旧・兎は星乙女と共に   作:二ベル

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ずぇんかいまでのあらすじぃ!!
つい勢いに乗って星乙女は兎に接吻をしてしまっているところを眷属たちに目撃されてしまったのだった


個人的に「こういうのが見たいんだよ」って話なので苦手な方はごめんなさい。
R18だって見たい。



休日は2話くらい上げれたらいいなって思ってます


暴走眷属

「・・・・大丈夫?ベル」

「・・・うぅぅぅぅ」

私のベッドに潜り込み丸くなり悶絶するベルの頭を少しでも冷やしてあげるため、窓を開け、部屋に少し冷えた空気を入れる。

「あ、あれが・・・あれが女の人・・・!?女神様を狙って追いかけてきた大猿(シルバーバック)と同じ目だった・・・!?」

 

―――アリーゼ、輝夜。貴方達、大猿(シルバーバック)と同列で見られているわよ?

女神は頬から汗をたらり。と流した。

 

というか、何故この子は一緒にお風呂に入れられていて裸を見たり、見られたり、触ったりするのは割りとまだ平気・・・いえ、たまに恥ずかしそうにしているけれど。

だというのになぜ接吻でこうも羞恥で顔を赤くしているのか。なんなら髪が逆立ってさえ見えた。

 

―――まさか、粘膜接触に弱い?いえ、違う、違うわ。落ち着くのよアストレア。これは、きっとそう『未知』にたいして弱いのね!?

 

■ ■ ■

あの後、それはもう混沌が混沌を呼んだ。

眷属たち(姉たち)に見られていたということと、大好きな女神が自分に接吻をしたという事実に気づいたことと、自分が女神の胸に手を置いているということ。それらがそれはもうかき混ぜられ不思議な化学変化をもたらして、少年の心のダムを粉砕して行った。

さながら、【嘆きの大壁】で産まれるという巨人・・・ゴライアスが壁を突き破り産まれてくるかのような衝撃が少年を襲い、キャパシティーを超え、少年は気絶するという防御反応を見せた。いや、これはもう強制停止(リストレイト)されたと言っても過言ではない。

 

長女(アリーゼ)は、気絶したベルを抱えリビングへ直行。他の眷属たちも「きゃーきゃー」言いながらリビングに向かい、『まずい、ベルに矛先がいかないようにしなくては・・・!』と私も遅れてリビングへと急行した。

少年・・・ベルは、アリーゼの膝枕で強制睡眠しておりアリーゼは悶々としつつも頭をこれでもかと撫で回す。

 

「わ、わわわ、わた、私だってまだしてないのに・・・!?してもらってないのに!?だ、駄目よ、アリーゼ落ち着いて。できる女は冷静さを兼ね備えているの。ベルが望んだことならそれでいいじゃない!き、きき、きっと私の番だってくるわ!」

などと言ってなんとか冷静になろうとするも、冷静になれておらず、他の子たちは、

「今この子にキスすればそれって間接的にアストレア様とキスをしたってことにならないかしら!?」「なにそれ天才!?」「い、いや、でも、さすがに気絶中は駄目でしょ!?」「気絶してなかったらいいってこと!?」「いやいや、」「いやいやいやいや」などと言い合っている。

何なのこの空間、今まで見たことがないわ。

 

―――【はじめにカオスありき】とは言うけれど、それがこれなの???

いや違う。絶対違う。

こんなことで原初の神の一柱を呼び出しては駄目よ。

 

「ア、アリーゼ?貴方達、落ち着いて・・・ね?落ち着きましょう??」

「あ、ああ、そ、そそ、そうですね!?落ち着きましょう!!」

「ほ、ほら、キスは挨拶でするところだってあるみたいだし、ね??」

「「何が、『ね??』なんですか!?」」

「あ、アストレア様!!」

「な、何かしらアリーゼ???」

 

私はただただ冷や汗を流す、汗が頬を、首を伝い、ツーっと胸の谷間に流れていくその光景はそれはもう扇情的だった。

誰かの「ゴクリ。」なんて音が聞こえた気がしたけれど、そんなこと今は気にしている場合ではなかった。

アリーゼは胸をドキドキさせ、顔を赤くし、熱がこもっているせいか少し胸元を緩めて、私に向かって言う。

 

「キ、キキ、キスは百歩譲っていいですよ!?ベルはアストレア様が大好きですし!?会えなかった期間の方が長いですし!?今回は私が逸れてこの子に心細い思いをさせて泣かせてしまいましたし??ファ、ファーストキスって言うんですか?ま、まあベルは嫌がってないし良いと思います!!」

「そ、そう。それは良かったわ」

「で、でで、でも!!そ、そそ、そこから先はまだ待ってくださいお願いします!?」

「はぇ!?」

「さすがにそれ以上先をとられたら、アストレア様に太刀打ちできません!!」

「な、何を言っているのあなたは!?」

「だ、だってぇ!!どう見ても、交わろうとしていたじゃないですか!?」

「あの子まだ13よ!?早すぎるわ!!?」

 

そうしてまた混沌が生まれる。

両手で頬を押さえ「きゃー」という子たちに「あれはそういう状況だったの!?」「い、いつのまにそこまで・・・最近の若い子って早いのね」「いや、あなたその言い方年寄りくさいわよ!?」なんて言い出す子たち。

まさしく混沌(カオス)だ。

あ、リューが帰ってきた。良い匂いね、じゃが丸くん。あら、どうして固まっているのかしら?状況が読み込めていない??わかるわ、私もよ!!

 

そこでずっと横で立って腕を組んでいた、バスタオルを巻いているだけの輝夜が口を開いた。

「・・・・団長様?何が問題で、団長様は何に対してそんなに憤っているのでございますか?」

「・・・ベル、ベルがぁ・・・」

「ならすればいいではありませんか」

 

「「「「はい???」」」」

この子は急に何を言い出すのかしら。

ならすればいい?何を?どういうこと??

「・・・ベルが7歳の頃から混浴までしておいて、何を今更。と言っているのですが」

「・・・そ、それはえっと」

「裸はOK、添い寝もOK。なんなら抱き枕にして胸に顔を埋めて寝かせていることさえあるというのに・・・・接吻ができてないだけでそこまで慌てるものなのでございますか?」

こ、この子・・・どうして1人だけここまで冷静なのかしら?

あれ、まさか、経験者だったりするのかしら?酒場では狼人(ウェアウルフ)を挑発していたし。

 

「率直に言わせていただきますが・・・さっさとヤッちゃっていただけませんか?団長様?後がつかえているので」

「ぐはぁっ!!!」

「「「アリーゼェ!!?」」」

 

お、驚いたわ。まさか、輝夜がここまで・・・これがあれね、『肉食系女子』なのね。きっとそうだわ。

この子がベルとお風呂に入っていると決まってベルが艶かしい悲鳴を上げているものね。肉食獣の檻の中に兎を放り込んでいるようなものよね。

とそこで、キャパシティーオーバーで気絶していた哀れな子兎が目を覚ます。

 

「んぅぅぅ・・・」

「ベ、べべ、ベルゥ???」

「・・・アリーゼ・・・さん??」

 

目を細めて声がする方・・・自分の頭上に顔を向けると顔を覗き込むアリーゼが見えた。

―――良かった。ちゃんと心配していたのね。

だがこのとき、女神は気づかなかった。

兎が見ていた姉の顔は普段の姉の顔ではなく【何かやらかす顔】だったということに。

 

「ちょ、ちょっとベル・・・起き上がってくれる?」

「へ?う、うん」

 

―――きっと、今回のことを褒めてあげるのね。良かったわ。

 

アリーゼはベルの頬に両手を添えた。

―――アレ?この光景、どこかで見たような?

 

「あ、あひーれ(アリーゼ)さん???か、顔が赤いれすよ・・・?」

「・・・・・・ふぅ。」

 

アリーゼは目を閉じ、兎へと顔を接近させる。兎はレベル差という絶対的な力に抵抗などできず。

「「むちゅぅ」」とまた未知の刺激に襲われた。

 

「ム、ムムムゥ・・・!!?」

「・・・・・・」

「ムームー!!!」

「・・・・・」

「お、おい、団長様?」

「ア、アリーゼ・・・?どうして固まっているんです??」

「むー・・・・・」

 

あ、ベルが抵抗する気力を失って目をトロンとさせているわ。ああなるのね、あの子は。いえそうではないわ。

長すぎないかしら??

場を静寂が覆い、そして

 

「っぷはぁーー!!や、やったわ!!そ、そうよベルからしてくれないなら私からすればいいのよ!!さすが私だわ!!」

 

―――この子、もう駄目かもしれないわ。

 

女神は頭を抱えた。

 

「ありがとうベルぅぅ、満足よ私!!!」

「では、次は私でございますねぇクスクス」

「あ、輝夜??」

「・・・ふへ?ムグッ!?」

 

女神は戦慄した。

このままでは確実に!!確実にベルが捕食される・・・・!?なんなら輝夜は舌まで入れている!!何あの子あんなことできるの!?

 

「ごちそうさまでございます、とてもおいしゅうございました。クスクス」

「・・・ぅ・・・ぁ・・・」

「さてそこで耳まで真っ赤にしている生娘(おぼこ)妖精様は、唯一触れられる異性がこうなっておりますが、貴方にはやはり難しいでしょうかね?クスクス」

「な、私まで巻き込むのか!?」

「・・・ああ、混浴すらできず、まさか・・・【誰もいない夜の森で二人の永遠の愛を月に誓い合うべきだ】などとロマンチストなことを言ったりはしないでしょうね??」

 

な、何故煽るの輝夜・・・だ、駄目よリュー。それに乗っては・・・

 

「黙りなさい。私はそもそもアストレア様がオラリオに帰還された後、アリーゼを含め3人で入浴している!!何より、湯船で寝ぼけていたとはいえ乳房まで吸われている!!」

 

なんて爆弾発言をしているのこの子は・・・皆口をあけて固まっているわ。

アリーゼなんて「そういえばそんなこともあったわね」なんて言っているし

 

「団長様、本当か?」

「本当よ?アストレア様が帰っちゃって泣き疲れてるベルと3人で入って、リューに向き合うようにリューの膝の上に座らせてたのよ。ほら、ベルって基本無抵抗でしょ?それでお湯で温まって眠くなったのかリオンにもたれちゃって口が当たっちゃったんでしょうね。それでそのまま」

「「「きゃーー!!」」」

「はっ!!?わ、私はなんてことを・・・ベ、ベル、すいません。あなたは覚えていないはずなのに・・・!!」

「あ・・・・あぁ・・・」

「ベ、ベル?大丈夫??」

 

ベルはプルプルと震えながら、少しずつ後退し、そして

「・・・・お姉ちゃん怖い!!!」とたまにしかしない『お姉ちゃん』呼びをして自室同然の主神室へとダダダダッ!!と逃げていってしまった。

 

皆そこで漸く、やりすぎたことに気づいて

「わ、私、夕飯の準備するね・・・」

「て、手伝うよ」

「じゃ、じゃが丸君を買ってきました。ベルはプレーンしか食べないでしょうから避けてあげてください」

「・・・・そういえばバスタオルのままだった。もう一度湯に浸かって来る」

「わ、私はベルの武器を整備しといてあげましょ・・・。アストレア様、ベルが落ち着いたら連れてきてください、夕飯にしたいので」

「わ、わかったわ」

などと言って、何事もなかったかのように行動を開始した。

そして偶然、ギルド、ガネーシャ・ファミリア、ロキ・ファミリアと今回の騒動についての情報交換を終えたライラが帰宅し何があったのか察し

 

「性技の眷属とか言われないようにだけはしてくれよ・・・」と冷めた目で言われアリーゼと共にベルの部屋にナイフを取りに行った。

 

■ ■ ■

「・・・・落ち着いた?」

「はぃ・・・・」

 

少し冷えた風に当たり、ベルの隣に座り背中を摩る。

落ち着いたのかベルも自然と私に体重を預ける。

「どうしてアリーゼさんと輝夜さんはあんなことを??」

「・・・さぁ、どうしてかしらね?」

「・・・・・」

「嫌だった?」

「・・・そういうわけじゃ・・・もにょもにょ」

「でも、ベルがしたかったらしてあげればいいわ。きっと喜ぶと思うわ」

「・・・はぃ」

「・・・・皆、待っているから、夕食にしましょ??」

「・・・・はぃ」

 

ベッドから立ち上がり、私の後ろに隠れるようにして歩くベル。

そしてみんなベルが来たことに気が付いて

「さっきはごめんね」「つい、はしゃぎすぎちゃって」「またしましょ、ベル!!」

なんて言われて少し顔を赤くして席に着いて皆で夕飯を囲い、今日のベルの武勇伝を私は語るのだ。

 

■ ■ ■

「アストレア様、明日の予定は?」

 

食事が終わり、各々が入浴や装備の手入れをしに部屋へ戻ったりしている中、入浴を済ませてコックリコックリと舟を漕いでいるベルの髪を梳いている私にアリーゼは聞いてきた。

「私はちょっとまた【ガネーシャ・ファミリア】のところにいくつもりなので、ベルをお願いしたいんですけど。」

「特に予定はないし・・・・この子の防具を買いにバベルに行って、お墓参りにでもつれていきましょうか」

「・・・・大丈夫ですかね?」

「うーん、それは行ってみないとわからないけれど・・・あの教会には色々残してあるって言ってあったし・・・行かないわけにもいかないでしょう??」

「じゃあ、お願いします。あ、この子の装備代、5万ヴァリスほど渡しておきます。バベルでなら駆け出しで自分が『これだ!』てのを見つけるでしょうし」

「わかったわ。ベルの稼ぎまで管理しているなんてさすが団長ね」

「いや~それほどでも~」

「・・・・でも、あまり今日みたいな強引なのはやめてあげてね」

「肝に銘じます・・・」

 

そうして予定を決めて、明日のために就寝する。

 

「あ、そうだアストレア様」

「どうしたの??」

「もしかしたら今度の遠征、【ロキ・ファミリア】と合同になるかもしれないです」

「・・・・今回のことと関係あるからかしら??」

「おそらくは」

「わかったわ。気をつけてね??」

「はい!!」

 

アリーゼも残っている雑務を終わらせるために団長室へ戻る。

私もベルと部屋に戻る。

 

「さて・・・・あの【廃教会】には何があるのかしら??」

 

明日の予定に思いをよせ、いつものようにベルの胸に手を置いて瞼を閉じる。

 

■ ■ ■

ベル・クラネル

 

Lv.1

 

力: G 260→E 400

 

耐久:G 200→G 230

 

器用:F 370→E 420

 

敏捷:D 530→D 550

 

魔力:G 120→F 300

 

<<スキル>>

 

◻️人魔の饗宴(モンストレル・シュンポシオン)

 

 パッシブ:自身に害ある存在からの遭遇率を減らす(認識されにくくなる)

 

 アクティブ:自身でトリガーを設定し、害あるモノを誘引する

 

 反響帝位エコロケーション:自身を中心に音波を聞き取り人・魔物との距離・大きさを特定。

 

 対象によって音色変質。

 

 

 

◻️追憶一途(ノスタルジア・フレーゼ)

 

・早熟する

 

・懸想が続く限り効果持続

 

・懸想の丈により効果向上

 

<<魔法>>

 

【サタナス・ヴェーリオン】

 

詠唱式【福音(ゴスペル)

 

自身を中心に不可視の音による攻撃魔法を発生。

※星の刃を持っている事で調整されアルフィアと同じように自由に魔法を制御できる。

 

擬似的な付与魔法(エンチャント)の効果を与える空間を作成。

魔法の影響を受けた物質は振動する。

 

スペルキー【鳴響け(エコー)

 

周囲に残っている残響を増幅させて起爆。

唱えた分だけ威力が増加する。

 

<<装備>>

主武器

◻️【星の刃(アストラル・ナイフ)

音叉の役割を兼ね備えた刃が二つあるロングナイフ。

魔法の影響で振動し、威力を増加させていく。

ベルが成長すればするほど武器も成長する。

同じ眷属でも使用可能。

 

ヘファイストスにより念のためにと防音機能付きの鞘をおまけしてもらっている。




アビリティの数値に関しては、ほんとによくわからなくてテキトーなので
「ああ、上がってるな」くらいに思っていただければ幸いです。

・実績解除
女神の接吻、以下略

解除済み
リューさんの乳
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