ISーインフィニット・ストラトスー White of black (凍結) 作:蒼京 龍騎
今回は後半かなーり主人公がサイコパス化してますw
グロ描写もあるので、苦手な方はお気をつけください、、、、
それでは、(⊃σ▂σ)⊃ドウゾドウゾ
ISーインフィニット・ストラトスー
White of brack
第六話 IS殺し
楯無は、現在進行形で危機に陥っていた。
戦闘不能のダメージを負ったわけでも、誰かを人質に取られたという訳でもない。
、、、、、強すぎた。それから発せられる威圧感は。
「どうした?ビビってんのか?弱いもの虐めしか出来んのかお前は?」
口調は荒々しく、既に三七城黒騎の面影はない。
いわば、今のラインバレルは『誰か』に操縦されているように思えた。
「、、、、あなた、誰なのよ」
楯無は警戒しながら、ラインバレルに問う。
すると、ラインバレルはフッ、と鼻で笑うように頭を揺らす。
「────三七城天児。三七城黒騎の父にして『ラインバレル』の開発者だ。今は訳あって意識を電子データに変換してこいつにインプットしている。だが人間としての俺は死んでる。だから安心しろ、地獄からお前を喰いに来たとかいう訳じゃねーから」
────意識を電子データに変換?ラインバレルにインプット?
すぐさまそのような疑問が楯無の頭に思い浮かんだが、その疑念を取り払って蒼流旋を構える。
「おお、さすがロシア国家代表の尻軽女。尻が軽いから武器構えるのも早いねー」
と、ラインバレルはこちらを煽ってくる。
しかし、これしきで怒る楯無ではない。
「、、、、尻軽で結構よ。私の目的は変わらない。あなたを回収する」
「へいへい、捕れるもんなら盗ってみろ」
その挑発に乗り、楯無は蒼流旋に内蔵されている四門のガトリングから豪雨の如き弾幕を、ラインバレルに向けて放つ。
「はいはい、すごいすごい」
だが、ラインバレルは腕から刀を一本引き抜くと、それだけで弾丸の雨を切り裂いてゆく。
腕の動きは高速すぎるせいで、楯無にも見えなかった。
そしてそのまま、少しずつ楯無に向かって前進を開始した。
「っ!!」
ラインバレルに近づかれるのが、どれほど危険か知っているので楯無はガトリングを放ちながら後退する。
が、そうしようとした瞬間、背後に何かがぶつかった。
「おおっと、余所見運転はいけねぇなー尻軽女」
バッと振り返り、すぐさま『清き熱情』を発動し背後を爆発で吹き飛ばす。
「おー怖い怖い。それ当たったら痛そうだし怖いんだよなー」
再び振り返ると、ラインバレルが顔を自身に近づけて楯無の顔を覗き込むように見ていた。
「、、、、、これが第零世代。思ってたよりえげつない性能してるわね、、、、」
楯無は、正面に見える禍々しい顔を見ながら呟く。
「、、、、、束のクソ野郎が作るのには劣るがな。まぁあの畜生が作れなかった武装をこのラインバレルにたっぷりと搭載しているから、まぁ強さは白騎士と五分五分ぐらいだろ」
余裕たっぷりといった様子で、ラインバレルが答える。
その様子に、楯無は怒りを覚えた。
「、、、、随分と余裕たっぷりね。そこまで挑発されるとお姉さんそろそろキレちゃうよ?」
「怒って何かが変わるんならやって見せろよ。自称お姉さんという名の扇子ババァ」
ブッチン。と楯無の中で何かが切れた。
「もう怒っちゃったもんねー。ラインバレルをボッコボコにして絶対回収してやるもんねー」
「いいからとっとと来い。そろそろ黒騎は嫁、、、じゃなかったルームメイトと飯を食うんだ。それに間に合わなかったら黒騎がどやされる」
指をクイクイと動かし挑発してくる。
まだ眼中に自身は入っていないらしい。
楯無はすぐさまラインバレルの周囲に霧を発生させる。
連続での『清き熱情』を食らわせるために。
だが。
「、、、、、前言撤回。ソッコーでお前倒すわ。思ったより時間ない」
ラインバレルが呟くと、ラインバレルの周囲に発生させていた霧が霧散した。
「な、、、、っ!?」
そこで、楯無は初めて狼狽した。
自身が先程まで制御していたナノマシンからの反応が消え、こちらからの操作も効かなくなり操作不能になったからだ。
狼狽えながらも、楯無はどうにか蒼流旋を構え警戒を解かないようにする。
「そんじゃ、黒騎の分のお返しをさせてもらうぜ」
ラインバレルが、天に向けて右手を掲げる。
「────『清き熱情』」
「ぐ、、、、っ!?」
瞬間。
楯無の背に衝撃が走った。
見ると、宙に少しだけ『水』が浮いていた。
「な、なんで『清き熱情』が、、、、!?」
そう、それは紛れもなく『清き熱情』による攻撃だった。
しかし、自身による操作不能になっている上に、自分で自分を傷付けるといった趣味は持っていない。
では、誰が────
「それの答えを教えてやるよ。俺がお前のナノマシンをハッキングして乗っ取った。そしてそれを操作して『清き熱情』を発動させた。どうだ?わかりやすいだろ?」
ラインバレルが、倒れた楯無を見下す。
だが楯無は困惑の表情を浮かべながらも立ち上がり、再びガトリングの砲門をラインバレルに向ける。
────まだ戦える。『アレ』も、使える。
それだけで、その事実だけで楯無が立ち上がるには十分だった。
「、、、、なんだ、まだ戦う気か。────しょうがないなぁ。そんなに死にたいなら」
ラインバレルが視界から消える。
「楽 に 殺 し て や る よ」
ガァン!!!!と鉄と鉄がぶつかるような音が響く。
「ッッッ!!!!」
それは、オーバーライドで楯無の横に移動したラインバレルが放った蹴りを、楯無が蒼流旋で受け止めた際の音だった。
ぶつかった際の衝撃で、楯無の腕が軋む。
今のラインバレルは、黒騎が操作していた時より、機体の出力も含めあらゆる能力が向上しているようだった。
「ハハッ、武器で止めるか。
────ならそれ、邪魔だな」
と、ラインバレルが蒼流旋の真ん中、ガトリング砲を内蔵している箇所を掴む。
ギギギ、と軋む音が聞こえる。
すると、楯無の視界に『警告、蒼流旋に高圧力がかかっています。このままでは爆発の可能性大。すぐさま蒼流旋の使用を停止し、離れてください』という表示が出された。
────不味い。想定以上だった。
ただ握るだけで武器を壊しかねない出力。
つまり、機体を掴まれれば握りつぶされるという可能性を示していた。
次第に、軋む音はベキベキと折れるような音に変わってゆく。
「く、、、っ!!!」
仕方なく、楯無は重要な武装である蒼流旋すら手放す。
自身が蒼流旋を手放したことを確認したラインバレルは、そのまま蒼流旋を握り潰して地面に落とす。
真ん中からひしゃげたように曲がった蒼流旋は、もう誰が見ても使用不可能と言えるほどのダメージだった。
「、、、、、『清き熱情』も使えない。蒼流旋も壊された。
、、、、残るは『ラスティー・ネイル』と、、、、」
────奥の手。
楯無は静かに蛇腹剣『ラスティー・ネイル』を手に出現させる。
「、、、、ほほぉ、武器ぶっ壊したから奥の手でも出てくるかなーって、もっとハデなのを期待したが、残るはそれだけっぽいな」
ラインバレルが余裕をもって言う。
「なにを言っているのやら。まだまだ武器は沢山あるわよ!!!」
武器が少なく、限界が近いことを悟られないため楯無は声を大にする。
「、、、、ふーん。じゃあその無限も残らずぶっ壊してやるよ
────
ラインバレルは手を開き、その内側の空間を歪める。
圧縮転送フィールド。この世に現存する兵器の、いかなる防御を無視し対象を消し飛ばす必殺の武装。もちろんISも例外ではない。
本格的に、追い詰められた。
肉体的にも、精神的にも。
こうなったら刺し違えてでも────
「あっ、いいこと思いついた」
と考えていた時に、いきなりラインバレルが声を出す。
「ちょっと提案するんだけどさ、停戦しないか?そんで俺の案呑んでくれ」
「、、、、、は?」
楯無は、その言葉を聞いて唖然とした。
状況的に、向こうの方が圧倒的に有利なのに、停戦したいと申し出る意味がわからなかった。
停戦するより、自身を殺した方が手っ取り早いはずなのに。
「いやさ、どうせ『殺した方が早いのになぜ停戦を提案する?』とか思ってそうだから言うけどさ、お前殺したら色々やばいじゃん。殺した後にデメリットしかないじゃん。だからちょっとこっちの案を呑んでもらおうかなーと」
「、、、、」
心の底から困惑した。
だが、このまま戦っても勝ち目は無い。
楯無は、停戦を受け入れるしかなかった。
「、、、、、どんな案?」
「それは────」
「おーい、起きたかーい?」
「────っ!?」
俺は目が覚める。
どうやら俺はベッドで横になっていたらしい。
ここは────医務室か?
だが、そんなことより、、、、
「、、、、なぜ包帯を巻いている?」
今の楯無は腕や足に包帯を巻いていた。
重症だった。どこからどう見ても。
だが、俺はそんなダメージを与えた記憶はない。
むしろ、手も出せず敗北したはず。
「いやー、ちょっと色々あってね。君のラインバレル回収の件は無しってことで。だからさっきはごめんねー」
は?いやいやおいおい待て待て。何がどうなってそうなった?もっと詳しく、、、
「こっちにも事情というのがあってね、詳細は話せないんだよ、、、、ってか話したら学校滅ぼされる」
なんか後半物騒なこと言ってた気がするが、、、、気のせいか。
「、、、、まぁ、見逃してくれるのならそれに越したことはない。感謝する」
俺はそう頭を下げる。
「いえいえー」
と、楯無が笑う。
、、、、やっべ、原作で聞いた通りめっちゃ綺麗な笑顔だな、、、、、こりゃ一夏が思わず見つめてしまうのも納得。
「それじゃ、私はそろそろ退散するね。いろいろ仕事もあるし」
そう言い、楯無が部屋から出ていく。
「、、、、俺も部屋戻るか」
俺はふらふらとした足取りで、寮へと戻る。
「おかえり、、、、?すごく疲れてるみたいだけど、大丈夫?」
「、、、、大丈夫だ」
俺は謎の疲労に襲われていた。
何故か、眠くて眠くて仕方がない。
「ちょっと面倒事に、、、、巻き込まれただけだ」
俺はベッドに突っ伏す。
すぐさま、意識が微睡んでいく。
「、、、、、、っ?」
閉じた目を開けると、そこは。
「俺の、家?」
この世界での、焼けて無くなったはずの俺の家のリビングだった。
、、、、、これは夢だ。
すぐさま、その思考が頭をよぎった。
「黒騎」
「ッ!?」
後ろから名を呼ばれ、俺は即座に振り返る。
そこには、、、、、
「、、、、、親父」
「、、、ああ。大きくなったな、黒騎」
嬉しそうに俺を見る、親父の姿があった。
「、、、、、親父が死んで、今何年になると思う?」
俺の口は、自然とそんな言葉を発していた。
夢だと、知っているはずなのに。
「、、、、、ちょうど十年ぐらいだな」
「その間、親父はなにをしていた?」
「、、、、、お前を『守ってた』」
「どうやってだ?」
「、、、、、『ラインバレル』としてお前を守っていた」
「ッ!?」
は?ラインバレルとして?どういうことだ?まさかラインバレルに親父が、あっちの世界のラインバレルの天児みたく脳だけ入ってるっていうのか?
「、、、、悪いが、ここまでらしい。『また』会おう、黒騎」
「お、おい!?待っ」
叫ぶも、気づけば目が覚めていた。
「、、、、、、」
現実味がありすぎた。いくらなんでも。
「黒騎、大丈夫?すごくうなされてたけど」
ライラが横たわっている俺の顔を覗き込んで言う。
「、、、、なんでも無い。心配するな」
そう返して起き上がり、俺は着替えを済ませて校舎へと向かう。
「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット、三七城。試しに飛んでみせろ」
四月の下旬、すっかり桜の花も全て落ちきった頃。俺らは変わらず千冬の授業を受けていた。
「早くしろ。熟練したIS操縦者は
千冬に急かされて、俺は左手で刀を構えて少しだけ刀身を出す。
「来い、ラインバレル」
呟くと、全身がISに置き換わる感覚が襲ってきた。
そうして、一秒とかからずラインバレルが俺に装着された。
「ふむ、上出来だ」
一夏とセシリアより早く着装できたためか、千冬にそう褒められる。
一方一夏はというと、、、、
「織斑、集中しろ」
まだISを纏えていないようだった。
急かされ、焦った一夏が急いで右手に装着されているガントレットを左手で掴む。
これが、一夏がISを展開するためのポーズ。
白式が一夏の体に纏わさり、形を成す。
気づけば、セシリアもIS『ブルー・ティアーズ』を纏っていた。
だが、思ったより俺が派手にぶっ壊したせいか、装甲の一部に未だ欠損が見れた。
「よし、飛べ」
俺は腰部のスラスターを起動し個別連続瞬時加速を発動してジグザグに急上昇する。
登りきった後に下を見ると、セシリアが俺を見上げていた。思ったより高く飛びすぎたなこれ。
、、、っておいおい、わざわざジグザグに飛ぶ必要はないんじゃないか?と思ったそこの君、こう飛んだのにはきちんと理由がある。
「おい三七城。飛べとは言ったが高等技術を披露しろとは誰も言っていないぞ」
すぐさま、千冬から苦言を言われた。
「すいません、以後気をつけます」
いや、気をつけませんけどね。だってここの女子の一部に俺TUEEEEアピールして圧力かけとかねぇとまた『今朝』みたいなことが、、、、、
「うわ、自分だけこれできるぞ、的なアピールしてる。これだから男は、、、」
「調子乗りすぎてない?三七城ってやつ、男のくせに」
「そもそもなんで男がIS乗れたのよ。学園に来ないでモルモットにでもなってれば良かったのに」
はい早速キマシタワー。女尊男卑のこの世界だからこそのこれよ。
ISの世界じゃあ女性しかIS使えないから、必然的に男の立場が急下落。あっという間に女尊男卑の世界到来。
こういう奴がいるから俺はちょっかいをかけられない為にもこういうアピールをしているのだ。
、、、、、まぁ、今回の場合は逆効果だったが気にしない。
「おおー、やっぱり凄いな黒騎は」
耳元で一夏の声が聞こえた。
どうやら、俺に対して回線を繋げたらしい。
「お前も慣れれば使えるようになる。凄いで終わらさず、使えるように練習するといいぞ一夏」
「え!?俺も使えるのかそれ!?」
「高等技術、と言っていただろう?つまり訓練すればどんなISでもできないことはない、、、、はずだ」
やっべできるかどうかド忘れした。まぁ希望持たせといて一夏のやる気引き出しておこう。
「さっさと飛べ馬鹿者」
「あっ!!悪い黒騎、一旦回線切る」
「ああ。とっとと飛んでこい、一夏」
千冬からの注意を受けて、一夏が回線を切って空へと飛んでくる。
「、、、、随分と仲がよろしいようですわね」
今度は、セシリアが俺に対して回線を繋げてきた。
「ああ。同じ屋根の下、数年間暮らした家族のようなものだからな。仲が悪いはずがない」
「、、、、あの、後で一夏さんの好きな物とかを教えて頂くことは、、、、」
、、、、、それ俺に聞くのかい!?直接聞けやおめぇ!!!
「却下する」
内心驚きながらすっぱりと断る。
「で、でしたらわたくしがあなたにIS関連のことについてご教授して差し上げるので」
「それならライラに聞けば事足りる。どんな条件を出されようが俺は教える気は無い。どうしても聞きたいなら俺に勝って言う事聞かすか、本人に直接聞け」
これ以上話すのは億劫だったので、俺はセシリアからの返答を待たず回線をブツ切りする。
「織斑、オルコット、三七城、急降下と完全停止をやって見せろ。目標は地表から十センチだ。ああ、そうだ。三七城、降下する際に個別連続瞬時加速を行うことを禁止する。分かったのなら返事をしろ」
「、、、、、了解」
「了解です。では一夏さん、お先に」
俺が渋々と言葉を返すと、その後に言葉を発したセシリアが地表に向かい加速を開始し、どんどん姿が小さくなっていく。
無事に成功したようで、周囲からセシリアに対して羨望の眼差しが向かっていた。
「うまいもんだなぁ」
「流石、国家代表候補生。とでも言うべき実力だな」
その光景に、俺と一夏が感嘆の声を漏らす。
「よし、俺も行くか」
と、一夏もカスタムウィングにエネルギーを集め加速する。
ズドォォォォン!!!!
はい、原作通り墜落しました。
周囲の女子が、一夏を見てクスクスと笑っている。
「情けないぞ、一夏。昨日私が教えてやっただろう」
そこへ、箒のトドメの一声。
、、、、、マジで可哀想だなこれ。
「一夏、お前に一つアドバイスするが調整がアバウトすぎる。もっと細かくイメージしろ、機体に反映させるイメージをはっきりとさせろ」
墜落した一夏に向けても慰めるつもりでアドバイスを送ってから、俺は腰部スラスターを展開し急加速、そしてちょうど十センチになるようにスラスターを吹かして急停止する。
「十センチジャスト。最大加速からジャストで止められている。素晴らしい結果だ」
メジャーを持った千冬が俺に告げる。
、、、、、、(;´ФДФ`)ウソーン
あんな偉いこと言っておきながらなんだけど、成功するとは思ってなかった。失敗してもいいやって感じでスラスターフルスロットルにしてたし。
もしやだけど、なんかアシストかかってたのかこれ?
「「、、、、、ちっ」」
と、二つの小さな舌打ちの音が聞こえた。
まぁ、恐らくセシリアと箒だろう。大方真剣にやってる一夏に対して余裕ぶっこいてる俺に対しての逆恨みだろ。
「大丈夫か、一夏」
「あ、ああ。何とかな」
とりあえず俺は一夏に腕を差し伸べ、引っ張り起こす。
「シールドバリアーのお陰で無傷だったのが幸いだな。もしお前が良ければ、後で俺が飛び方について教えてやる。お前も今のままでは嫌だろう」
「本当か!?助かった!!箒の説明擬音だらけでわかりづらかっ、、、、、あっ」
一夏の顔が、笑顔から一転、しまったといった表情をして口を抑える。
俺はとある人物に目線を向ける。
──────あー、一夏南無三。
真っ先に思い浮かんだのが、その言葉だった。
箒が鬼神の如き表情で一夏と俺を睨む。ガチで怖い。
「一夏、さっきのは一体どういう意味だ、、、?」
「ヴェッ,マリモ!!!」
殺気のあまり一夏の呂律が酷いことになっていた。ってかこの一夏の悲鳴のような叫びどっかで聞き覚えが、、、、ああオンドゥル語か。
「おい、馬鹿ども。邪魔だ。端っこでやっていろ」
セシリアと箒の頭を押しのけて、千冬が一夏の前に立つ。
「織斑、武装を展開しろ。それくらいは自由にできるようになっただろう」
「は、はぁ」
「返事は『はい』だ」
「は、はいっ」
「よし。でははじめろ」
一夏が横を向いて、ISを展開した時のように右手を突き出し、それを左手で握る。
しばらくすると、一夏の手から光の粒子が放出され、それが形を成す。
<雪片弐型>。今の一夏の唯一にして最強の武装。
「遅い。0.5秒で出せるようになれ」
一夏的には頑張った方なのだが、千冬は厳しく一夏に言う。
「セシリア、武装を展開しろ」
「はい」
今度はセシリアが武装を展開するようだ。
左手を肩の高さまで上げて、真横に腕を突き出す。
すると、爆発したかのように光が放出され、気付けばその手に<スターライトMk.Ⅲ>が握られていた。その速度は圧倒的に、一夏より早かった。
って待って、これ銃口俺に向いてね?
見ると、<スターライトMk.Ⅲ>の銃口は俺の方を向いていた。
「、、、、、セシリア・オルコット。俺と殺り合いたいのならアリーナで殺り合おうか」
思わず、脅すように低い声が出てしまう。
「ヒッ!?」
怯えるように体を竦めると、セシリアがすぐさま銃口を俺からそらす。
「さすがだな、代表候補生。──ただしそのポーズはやめろ。横に向かって銃身を展開させて誰を撃つ気だ。先程の、もし誤って三七城を撃っていたら病院送りになるぞ。正面に展開できるようにしろ」
「、、、、、、はい」
さっきの俺のこともあったのか、原作とは違い顔は渋々そうだったがすんなりと受け入れていた。
「セシリア、近接用の武装を展開しろ」
「えっ。あ、はっ、はいっ」
頭の中で文句を言っていたのか、反応が遅れていたセシリアだった。
<スターライトMk.Ⅲ>を光の粒子に変換、
だが、なかなか光の粒子が形を成さず、空中をさまよっている。
「くっ、、、、」
「まだか?」
「す、すぐです。──ああ、もうっ!!<インターセプター>!!!」
ヤケクソといった様子で、セシリアが武器の名前を叫ぶ。
すぐさま光の粒子が形を成し、一本の剣がセシリアの腕に現れる。
しかし、これは初心者用の手段であるためセシリアにとってこの手段を使わなければいけないというのは、けっこうな屈辱だっただろう。
ってか名前を叫べば武器が出てくるって、どこのゲッ〇ーだよ。(ゲ〇ター トマホォウク!!!!)
「、、、、何秒かかっている。お前は、実践でも相手に待ってもらうのか?」
「じ、実践では近接の間合いに入らせません!!ですから、問題ありませんわ!!!」
「ほう。織斑と三七城との対戦で初心者に簡単に懐を許していたように見えたが?」
「あ、あれは、その、、、、」
ごにょごにょと口を動かすセシリアを後目に、千冬が俺に目線を向けてくる。
「三七城。武装を展開しろ」
「了解」
俺はすぐさま両腕に付いている鞘から刀を引き抜いて構える。
「よし、上出来だ、、、、?待て、三七城。今まで気にしていなかったが、お前今それをどこから取り出した?」
千冬が不思議そうに、顔をしかめる。
「腕部からですが」
「拡張領域に収納できないのか?」
、、、、、あれ?そういえばまっっったく気にしたこと無かったが、このラインバレル、拡張領域あるの?
そう思って、視界に拡張領域の表示を出すと、、、、、
「、、、、、九割方【オーバードライブ】に食われています。なので収納は無理ですね」
待って。つまりこれ俺一夏と同じく射撃系の武装<エグゼキューター>抜きだった一切しまえないってことじゃん。まぁ<エグゼキューター>あるだけ一夏よりマシか。
「そうか。なら仕方ない」
キーンコーンカーンコーン。
千冬と話していると、それを遮るようにチャイムが鳴った。
「時間だな。今日の授業はここまでだ。織斑、グラウンドを片付けておけよ」
千冬から言われ、一夏が渋面になる。
セシリアと箒に目線を向けたようだが、その二人からはぷいっとそっぽを向かれる。
流石に一人でこのクレーターを埋めるのはキツそうだと思ったので、一夏に声をかける。
なんかもう、クラス代表になっちゃって物語壊してしまったせいか逆に大胆に動ける。
「一夏、俺も手伝うから安心しろ。なぁに、この程度小一時間で埋めて見せようじゃないか」
「、、、、、助かる」
しょんぼりとした一夏と共に、俺は一時間ほどグラウンド埋めを行った。
「というわけで、織斑くんと三七城くんようこそIS学園へ!!!」
「ようこそー!!!」
、、、、、、ど う し て こ う な っ た 。
グラウンドの後片付けを終え、寮に戻った途端クラッカーの音が耳に響いた。
本来なら一夏のクラス代表就任祝いなのだが、俺がクラス代表になったせいか歓迎パーティーへとすり変わっていた。これを見た瞬間、どっかの蜘蛛男の「すり替えておいたのさ!!」のセリフが脳裏に浮かんだ。
、、、、いやまぁ理由なら思い浮かぶよ?そりゃこんな怖い奴の就任祝いなんて誰も開きたくないわな。こうやって歓迎パーティーにした方が都合がいいんだろ。まぁこーゆーの慣れてるから気にしないけど。
「織斑くん、残念だったねークラス代表戦」
「けど一次移行を済ませてない機体であそこまで戦えていたのってすごいよねー」
「そうだよねー」
「い、いや、そんなことは、、、、」
「、、、、、、」
俺とは違ってちやほやされている一夏を見ながら、適当に席に座って、購買で買ったココアシガレットをポッケから取り出し口に咥える。
タバコを吸いたかったが、ここは学園なのでそんなものが置かれているはずがない。
前世じゃ確か静かになりたい時はタバコ吸ってたから、、、、、待て。そういや俺タバコ吸ってたな。ってことは俺の年齢実は二十歳越え?高校クラスの知識はあるから高校生だなと思ってたら実は二十歳越え?、、、、、ソンナァ、、、ウソダァ、、、、ウソダドンドコドーン!!!!
「黒騎、クラス代表おめでとう」
「みなしー、おめでとー」
と、俺に対してお祝いの言葉を送る声が右から聞こえた。
「、、、、ライラに布仏か。礼を言う」
ココアシガレットを咥えながら言う。ほんとこの二人優しすぎないか?こんな恐ろしい奴ほっときゃいいのに、わざわざ構ってくるとか女神か?
「いえいえー。あ、それココアシガレットじゃん。好きなのそれー?」
「ああ。タバコを吸っているように感じて落ち着ゲフンゲフン、、、、甘いから好きだ」
あっぶね、未成年で喫煙してんのこいつって思われるところだった。
「ふーん、、、、あ、私にも一本ちょーだい」
「私も、食べたことないから一本欲しい」
「、、、、いいぞ。取れ」
俺はシガレットの箱を二人に差し出す。
そこから二人は一本ずつシガレットを取り、俺と同じように口に咥える。
「へっへー、タバコっぽーい」
「、、、、初めて食べたけど、確かに甘いね」
それぞれ感想を述べる。
「黒騎。一つ聞きたいんだけど、オルコットさんと戦ってた時どう感じた?」
「ふむ。どう感じたかと聞かれれば、、、、一言で言うならば『単純で強いが弱点も大きいスタイル』だな。ビット射撃と狙撃の弾幕で押して近づけないようにして近接戦闘を封じるスタイルだが、逆に言えば近づけば勝ちと言っているような感じだ。だからお前のステルベンも、近づきさえすればオルコットに余裕で勝てると思うぞ。見たところビットを動かしている最中にオルコット自身は動けないようだからな」
「、、、、あの戦闘だけでそこまで推測できてるのは、すごい」
「まぁな。人間観察は得意な方だ」
そう話していると、横からいきなり「ねぇ」という声が聞こえた。
見てみると、一人の女子が俺に向かってボイスレコーダーを構えていた。
「、、、、誰だ貴様」
「あ、さっきの聞いてなかった?私は二年の新聞部の黛薫子。よろしくね。新聞部副部長やってまーす。はいこれ名刺」
流れるように自己紹介をした後、薫子は俺に名刺を差し出してくる。
「ではでは早速、
「待て。今あんたなんて言った?おにみかど?異名?」
思わず言葉が出た。いや待って、おにみかど?鬼の帝?、、、、、あ。
おにみかど→鬼帝→きてい→鬼帝の剣
神様、こんなところまでラインバレル要素仕組んでくるとはたまげたなぁ、、、、、
「え、もしかして聞いてない?あの戦いっぷりがヤバいって学園内で噂になってて、あ、もちろん新聞のネタにありがたく使わせて貰ったけど。今三七城くんの異名『鬼帝』だよ?」
「、、、、、どうリアクションを返したらいいのか分からん」
俺は顔を抑えて大きくため息をつく。
いや戦いっぷりがヤバかったのは自覚あったが、その名前つけるまでに至ってたのか、、、、
「で、改めて聞くけどクラス代表になった感想を、どうぞ!!」
「、、、、あー、えー、まぁ、代表として恥のないように行動したいと思う」
「えー。もっといいコメントちょうだいよ~。俺に近寄るな、消し飛ばすぞ。とか!」
、、、、、ほほぉ。なるほど、そういう系のコメントが欲しいのか。よろしい。
「、、、、ならば別の言葉にしてくれ。今から言うから、聞き逃すなよ?」
「お、ノリいいね」
俺は大きく息を吸って(この際加えていたシガレットは指で挟んで口から離した)、少しカッコつけて言う。
「|The one who named me the kitei Give me your name by tomorrow morning. Otherwise, the next class competition will be ruined.《俺に鬼帝って名前付けたやつ明日の朝までに名乗りあげろ。さもなくば次のクラス対抗戦荒らすぞ》」
「おおー?よく聞き取れなかったけどカッコイイから音声データで貰っとくね」
「好きにしろ」
あー楽しみだ。あの英語の中身が脅しと知った瞬間の顔が楽しみだなぁ、、、(ゲスの笑み)
ふと見ると、薫子は次にセシリアを標的にしたらしく、彼女の元に駆けて行った。
「、、、、、ねぇ黒騎、大丈夫?あんなこと言っちゃって」
「、、、、聞こえてたのか」
どうやらライラは俺の英語の意味が理解出来ていたらしい。
「思いっきり聞こえてたよ。それよりそんな脅すようなことはやめてあげた方が、、、」
「大丈夫だ、どうせ俺の学校内評判は最悪だと思うからな。俺を恐怖の対象にしていけば、いつかクラス代表からも降りられるだろう?」
「まさかとは思うけど、それが理由で言ったの?」
「
「そこまでしてやりたくないの?」
深刻そうな顔でライラが言う。いや俺やりたくなかったのに強制的に入らされたんだぞ?それならそうして評判下げまくって解任された方が楽でいいじゃん。
「ああ。やりたくないな」
「、、、、、、そう」
その言葉を最後に、俺とライラは十時まで続いたその歓迎パーティーで、口を開くことは無かった。
「通達、三七城黒騎を発見。これより対象の捕縛に移る」
「了解。アンタレス3r、引き続き同居人のライラ・ボードウィークを監視する」
「デネブ1o、了解。全ては正しき世界への修正のために」
「「「全ては正しき世界への修正のために」」」
────ガサゴソ。
「、、、、、ッ」
妙な物音が耳に響き、俺は目が覚める。
「なんだ、、?」
風で草が揺らいだような音ではなく、何かが動いているような音だった。
「、、、、、」
俺は無言のまま、右手に待機状態のラインバレルを出現させ刀身を鞘から完全に引き抜く。
そのまま、足を部屋の玄関の方に向けて進める。
覗き穴から外を見るが、人は居ない。
「、、、、気のせいだったか」
そう呟き、刀を鞘に納刀する。
「動くな」
背に冷たい感触を覚えると同時、後ろから男の声が聞こえる。
この感触、、、、銃か。
「三七城黒騎。我々と共に来てもらおう」
脅すように、銃の先を俺の背中に押し付ける。
、、、、、サイズ的に拳銃、、、、S&W?いやそれにしては形が角張りすぎている、、、、グロックか。丸い感触でないからサプレッサー無し、、、随分度胸があるな。
って待て。なんでこんなこと分かるんだ俺?
いや考えてる場合じゃねぇよ!?なんだよお前ら!?
「、、、、誰だ」
そう聞くと、男は黙れと言うように銃を再度俺に押し付ける。
「両手を上に上げて、ラインバレルを此方に寄越せ。従わない場合は貴様のルームメイトを嬲る」
「むぐーっ!!!ふほひっ!!!」
布で口を縛られているのか、息のようなライラの声が聞こえた。
俺が目覚めた時、ライラはベッドで寝ていた。俺が起きてからそんなに時間は経ってない。その間にライラを縛り上げるのは無理だ。つまり、、、、二人居やがる。
だが一番まずいのは、、、こいつら、ライラを人質に取りやがった。
「、、、、、分かった。大人しく寄越すし抵抗もしない。だからライラを嬲るのだけはやめろ」
ライラを嬲ると聞かされた俺は、大人しく右手のラインバレルを床に落とし、両手を上に上げる。
「よろしい。ならば迎えを用意しているのであと三十分ほどここに居ろ」
「、、、、、」
俺はその言葉に従い、腕を上げたままじっとする。
残念なことに、ラインバレルを盗られている上にライラが人質に取られている以上抵抗は出来ない。このまま攫われるという選択肢しか無かった。
「、、、、、、なぁ、、ヒヒッ、この子可愛いしヤッちゃってもいいか、、?」
待機してしばらくした頃、汚いとしか言いようがない声が部屋に響いた。
「ああ。もう『薬切れ』か早いなぁ。こうなったら発散させるまで制御効かないからな、仕方ないか、、、、ああ、いいぞ。ただし迎えが来たらすぐやめろ。いいな?」
ヤる?発散?、、、、、まさかこいつ、、、ッ!?
「やったぜぇ、、、、さぁ嬢ちゃん、俺と楽しいこと、しようぜぇ、、?ヒヒヒッ」
「ひ、ひや、、、、ッ!!!!」
「ッ!?ライラッ!!!」
駄目だ。もう限界だ。
俺は後ろへ振り向き男の手からすぐさま拳銃を奪う。
後ろを見ると、太っている男がライラに向けて穢らわしい手を近づけていた。
俺は慣れない手つきで銃を、ライラの服に手を伸ばしていた男の体に向けて、、、、、
パァン!!!────カラン。
「、、、、お、、、え、、、?」
引き金を引いた。
男の喉元から、血が滴る。
そして、その血を見た瞬間。
俺の中で、『何か』が破裂した。
「、、、、ッ!?、、、、ッ!?」
男は苦しそうに喉を抑えてベッドから転がり落ちる。
、、、、なんだろう。さっきまで威勢が良かったのに、無様だな。
俺は不思議な気分に浸かりながら、転がり落ちた男の元まで歩き足で体を踏みつけてそいつの頭に銃口を向けて、容赦なく引き金を引いた。
再び破裂音が鳴り、頭から鮮血が散ると男がピクリとも動かなくなった。
「は、、、、ッ!?き、貴様ッ!!!」
後ろから、狼狽したような声が聞こえる。
振り返ると、背負っていて見えていなかったのか、どこかに置いていたのを取ったのかは知らないが男が両手でアサルトライフル、AK-47を持ち俺に向けて構える。
「、、、、どこの誰かは知らんが、とりあえず死んでおけ、駄犬」
自然と口から言葉が出た俺は、そのまま銃を男に向けて構える。
だが、男が先に引き金を引いた。
弾丸が、俺の体のあちこちに当たる。
だが、痛みは蚊に刺された程度のものしか感じない。
撃たれ続けながら、俺は前進を続ける。銃口は男の頭に向けたまま。
「な、、、、ッ!?」
男は驚きつつも、俺に弾丸を浴びせ続ける。
そして三十回ほど弾丸を撃ち込まれた頃、ついに男の銃の弾丸が切れる。
「ひ、ひぃっ!?」
男は俺を怯えるような目で見て、慌ててリロードを開始する。
だが、俺は男の銃に向けて照準を定め、撃つ。
男の銃が弾かれるように床に落ちる。
男は腰が抜けたのか、床にペタンと座り込む。
「く、くるなぁっ、、、!!!!」
そう情けない声を発して俺から離れようと腕で体を動かす。
だがすぐに壁にぶつかり、動きが止まる。
「ここまで来訪するのに苦労しただろう。褒美に永久の休暇を寄越してやろう、駄犬」
「た、、、、助けっ、、!!!」
「任務ご苦労。さらばだ」
俺は助けを乞う男へ向けて容赦なく撃った。
残りの弾丸を使い切るために、まず男の頭を撃って始末してから、次に両手、両足、心臓、肝臓、肺、、、の片方を撃った所で弾丸が切れた。ここで弾切れかよつまんねぇな。
銃が虚しくカチカチと音をたてる。
俺は銃を投げ捨てライラの元まで駆け寄る。
「ライラ、無事か?」
口を縛っていた布を解き、腕と足を縛っていたロープを刀で切ってライラを解放する。
「く、黒騎、、、、?」
ライラの俺を見る目が、いつもと違った。
その目には、涙で潤っており、少しの怯えが見えた。
、、、怖かったよな。いきなり拘束されて、好きでもない人にヤられそうになったもんな。
そんな中、男の俺が居るもんな。怖がっても仕方ない。
俺は無言でライラを抱きしめる。
「怖かったよな。だが安心しろ、もうこの部屋に俺とお前以外居ない。だから、安心しろ」
そのまま、優しくライラの頭を撫でる。
「、、、、ほん、とうっ?」
涙声になりながら、ライラが声を出す。
「本当だ。全部俺が片付けた」
「、、、、、黒騎、っ、ぐすっ、、お願いがあるのっ」
「なんだ?」
「、、、怖いからっ、一緒に寝て欲しいっ」
「、、、、ああ。俺でよければ側に居てやる」
「ありっ、、がとっ、、、、」
俺はライラを抱きしめながらベッドに横たわる。
すぐに、ライラからすぅ、すぅという小さく可愛らしい寝息が聞こえてきた。
さっきは色んなことが一度に起こりすぎたし、こうなるのは仕方ない。
「、、、、ああ。やはり可愛らしい」
俺は寝ているライラの顔を見て、言葉を零し眠りにつく。
「、、、、、えー今日の三七城黒騎誘拐作戦についての報告。乗り込んだ二名は三七城黒騎によって射殺されたので成功せず、だそうだ。ってなんだよ、生身で銃弾食らいまくっても死なねぇって。心臓と肝臓七割消えてんのに生きてる上ISみたく自己再生してるってマジモンの化け物じゃねーか。オマケに貰った映像見たらそいつ人殺しても平気な顔してたな、、、、俺らと同じ匂いがプンプンするぜ」
「それが私達の求めている『力』よオータム。三七城天児の最大の発明品にして遺作である、【Dーゾイル】。三七城黒騎はその力を使ってほぼ不死身、、、いや、ISのようになっているわ。それのお陰でオーパーツレベルのオーバースペックを持った【黒騎士】を使えているの」
あるビルの屋上。そこで二人の女性が会話していた。
一人は手に平たい端末を持った、ふわりとしたロングヘアーが特徴的なスーツの女性、オータム。
もう一人は、太陽のように眩く長い金の髪に、もう一人と同じくスーツを纏っている、スコール。
「ふーん、ってことはそれを使えれば【黒騎士】を、、、!!!」
オータムが、年頃の少女のようにキラキラと目を輝かせる。
「残念だけど、ことはそう簡単に進まないの。昨日の夕方、強力なIS反応があったでしょう?あれは【黒騎士】から発せられたものなのだけど、調べたらパイロットネームが変わってたのよ」
「なに?【黒騎士】にパイロットが二人いるのか?」
先程の様子から一転、困惑するように顔をしかめるオータム。
「いえ、それがそのパイロット、、、、『死んでるの』」
オータムの質問に、スコールは深刻そうな表情を浮かばせる。
「、、、、おいおい冗談キツイぜ。まさか死人が霊になってISに乗り移ったとか言うわけじゃないよな?」
「そういう訳じゃないわ。でも、そのパイロットが少し特殊でね」
スコールは手元に端末を取り寄せ、一枚の画像をオータムに見せる。
「、、、、、ッ!?」
その画像を見たオータムはたじろいだ。
その画像に、始めて見た時より大きく変わっていた【黒騎士】の上に表示されていたパイロットネームは。
「、、、、三七城天児だと!?なんで死んだやつがパイロットになってるんだよ!?」
はい、いかがだったでしょうか。
最近、文章量に対してストーリーの進み具合が遅いと思い始めてきたんですがこれでちょうどいいのか悪いのかがいまいちよく分からないです、、、、w
ってかいい加減イレギュラーブルー書かないといけないのにどうしても指がこっちに行ってしまう、、、、
蒼「いい加減話書けよ作者ァ、、、、じゃないと【魔牙突】食らわすぞ?」
と言われそうですwってか言われてるかもw
まぁ、そんなこんなでそれでは次回まで、ヾ(▒_▒⊂ )))Σ≡サラバ