【デート・ア・ライブ】 デート・ア・ガンダム -武×士道×グラハム- 【機動戦士ガンダム00】 作:LN58
――――――精霊:時崎狂三が転校してきた翌日、
十香「なあ、シドー?」
十香「狂三のやつ、転校2日目で遅刻か?」
士道「それは…………」
折紙「夜刀神 十香」
十香「何だ、鳶一 折紙。今は私がシドーに話しかけているのだぞ」
折紙「時崎 狂三はもう学校にはこない」
十香「……何を言っているのだ?」
十香「なあ、シドー――――――」
十香「シドー?」
士道「………………」
狂三「申し訳ありませんわ。登校中に少し気分が悪くなってしまいましたの」’ガララ・・・
士道「狂三!?」ガタッ
十香「おお。ちゃんと来たではないか、鳶一 折紙。デタラメ言いおって」
折紙「これは、いったい…………」
狂三「ごきげんよう、士道さん。今日もまたお会いできましたわね」’フフッ
グラハム『やはりな……』
士道「どういうことなんだよ、折紙?」
士道「ASTは死体確認すらまともにできないのか!?」
折紙「そんなはずは…………」
グラハム『いや、特殊災害指定生命体“精霊”に我々の常識が通用しないのは百も承知であろう』
グラハム『考えられる可能性を考えてみてはどうかね、ここは?』
士道「――――――『考えられる可能性』、か」
士道「折紙は“時崎 狂三”がどういった精霊なのか、見当がつくか?」
折紙「わからない。死体は 肉片一つ 細胞の一欠片 残らないレベルで処理されているはず……」
折紙「もし再生能力が尋常じゃない個体だったとしても、バラバラにした上で 密閉容器の中に入れて 別々な場所で処分している……」
士道「いや、バラバラ死体から再生する程度だったら、おとなしく殺されること自体 ありえないんじゃないのか?」
士道「現に、俺だって…
士道「あれ、死ぬほど痛いぞ」
折紙「そこが私にもわからない……」
グラハム『…………少年、まだ確証はないが、』
グラハム『すでに時崎 狂三が崇宮 真那に殺害された後の時間帯も“時崎 狂三”の気配を近くに感じ続けていた』
グラハム『これが正体に近づくヒントになるやもしれん』
士道「実は、霊力を使って仮初めの肉体を創ることができるとか?」
折紙「どういうこと?」
士道「ほら、あれだ。【マリオ】みたいに、死んでも残機が残っていれば、何度でもステージに挑戦できるみたいな――――――」
グラハム『それも可能性としては十分に考えられる話だな』
グラハム『というより、きみの再生能力が『死んでもニューゲームできる』という謳い文句であったな』
折紙「…………それが事実だとするなら、〈ナイトメア〉時崎 狂三は不死身だと言うの?」
折紙「そんなはずがないッ!」ドン!
士道「折紙……」
折紙「自分はたくさんの人たちの命を奪っておいて、自分は殺されない――――――?」
折紙「そんな理不尽なことがあっていいはずがない!」
折紙「死んで何度も生き返るのなら、生き返らなくなるまで殺し尽くせばいいだけの話!」
士道「折紙、わかっている限りの情報をくれ!」
折紙「……少なくとも1万人以上の人間を殺害しているとされる“最悪の精霊”」
折紙「それが〈ナイトメア〉時崎 狂三」
士道「…………!」
折紙「士道、あなたはこんな精霊であっても対話をしようというの? それでも平和的な解決ができると信じているの?」
士道「……そうだな。穏便な形ですませられるとは思ってない」
士道「それでも、可能性は持ち続けていた方がいい」
士道「俺たちの戦争の目的は精霊が発生源とみなされている空間震を抑止することだ」
士道「だから、この戦争の勝利条件は精霊を殺すことじゃない! 空間震そのものを無効化する手段や技術が確立できれば それで勝利なんだ!」
士道「けれど、精霊による犯罪については、さすがにASTに何とかしてもらうしかない……」
折紙「そう。そこは正しく認識しているようで安心した」
士道「ああ。俺一人で全ての精霊を説得しきれるだなんて思ってなんかいない。ASTにだって役割はあるんだ」
士道「だから、元々の目的である空間震の抑止に目を向けるしかないんだ、俺には……」
――――――
令音「崇宮 真那に殺されたはずの時崎 狂三が、なぜ生きているのかはわからない」
琴里「でも、彼女が存在する以上、作戦は続行よ」
琴里「明日は来禅高校の開校記念日で休みだし――――――、」
琴里「士道、狂三をデートに誘いなさい!」
令音「これは時間との勝負」
令音「時崎 狂三が生きている情報はすでに鳶一 折紙からASTにも伝わっているはずだ」
令音「もちろん、崇宮 真那にもね」
琴里「次も彼女が復活するという保証はないわ」
琴里「こっちもできる限り、ASTの妨害をしておくから、一日で一気にデレさせるのよ」
――――――さあ、私たちの戦争〈デート〉を始めましょう!
――――――
――――――自宅
士道「ただいま……」ガチャ
士道「琴里はまだ帰ってきてないようだし、十香も四糸乃もマンションか」
士道「さてと」ポチッ
士道「なあ、グラハム? 明日はどうするべきかな?」
――――――
グラハム「正直に言って、学生の本分は学業であるわけで、こんなに頻繁にデートにいけること自体が運命的と言えるが、」
グラハム「そうだな。最悪の場合に備えておくしかないであろう」
グラハム「断っておくが、極限状態においては精霊の命よりも きみの命が何よりも優先されることを肝に銘じておきたまえ」
――――――
士道「――――――『最悪の場合』」
士道「……それもそうだな。全てを救えるだなんて思い上がったことは思わないのが吉だ」
士道「俺たちは戦争をしているわけだからな」
――――――
グラハム「今日はそのあたりを重点的に戦術プランを構築しておくことにしよう」
――――――
士道「わかった」
士道「とりあえず、今日の夕飯の支度ができるまでは、グラハムの方で戦術プランを練っていてくれ」
――――――
グラハム「では、〈フラクシナス〉と明日の戦争〈デート〉の方策を練っておくとしよう」
――――――
士道「たのんだぜ、俺の守護天使」
士道「さて、今日の夕飯は焼き鯖定食だったな――――――」
十香「――――――」ガチャ
士道「……十香か?」
士道「夕食まで時間があるぞ――――――」ガソゴソ ――――――買い物してきたものを整理する。
十香「………………」サー ――――――カーテンを閉める。
士道「?」
士道「おい、十香? 返事がないぞ? どうした――――――」クルッ
士道「あれ? いない? 消えた?」キョロキョロ
士道「まさか!? 消失したのか!? 十香――――――」ガタッ
士道「え」
士道「!!?!」
十香「――――――」 ――――――胸元を開けて女豹のポーズ!
士道「と、十香ぁあああああ!?」ドックーーーン!
士道「ど、どうしたんだよ!? 服を開けて よつん這いになって 何を咥えているんだ!? ゆ、許さないぞ、殿町!」ハラハラ!
十香「――――――!」
士道「だ、だから、何なんだって!? 言わなくちゃわからないってば!?」ハラハラ!
十香「!!」
十香「次は――――――」
士道「????」ハラハラ!
十香「よし」
士道「いっ」ハラハラ!
十香「し、シドー……、そ、そのだな……」
士道「と、十香? 本当に何がどうなって――――――」ハラハラ!
十香「あ、明日、デェトに行かないか?」
士道「は? 『デート』?」ハラハラ!
十香「うん、ダメか?」
士道「!!!!」カアアアアアアアア! ――――――開けた胸元に挟まれた紙切れに目が行く!
士道「わ、わかった! だから、服を着なさい! ちゃんと!」パシッ
士道「あ」パラッ ――――――思わず紙切れを手にとってしまった!
十香「おお! 亜衣たちの言うとおりだ!」
十香「明日、10時の駅のパチ公前で待ち合わせだ」
十香「約束だぞ!」タッタッタッタッタ! バタン!
士道「………………」
士道「…………約束しちまったぁ」
士道「俺、明日の10時半に狂三とデートなのに……」
――――――
グラハム「災難だな、少年」
グラハム「このタイミングで夜刀神 十香のアフターケアもしなければならんとはな」
――――――
士道「見てたんだったら、助けてくれよ!?」
――――――
グラハム「いや、夜刀神 十香の頼み事を無下にしては、またしても霊力封印が弱まってしまうことだろう」
グラハム「そうなれば、霊力が逆流して時崎 狂三との戦争〈デート〉どころではなくなり、」
グラハム「そして、果ては再び消失――――――」
――――――
士道「うっ……」
士道「わかったよ。やるしかないんだろう、俺が?」
士道「ま、まあ、どういったデートプランなのかは想像はつくけどさ」
士道「しかし、まさか十香に亜衣たちが入知恵を…………」パラッ ――――――紙切れには『十香ちゃん悩殺技集』とメモ書きされていた。
――――――
グラハム「――――――『夜刀神 十香にも良き友人ができた』という証であろう」
――――――
士道「それは、まあ、喜ばしいことなんだけどさぁ……」
士道「ああ。現代っ子の性の乱れは深刻だなぁ……」
士道「慕われているのには悪い気はしないけど、無事に十香が社会人の仲間入りできるか 不安でしかないよ……」
――――――
グラハム「やってしまったものはしかたあるまい」
グラハム「ここは 日程をずらしつつ 夜刀神 十香の願いを叶える方針で行くとしよう」
グラハム「日中は時崎 狂三との戦争〈デート〉に専念し、その日の夕方から夜刀神 十香につきっきりになる方針でいいかね?」
グラハム「十香には、きみの方から日程の変更を伝えるのではなく、琴里やミス・ムラサメたちを説得に当たらせよう」
――――――
士道「そうだな。十香には淑女としての教育の時間に充てがうとしようか」
士道「それなら、大した問題にはならないはずだ」
士道「狂三とのデートも日が落ちる前に終わらせるとして――――――」
士道「ん?」prrrr...
士道「――――――もしもし折紙?」ピッ
――――――
折紙「あなたは一人になってはいけない」
――――――
士道「…………!」
――――――
折紙「明日の午前11時。天宮駅前広場の噴水前で待っている」
――――――
士道「折紙、それはできない――――――」
――――――
折紙「絶対に来て」ガチャン
――――――
士道「………………」ツー、ツー、ツー・・・
士道「………………」ピッ
士道「……なあ、グラハム? 俺の守護天使?」
――――――
グラハム「何かね?」
――――――
士道「――――――『折紙が明日の午前11時に待っている』ってさ」
士道「一方的に言われて、一方的に切られた」
士道「とりあえず、断りのメールを打っておくけどさ……」
――――――
グラハム「鳶一 折紙の中ではきみとデートすることは決定事項だと思うがな」
――――――
士道「だよな……」ガクッ
士道「かと言って、狂三とデートすることを正直に話したら、ASTを連れてくるにちがいない……」
士道「――――――調整を頼めるか?」
――――――
グラハム「ああ。きみは精霊との戦争〈デート〉に集中したまえ」
――――――
士道「助かる」
士道「考えることはみんな一緒ってことか……」
士道「これ、精霊が これから先 ドンドン増えていったら、もう手に負えないぞ……」ハア