満ちた声が聞こえた。

「、、、、、千冬さん、相変わらず痛そうな叩きかますな、、、、」

俺は一夏を叩いた本人、今日から俺らのクラスの担任となる織斑千冬に聞こえないように呟く。

「げぇっ、関羽!?」

スパァン、と再び一夏が叩かれる。

「誰が三国志の英雄か、馬鹿者」

トーン低めの声が千冬から発せられる。

やっぱここの一夏のセリフと千冬のツッコミは笑えるな、、、、、

「あ、織斑先生。もう会議は終わられたんですか?」

「ああ、山田君。クラスへの挨拶を押し付けてすまなかったな」

千冬が、先程とは違った優しい声で山田先生に言う。

「い、いえっ。副担任ですから、これくらいはしないと、、、、」

さっきまでの涙声が嘘のように、山田先生は若干熱っぽいくらいの視線と声で千冬に応える。

「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は弱冠十五才を十六才まで鍛え抜くことだ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな」

千冬が教壇に立ち、普通なら困惑されるような簡素な自己紹介をする。

だが、教室に響いたのは困惑のざわめきとは正反対の、黄色い声援だった。

「キャ──────!!!!千冬様、本物の千冬様よ!!!!」

「ずっとファンでした!!」

「私、お姉様に憧れてこの学校に来たんです!!北九州から!!」

「あの千冬様にご指導いただけるなんて嬉しいです!!」

「私、お姉様のためなら死ねます!!」

きゃいきゃいと騒ぐ女子たちを、千冬はかなりうっとおしそうな目で見る。

「、、、、毎年、よくもこれだけ馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。それとも何か?私のクラスにだけ馬鹿者を集中させているのか?」

本当にうっとおしそうに、千冬が顔を俯ける。

悪いがどのクラスに行っても変わらねぇと思うぜ千冬さん。あんた元ブリュンヒルデだし。憧れられるのもしゃあねぇだろ。

と思っていると、さらに女子たちの黄色い声援が加速する。

「きゃああああああっ!!!お姉様!!もっと叱って!!罵って!!!」

「でも時には優しくして!!」

「そしてつけあがらないように躾をして~!!!!」

うるせぇよお前ら!!!元気なのは何よりだが!!!!

と心の中で俺は叫ぶ。いやホント声が共鳴したり反響するわでうるさいったらありゃしねぇ。

「で?お前は満足に挨拶も満足にできんのか、お前は」

千冬が一夏に対して辛辣な言葉をかける。いやほんとそれは辛辣だと思った。こんな状況でまともに挨拶しろってのが無理だろ。

「いや、千冬姉、俺は──」

パアンッ!!!本日三度目の一夏への攻撃が当たった。マジでアホになりかねんぞあの叩きは、、、

「織斑先生と呼べ」

「、、、はい、織斑先生」

と、やり取りしていると、急に千冬の目線が俺に向けられる。

「三七城。お前がこの馬鹿に向かって見本を見せてやれ」

えぇ....(困惑)

なぜヘイトが俺に向いたんだよ、、、、まぁいいか。俺も怒られたくないしな。

俺は席を立って教壇の方まで歩く。

その際チラッと山田先生の方を見たんだが、俺と目線が合うとビクゥと体を揺らしていた。

、、、、まぁ、実戦テストであんなことしちまったからこうなるわな。

そう、IS学園に入る際に実戦テストのようなものがあり、そこで教官として対峙したのがこの山田先生だったのだがいかんせんフルボッコしすぎた。

試合開始の直後、一瞬で山田先生のIS、ラファール・リヴァイブを戦闘不能まで追い込み、オマケに動けないのにその首元に刃を寸止めで当てるという虐めじみたことをした結果こうなった。我ながらガチでやりすぎたと思った。

────まぁそれもこれも俺が試験的に『オーバードライブ』使ったせいだけどな。

「、、、三七城黒騎だ。今日から皆と共にISに関しての勉強をさせて頂く。所持ISは『ラインバレル』。和名は『機帝』。察している人も居ると思うが専用機だ。以後、よろしく」

少し格好をつけて挨拶する。このIS学園で、俺はクール系キャラで押し通すということは決めていたからだ。一夏が優男なら、俺は冷徹クール男で行こうって思ってたしな。

俺が挨拶すると、教室に少しざわめきが起こった。

「え、国家代表でも、国家代表候補生でもないのに専用機持ち?どういうこと??」

「あれじゃない?ISに乗れる男の人だから専用機くれたんじゃない?」

「その理論でいったら織斑くんも専用機持ち、、、?」

、、、、一夏が専用機持ちってのは合ってるが、俺の場合くれたってのだけハズレだ。ラインバレルは俺の親父が作ったって言っても信じないだろうがな。

「よし、下がっていいぞ三七城。どうだ、三七城はまともに挨拶出来たぞ?お前はどうだ?」

と、俺が席に戻ると煽るように千冬が一夏を見下ろす。一夏は悔しそうに目を細めていた。

いやーさすがに虐めすぎじゃねぇか千冬さん、、、、後で一夏を慰めとこう、、、、

と考えていると、チャイムが鳴った。

「さぁ、SHR(ショートホームルーム)は終わりだ。諸君らにはこれから」

と千冬が言いかけた所で、急に教室の扉が開いた。

「すいません。遅れました」

そう入ってきたのは、一人の少女だった。

輝くような銀髪。それを肩につくかつかないかという絶妙な所で整えている。

目はルビーのような赤色。

俺は、彼女を知っていた。

だが、俺の知る『彼女』ではない。

では、誰だ?

考えるも、何も思い浮かばない。

「、、、、登校初日から遅刻とはいい度胸だな。ライラ・ボードウィーク」

千冬が入ってきた少女に向かって、怒気を放ちながら言う。

俺は、そこで始めて気づいた。

「ライラ、って」

そう、俺が数年間に助けた少女。俺が知る人に似すぎていて強烈に記憶に残っていた少女。

──いやいや、まさかそんな天文学的な確率が出そうな再会なんてねぇだろ。別人だ別人。

俺はその考えを否定し、扉の方に向けていた視線を机に向け直す。

だが、遅刻したその少女は俺の隣の席に座ると、一言。

「、、、、久しぶりだね、黒騎。私の事覚えてる?」

少女が微笑みながら俺に言う。

え待って。今この子なんつった?久しぶり?覚えてる?ってことは一度合ってるってことか?つまりあのライラか。俺の名前も知ってるし。いやはやまさか天文学的確率がガチで起こり得るとは、、、、、、って。

「ハァッ!?!?!?」

後で聞いたのだが、その日、誰のかは知らない叫び声が学校中に木霊したという、、、、、

 

 

「それにしてもニュースを見て驚いた。黒騎がIS使えた男の人の一人だったって」

「いやー、俺も驚いた。まさかお前がIS学園に入ってくるとは、、、、」

一時間目のIS基礎理論授業が終わって、今は休み時間。

俺とライラは久しぶりの再会に驚愕しつつも喜びあっていた。

「そういえば黒騎、IS関連で困ったことない?あったら私が教えるから」

「あー、今のところ無いな。電話帳サイズの入学前の参考書寄越されたから死ぬ気で覚えたので、どうにか理解できたからな。まぁ分からないところ出てきたらお前に頼むわ」

そう、IS学園へ送られることになってしばらくしたら、電話帳と見間違えるほどの分厚い参考書を寄越され、それを覚えろと言われた。

どうにか徹夜で詰め込んだが、本当に地獄だった、、、、、

「うん。いつでも頼って」

うわ、微笑むような笑顔が眩しい。オマケにめちゃ俺に優しい。この子は女神か?前世でこういう経験皆無だったのもあるが。やばい本当に聖母に見えてきた、、、、、

「黒騎。自己紹介が少しだけ聞こえたんだけど、専用機持ってるんだよね?今日の放課後、私と手合わせしてみない?」

「別にいいぞ。俺もこいつ使いたいしな」

と、俺は机の横にかけてあった刀、ラインバレルの待機形態を手に取った。

「それが待機形態?刀って珍しいね。ISの待機形態ってほとんどアクセサリーの類なのに」

「いや、まぁ細かいことは言えないが俺のISはちょっと特殊でな。カスタム・ウィングが腰に付いてるし全身装甲だし、あと機体の再生が尋常じゃなく早い」

「、、、、確かにかなり特徴的だね。特に全身装甲ってところが気になる」

「やはり珍しいのか、全身装甲」

「珍しいね。全身装甲にする意味が無いから。ISはシールドバリアーで守られてるし、いざって時は絶対防御が発動するから、そもそも装甲自体あって無いようなものだからね」

「ふむ」

と話していると、再びチャイムが鳴る。

「おっと、授業開始だ。分からないことがあったら頼むぞライラ」

「うん」

と、何故かライラの頬が赤くなっていることに俺は気づく。

「、、、お前、熱でもあるのか?」

「いや、大丈夫。ちょっと暑いだけ」

顔を変えずライラが言葉を返す。

「そうか」

そう返し、俺は黒板に顔を向けた。

 

 

その後、二時間目はISの基本的な運用についての解説が行われたが、幸い俺は参考書を見てきたので大抵の単語は理解できた。それでも分からない所はライラに教えてもらい、どうにか乗り切ることが出来た。一夏の方は原作通り全て分からなかったようで、千冬から叩き&説教を食らっていた。南無三。

と、二時間終わりの休み時間に、今度は今までのことについてライラと話そうと思いライラの方を向く。

だが。

「ちょっと、そこの男子二人、少しよろしくて?」

「へ?」

「、、、、、」

一夏が素っ頓狂な声を出す。

俺は知っている、この声の主を。

セシリア・オルコット。原作でのヒロインの一人。始めはこんな感じでプライド高めのキャラ。まぁこの後一夏に惚れるんだがな。

「、、、、、って待て、俺も呼ばれているのか?」

あれ、原作じゃあ一夏一人にだけ話すはず、、、、って、原作から『俺』ってキャラが追加されてたんだった。変わっててもおかしくないか。

「男子二人、と言ったでしょう?この教室にはあなた方以外に男子はおりませんわ」

と言われ、俺は面倒くさいので「悪かったな」と適当に言いながら体をセシリアの方へ向ける。

あんまり原作キャラと関わりたくないんだけどな。下手すりゃ原作壊れるし。

「あ、ああすまない。どういう要件だ?」

一夏が聞くが、セシリアがわざとらしく声を上げた。

「まぁ!!なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?」

うーん、やっぱどうしてもこういうセリフにはイラついてしまうな。

女が偉い立場になったのはIS世界での常識だが、そうやって偉さを振りかざすやつは正直向こうの世界でも、ここの世界でも苦手だ。

「悪いな。俺、君が誰だか知らないし」

「悪いが俺も同じく」

と、一夏が返し、俺も一夏に合わせて返す。

その反応が気に入らなかったのか、セシリアが吊り目を細めて、いかにも男を見下した口調で続ける。

「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして、入試首席のこのわたくしを!?」

「それ俺も首席だったぞ」

俺が言った瞬間、ピシリ、と氷が割れたような音がした。

「、、、、なんですって?」

「ああ、俺の場合テストは無かったが、教官との戦闘試験なら一瞬で倒したぞ。お前の首席って、女子だけってやつではないか?」

「ああ、そういえば俺も教官倒したぞ」

一夏も言うと、今度はバキッ、という氷が砕けたような音がした。

「、、、、テストが免除?戦闘試験のみで首席?ありません。ありませんわ」

と、困惑するようにセシリアがブツブツと呟き始める。

、、、、あれ、俺何かやっちゃいましたか?(確信犯)

「、、、えー、とりあえず落ち着けよ。な」

一夏がセシリアをなだめるように言う。

「、、、、こ、これで落ち着いていられる訳──」

キーンコーンカーンコーン。

話に割って入ってきたのは三時間目のチャイムだった。ナイスタイミング。

「っ、、、、!!また後で来ますわ!!逃げないことね!!よくって!?」

「逃げないさ。そもそも学校だから逃げようもないしな」

俺は煽り混じりで返答したが、聞こえていないようだった。

「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する」

一、二時間目とは違い千冬が教壇に立っていた。その右横では山田先生がノートを持って何かをメモする準備をしていた。

「ああ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」

ふと思い出したように千冬が言う。

「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけではなく、生徒会の開く会議や委員会への出席、、、まぁクラス長だな。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点でたいした差はないが、競走は向上心を産む。一度決まると一年間変更はないからそのつもりで」

ざわざわと教室が色めき立つ。

「はいっ。織斑くんを推薦します!!」

うん、原作通──

「私は三七城くんを推薦します!!」

────ゑ?

「私も三七城くんがいいと思います!!」

「私は織斑くんがいいと思います!!」

おい待て。待て待て待て。

「では候補者は織斑一夏と三七城黒騎、、、他にはいないか?自他推薦は問わないぞ」

、、、、原作 こ わ れ た

「お、俺!?」

一夏が立ち上がり、視線が一斉に一夏に集まる。その視線には、『彼ならきっと何とかしてくれるはずだ』というなんとも勝手な希望が込められていた。

「織斑。席に着け、邪魔だ。さて、他にはいないのか?いないならこの二人で投票を行うが」

「ちょっ、ちょっと待った!!俺はそんなのやらな────」

「自他推薦は問わないと言った。他薦されたものに拒否権などない。選ばれた以上は覚悟をしろ。ちょうどいい見本がそこに居るから見習え」

と、千冬が俺に視線を向ける。

いや、外見落ち着いてるかもしれねぇが内心クッソ焦ってますからね?そんな『お前が見本』みたいなこと言われたって、、、、

「待ってください!!納得がいきませんわ!!」

バンッと机を叩いてセシリアが立ち上がる。

ナイス助け舟!!!

「そのような選出は認められません!!大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!!わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」

はいはい、原作通りのセリフですね、、、、

────駄目だ。知っているはずなのに実際に聞くと超ムカつく、、、、

「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!!わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!!!」

あ~ストレスの溜まる音ォ~(#^ω^)ビキビキ

「いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!!」

怒涛の剣幕でセシリアが叫ぶ。

ってかいい加減黙ってくれ。そろそろキレる。キレてしまう。

「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で────」

ブッチン。

「イギリスだって大してお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で何年覇者だよ」

「そろそろ黙れ劣悪食事国代表が。そこまで言うんならお前の強さを証明しろ。『自称』クラス代表レベル」

────あっ。

「な、、、、、っ!?」

どうやら、一夏と俺は同時にキレたらしい。

一夏の場合不味いことを言ったといったような表情をしていたが、俺の場合言いたいことを言えたので鼻で笑いながらスッキリとした笑みを浮かべていたことだろう。

セシリアの顔は、驚くほど赤くなっていた。

「あっ、あっ、あなた方ねぇ!!わたくしの祖国を侮辱しますの!?」

「そっちだってさんざんこっちのこと侮辱してきただろ。因果応報だ阿呆」

ああやばい、俺の口が暴れだしやがった。煽り返してどうするんだよ馬鹿が、、、、

「ッ────!!!決闘ですわ!!」

バンッと机を叩いくセシリア。

いやーあのお顔真っ赤、実に気味がいい。(これで俺はセシリアファンを完全に敵に回した。死んだな)

「おう。いいぜ。四の五の言うよりわかりやすい」

「その決闘、受けて立ってやる。まぁ、俺に恐れて漏らさないようオムツでも履いてくることだな。プライドだけ高い傲慢野郎が」

ああああやばいやばい!!!前世の昔の癖が止まらない!!!やめろ!!女子に対してそれはマズイ!!!俺の口そろそろ止まれぇ!!!!

「お、おい黒騎、それはさすがに言い過ぎじゃ、、、、」

と一夏が止めてくる。

残念だが一夏、俺一度こうなったら俺でも止めらんねぇんだわ、、、、、

「ごっ!?傲慢野郎とはなんですの!?」

「ただ立場を自慢してふんぞり返って、傲っているようにしか見えないから言ってんだよ。まだふんぞり返りたいなら俺をその決闘でボコして見せろ」

「ええ!!徹底的に蹂躙してさしあげますわ!!!あなたこそ手を抜いたりとかしたら許しませんよ!!!」

「安心しろ。貴様が思ってるより俺は優しくない。鏖殺してやるよ、エセクラス代表」

あーあ、もう滅茶苦茶だよ、、、、

「さて、話は纏まったな。それでは勝負は一週間後の月曜。放課後に織斑対オルコットを第三アリーナで行い、その後勝者に三七城と勝負してもらう。織斑とオルコットはそれぞれ用意しておくように。それでは授業を」

あーやっとこのクソみたいな口喧嘩が終わる、、、

そう思っていた時期が俺にもありました。

「待ってください!!なぜ彼が勝負の勝者と戦うということになるのですか!?」

叫ぶと、千冬は無言のまま文字と写真で埋め尽くされた紙をセシリアに見せる。内容は見えなかった。

すると、セシリアはしばし絶句したのち渋々その提案を呑んでいた。

え、プライドの塊のセシリアがあっさり呑んだぞ?一体何を見せたんだ千冬さん、、、、

ぱんっと手を打って千冬が話を締める。

俺は言いたいことを言えたのでスッキリとして席に着く。

「、、、、黒騎、もしかして一度暴れ出すと自分でも手が付けられないタイプ?」

「、、、、お察しの通りだよ」

俺のことを憐れむような目で見るライラに弱めの声色で返す。

 

 

「ふぅっ。やっと全部の授業が終わった、、、、授業の一つ一つが長く感じるな」

「IS関係の授業は長くて複雑な単語が多くあるから、そう感じても不思議じゃないよ」

うん。改めてなんだこの女神。俺の言うことに逐一反応してくれるし反応が優しい。

「、、、、で、この後模擬戦やるんだよな。許可申請とかは」

「もうしてきた」

ライラがペラッと二枚の紙を机から取り出す。

そこには、第二アリーナ使用許可証と書かれた紙とISによる模擬戦許可証と書かれた紙があった。あれ、確かライラ今日学校始まってから一回も教室から動いてないよな。どこの時間で手に入れたんだそれ、、、、

「それじゃ、行こ」

と言い、ライラが俺の手のひらを握ってくる。

いきなり握られたものだから、俺は思わずビクッとしてしまう。

めっちゃ柔らかい。餅か?って言いたくなるぐらい柔らかい。そしてスベッスベで冷たい。そんな感触が合わさって気持ちよく感じる。

「、、、、?もしかして、手を握られるの嫌だった?」

「いや全然。むしろウェルカム」

やべ本音が出た。せっかく話し相手ができたのに気味悪がられる。

「そう。じゃあそうするね」

、、、、あれ?気味悪がられなかったぞ?それどころか更に手を強く握られてんだけど。

そのまま、引っ張られるようにアリーナに向かって歩を進める。

「、、、、なぁ、ライラはどうしてIS学園に来たんだ?」

その道中、周囲の女子からの物珍しいものを見るような目線を浴びつつも、ライラに聞く。

「、、、、強く、なりたかったから。何にも負けないくらい」

と、真面目な顔で返してくる。本気の表情だった。

「、、、、俺と模擬戦をしたいっていうのも、強くなりたいからか?」

「うん。黒騎は多分クラスの中で、いや、それどころか多分生徒会長抜きだったら最強だと思う。この間の試験ひっそりと見てたけど、クラス代表でもあそこまで早く倒せない。だから手合わせをお願いしたいな、って」

、、、、えマジで?俺そんな強いの?いやまさか、そのようなことがあろうはずがございません。(パラガスボイス)

ってかあれは反則レベルでやばいオーバードライブを使ったからであって俺の実力では、、、、、

「着いたよ。ここが第二アリーナ。私はとりあえずISスーツ着てくるね。黒騎も早くしてね」

「おう」

ライラが更衣室らしき所へ向かって歩く。

俺はそのままその場で立ち尽くす。

何故かって?────俺ISスーツに着替えなくても問題ないからだ。着たらむしろ動きが鈍った。

本来ならISの動作性を上げるためのISスーツだが、俺が着た場合何故かISの動きが鈍ったのだ。ここら辺の理由は知らん。多分【Dーゾイル】絡みだろうが。

暇なので、俺は刀を引っこ抜いてその場で素振りを始める。

だが、素振りを始めて十数えた所でライラがやってきた。黒のスーツを纏って。

「おまたせ黒騎、、、、?なんでISスーツ着てないの?」

当然の事ながら、ライラが不思議そうに俺を見る。

「俺の場合ISスーツ着ない方が全力出せるんだ、数値的にも。理由は知らん。だから俺はこれで準備は完了だ」

「わかった。それじゃあ先に」

と、ライラが手に十字架のネックレスを祈るように手に持ち、目を閉じる。

十字架のネックレスが光の粒子へと変わり、その粒子がライラの体を包む。

そして、数秒後にはライラの体に黒のシャープ形状の装甲が目立つISが装着されていた。

更に、背には大剣らしきものが翼のように三つ取り付けられている。

、、、、ん?いや待てこいつどっかで見覚えのある形状してるな、、、、

「、、、、これが私のIS、『シュヴァルツェア・ステルベン』。ドイツの実験型第三世代だけど、甘く見ない方がいいよ」

おいおい、シュヴァルツェアって、、、、通りで見覚えがあるわけだし、マジでラウラとの関係性匂わせてくるな、、、、、

「お前も専用機か」

「うん。ドイツが失敗作だって初期化しようとしてたやつを貰った。そして私好みに改造したのがこの子」

、、、、、後でじっくりラウラとの関係を聞くか。

そう決意し、俺はライラを待たせないために刀の鞘と柄をそれぞれ左手と右手で持つ。

そして、一度目を瞑る。

「、、、、来い。ラインバレル」

刀を鞘から抜き、もう既に慣れている、体がISになる感覚を味わいながらゆっくりと目を開ける。

既に視界はISと同調して、いつもより視野が広く見えた。

「、、、、うん。やっぱり特徴的だね。そのラインバレルって」

「ああ。それより模擬戦、始めないのか?」

「ちょっと待って」

と、ライラが目をあちらこちらに向けて何かを操作する。

すると、アリーナの正面にあったモニターに大きく『countdown』の文字が表示された。

「私が、『始める』って言ったらカウントスリーでスタート。ゼロになったらお互い攻撃していい。あとその待機時間に瞬時加速用の準備をしてもいいよ」

「了解」

「じゃあ、始めるね」

モニターが、カウントダウンを始める。

スリー。

俺はラインバレルのテールスラスターを展開し、出現した五つのスラスターにエネルギーを貯める。

ツー。

ライラが背の大剣を手に持ち、俺に向けて構える。

ワン。

俺は腕に付いている<不知火>を両方とも鞘から抜き、両手で構える。

ゼロ。

俺はテールスラスターの、左端のスラスターを起動して加速する。

そのまま、そのスラスターの右隣のスラスターを起動して方向転換する。

そして、円を描くようにライラへ近づき、その背に向けて刃を構える。

「その動きは知ってる」

と、ライラが後ろへ急旋回し大剣を構える。

俺は気にせず中央のスラスターを起動しライラに突っ込もうとしたが、ライラに先手を打たれたことに気付く。

ライラは俺に刃先を向けていた大剣を変形させると、展開した刀身から銃身のようなものが現れ、そこから銃弾が放たれた。

仕込みアサルトライフルとは、かっこいいじゃねぇか。

不意を突かれたが、至って俺は冷静だ。すぐさま余ったテールスラスターを使い左へ急旋回と急加速を同時に行い、射線から逸れる。

「、、、、凄い。ラインバレル、個別連続瞬時加速(リボルバー・イグニッションブースト)も使えるんだ。それを扱いこなしてる黒騎も凄い」

と、ライラが驚いたような表情で俺を見る。

「、、、、?ああこれ個別連続瞬時加速って言うのか。てっきり名前がないもんだと思ってて勝手に多重瞬時加速(オーバーイグニッションブースト)って名付けてたが」

どうやらこの武装の名は、俺が今まで勝手に付けていた多重瞬時加速ではなく、どうやら個別連続瞬時加速が正しいようだ。これって五巻より後で出てきたりするのか?

「、、、、まぁこれ一部の人しか知らない技術だからね。黒騎が知らないのも無理はないよ」

そう会話しながら、お互いの剣を向け合う。

「、、、、今度は正面から行くぞ」

「うん。私もそうする」

俺はライラの胴体めがけて<不知火>を構え、加速する。

<不知火>とライラの大剣が衝突し、激しい金属音と火花を撒き散らしながら互いの剣がせめぎ合う。

「、、、、ねぇ黒騎。手加減してない?」

ライラから、どこか負の感情が篭っているような声が聞こえた瞬間、<不知火>がライラの大剣に弾かれる。

「、、、、シールド、クローモード。<ハイキャスト>、アサルトモード」

と、ライラの小さい呟きが聞こえると、シュヴァルツェア・ステルベンの肩部装甲が分離した。

いや、分離ではなく、変形?

分離した装甲は三本の爪のような形に変化し、装甲が付いていた箇所から出現したサブアームによってガッチリと支えられた。

「今度はこっちの番」

ライラが俺に向かって加速する。

俺は<不知火>を向かってきたライラに振り下ろす。

だが、手応えが一切ない。

「後ろだよ」

「────ッ!?」

俺は<不知火>を後ろへ振り抜く。

だが、またしても────

「隙あり」

と、肩に激痛が走った。

「が、、、、、ッ!?」

見てみると、ラインバレルの両肩がそれぞれ三本のレーザークローに貫かれていた。

おいおい、痛覚まで共有されんのは知らねぇぞ親父、、、、

そのまま、ライラは俺に向けて変形させた大剣に内蔵されている銃口を俺に向ける。

「チェックメイト」

ライラがトリガーにかける指の力を強める。

「、、、、、はぁーっ。お前に使う予定は全く無かったのだが、致し方無い」

俺はそうため息混じりに呟く。正直これを使ったら虐めになりかねないのだ。

「、、、、?何を言って」

すぅーっ、と大きく息を吸い込み、俺はラインバレルを『解放』する。

「コード【オーバードライブ】。発動」

そう囁くと、俺の視界にデカデカと『OverDrive』の文字が灯る。

体に力が漲る。滾る。

「ッ!!させない!!」

マズイことが起こっていると察したのか、ライラが引き金を引き切る。

ダダダッと大口径の弾丸が連射されるが、それらは全て俺には当たらなかった。

だって、俺は。

「後ろだ」

「え」

ライラの後ろへ、文字通り『瞬間移動』したからだ。

そして、ライラの瞳に映るラインバレルの姿は、ちょうど夕日がさす今の時間帯でははっきり見えやすかっただろう。

今のラインバレルのカラーは黒。黒騎士というコードネームに相応しい状態。

────コード【オーバードライブ】。ラインバレルのリミッター解除コード。

これを使用した瞬間、機体性能が向上し、その上空間と空間を移動するというワープじみた能力が使えるというコード。

オマケに、『ちょっとえげつない』攻撃手段が一つ増えるのだが、いかんせん攻撃力が高すぎるため事故防止としてほぼ封印している。

「、、、、いつ後ろに?私がビームクローで拘束してたはずなのに」

「それは、、、、ワープだワープ」

そう返すと、ライラが大剣状態へと戻した、、、えー<ハイキャスト>だっけか、、、を振りかぶってくる。

だが、俺は座標をライラの背後に設定し、再びその地点まで瞬間移動して回避する。

「、、、、本当に厄介だね。その【オーバードライブ】って形態」

現状を飲み込んだといった様子で、ライラが落ち着きを取り戻す。

「おう。だがこれエネルギーの消費が大きい上に追加武装の威力が酷いからな、、、、そんなこんなで封印しようかと思っていた形態だったんだがな。お前にだけ、使うことにしよう」

俺は覚悟を決め、ラインバレルの腕部とテールスラスターの装甲を展開する。

展開した装甲の間から黄金の放熱板が数枚現れ、そこから黄金の粒子が放たれる。

「、、、、腕部搭載型圧縮転送フィールド発生装置、起動。オーバーライド実行。発動間隔はそれぞれ1、1、1、1で実行。カウントスタート」

俺は単語の羅列のスラスラと述べていく。

瞬間、ラインバレルの手のひらの内側の空間が歪み始める。

「圧縮転送フィールド。オーバーライド。、、、、聞いたことない」

「それはそうだ。何故なら」

カウントワン。俺はライラの背後へ移動する。

そのまま、手のひらでシュヴァルツェア・ステルベンに掴みかかる。

「っ!?掴み攻撃、、、!?」

俺の攻撃方法に困惑したのか、ライラが狼狽えるがすぐに冷静になり、<ハイキャスト>の刃を俺の手のひらに向けて振り下ろす。

普通なら、ここで俺の腕はぶっ壊れてる。

、、、、だが。

「、、、、、え」

「俺専用のアビリティだからな」

俺の腕は壊れていない。むしろ、俺に斬りかかっていた<ハイキャスト>の刀身が消えていた。いや、空間ごと抉りとられた、と言うべきだな。

腕部搭載型圧縮転送フィールド発生装置。対象を空間ごと抉りとり、ダメージを与えるラインバレルの【オーバードライブ】時限定の腕にある武装。

その性質上、たとえISでも防御は不可能に等しい。

俺はそんな物騒極まりない腕を、再びライラに向けて伸ばす。

「、、、、ッ!!!」

ライラが慌てて回避行動を取るが、遅い。

カウントワンモア。そう言った一秒後に俺はライラのすぐ上へ転送される。

俺の手のひらは容赦なくシュヴァルツェア・ステルベンの背部に装着されていた三本目の<ハイキャスト>を、接続していた周囲の装甲ごと抉りとる。

「一本だけでも!!!」

と<ハイキャスト>をアサルトモードへと変更し銃弾を放ってくる。

カウントワンモア。再びライラの背後へ俺を転送し、がら空きなその背を<不知火>で切る。

「ぐあ、、、、っ」

勢いを失い、墜落しているライラを見下ろす。

ラストカウント。俺はライラの直下に転移し、落下してきたシュヴァルツェア・ステルベンをお姫様抱っこ形式でキャッチする。

「、、、、うん。やっぱり勝てない」

ボロボロになった自身のISを見ながら、悔しそうにライラが呟く。

ラインバレルのカラーが白に戻り、展開していた放熱板が収納されてラインバレルは通常形態へと戻った。

「、、、、まぁ、これが俺の『オーバードライブ』だ。正直な話これ使うと殺しかねないから使いたくなかったが、さすがに本気出して欲しいってのに出さないのも失礼じゃないかなと思ってだな、、、、だが正直やりすぎた。すまない」

「いや、黒騎の全力が知れたからいい。付き合ってくれてありがとう」

ライラが微笑む。いや優しすぎだろ。

「、、、、あ、そういやシュヴァルツェア、、、、いや、ドイツの実験機ってことは」

と、不意に違和感に気付く。

AIC(アクティブ・イナーシャル・キャンセラー)使えなかったか?どこかでそんな話を聞いたことが、、、、」

そう、本編で猛威を奮ったシュヴァルツェア・レーゲンのAIC。慣性を停止させるフィールドを発生させ、ISを行動不能にするという反則じみた能力。

シュヴァルツェア・ステルベンなら持っているのではないかと思い、聞いてみた。

「確かに、一応実験型のAICは積んでるけど、実験段階だから上手く動作しない。起動して使えたとしても数秒しか持たないし細かい調整とかもできない」

「、、、、積んではいるのか。お前にそれが組み合わさったら予想もしたくないことになりそうだな。多分【オーバードライブ】使っても負けるな」

俺は自嘲するように肩をすくめる。

正直、さっきのはオーバーライドによる連続転送で撹乱できた上に、圧縮転送フィールドを用いたから勝てただけだと思っている。AICを使われればおそらく一瞬で俺が負けていただろう。

「それは言い過ぎだと思う、、、けど、黒騎が言うなら、勝てるように頑張る」

何この子すんごい健気。その健気さ俺に分けて。

「おう、頑張れ。────というかいい加減IS解除しないか?」

先程からずっとお姫様抱っこ状態だったので、いい加減この体制から離れたいと思っていた俺はそう提案する。

「うん、そうする」

と、先にライラがISを解除し十字架のペンダントへと形状が戻る。

俺もISを解除し、腰に刀を下げて地に降りる。

「それでは、飯でも食いに行くか?」

「そうしよう。お腹減った」

ライラの腹がきゅるると小さく鳴った。それを恥じるように腹を抑えながらライラが頬を赤く染めている。めっちゃ微笑ましい。

そして、俺はもう一つ重大な事実に気がついた。

「千冬さんとかから学んだ武術を、ISで使うのは思っていたより難しいな」

 

 

「、、、、で、どうしてこうなった?」

俺は現状を見てそう呟く。

俺らは食堂へ向かっていたのだが、その道中でクラスの女子に見つかり、足止めを食らっていた。

俺の目の前には、見切れないほど居る、クラスの内外含めた女子生徒。それらが一斉に体を俺の方に向けて何かしてほしそうな目をしていた。

「三七城くん!!一緒にご飯食べよっ!!!」

「いや、私と食べよう!!!」

「こらっ!!抜け駆けするな!!」

まぁ、大抵そんな感じの内容だったのだが。

────すまんが俺はさっさとライラと飯が食いてぇんだ。悪いけど退いてくれるとありがたい。

「悪いなお前ら。俺は既にライラとの約束をしているのでな。俺はライラと食わせてもらう。なに、まだ隣は空いているんだ。お前ら同士でじゃんけんするなりなんなりして誰が座るか決めるといい。だからとりあえず道を開けて欲しい」

と、俺は精一杯のイケボで返す。

幸いなことに、この世界での俺の声は諏訪部順一そのものって言いたくなるほど似ていたので、アーチャー声(俺からすればテルミドール声だが)にすれば退いてくれるだろう。

「「「、、、、、はにゃあ」」」

と、数人の女子がいきなりぶっ倒れた。ついでにいい感じに食堂への道が開いたんだが、どうしたんだ一体?

「、、、、え待って、何今のイケボ。すんごい耳元で囁いて欲しいんだけど」

「今の三七城くんの雰囲気って、あれだね、王女をエスコートする騎士っぽかったね」

「、、、、騎士、白馬の王子、その名は三七城黒騎、、、、、捗る」

、、、、うーん。嫌な予感がしてきた。

「ってかさっき言ってた、隣の席、、、、誰座る?」

『私!!!』

と、満場一致の如くその場の女子が同時に叫ぶ。そのせいで余計音が反響してうるさい。

「よし、それじゃあじゃんけんで!!!」

『ジャーンケーン!!!』

「、、、、面倒だから先食いに行こう」

「うん」

何故か、ライラがムスッと顔を膨らませ、不機嫌そうに目を細めていた。

時間食いすぎたか。

俺はライラの手を掴む。

「え?黒騎?」

「時間を食ってしまって悪いな。さっさと食いに行こう」

そのまま、ライラを引っ張るようにして食堂まで向かい、そこでメニューを選び注文する。

俺は普通サイズの牛丼、ライラも俺と同じく普通サイズの牛丼を頼んでいた。

そのまま近くの横長なテーブルに座り、牛丼をテーブルの上に置く。

俺は隣に居るライラの方を見る。ぷいっと顔を背けられた。悲しいなぁ、、、、

「、、、、黒騎、人気だね」

「まぁ珍しい、、ってか男子生徒二人しか居ないからな。つい興味が湧いてしまうのも仕方ないことだろ」

「確かに」

俺は目線を目の前の牛丼に向けて、それを口の中にかきこむ。

程よく厚い肉の噛みごたえと、ふっくらとしたご飯の食感が合わさり、旨く感じる。

来る前までは、食堂の飯の美味さというものを気にせず、ただ食えればいいという思考をしていたが、これはいい。

「はーい、ちょーっとお隣失礼するよー」

と、飯を食っている俺の隣から声がした。

俺は箸を止めて一旦隣へ来た人の顔を見ようと目を向ける。

「ああ。じゃんけんは終わりか。あの人数なら早めに終わると、、、、、」

カチャーン、と俺の箸が床に落ちる。

俺は多分、間抜け面を晒しながら固まっていただろう。

だって、そこに居たのは。

「、、、、更識、、、、楯無」

「おっ、私のこと知ってもらえているようで何よりだよ」

このIS学園の生徒会長であり、IS学園最強である、更識楯無(さらしき たてなし)その人だったのだから。

いや待て待て!?本日何度目の待て待てかは知らんが待て!?なぜ更識楯無がここに居る!?

一夏はどうした!?あんた一夏の指導役、、、、いやこれ五巻の話だったわ。

「、、、、何故IS学園生徒会長がここに居る。ここにはつまらんものしか無いぞ」

俺は冷静さを取り戻し、落とした箸を拾い上げた後そう聞いてみる。

「いやー面白いものならあるよ、三七城黒騎っていう人が、ね」

と、楯無が右目を閉じて俺にウィンクしてくる。

「、、、、悪いが大人しく飯を食わせてくれ。その後に質問ならいくらでも聞く」

「いやいや、ちょーっと急用があってね」

と、楯無が俺の耳に口を近づけ、小さな声で言った。

「、、、、君のIS、ラインバレルの出自を教えて欲しいの」

聞いた瞬間、俺はすぐさま席から立って楯無から距離を取った。

そのまま、楯無を睨みつけるように見据える。

────こればかりは、教える訳にはいかない。俺の親父が作った第零世代なんて言えば、押収されること間違い無しだ。

だが、それで制作会社をデタラメに言ったところですぐにバレる。

千冬さんが尽力してくれたおかげでどうにかIS学園にラインバレルを持ち込めているが、バレる訳にはいかない。

「、、、、ふーむ。様子から察するに、どうやら聞かれたくない情報のようだね」

「当たり前だろう。生徒会長といえど、プライバシーぐらいは守って頂きたい」

楯無が、俺と同じように俺を見据える。

まるで、獲物が逃げないように見張る野獣のように。

「、、、、やーめた。聞くのはまた今度にする。その時は、『手段を選ばず』、『洗いざらい』話してもらうから。覚悟してなよ、三七城くん」

「、、、、、出来ればもう二度と関わらないで欲しい」

俺を脅した後、うっとおしそうにしている俺に呆れたのか楯無は食堂から離れていく。

────助かった。いや、天に助けられた、か。

あのまま追求されていたら確実に戦闘沙汰になっていた。だが次は手段を選ばないときた。となると、次は確実に『ミステリアス・レイディ』を用いて俺を、、、、駄目だ。負けるイメージしか思い浮かばない。

「、、、騎。黒騎ってば」

「なんだ」

「さっきの人って、生徒会長だよね。黒騎に用があったみたいだけど、あんな感じであしらっちゃってたけど大丈夫かな」

「、、、、まぁ、大丈夫じゃないか?」

俺は適当に返し、食事を再開する。

 

 

「ふーむ、調べた所ではラインバレルは第三世代、と。でも第三世代相当の技術は見当たらず、しかも第一世代の技術と未知の技術が発見された、か。────怪しい」

IS学園、生徒会室。真っ暗な空間で一人の少女が呟く。

更識楯無。IS学園の生徒会長。

彼女の手にはほんのり光る電子端末が握られており、そこには『三七城黒騎』と大きく書かれた文字の下に彼の出自などが細かく書かれていた。

「、、、、、三七城天児。三七城藍子。共に篠ノ乃束の協力者。三七城藍子は数年前に死去。両者経歴が一切不明。さらに、三七城天児の方は白騎士事件当日に起こった火災によって死亡、、、、そして、その三七城家の庭から謎の『人型物体』が出現したという目撃情報。極め付きに、、、、」

楯無は画面を下へスライドさせ、一つの記事に目を通す。

政府が隠匿し、明かされなかった、もう一つの事件が書かれたその見出しを。

「、、、、『黒騎士事件』。第二の始まりのIS、通称『黒騎士』が白騎士へ攻撃を仕掛け、撃退した事件。────その黒騎士に、ラインバレルがそっくり、いや、瓜二つなんだよねぇ」

改めて、楯無はその記事に写っている『黒騎士』と『ラインバレル』を見比べる。

────やはり、同一の機体であるとしか思えなかった。

「、、、、もしこの機体が始まりの、第ゼロ世代のISなら、、、、今では使われていない技術もあるはず。それも法に触れるレベルで危険な技術が」

楯無は端末を閉じ、カーテンを開けて夕日を浴びる。

「、、、、見逃す訳にはいかないよねぇ。生徒会長として」

憂鬱げに、楯無はぼやいた。

 

 

「いやー、食った食った。学食というものを舐めていた、、、、意外と美味いんだな」

「IS学園だからね。将来有望なパイロットには栄養価の高い美味しい食べ物を食べてもらって、体調を崩さないようにしてもらいたいからね」

結局、更識楯無というイレギュラーの介入はあっさり終わり、少々食堂がザワつきながらも俺の食事は終わった。

なので、今は今日の朝に千冬から渡された鍵を持って寮舎に入り、自分の部屋へと移動している最中だ。

「、、、、で、なんでお前は着いてきている?」

今俺が向かっているのは、俺の部屋。だというのにライラはずっと着いてきている。

もしかして部屋近いのか?とも思ったが、俺の部屋の近くは全て埋まっていたはず。

「私の部屋、黒騎と同じ部屋だから」

、、、、、えー、流石に今の聞き間違いだよな。まさか一夏と同じ展開だなどと、そのようなことが(以下略)

「聞き間違いじゃないよ。もしかして黒騎、千冬先生から聞かされてなかった?」

「、、、、なんの事か知らん。千冬先生からは鍵だけ渡された」

そう言葉を返すと、ライラが手元の端末を操作して画面を俺に向ける。

────ゑ?

端末の画面には、『三七城黒騎の部屋が確保出来なかったため、寮舎の部屋を増設しますが、その間に三七城黒騎にはライラ・ボードウィークの部屋へ移住していただくことを決定しました。ご協力の程をよろしくお願いします』と書かれたメールが映し出されていた。

送り主は案の定IS学園だった。

、、っておいおいおいおいおい!?ふざけんな!?齢16(精神年齢34歳)の童貞の俺に、、、、、女の子と同室で暮らせと!?

と心の中で叫んでいると、あっという間に自分の部屋へと到着した。

ライラがその扉の横にあるカードリーダーにカードを差し込み、ピピッという電子音と共に扉の鍵が空いたことにより、俺は先程の言葉が事実であることを認識させられる。

「、、、、?入らないの?」

「、、、、ッ!!すまない、入らせてもらう」

俺はどうにか動揺を隠して、自分の部屋へと足を踏み入れる。

、、、、、だだっ広いくせにデカいベッドと冷蔵庫、テレビや電子レンジ以外何もなかった。あと部屋の隅に数段重なってるダンボールぐらいしか。

それが、部屋を見渡した俺の感想だ。

いや、その他にでっかい風呂とか広めのトイレとかもきっちりあるんだが、いかんせん質素すぎて前世での俺の生活からすれば、、、、

「、、、、、暇を持て余しそうだな」

そうボヤいてしまう。

「安心して。黒騎のために色々揃えてきてるから」

ライラが部屋の隅にあったダンボールを物色し始める。って、俺のため?ドユコト?

「えっと、この辺に、、、、、あった」

ライラが取り出したのは。

「、、、、、お前がそれを持ってるとは驚きだな。そっち方面には興味が無いと思っていたが」

裁縫セットだった。

「それ、女の子に対して失礼だと思う」

ライラが頬を膨らませ少し俺を睨む。

だが、なんというか、、、、その様子が可愛かった。

こう、自分の娘を見ているような感覚が、、、、、

「この学校って、制服自由に変えたりしていいから要望あったら言って。二人でやってみよ」

「、、、、じゃあ、コート風にもできるってことか?」

「うん。できるよ」

、、、、、マジか、自由すぎないかIS学園。これだけで俺にとっては内容のハードさに合った報酬だわ。ってかそういや、上級生にブラジャー丸出しの痴じyゲフンゲフン、、、、ワイルド女子が居たからいいのか。

前世ではカッコイイ服という物に非常に興味を持っていたため、幾らか裁縫にも手を付けたこともあったのでやろうと思えば制服の一つや二つ、コート風にするのは造作もない。

「そこで、なんだけど、、、、お互い要望出してお互いの服改造しよ」

ライラが頬を少し赤く染め、先程までとは違ったか細い声で俺に提案する。

「、、、、、?どういうことだ?」

「、、、、朴念仁、、、じゃなくって、要するに私が黒騎に私の制服をこうしたい、って要望を出して、反対に黒騎は私に制服をこうしたい、って要望を出して、それぞれ相手の服を繕うの。どう、やってみる?」

、、、、、なんか一瞬朴念仁って聞こえた気がしたが、、、、気のせいか。

「面白そうだ、乗った。それでは早速始めよう。ライラ、要望はなんだ?」

「黒騎にお任せする。黒騎が繕ったもので学校行きたい」

「良いのか?俺はあまり女子の好きな物とかには疎いぞ」

「大丈夫。どんな服でも私は大丈夫だから。あと黒騎はコートで良いんだよね?」

「ああ、それで頼む。出来れば袖は肘ぐらいまで折り曲げて短くしてくれ」

「わかった」

と、ライラの制服を手渡される。

────えー、今更非常に申し訳ないのかもしれんのだが、、、、ライラにはどうしてもシスター服が似合いそうにしか思えない。さっきのシュヴァルツェア・ステルベンの待機形態が十字架だったってのもあるし、ライラの性格も相まって余計にその思考が頭から離れない。

だが、今俺がシスター服っぽい制服でも繕ってみろ。厨二全開なシスター服になるぞ。

「、、、、、、」

まぁ、本人が大丈夫なら、大丈夫だろう。

と、俺は安直な考えをしてすぐさま作業へと取り掛かる。

 

 

「「完成」」

と、俺とライラが同じタイミングで制服を完成させた。

ライラが持っているコート風制服に目をやると、、、、

「、、、、パーフェクト」

そう言葉を漏らすほど出来が良かった。

まずコートの下の部分が二つに分離されている。これだけで百点。

袖も肘ぐらいまで折られており、きっちりと縫って留めた部分が見られた。

胸の部分には追加のポケットが縫い付けられており、向日葵のような花の刺繍が目を引く。

うん、カッコイイ。ダンテっぽくて良いぞ。d('∀'*)グッド

後は俺が持ってきた革のハンドガードを付けて着れば、更にパーフェクト。

一方、俺の方はと言うと、、、、、

「、、、、シスター風のゴスロリ衣装?」

ライラは俺が繕った制服を見て、困惑したような、嬉しがっているような表情を浮かべていた。

俺はライラ用の制服に、胸に黒の布を使って十字架を縫い合わせ、腕の部分には白と黒のフリルを二箇所、肩と手首辺りに付けておいたが、今更ながらゴスロリっぽく作ってしまったことに後悔する。

「あー、やはり気に食わなかったか。ライラは、、、なんというか、聖女のようだったからな。修道着っぽくしようとしたが俺のセンスでこうなってしまったんだが「かわいい」、、、、ん?」

「かわいい。フリルがいい。あと胸の十字架。これステルベンを意識してくれたんだよね。嬉しい。あと、、、、」

と、途中までハキハキと俺の制服の良い点を上げてくれたのだが、途中から顔を赤くしてもごもごと口だけを動かしていた。

「、、、、聖女、って、、、、ッッッ///」

かすかにそのような言葉は聞こえたが、それ以外は小さすぎて聞き取れなかった。

「おい、大丈夫か?熱でもあるのか?」

流石に赤くなりすぎていたので、熱でもあるのではと心配した俺はライラの額に自分の手を当てる。その時にライラの髪に手が触れたのだが、サラッサラ。

「はひゃぁっ!?!?」

いきなり触れられたことに驚いたのか、手を当てた瞬間ライラが思いっきり後ろへ下がった。そしてそのまま、何故か床にあった鉛筆に片足を乗せたせいでバランスが崩れ頭から床へ倒れた。

ゴンッ、という、なんとも痛ましい音が響く。

「、、、、きゅう」

そんか声が聞こえた後、ライラはピクリとも動かなくなった。

「おい!?大丈夫か!?」

俺はライラの元まで駆け寄り、脈や呼吸を測ってみたが、無事なようだ。

「、、、、無事なようだな。寝かせておけばそのうち起きるだろう」

ベッドにライラを寝かせ、布団をかける。

「、、、、、改めて見ると、、、綺麗だな」

銀の髪が、部屋の明かりを反射し艶かしく光る。

小さい顔は可愛らしく、すぅすぅと聞こえる寝息が余計可愛さを引き立てていた。

俺はベッドに座り、少し微笑む。

「────まさか、こんな形で再会するなんてな」

少しだけ、彼女の頬を撫でる。

「、、、、俺も眠くなってくたし、寝るか」

と、ISを使っていたせいかいつもより早めに眠気が訪れたので、俺は自分のベッドに横たわる。

「おやすみ、ライラ」

部屋の明かりを消し、目を閉じる。

 

 

「、、、、」

時計の針が、深夜一時を示した頃に、ライラは目を覚ました。

自分はベッドにおり、隣のベッドでは黒騎が目を閉じて眠っていた。

恐らく、黒騎にいきなり触れられた時に自身が焦ってなにかに足を取られ、そのまま頭から転んで気絶していたのだろうと思った。

そして、気絶した自身をベッドまで運んだとも。

「、、、、やっぱり、黒騎は優しいね」

ライラは呟き、黒騎の顔に自身の顔を近づける。

すぅすぅと可愛い寝息をたてている癖に、その顔立ちは凛々しい。

そこらの女子なら、簡単に射止められてしまうだろう。

「、、、、ふふっ」

そこで、ライラは微笑んだ。

今この空間には、自分と黒騎しかいない。その事実が彼女を喜ばせる。

これで、『決意』が固められる。

ライラは黒騎の唇に自身の唇を当て、一瞬と言えるほど短いキスをする。

「、、、、」

自身の唇に指を当て、そこから感じられる温もりから、自身の好きな人とキスしたという事実を再確認する。

「、、、、、もう、離さない。私の王子様。

────その『呪い』からも、解放してあげるから。

──それが、『救われた』私ができる、恩返しだから」

そう、どこか悲しげに言い終えると、黒騎の布団に潜って、全身で黒騎を感じながら再び目を閉じた。

 




はい、いかがだったでしょうか。
なんせ暇無い時に書いてたんであんまクオリティは良くないかもしれません。
ですが、そんなんでも読んでいただけたなら幸いです。
あと感想や評価を頂けると作者のやる気に直結しますので、どうかお願いします。
それでは次回まで、( ゚д゚)ノシ サラバジャー

設定
【オーバードライブ】

ラインバレルのリミッター解除形態。機体色が白から黒へと変わり黒騎士の名にふさわしい見た目となる。
この形態になった際に機体出力が向上し、機動力、攻撃力共に高くなっている。
また、空間と空間を移動するというワープじみたことができるようになり、いきなり敵の背後に出現し奇襲を仕掛けられるといった戦法が使えるようになっている。
さらに、武装が二つ解禁され使用可能となる。

腕部圧縮転送フィールド発生装置
ラインバレルの腕に搭載されている武装。普段は威力やエネルギー消費量故に封印しているが【オーバードライブ】時に封印が解除され、使用可能となる。
発動時には掌の内側の空間が歪み、触れたものを空間ごと全て削るといったフィールドを発生させる。
この性能ゆえ、ISといえども防御不可能で、絶対防御さえも貫通しパイロットを殺すことができるという悪魔のような武装となっている。

オーバーライド
【オーバードライブ】の空間移動能力を、発動間隔を設定することにより連続で空間転移が可能となる。
シンプルだが、使いこなせば凶悪な武装となり得る。



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