東方銃狐伝   作:厚紙

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妖怪の山

今自分は慧音と紫の間に横になっていてどうやら2人と添い寝をしていたようだ。

どうしてこんなことに……というより何故俺は小さくなっているのだろうか。

残念ながら昨日の酒で記憶が全くない。

おおよそ酒を飲みすぎて変化のコントロールが曖昧になりこの添い寝はおそらく紫からの提案で慧音も酒で判断力が鈍ったかこのありさまということだろう。

というより起きて体を戻したくても紫が俺の体を抱き枕代わりにしているので出来ない。ちなみに慧音はその変わりか俺の尻尾を抱き枕代わりにしている。俺はものでは無いのだが。

昨日の拷問のせいだろうか前ほど尻尾に触れられていてもくすぐったい感じはしないむしろ慧音の抱き方がいいのか分からないが少し落ち着く。

もう少しこのままでもいいだろう。

とそんなことを考えていると紫が起きた。

 

「おはよう紫起きたのなら体を離してくれないか?」

 

と起きた紫に体を離してもらうよう頼むと少し不満気な表情で自分を離してくれた。

俺は紫が体を離した瞬間にすぐに慧音が抱きついている尻尾を変化で隠し元の大人の姿に戻った。さすがに子供の姿でいるのは耐えれない。

慧音も俺から尻尾を没収され起きた。

そして紫に引っ張られ俺から少し離れた距離で話をしていた。

紫も慧音もあんなに仲良かったか?昨日が初対面とは思えないほどに意気投合しているようなそんな雰囲気を感じる。

何を話しているのだろうか余り興味が湧かなかったで聞こうとはしなかった。

 

「慧音…昨日のことは2人の秘密よいいわね?」

「ああ当然だ。」

 

───────────────────────

 

 

そして数分後俺達3人は旅をしている。

慧音も町をおいだされ住むとこがないので次の住処がきまるまで自分達に付いていくということらしい。

旅の中、2人は難しい話をしていた。

慧音は半人半妖という立場ゆえ人も妖怪も考え方は同じでありならば人と妖怪が仲良く暮らし共に歩くことも可能ではないのかということを紫に話していた。

紫はその話に賛成しているようで『人と妖怪が仲良くくらせる世界』をもし作るとしたら何が必要かなどを話していた。

ん?自分はどうなんだって?俺は元人間だったこともありそんな世界があれば今より生活しやすくはなるだろうし賛成である。

だが慧音と紫の話はそういう世界を作るにおいての必要なものがいま議論されており俺は置いてけぼりだ。少し悲しい。

 

「おい!そこの人間共!ここは『妖怪の山』人の立ち入りは禁止しているとっととこの山を離れろ!さもなくば侵入者と判断し排除する!」

 

お?丁度いい2人が夢中になっているのでこの妖怪と話そう。

なるほどここは妖怪の山というのか自分達は人間と勘違いされものすごく歓迎されていない。

 

「それはすまない。お前達の住処に無断で入ったことは謝罪する。だが、俺達は妖怪だ。ほらこれが証拠だ。」

 

と俺は自分の尻尾をだし証拠を見せるいや1人は半妖だがまあいいだろう。

 

「え?妖怪なの?で、でも侵入者だしここに他の妖怪がくるのは珍しいからどうしよう。」

「あやや!これは特ダネの匂い!ではなく…ここは妖怪の山。妖怪は歓迎しましょう!」

「ちょっ!?文様!?ああもう行っちゃってるし…ま、待ってくださーい!」

 

ん?1人近づいできたな。見た目は鴉の翼を背中にあり天狗といったところだろうか。

 

「どうも!清く正しい射命丸文です!」

 

なるほどこのいかにも清く正しそうに見えない少女は自分達が妖怪ということ

を確認し歓迎するようだ。

あ、さっき自分達を追い払おうとしたほうがこっちにきた。どうやらこっちの子はこの射命丸文という天狗の部下のようだ。

 

「文様ー待ってくださーい。どうするんですかこの人達は確かに妖怪ですけど侵入者には変わりないんですよ!?」

「まあまあいいじゃないですか。妖怪の山にはいっぱい妖怪がいますからバレませんってそれより取材を…」

「よくありません!大体ここにいる妖怪は天狗と河童と鬼が大半なんですよ?絶対にばれます!」

「大丈夫ですよー怒られるのはもう慣れていますから!」

「うぅぅぅ文様がこうなるとどうしようも出来なくなるのは昔からですしもう諦めます……あと耳いじらないでください!」

「いやいやこれは椛の耳がいけないんですよ。こんな可愛い耳だれだって触りたくなりますってー」

 

なんて可哀想な部下だろうか…なぜだろうドンマイといいたくなる。

見た目は白い獣耳と尻尾でありおそらくはイヌ科の妖怪の仲間だろうかだがあの天狗の部下だしあのような姿でも天狗なのだろうか。

そしてイメージが完全にセクハラ上司となっている文が話しかけてきた。

 

「さてと…失礼しました。妖怪の山はあなた方を歓迎します!なので取材させてください!」

 

なるほど妖怪の山に歓迎する変わりに俺達の情報を出来るだけ吐かせてもし俺達が危険な妖怪であったとしても対処出来るようにするということか。

このセクハラ上司なかなかやるな。

 

「ズバリ!あなたとあそこの2人の女性はどういうご関係なのでしょうか!」

 

よし前言撤回しよう。こいつはただのセクハラ上司だ。期待した俺が馬鹿だった。

 

「はあ…とりあえず名前だけは教えとくよ。俺の名は旭という。あと金髪のほうは紫で銀髪のほうは慧音だ」

 

ため息をつきながら自分達の名前だけを教える。それに紫と慧音と俺は別にそんな期待しているような関係ではない本人達がどう思っているかは知らないが。

そして文が聞いてくることに適当に答えてあげひと通り終わった後に部下の子がこっちにきた。名前は確か椛だったか。耳が少し下がっていて申し訳なさそうな表情をしている。

可愛い…何故だろう…無性に頭を撫でたくなる。これは文がセクハラするのも少し分かる。だだ、文はやりすぎだ。

 

「あの〜なんかすいませんうちの上司が。あとこちらも仕事だったとはいえ酷い言い方をしてしまい申し訳ございません。あ、自己紹介が遅れました。私は犬走椛と言います。」

「いや。椛は悪くないよ。侵入者に警告するのが椛の仕事のようだし仕方ないさ。」ポンっと椛の頭に手を置きそのまま撫でる。

「(わあ、わ、私初対面の人に頭撫でられてる…で、でも気持ちいい。旭さん…撫でるの上手だなあ)」

 

あ、やってしまった。悪いといいながらすぐに手を椛の頭から離す何故紫も椛もルーミアも頭を撫でたいという衝動にさせるのだろうか。元々俺にそんな癖はなかったと思うが…

 

「い、いえ慣れてますから。(あー旭さんやめちゃった…もう少し続けてくれてもよかったのに…ってなんか奧の2人にすごい見られてる!?)」

「(あのメス犬どうしてくれようかしら?私の旭を盗ろうとした罪は重いわよ)」

「(私はまだ頭を撫でられたことがないのに…いや撫でられたいという訳ではないのだが…紫は撫でられたことあるのだろうか?)」

「あー!旭さん私の椛に何やってるんですか!椛を撫でたりするのはこの上司である私の特権なんですからね!というかなんで椛もなんで落ち着いてるんですかー!私の時はすぐいってくる癖にー」

「いや文、お前は多分やりすぎなだけだと思うぞ」

 

そして何やかんやで文と椛の案内で俺達は妖怪の山の中に入った。

正直驚いた。河童の技術力はすごいらしいがこれもう人と何ら変わらないのでは?そう思うぐらい。建築だけでも素晴らしい出来と素人である俺でも分かる。

 

「文!なんでここに化け狐がいるんだい!しかもよく見たら妖怪が他にも2人いるじゃないか!」

「あはは…えーと勇儀さんこれには訳が…」

「落ち着いてよ勇儀ー文も怖がってるじゃないか。まあどうせまた取材だーとかいいながら連れてきたんだろうけど。」

「ギクッ!?」

 

何故文は効果音を自らの声でやる全く愉快な奴だ。

ふむ陽鬼と同じく角が生えているしこれは鬼だろう。

それにしても文に怒鳴っているほうの大きい鬼やるな。椛と文も俺が尻尾を出すまで妖怪とも分からなかったのに俺のことを妖狐そして紫や慧音のことも妖怪の類であることに気づいている。

しかも小さい鬼のほうも中々やりそうだ。全く鬼は陽鬼といいこいつらといい強い奴らしかいないのだろうか。

ちなみに何故大きい鬼のほうが怒っているのかというとおそらくは俺のせいだろういや文がちゃんと仕事していないのもあるが小さい鬼の話の通りなら文はいつも、こんな感じなんだろう。

ということはやはり俺の存在がこの鬼に油をそそいでいる。

陽鬼に聞いた話だが鬼は真っ直ぐな性格なやつが多く妖狐などの化けて人を騙すようなやつを忌み嫌うらしい。ただ俺の場合化けずに堂々と歩いていたので面白い妖狐だと思い陽鬼は話かけたとのこと。

だからおそらくは同じ鬼であるこいつも俺が化けていることもあり相当嫌なのだろう。仕方ないここは俺が文のカバーに回ってやらう。全く何が大丈夫なのだか、ほぼ序盤から終わりかけているじゃないか。

 

「あー話の途中ですまんが文を許してやってはくれないか?確かにこいつは取材目的で俺達を歓迎したのだろうがそれなりに歓迎しようという気持ちはあったらしいしさ。」

「旭さーん!」

文やめろ俺にくっついてくるな暑苦しい。

「ふーん嘘はついてないみたいだね。妖狐が言う事は全部嘘って決まってるんだがあんたは違いそうだ。私の名前は星熊勇儀だよろしくな。でこいつが」

「伊吹萃香だよーよろしくねー旭」

「ああ俺の名は旭という。よろしく頼む」

「へー凄いわ。旭、あの鬼を目の前に堂々と話してるわ」

「ああ私も驚いた」

「私もです。初めて勇儀さんに会う人はみんな怖気付くんですけど特に今回の勇儀さんは怒っていたのに旭さん…凄いです」

 

ふっ…そりゃそうだ俺はいつも陽鬼にボッコボコにされていたからな慣れるにきまっている。

さておそらく勇儀はこの妖怪の山でも上位の存在だろうこれで心おきなくここを観光できる。

 

「さて別にもう怒ってないしお前達を自由にしてやってもいいんだが旭お前強そうだし喧嘩しよう。」

「は?」

「あややー鬼は種族的に戦いが好きなのです!特に勇儀さんは鬼の中でも大の喧嘩好きです!旭さん!死なないでくださいね!私は巻き込まれたくないのででは!」

「え?死ぬ?」

「あ、文様ー自分で飛べますからー」

「椛の速度だと大怪我する可能性があるので今は大人しくしといてください!」

「え?何何?旭とあの鬼戦うの?」

「あーそうらしいなというより私達は大丈夫なのだろうか……ってわ!?」

「はいはーい失礼するねお姉さん方」シュッ

「よっし邪魔ものはいなくなったな旭。マジで防御しないとあの世逝っちまうから気をつけなー!」ゴゴゴゴゴゴゴ

「おいマジかよ……」

 

これが勇儀の力なのだろうか地面が揺れている。

これは久々に本気でやらないとやばいかもしれない。文には後で説教しよう。

 

「じゃー行くぜッ」

 

勇儀の開始の声と一緒に一瞬にして衝撃をくらい壁にぶつかる。

反応出来なかった。

圧倒的速さから繰り出すパンチ…加速が乗りその威力は通常の何倍になる。

 

「へーあの一撃をくらって立ってるなんて中々だねー」

「たっくこの野郎まじで殺す気かよ…」

「これでも手加減はしているよッ」

「嘘つけ!」

 

俺はギリギリで勇儀の蹴りをかわす顔面スレスレだ。

そして瞬時に次の攻撃がくるので対応するため構える。

「(くる!右ストレート)」

右ストレートを受け流しその状態で相手のボディに思いっきりパンチをきめ勇儀を吹っ飛ばすだがここで終わらない吹っ飛ばした勇儀の反対側に周り蹴りをいれる。

女性をぶん殴るなんて男として最低だって?なんとでもいえ!今俺はそんな状況ではない相手は性別は女性だが鬼だ。

手加減をしたらどうなるもんか分かっちゃいない。

 

「へー嬉しいねー相手が女だからって手加減したら腕1本折ろうと思ってたからさ」

 

ほらな!?おそらく勇儀はさっきの攻撃をわざと受けたのだろう。

このままでは埒が明かないので勇儀にひとつ提案するか。

 

「おい勇儀これは腕っぷしだけの喧嘩か?正直俺の能力は腕っぷしの喧嘩には余り相性が悪いんだが」

「んー?旭そうかまだ全力じゃないって言いたいんだね?いいよ使ってもいつもは腕っぷしだけの勝負しかしないんだけど旭はさっきちゃんと殴ってくれたからねーただし私も全力でいくよ」

 

勇儀のオーラがまたたくまに大きくなった。

おそらく勇儀も能力を使用しているのだろう全く派手な能力だだが能力の許可が出た以上俺も全力で戦うとしよう。

 

俺と勇儀は同時に動きだした俺は勇儀の攻撃を避けながらフラッシュバンを投げ離れる。

勇儀には知らないもので卑怯かもしれないが結局能力での戦いは相手の能力が分からないこと前提で戦うのだから大丈夫なはず。

 

「ん?なんだいこれは?」

バンッッ!

強烈な音と光で勇儀の視界と耳を一時的に奪う。

「なっっ!?」

勇儀が驚いて状況を把握する前に俺は尻尾5本を解放し火縄銃を創りだす俺の能力は便利だがあまり使い過ぎるとバレてしまうので1回の創造で妖力を半分以上使い火縄銃に更に妖力を込めて威力を底上げし放つ一応勇儀に死なれては困るのでゴム弾だが弾以外は俺の今できる最大の一撃なので勘弁して欲しい。

ドンッ!

という重い音と共に弾丸を発射する。弾を創りすぎると妖力が枯渇しかねないので弾は1発だ。

だが妖力を込めて撃った弾はとてつもない威力で勇儀に直撃し勇儀周辺の岩を吹き飛ばし地面にはヒビが入っていた。

勇儀はフラッシュバンで防御が出来なかったのでこれは勝っただろういや喜ぶな相手は鬼だ人ではない。

 

「っーいてて…投げ道具と飛び道具の合わせ技かい?なかなかやるじゃないか。それにしても飛び道具だっていうのにとてつもない威力だねー」

やはり多少効いてはいるようだがまだまだ元気がある。

「生憎近接戦闘は性にあわなくてね」

「ふーん…でもこっからは私の番だよ!」

 

そんな会話をして次の攻撃を警戒しているとまた一瞬でこちらとの距離を詰めてくる。

「(速い!?)」

さっきとは比べものにならないほどのスピードと威力だ。

ギリギリ防御が間に合い吹き飛ばされたが何とか持ち堪えている。

面白い…こんな状況なのにアドレナリンがドバドバでている。

勇儀が次の攻撃をする瞬間に体勢を整え攻撃を全て最小限に抑える。

今自分は勇儀と格闘で戦うために妖力を身体能力の底上げに全部使っている。

その判断が間違っているか間違っていないかなどどうでもいい『自分がそう勇儀と戦いたかったのだ』

 

「ハハハハ楽しいなあ旭やっぱり喧嘩は殴り合いだよ!」

「ふん!どこが楽しいのか俺には理解出来んなッッ!」

「フフフそう言っても今のあんたはものすごく楽しそうだけどッッ!」

「ハハ、バレたか」

「もうバレバレさ」

 

激しい攻防を繰り返しながらも勇儀と俺は笑顔である。

自分でも驚いている陽鬼との戦いはなんというか生きる術を身につける訓練の一種だったが今俺はあの陽鬼と一緒の種族の鬼と対等なのかは分からないが戦えていることに幸福感を感じている。

だがそんな時間も短く1人の少女によって決着がついた。

「2人ともそこまで!」

さっき勇儀といたもう1人の鬼の萃香だった

「全くこれ以上やったらどっちとも死んじゃうよ。それに」

と周りを見ろとばかりにジェスチャーをする。

ああこれは派手にやった。

周辺の家は半壊そして俺と勇儀と萃香が立っているとこはボコボコだ。

「すまない。萃香…その止めてくれて感謝する」

「なんで旭が謝るのさ。喧嘩を売ってきたのは勇儀の方だし仕方ないさそれに」

「いやー久しぶりに本気で戦って満足…満足…」ドサッ

「とうの本人は気絶してるし…ここまで勇儀を満足させてくれたことにこっちが感謝だよ。最近勇儀に戦いを挑むやつがいなくなっててねー退屈してたのさ。今度あたしとも戦ってよ。」

「そ、そうか。まあ気が向いたらな。」

「さてとこんなに勇儀とやりあったんだ。妖怪の山の連中もいやでもみにきてあんたの実力を把握しただろうし今日は歓迎会だ!おいあんた達宴会の準備をしな!」

「あいよー!萃香さん!おいあんたやるなーよく勇儀姐さんとやりあって死ななかったなー」

「ハハそれはどうも……」

なんだか褒められると緊張する。

俺の周りには鬼達が囲んでいる。

天狗達はというと……

「うぅぅぅまた処理をしなくては…」

なんだか可哀想である。

「はいはい旭も疲れてるんだから散ったちった!天狗達も!今日は旭達の歓迎会だ!無理矢理でも参加させるよ!」

 

とりあえず萃香がこの場を落ち着かせ。俺を勇儀を担ぎながら部屋へ案内してくれた。当分戦いはしたくないそれもそのはず気絶はしなかったといえ相当体に負担をかけたため実は歩くだけでも結構辛い。

「でも凄いねー旭は…勇儀は気絶しちゃったのに旭はまだ気は保ってるみたいだし」

「全く文?どういうことなのかしら?さっきは逃がしちゃったけどもし旭が完全に油断していたら本当に死んじゃってたのかもしれないのよ?どうしてくれようかしら?」

「紫さん!怖いです!」

「まあまあ落ち着け紫」

「本っ当に申し訳ございません!」

 

さてさっきまでいた奴らも合流したようだ。

萃香の話によると怪我をしたのは俺と勇儀だけでそれ以外は萃香と天狗が避難させたので大丈夫だったとのこと。えらく手際がいいのでもう慣れているのだろうか。

文は紫に怒られているようだなそれを慧音と椛が止めようとしている感じか。

勇儀との後文を説教しようとしたのだが必要ないだろう。

というかもう疲れて眠い。宴会の準備が出来たら萃香達が呼びにくるだろうし今のうちに寝ておくか。

 

少し時間が経つと誰かがこっちにくる音を聞いて俺は起きた。

 

「旭ー宴会の準備が出来たぞー?ってもう起きてる。」

「あー萃香おはよう。勇儀は起きたのか?」

「勇儀ならもうお酒飲んじゃってるよ。私もはやくお酒飲みたいからはやくはやくー」

「もーそんなに引っ張るなってよいしょっと」

 

俺は自分の体を起こし萃香に引っ張られながら宴会の場に運ばれた。

 

「よー旭こっちきて酒を一緒に飲もうじゃないか」

「あ、旭だわ!旭ーこっちこっち」

「む?旭か、飲みすぎないように注意しなければ」

「うぅっ紫さん酷いです〜」

「文様……自業自得です…」

 

どうやら元気にやってるらしい酒もすこし嗜むぐらいなら毒ではないだろう。

前のようなことにならないために控えなければ……

 

「ああ今そっちに行く」

 

勇儀達がいる机へと進む。

そこにはおびただしい量のからになった瓶があった。

これ勇儀が全部のんだのだろうか…

 

「さて旭もきたことだし乾杯するとしますか。」

「おい!お前達!今日はここに泊まるほど飲めー!旭達に乾杯!」

「「「「「「「「乾杯!」」」」」」」」

 

勇儀が立ち上がり合図すると宴会は本格的にはじまったどんどん料理とお酒が運ばれてくる。

 

「さー旭飲み勝負といこうか。」

「ん?残念ながら俺は余り酒は飲まんぞ。お、この肉美味いな。味つけは?なるほどそういう調理を…あとで試してみるか。」

「えー旭は飲まないのか…残念だけど仕方ないかー」

「まあ量は多くないが一緒に飲むからいいだろ?」

「あ!そうだ!旭酒を飲まないなら代わりに尻尾だしな。あんたの尻尾気持ちよさそうだから。」

「むっ…そう来たか…仕方ない余り強く触ってくれるなよ?」

「あー!私も旭さんの尻尾触りたいです!」

「ちょっと旭の尻尾は私のものよ!旭!尻尾出して!」

「私は今回は遠慮しよう」

「私もやられた時の気持ちが分かるので大丈夫です…」

 

文と紫もか尻尾は最大5本なので別にいいのだが…

とりあえず尻尾を三本だしてそれぞれの場所に伸ばす。

 

「うお!これは予想以上だねー」

「これは椛とのとはまた違って気持ちいいです!」

「ふふんそうでしょこの尻尾はいつも私の許可がいるのだけど今回は特別に貸してあげるわ!」

「いや紫これは俺の尻尾なのだが……」

 

そして酒を飲み進めること30分くらいだろうか。少し時間が経過し勇儀達が尻尾から離れると椛がこっちにきた…

 

「本当に申し訳ございません。文様が伝えるはずもなかったので私が先に行って伝えるべきでした……」

「別にいいって椛」

「ですが。何か罰がないと落ち着かなくて」

 

なんて真面目な子なんだろかこれが少しでも文と紫にあればなあ。

 

「んー罰かーそうだ!なら」

「え?旭さん何を!?」

俺は尻尾で椛を自分の胡座の上に座らせ左腕で椛を抱き右手で頭を撫でる。

「んー?俺なりの罰だが?ほら椛撫でられるの嫌がってただろう?だが俺は今椛を非常に撫でたいだからこれが罰だ」

「いや撫でられるのが嫌というわけではあわわわわわ」

椛の尻尾に自分の尻尾をからませる。

1回やってみたかったのだが意外と気持ちいい。

 

「ああ旭の悪い癖が出たわね。お酒を飲んでるから特にってとこかしら。まあ飲みすぎると立場が逆になるのだけれども。」

「確かにそうだな。旭は気分がいいとすぐにああいう感じになるな」

「あや?これは取材のチャンス!?」

「旭さん!ままマズイですって!ほら一応同僚もいるので」

「うんうん椛はいい子だな〜」

「聞いてない!?」

「アッハッハッハ、旭は椛に夢中になってるし紫と慧音でも誘って旭の話でも聞くとするらかね」グビックビッグビ

「勇儀あなたまだ飲んでたの!?凄いわね…」

「旭の話するのー?私も混ぜて混ぜて」テケテケテケ

 

こうして宴会は賑やかになっていった。夜はまだまだ長い。しばらくしたら次は萃香でも撫でようか。




ここまで読んでいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
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