ハーレム要素が少々強めですが最後まで読んで頂けると幸いです
旅を初めて数日がたった。人の村も見つからないのでこれといって大きな変化はない。さすがに計画もなしに旅をするのはまずかっただろうかこんなことなら陽鬼達に他の場所に村があるか聞くべきであったと今更ながら後悔する。
まあこんな旅も悪くないだろう。
ちなみに前回の反省を活かしつつ人の姿で旅をしている。
村に辿りつく前にそこに住み着いている。妖怪達の世話にはあまりなりたくないからである。
とそんなことを考えていると前から金髪の女性が走ってきた。何やら妖怪に追われているようだ。陽鬼に妖怪の種類を詳しく聞くと、まず陽鬼達または自分のような妖怪達は自然さえあれば自然の生命エネルギーを少し分けて貰いそれを自分達の妖力に変えることができるらしい。
そしてこの目の前にいる金髪の女性を食おうとばかり追いかける妖怪は人を喰らったりたまには共食いをするものもいるらしい。そういう妖怪は数年単位でも力が強くとても人では敵わない。
まあ数百年ましてや陽鬼の場合1000年も生きてるような妖怪の場合だとそういう妖怪はあまり敵ではないらしく人の村の周りにいることで人にとっては危険な妖怪達を村に近づけない守り神になっている。
その変わりに酒を貰っている(盗んでいる)らしい。
村の人達も酒がとられていると守り神が欲しくなったんだろうと笑っているらしいなんとウィン・ウィンの関係である。
「助けてー」
といけない目の前の金髪の女性を助けなければ出来れば妖怪ということを隠したいがそうもいってられそうにない。
後ろの妖怪はクマをでっかくしたような見た目をしている。
即座に俺は金髪の女性と妖怪の間に入り妖怪にフラッシュバンを投げ金髪の女性を抱えその妖怪から逃走した。
「本当に感謝するわ。それにしてもあなた凄い速さで飛んだけどもしかして妖怪?」
と金髪の女性を落ち着いた場所に運びおろすと聞いてきたので素直に答えた。流石にあんな動き普通の人間には出来ないから仕方ない。
「そうだ俺は狐の妖怪だ。名は旭という。」
「へーそうなのね。私の名前は八雲紫、紫でいいわ。私も妖怪よ。でも妖力が結構消費していたから逃げることしか出来なかったの。よろしくね旭。でもあなた狐の妖怪には見えないわね。見た目が完全に人間だし。」
と紫が俺のことを狐とは信じてくれないので尻尾と耳をだし「これでどうだ?」と聞くと「本当に狐の妖怪なのね。ねえ。尻尾触ってもいいかしら?」と自分の尻尾を触りたくてウズウズしていた。
自分からすれば紫のほうが人間のような姿をしていて妖怪と信じれないのだがこの目の前の妖狐にも動じぬむしろこちらの尻尾を触りたいとまで言ってくるので妖怪なのだろう。
自分は正直尻尾を触れるのがいやではないが凄くくすぐったいのであまり触れさたくはなかったのだが紫のあまりに期待した顔におされつい了承してしまった。
「あーいいぞだが少しだからな。」
「やったーこれモフモフで気持ちいい。」
と自分の尻尾を紫の前にやると喜んで自分の尻尾を触りだした。
うっっ、、、ものすごくくすぐったい、、また変な声が出る前にすぐに紫から尻尾を没収した。
「も、もういいだろう?でなんで紫は追われていたんだ?いや腹を空かしていた妖怪に追われているのは見ていたので分かるが。妖力を消費したからといえ少し時間がたてば空を飛べるぐらいには回復はしていただろう?」
「えーもう?ケチ、、まあそうね。実は私『境界を操る程度の能力』ていう能力があるのだけれどこの能力使うたびにごっそり妖力を消費するのよ。しかもこの能力で次の場所の境界を開いていってもそこが安全なのかも分からないから今日はたまたま何回もああいう妖怪と出会っちゃって正直もう限、、界、、」
と紫は言葉の途中で眠ってしまった。どうやらかなり疲れていたようだ。
枕とマットと毛布そしてテントを創り出し簡易的な寝床を作って紫をそこにゆっくり運び寝かせてあげた。
外も暗くなっているし自分もさっきのフラッシュバンで妖力を多少は消費したので寝る事にした。
今日も自分は日がのぼる前に起きた。妖怪だからといって他人のしかも女性の寝顔を見るのは失礼だろうからすぐテントから出て紫が起きるまで待つことにした。
紫は昼に目が覚めたようで外で待っていると紫が起きてこちらに
「おはよう」
といって来たのでこちらも
「ああおはよう」
と返事をした。
久々だ他人からおはようといわれたのは何百年ぶりだろう陽鬼のところでは宴会以外は基本別々の住処で暮らすためおはようなんていわれたこともないし言いもしなかった。
「さて紫はどうするんだ俺はのんびり旅でもしようと考えてはいるが。」
と紫がこれから何をするのか気になったので聞いてみることにした。
「そうねえ。別にやりたいこともないし旭についていってもいい?そのほうが安全そうだし何よりその尻尾がモフれなくなるのはマイナスだわ。」
なるほどそうきたか確かに自分といたほうがどちらにとっても安全性が増すわけだし正直自分も話相手が欲しかったので嬉しい限りである。
だが最後の理由は聞かなかったことにしよう尻尾を触られると色々と危ない、、
「ああそうだな。俺も話相手が欲しいと思っていたから。その提案はこちらとしても嬉しいよ。だが尻尾はあまり触らないでくれ。」
「ふふ、そうなのね。じゃあよろしくね旭。」
とかわいらしい笑顔で返事をしてくれた。
うむ。いまさながら思ったが陽鬼のとこにいた女性妖怪も美人だったが紫も相当美人ランク上位に入るスタイルと顔である。
だが言動が少しわがままっぽいので何故か子供らしさを感じるのでかわいらしいが言葉として丁度いいと感じた。
それにしてもこんな美人と平気で喋れるのも陽鬼の仲間の女性妖怪達のおかげである。絶対あの関わりがなければ俺は今頃絶対に舌は噛み噛みであっただろう。
ありがとう。女性妖怪達。ありがとう。陽鬼。
紫と一緒に旅をすることになって数日後人の町を見つけてのんびり2人で暮らしている。
どうやらこの町は妖怪に襲われることが多いらしくこの町の妖怪の襲撃にでくわし妖怪達を紫と協力し追い払うとその恩返しに何か欲しい物をいってくれと言われたので町に住むのもいいだろうと思い1つ家を貰うことにしたのだ。
もちろん紫も賛成しての決断である。
「おーい紫ー飯出来たぞー」
「はーい」
という感じで今は朝ご飯を作り紫と一緒に食べている。
料理は好きなほうで面倒なものでなければ作ってもよいと思っている。
妖怪だから意味はあまりないのだが、食事の幸福感はやはり元人間としては欲しかったし意外と妖力も回復するので個人的にはあっていいものだと考えている。
この後は俺は外に出て団子を食べながら通り行く人達を見ていた。
この団子屋は丁度日の当たらない所に椅子が置かれていて日陰のほうが好きな自分にはうってつけの場所である。
あと団子が非常に美味しい。
紫はというと「部屋でゴロゴロしてるー」と言ったのでおいていった食後は少し運動をしたほうがいいと思うが団子を今食べている自分が言えた義理でもないので別にいいだろう。妖怪だし。
「ん?」
・・・・・見られている。
金髪の少女が俺のほうをじっとみている、、服は洋式である。
いやこの町は文明が発達しているので洋服をきた人も多くはないが珍しくはない。だが金髪であるがゆえかよく目立つ。
というかこの状況はたからみたら俺怪しいお兄さんだぞ大丈夫だろうか、、だがこのままでも気まずいので話かけてみるか。
「えっと・・・食べる?団子?」
とりあえず初対面の少女に団子をだべるか聞いてみる。
いや違うだろ!?普通「お母さんは?」とかだろ俺!?これではまるで誘拐の準備をしているかである。
まて団子屋のおっちゃんものすごくニヤニヤして、こっちを見るな。おそらくいまめっちゃ俺は焦っている表情なのだろうが見るな恥ずかしいだろう!?
「食べるのだー」
ほら泣いた!ってあれ?ものすごく意気揚々と返事してくれた。
素直でいい子なのだろう。
「そ、そうか。おっちゃん団子もう一本くれ。」
と団子屋のおっちゃんに1本頼む
「あいよ。あんちゃんそういう趣味だったのかい?まあ人の好みはそれぞれだけどよ。紫のねーさんがきても庇ってやんねーぜ?」
うるせーほっとけ。
大体俺はそんな趣味は持ってなどいない。紫に見つかっても横にこの子がいるだけだ大丈夫問題ない!?
そんなことを考えているとちょこんと俺の膝の上に金髪少女が座ってきた。
これは非常にまずいまず紫に見つかったら冷たい目で見られるだろう、いやそれだけならいいが「このロリコン」なんて紫から言われたら俺は立ち直れるだろうか、いや無理だ。
「えーっと・・・お兄さんほら初対面だしさ?「ダメなのかー?」い、いや駄目じゃないよ。うん・・」
少女に降りて貰おうと頼もうとしたがそんな悲しそうな声で言われたらもう何も言えない。
子供は本当にずるいこちらの状況も知らず甘えてくる。
だが可愛いので許すやはりどの世界でも可愛いは正義なのだ。
そんな危険な賭けをしながら少女と話をする。どうやら名前はルーミアというらしいどうやら住処はなく両親もいないらしい。
「なのだー」と言葉を延ばすのが癖らしくかわいらしい。
ん?待てよ。両親がいない?え?事件なのでは?というよりどうやって今まで生きてきたんだ?というこれは保護するべきなのか?、、、いや保護なんて無理だぞ家にはもう1人大きい子供(紫)がいるのだしかもこんな子を連れてくること自体まずい。
そんなことを考えているとルーミアがこう話かけてきた。
「実はねー私お団子が美味しそうと思ってみてはいなかったのだー。私はお兄さんが美味しそうだから見てたのだー。」
え?俺が美味しそう?どういうことだ?
「私は人喰い妖怪なのだー。」
とルーミアが言った瞬間周りが一瞬で真っ暗になった。
なるほどルーミアは俺が美味しそうに見えて隙を伺っていたのか。
ルーミアが俺を喰らおうとした瞬間俺は反射神経だけで避けルーミアに手刀をきめて気絶させた。
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「嫌だから俺に幼女趣味はなくだなー」
「ふーん。どうだかね?まあ旭が妖怪も人も助けちゃうお人好しということは数日の付き合いだけど分かるわ。でも人喰い妖怪まで助けるほどお人好しとは思っていなかっただけよ?」
「んーここは何処なのだー?」
と俺が紫に弁明をしているとルーミアが起きた。俺はルーミアを気絶させた後団子屋のおっちゃんに無理矢理言い訳をつきルーミアを家まで担いでいったのだ。断じて俺に幼女趣味などはない。
ただ一緒に団子をくったなかのやつに死んで欲しくなかっただけだ。
あのままルーミアの正体をばらせばルーミアは退治されることになる。
妖怪にとって退治されることはほとんど死ぬことと一緒だ。
話を仲良くした相手を実質殺すのは気分が悪い。
それに人喰い妖怪だって人を生きるために喰らうだけだ俺たちが豚や牛を食べるのと何ら変わりない。
それがたまたま対象が人だっただけだ。
それに人喰い妖怪達は基本的になんでも食べるしなんでも妖力を補給出来る。ただ人を喰らうと妖力が格段に回復するので人を喰らっているだけである。
ちなみに紫や俺も人を食べようと思えば食べれる。ただ人喰い妖怪と言われる者達より燃費が良いだけであまり仕組みは変わらない。
「ルーミアお前は人喰い妖怪だし仕方ないのは分かるがこれからは出来れば人を食べないようにしてくれ。食べるとしても悪いやつとかだけで。別に人と同じご飯を食べて妖力は生き延びる分には回復出来るだろう?」
「よく分からないけど分かったのだー。人を食べるのは出来るだけ我慢するのだー」
やはりルーミアはいい子だ。
そう思いつつルーミアの頭を撫でた。
「本当。旭は子供には甘いんだから。」
と紫から呆れたように言われた気がするが気にしないでおこう。
10年が経過した。
この町にも結構いたものだだが流石に姿が老いない俺達を見て違和感を感じているやからがいる。
そろそろ出る頃だろう。
「え〜もう行くの〜旭〜もうちょっとここにいましょうよ〜」
と紫がいってきたがどれだけ駄々をこねられても駄目だ。
「駄目だ。俺達が妖怪だということがバレたら命がないぞ。それでもいいのか?」
そうどれだけ紫と俺が優れた能力をもち強かろと危険を侵してまでここに居座るきはない。「ブーブー」と紫のブーイングが聞こえるが結局俺の言うことを聞いてくれた。
うん紫もいい子だ。
そう思いつつ紫の頭を気がついたら撫でていた。
ちなみにルーミアだが「あっちが面白そうなのだー」といってどこかにいってしまった。
不思議で何を考えているか分からい子だったがまた会える気がする。
「もう私まで子供扱いしないでよー」
と紫に言われたがこれは仕方ない。
だって子供だもん。紫と年齢の話を少し前にしたがなんと紫は30年しかたっていないらしくこちらからしたら小学生1年生にも満たないちなみに自分は約200歳である。
このことを紫に伝えるとめちゃくちゃびっくりしていた。
こんな感じでは1000年以上生きている陽鬼の話をしたら気絶するだろう。
そして何事もなく300年が経過した。
変わったことといえば尻尾が5本に増えたことぐらいだろうか。
珍しく今日は夜に行動をしている。
「夜の散歩も楽しそう!ねえ旭!お願い!」
と紫に押されて仕方なく夜に行動していたのだ。
子供を甘やかし過ぎてはいけないとは分かっていても甘やかしてしまうのが現状である。育てならやはり厳しくあるべきなのだろうか。
「ねえねえ見て!あの満月!すっごく綺麗!」
そんなことを考えている保護者のことなぞとうてい気づかない子供は満月をみて興奮している。
そうか今日は満月だったのか。
あまり生活の中で空を見ることがない俺は空を見上げ夜の美しさに魅了されていた。
ん?よく見ると女性が山上にいるような。
「あら?あそこに誰かいるみたいね。話かけてみましょ!」
やはりいたようだ。うむ。それにしても紫が昔より凄く自由奔放になった気がする。自由なことはいいのだが流石に甘やかしすぎたのだろうか。
まあこれでも紫は普通にそこらの妖怪より圧倒的に強いので別に心配はない。
さて紫が山の上にいた少女に話しかける容姿は緑色の服にこれは角と尻尾誰でも分かる。妖怪である。
「ねーあなたここで何しているの?」
と紫が問いをするとその少女は振り返り顔には泣いた跡があった。
「人間?ここは危険だ。はやく山を降りたほうがいい。」
「あら?大丈夫?泣いた跡があるけど。後安心して私達人間じゃなくて妖怪だから。」
「妖怪?冗談をいうな。妖怪であるなら証拠をみせろ。」
と紫の言葉を信じない少女は証拠をみせろといってきた。まあ仕方ない俺も紫も今の姿だと完全に人間だしどちらも妖力を隠すのには慣れている。
「うーん。証拠ねー。あ!そうだ!旭、尻尾出して。」
「まあだろうな。ほい」
と紫に言われるがまま尻尾を1本出す。ちなみに尻尾を出すと自動的に耳もでる
「なるほど本当に妖怪のようだ。……少し触ってもいいか?」
何かいやな予感がする。ここは申し訳ないが断ろう。
「…いやそれはさすがに」
「いいわよ!」
紫が俺の声をかき消し了承した。いや俺の尻尾なのだが。
「いやまて紫」
「いいじゃない。減るものじゃないんだし。」
「…では失礼して」
「いや待てちょっ!?」
いやな予感が当たってしまった。
「うお。これは病みつきになる」
「お、おいもういいだろっ!?」
「………………」
「ひゃう!?本当にお願いだから!もう止めてくれー!」
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「ぐすんっ……馬鹿野郎……紫の…馬鹿野郎……」
「だ、だから謝ってるじゃない!本当に悪かったと思ってるから。ほら慧音も謝ってよ!」
「あ、ああすまない。旭…つい夢中になってしまった。」
「うぅぅ……」
俺はいま泣いている。
こんな俺でもプライドはあるのだ。
今さっき尻尾を2人にモフられ続け俺は男してのプライドをボロボロにされた。しかも2人とも異性というああもう最悪だ。正直、狐時代に人間に狩られそうになった時より最悪の気分だ。
もうお嫁にいけない。
何故慧音(緑色の服の少女)が俺と紫の名前を知っているかと言うと2人で俺の尻尾をモフりながら話ていたからだ。
どうやら慧音は白択と人間のハーフらしく半人半妖という珍しい種類らしい。
満月になると妖力が増加し尻尾と角が出てしまいそれを人に見つかり町を追い出されたらしい。
それは泣くのも納得だ。
だが俺も今相当辛い。
「ど、どうしよう慧音…旭が…どうしよう」
「酒でも飲ませればいいんじゃないか。私が飲みたいのもあるがお酒は辛いことを忘れさせてくれる。」
「それよ!ナイスアイディア慧音!」
「旭!机と椅子を出して!お酒は私が出すから」
「………………」
無言で俺は机と3人分の椅子を創り出した。
「さあ!旭!慧音!私のコレクションの中でも上位の酒よ!どんどん飲んで!」
「ああ、ありがとう。旭もほら折角紫が酒を振舞ってくれるんだ。飲もう。」
「…………ああ」
お酒が紫のスキマからだされ、慧音は俺を慰めようとしている。
俺は適当に返事をして酒を盃にいれ一気に飲んだ。
酒はそこまで好きではないがもう飲んでないとやってられないのである。
数分後
まずいわね。
私は八雲紫いま旭と慧音でお酒を飲んでいる最中よ。
なんやかんやで旭が落ち込んでしまったのでお酒で盛り上げようとしているのだけれども旭が非常にまずいことになってるわ。
「紫ー撫でて〜」
「はいはい」
「慧音〜」
「ん?なんだ旭?」
「慧音は可愛いな〜って思って」
「そ、そうか。」
今までもお酒は一緒に飲んではいたが飲みすぎには旭は絶対にならなかったし
だから旭が本当に酔っているとこを見た事がなかったのよね。まさか変化が曖昧になり子供の姿になるとは思わなかった。しかも思考も完全に幼児化し完全に子供になっている。
こら慧音、こんな旭に褒めらたからって顔を赤くするんじゃないのよ。
旭は私の旭なんだからね?
「紫〜」
「はいはい。旭なにかしら?」
「大好き!」
「グハッ!?」
「ゆ、紫大丈夫か!?鼻血が…」
「だ、大丈夫よ慧音。流石に酔いがまわってきたのかしら。」
あ、危なかったわ…こんな可愛い生き物反則よ!モフモフとプニプニのほっぺた……ああ考えているとまた鼻血が出そうに。
「あ、でもね慧音のことも好きだよ〜?」
「紫……」
「な、何かしら?」
「これくれないか?」
慧音も鼻血を流しながらこちらにそう言ってきた。
「ダメよ」
でも分かるわ…その気持ち。こんな可愛い生き物見たら誰だってそうするわ。
というか長い付き合いだからいつもは基本無口だし。
それとのギャップが凄すぎるのよ。
「ふわぁ〜眠たくなってきた」
きた!?添い寝のチャンス慧音に邪魔されないようにしなくちゃね。布団はスキマから出せる。本当は3つ出そうと思ったけどこんな可愛い旭との添い寝が出来る機会なんて絶対2度とないわ!
「あー慧音私もそろそろ眠たくなってきたし布団を準備するわね。あらいけない!布団が2つしかないわ!私は旭と一緒に寝るから。慧音もはやくねてね!」
「(くっ…そうはいかんぞ紫!あんな可愛い生き物を独り占めなど許されない行為だ。ふっ私にも策はあるのだ)」
「いやその申し出はありがたいのだが。やはり酒の恩もある。紫には快適に寝て欲しいから旭はこちらで預かろう。」
「いや慧音あなたはどちらかと言うと客人だから私にとってはあなたによく寝てもらいたいの!」
「(慧音。あなたもこの旭狙いね。絶対に渡さないわ!)」
「ならそうね。このままじゃキリがないし…旭に決めてもらいましょう!」
「(何!?紫めそうきたかくっっ……旭との付き合い紫のほうが絶対に長いこれは負けたか…)」
「(フッ…勝ったわ。旭との付き合いは慧音よりも私のほうが圧倒的に上!絶対に私を選ぶはずよ!)」
「うーんとね…」
「「(旭私を選んで!(くれ!))」」
「皆で一緒に寝たい」
「「!?」」
「フッ……そうかその手があったか…」
「そうね…争いなんて必要ない……皆で一緒に寝ればいいんだわ。」
こうして私と慧音の戦いは幕を閉じた……
慧音は旭の右側そして私は旭の左側で添い寝することになった。
ここまで読んでいただきありがとうございました。