〜回想〜
私は小さな辺境の地で産まれた。村の名前も知らないし、自分にも名前があるのかすら分からなかった・・・けど、何となく幸せだったと思う・・・私は産まれて3年で狩りを学び、その次の年には1人で狩りを行ってた。村人達はチームで狩りを行ってると言ってたけど、皆で1匹を狩るよりは1人で3匹狩った方が断然いいに決まってるので、私はその日から1人で家族の分だけ狩るようになった。
初めの内は、お父さんもお母さんも大喜びしてた。けど、私の才能に嫉妬した村長の息子が
「あいつは俺の獲物を盗ったんだ!!」
という嘘を吐き、私の事を捕まえさせて、村人達に私を殺させようとした。その瞬間、とてつもない怒りが私を襲い、気が付けば私の周りにいた村人達は死んでいた。私はその後、村長の息子、村長、私を捕まえた村人の順に殺していった。
その足で私は村の外れの自宅に帰宅。だが、そこにあったのは家族の見るも無惨な死体だった。
「ああああああああぁぁぁ!!あ、あぁ・・・ああああああああぁぁぁ!!」
仇を討ちたい。けど既に村人は全員死んでいて誰が家族を殺したのか分からなかった・・・このやり場の無い怒りをぶつけようにも相手が居ない、なんとも言えないやるせなさが私の身体を蝕んだ・・・
暫くして、私は家族の事がもう、どうでも良くなってた・・・。
〜回想終了〜
私は、タツミ達の前に立ち、大槌を振り下ろした。避けたのは3人・・・1人は避けられなかったらしい。夥しい量の血が辺りに拡がり、3人を震撼させた。
「この血の量は・・・人間じゃなかったんだ。あの人・・・まぁいいや・・・殺しちゃえば関係無いし」
私は、槌を担いで次の獲物へと足を進めた。その人はその場で正座をして、神に祈りを捧げていた・・・
「・・・この世に神がいるなら・・・魔王なんて産まれてないんだろうね・・・」
私はそう言い放ち、そいつを叩き潰した。その次も・・・最後にタツミだけになり、私はこう言い放った。
「出会う時期が違ったら・・・友達になれたかもね・・・」
タツミは絶望し、顔を伏せている。聞こえているのかも分からないし、興味も無い・・・早くトドメを刺してあげよう・・・
「裏切り者には・・・絶望と滅びを・・・「addio」」
その言葉と同時に、大槌を振り下ろす。辺りに血が飛び散り、タツミも潰れたであろう・・・
「私は・・・これからも人類の敵であり続けよう・・・いつか・・・私を殺しに来る奴が現れるまで・・・それが、おじさんとの約束だから!!」