ほむらさん「疲れたわ」
アニメ開始では何回目のループなんですかね。
慣れもあるだろうけど鋼メンタル凄い。
クソ遅投稿です。
「腹を割って話そうと思ってな」
「……………あなた、まさか………!!」
「おおっと待って?
まさかあの契約厨と一緒にしてない?」
構えるほむらに対して一歩下がって両手を上げる。流石に生身の女中学生に負ける気はないが、もし魔法少女化されたら確実に殺される。怖い怖い。
「俺は説明しようとしてるだけ…………
知りたいだろ、この時間軸について」
「………………私の力まで………でも、
そうね、貴方の顔は見たこともない。
聞いてから始末することにするわ」
「………………………まぁいいか。いやよくねぇわ……
説明するから耳かっぽじってよぉく聞けよ」
まだ半信半疑なのか、目を細めるほむらに溜め息をつく。そして、軽く息を吸って、吐く。
「この世界にゃ魔法少女も魔女も、
ソウルジェムもきュゥべぇも存在しない」
「…………………根拠は」
「
「…………でも、もしかしたら」
「
「……………っ」
歯噛みするほむらに畳み掛ける。当たり前だ、天野 礼司なんて人間は本来は存在しない。名もないただの生徒ばかりの三滝原中で、俺のような存在自体が異例なのだし。
「あなたは何者か、って聞いたな。
簡単に言うと〝観測者〟って表現が正しい」
「観測者…………?」
「現在、過去、未来。
この世界の事象を俺は見たことがある。
お前のループも、魔法少女たちの末路もな」
「ま、待ちなさい、まどかは!?
まどかは、この先どうなるの!?」
「落ち着かんかいな」
肩を掴まれ揺すられる。近い。
「この先は知らん。お前の最後のループでの
鹿目まどかの末路は知ってるけど、
観測してたハズの俺がこの世界にいる時点で
おかしいんだよ。元々は別世界の人間だぞ、俺」
「教えて!!」
「うるせぇ。そもそもこっちに来てから
観測が出来ねぇんだよ、観測装置もねぇし。
けど必ずあった魔法少女も魔女もいない。
俺もそんな時間軸は見たことねぇんだよ」
「っ…………でも、もし、そうなら………
本当に………魔法少女が存在しないの………?
そうだ、私の末路は………?」
「言う必要がないんだよ、それ」
流石にキレそう。脳震盪起こすわ。ハイライトが消えそう………最初から消えかけてたほむらに、また溜め息。そして少し距離を取ってから話を続ける。
「まず、この状況は俺も分からん。けど。
お前にとって一番大切で間違いないのは………
鹿目まどかは魔法少女になることはない。
それは今のところ、確実だろうな」
「………そう、そうなの。
良かっ、た………っ」
「えっ」
なんで泣く……いや泣くほど嬉しいんだろうけど。流石にここで泣かれると困るというか話終わらせて帰れないというか善意のせいで見捨てられないっていうか。
膝から土の上に崩れ落ちて泣き出すほむらにどうすればいいのか戸惑う。
「こういう時どうすれば………あー、良かったな?」
「う、っ……ぁ……っく……!見ないで……!」
「Oh……」
なんなのそのプライド?背中をさすろうとした手をはね除けられる。やっぱり男に触られるのはアレか………うーん、どうすればいいんだろうか。
と、悩んでいるとチリンチリン、と自転車のベルの音。不味い、そう思ってそちらを見げると、そこにいたのは、なんと家でサボってるハズの居候だった。そいつはガシャァン!と自転車を倒してこちらに駆け寄ってくる。
「礼司……お前やっぱサイテーだな?」
「人の自転車ァ!あとお前が言う!?」
「おーおー。悪ぃな、ウチの家主が」
「…………っ………あなた……!」
「ん?会ったことあるっけ?」
ほむらも居候を見上げて目を見開く。
目を引く、後ろで結われた長い赤髪。特徴的な八重歯に、そこに咥えている棒チョコ。ラフな動きやすい短パンにノースリーブの服。
「アタシは佐倉杏子ってんだ。
見たことねぇ顔……ってことは転校生か?
おいおい、転校初日で泣かされるとか災難だな」
「…………えぇそうね、この人、最低だわ」
「ファッ!?」
「冗談よ」
「回復早くない?
冗談言えるキャラだったっけ?」
「…………あー、よく分かんねぇな。
まぁいいや、食うかい?」
「いただくわ」
「…………解せぬ」
居候こと、杏子の差し出した棒チョコを貰って咥えるほむら。溜め息は何度目になるだろうか。
「ていうか杏子、学校は?」
「めんどくせ」
「だと思ったわ。自転車」
「めんどくせ」
「こ、わ、れ、て、ん、だ、よ!!!」