【デート・ア・ライブ】 デート・ア・ガンダム -武×士道×グラハム- 【機動戦士ガンダム00】 作:LN58
●今作の“五河 士道”の特徴
今作のクロスオーバー要素であるグラハム・エーカーという未来人の幽霊の影響が非常に大きく、
幼少期からあの珍奇な物の考え方や美学に染まったせいで、グラハムの黒歴史であるはずの“武士道”を本格的に目指して成長してきている。
そして、グラハムの霊体に身体能力を引き出させることで卓越した能力を発揮させる【グラハム・スペシャル】によって、
凄まじい無理押しを実現させており、それによって不可能を可能にしてきた実績と自信を持つに至る。
【グラハム・スペシャル】は憑代が未熟であるほど引き上げられる能力の幅は大きくなるため、濫用すれば周囲から“神童”と呼ばせることも可能だが、
その分 できないことを無理矢理できるように身体を強制的に動かす反動が馬鹿にならなかったため、
次第に基礎能力の地道な向上に努めるようになり、【グラハム・スペシャル】はここ一番の大勝負で使用する方針に切り替わっていく。
そして、その頃から未来人の幽霊に肉体の主導権を一時的に預けることも可能になった。
そうした二人の一心同体のコンビネーションで幼くして“現代のサムライ”へとなっていく基礎固めがなされていき、
肉体の成長と共に少しずつ本当の“武士道”の体現者となるべく行動するようになってきた。
それによって、再会するまでの5年間にいろいろなことに挑戦をして成果を出してきたが、それと同じぐらいに恥ずかしい失敗もやらかしており、
“自分自身がグラハムになりきれば全てがうまくいく”全能感から抜け出すまでにかなりの生き恥をさらすことになった。
それでも、その度胸と行動力で 若くして たくさんの経験と知識を学び取ることに成功し、多くの人たちの薫陶を受けてきた。
来禅高校に入学する頃には グラハムになりきろうとして無茶と無謀を繰り返してきた ある種の重篤な病から脱却した落ち着いた性格となっており、
非常に妹思いで謹厳実直にして武芸に秀でた勇敢で頼もしい少年へと育っている。
しかし、もう一方で特徴的なのは『よく泣くこと』であり、
基本スペックは原作の“普通の少年”から完全に逸脱した“現代のサムライ”であるのにも関わらず、これからも涙脆い面を見せていくことになる。
これはグラハムという父親代わりみたいな存在が常に側にいて支えてくれたおかげで萎えることのなかった素直な感性であり、
同時にグラハムという観察眼と勘の鋭い天才的な軍人が守護天使として常に側にいて的確なアドバイスをしてくれるため、
原作よりも遥かに有利な条件で成長してきたことも相まって 原作よりもスマートに物事を進めていっているのだが、
それによって、ある種の心のブレーキをグラハムに完全に預けている状態なので 本人としては原作よりも自重しない情熱的とも言える性格にもなっている。
つまり、原作よりも怜悧でありながら同時に非常に繊細でセンチメンタリズムな人格形成がなされているのだ。
そのため、精霊の心を射止める際に出るのが“泣き落とし”という、純粋さが滲み出たジゴロっぷりを発揮することになる。
※中の人ネタその1;意味合いや受ける印象はかなり異なるが、“みなしご”であることがきっかけで 人を惹き付ける才能を得ている。
好きなサムライ:織田 信長
サムライなどという時代錯誤なものを現代に蘇らせて“現代のサムライ”を目指す上で 特に参考になったのが織田 信長の革新性であり、人間関係であった。
その覇業によって成された偉業についてはわざわざここで語る必要もないが、
三国志の曹操に比べられる合理主義者と 豪華絢爛な文化創造の文化人の 創造と破壊の面を両立させている点に感銘を受けている。
また、妹:お市の方の悲劇的な運命を偲んで、自身の妹:琴里が不幸な目に遭わないように願った結果、重度のシスコンをこじらせる遠因ともなっている。
――――――死のうは一定。
グラハムが想像するところのサムライのイメージとは掛け離れてはいたものの、彼も軍略家と革命家としては織田 信長を大絶賛している。
しかしながら、少年と共に年月を重ねて正しいサムライの実像と歴史を検証していった結果、
新渡戸 稲造『武士道』で少年と英語の勉強をしていた際に得た答えから、
最終的に彼が日本の歴史において最高のサムライと評価したのは山岡 鉄舟であった。
※中の人ネタその2;まさか、名前つながりで本当にそうなるとは思わなかった
好きなスパロボキャラ:紫雲 統夜、ジョシュア・ラドクリフ
グラハムと一緒にプレイしてクリアできた『D』の空気に馴染みすぎたせいか、
次回作の『J』の世界観と作風、敵の思考ルーチンや冗長なアニメ演出には違和感しかなかったという。
そのため、典型的なボーイ・ミーツ・ガールの巻き込まれ系主人公:紫雲 統夜のギャルゲー風な立ち回りには呆れる他なかった。
「グダグダ言ってないで、ロボットアニメのお約束どおり、女の子と一緒に戦え!」
そう思いながらプレイしていたところ、グラハムに相手の立場や気持ちを考えながらプレイするように諭されており、
後に、5年前のあの日を迎えてグラハムがいなくなった失意の日々の中で周回プレイをしていくうちに、
紫雲 統夜の内面の変化と成長ぶりが自身の悩みや心情の変化に重なって見えてきたことから、思い入れ以上に共感を持つようになる。
ただの普通の少年から“ロボット乗り”になるように、自身もまた“現代のサムライ”を目指していく途上にあったのだから。
一方で、ジョシュア・ラドクリフに関しては、初めてのスパロボだったこともあって一番の思い入れがあり、
作中における複雑な人間関係には グラハム共々 強い関心を寄せていた。
特に、親友である剣 鉄也と敵であったグラキエースの衝突に割り切れないものを覚えていたところにグラハムが呟いた言葉が記憶に強く残っていた。
主人公機〈エール・シュヴァリアー〉の必殺乱舞の演出には幼心に感動したものであったが、後継機の“マンボウ”はあまり好きじゃない。
今にして思えば、唯一の肉親である二面性のある妹を守り、敵であるはずだったラキと一緒の道を歩む在り方は、
現在の自分の現状にそっくりであり、性格もどこか似てきたように思えたため、昔以上にジョッシュというキャラの魅力を味わえるようになった。
ところで、少年としてはサムライに憧れて男性主人公ばかりを選んでおり、あまり女性主人公でプレイしたがらなかったので、
グラハムが少年の身体を借りて『D』『J』を女性主人公でプレイしたところ、
『D』の女性主人公の中にもう一人の自分がいる関係性に今のグラハムと少年の将来的な別離を予感させ、
『J』の女性主人公の愛を超え憎しみを超越し宿命となったストーリー性に深く共感することになった。
後のスパロボOGシリーズで全体的にマイルドな宿命になった際には憤慨している(原典でも女性主人公の扱いは男性主人公に劣る感があったが)。
ある意味、『D』の主人公像が少年とグラハムの未来を暗示させるものとなり、
『J』の主人公像が少年とグラハムの心情にもっとも深く共鳴するものとなっていたようである。
※中の人ネタその3;言うまでもなく