【デート・ア・ライブ】 デート・ア・ガンダム -武×士道×グラハム- 【機動戦士ガンダム00】   作:LN58

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第10話 炎で裁き合う 誰のでもない大地で Bpart

――――――自衛隊病院

 

士道「やっぱり、面会は無理だよな……」ハア

 

士道「なあ、グラハム。真那は見つかったか?」

 

グラハム『すまない。私がきみの側から離れられる距離には限度があるからな。きみの行動範囲が制限されている以上、これ以上の捜索は無理そうだ』

 

士道「ASTのメンバーともなれば、そうもなるよな……」

 

士道「どうしようか、この果物? 素直に持って帰って十香たちに振る舞おうか?」

 

グラハム『いや、受け取ってくれる相手が来てくれたようだぞ』

 

士道「あ」

 

 

折紙「士道」

 

 

士道「折紙。やっぱり ここだったんだ」

 

折紙「無事で良かった」

 

士道「俺が死ぬわけないだろう?」

 

折紙「夜刀神 十香は?」

 

士道「ああ。十香も無事だよ」

 

折紙「チッ」

 

士道「え」

 

折紙「なんでもない」

 

グラハム『相変わらずのようだな、鳶一 折紙も』

 

グラハム『だが、これで今回の私の目的も果たせるな』

 

 

 

折紙「運んでくれて、ありがとう、士道」

 

士道「まったく、甘えん坊なんだから、折紙ってやつは……」ドクンドクン

 

士道「こ、こんなことをするのなんて 折紙ぐらいなんだからなッ!」ドクンドクン

 

折紙「うれしい」ポッ

 

折紙「そう、私たちは特別な関係だから、何も恥ずかしがる必要はない」エッヘン

 

グラハム『別の意味に捉えられているようだが、少年……』

 

士道「と、とりあえず、今日は折紙に会えてよかったぜ」ドクンドクン

 

士道「ほら、お見舞いの品だぞ。ここに置いておくぞ」

 

士道「本当はいつものように和菓子が良かったんだけど、病人には果物が一番だからな。フルーツの盛り合わせだぞ」

 

折紙「食べさせて」

 

士道「え」

 

折紙「士道が食べさせて」

 

士道「さすがにそれはできるだろう……」

 

折紙「過度の運動は控えるように言われている」

 

士道「………………」

 

グラハム『少年、鳶一 折紙の頼みを聞いてあげたらどうだね? きみは鳶一 折紙とつきあっているのであろう?』

 

士道「わ、わかったよ」

 

士道「えと、フォークはあるか――――――」

 

折紙「士道、今すぐに食べさせて。お腹が空きすぎて目が眩んできた」

 

士道「あ、そうだ。容器の中に串ぐらい入って――――――」

 

折紙「しまった。つい力が入って折ってしまった」バキッ

 

士道「ええ…………」

 

グラハム『きみと二人きりになれる時間は限られているのだから、鳶一 折紙にとっての今の時間を大切にしてあげたまえ、少年よ』

 

士道「ええい! わかったわかった!」

 

士道「折紙、あーんだ!」

 

折紙「あーん」

 

士道「折紙が悪いんだからな! 喰らえっ!」グイッ

 

折紙「!!」ハグッ

 

士道「こうすればいいんだろう!? ほら、お望み通り――――――」

 

士道「え」パシッ

 

折紙|アム、ペロペロ、ジュジュルルルル・・・・・

 

士道「え!? ああああああああ!? おおおおお折紙!? 折紙さん!? ちょっと、やめ――――――」カアアアアアアアアアアアアア!

 

折紙「ごちそうさま」ペロリ

 

士道「お、おそまつさま……」ヨロヨロ・・・

 

グラハム『この後、鳶一 折紙は一転して少年と一緒にフルーツの盛り合わせをおとなしく頬張っているかと思いきや、』

 

グラハム『突如として少年の腕を強く引いて、口に咥えたストロベリーでポッキーゲームを仕掛けるなど、攻めの姿勢を継続した』

 

グラハム『懲りずに鳶一 折紙が今度は少年に検温を強請り、少年をベッドに座らせ そこから押し倒そうとした時は、』

 

グラハム『すかさず少年が入れ替わって 逆に鳶一 折紙を押し倒す形となり、』

 

グラハム『あまり女性の扱いになれていない少年の大きな吐息に感じながら目を閉じていたな』

 

グラハム『この時は さすがの鳶一 折紙も緊張していたようで、いつもの無表情にはない表情の硬さがあった』

 

グラハム『もちろん、その後は『過度の運動は控えるように言われている』と言質をとっていた少年が優しくベッドに寝かしつけていたがな』

 

グラハム『その様子は甘えん坊な妹の看病をする兄のようであった』

 

グラハム『その間、鳶一 折紙に翻弄され続ける少年を横目に 私は病室を見て回っていたのだが、』

 

グラハム『自宅のアパートを改造していたように、この病室にも数々の細工や改造が施されており、』

 

グラハム『いつでも少年が見舞いにきてもいいように入院初日からいろいろと頑張っていたようである』

 

グラハム『大方の予想通り、偶然を装ってはいたが、少年が見舞いに来ていたのは察知していたというわけだ』

 

グラハム『だからこそ、私はここに来たわけなのだ』

 

グラハム『――――――鳶一 折紙、実に期待通りの人物であった』

 

グラハム『いや、ちがうな』

 

グラハム『私が彼女の行動が読めるということは、つまりは――――――』

 

 

 

士道「おっと、館内放送で面会時間の終了を告げられたら、帰るしかないよな」

 

士道「それじゃ、今度こそ帰るからな」

 

士道「お前は頑張りすぎるから、過度の運動は本当に控えろよ」

 

折紙「最後に1ついい?」

 

士道「?」

 

グラハム『……来たか』

 

 

折紙「時崎 狂三と交戦した後のことを教えて欲しい」

 

 

士道「……おいおい、時間がないんだから、そういう話は最後に持ってくるなよな」

 

折紙「そのことは謝る。士道と一緒にいると数時間が数分のように思えて」

 

士道「そ、そうか。それなら、見舞いに来た甲斐があったってもんだぜ、折紙」

 

折紙「けれど、どうしても知りたいことがある」

 

士道「……1つぐらいなら」

 

折紙「空から もう1体 精霊が現れたはず。和装のような霊装をまとった炎を操る精霊――――――」

 

折紙「どんな些細な情報でもかまわない。炎の精霊について知っていることがあったら教えて欲しい」

 

士道「………………」

 

 

グラハム『少年。ここは私にまかせたまえ』

 

 

士道「え」

 

グラハム『ここは私の出番だと言っている』

 

グラハム『少年、時間がない。きみの左腕につけた通信機のダイヤルを回して鳶一 折紙に渡したまえ』

 

士道「え、でも…………」

 

グラハム『大丈夫だ。私はいつでもきみの側にいる。この通信機はこういう時のためのものだ』

 

士道「………………」

 

グラハム『嫌かね? 五河家のテレビでも私の姿を見ることができるようになったというのに?』

 

士道「いや、それじゃ、まかせるよ」

 

 

――――――俺の守護天使。

 

 

士道「折紙、もう時間がないから 俺から詳しいことは話せないけど、それでも いいか?」

 

折紙「かまわない。あの炎の精霊についての情報はASTにはほとんどなかった」

 

折紙「だからこそ、今はあなたに頼るしかない。護るべき民間人に頼るのは不本意だけれど」

 

士道「じゃあ、俺の戦争を見えないところから支えてくれている俺の守護天使から詳しい話を聞いてくれ」スチャ

 

折紙「――――――『守護天使』?」

 

折紙「それが あなたの作戦を後方支援している オペレーターのコードネーム?」

 

士道「まあ、そんなところだ」ギギギ・・・ ――――――ダイヤルを9→1→0と回す。

 

――――――

グラハム「話は聴かせてもらった」

 

グラハム「きみに対しては『はじめまして』と言わせてもらおう、鳶一 折紙」

 

グラハム「私の名はグラハム・エーカー。少年と共に“武士道”を極めんとしている者だ」

――――――

 

折紙「え」

 

士道「それじゃ、通信機は置いていくから 俺の守護天使が代わりに答えられる範囲で 心ゆくまで情報交換をしてくれ」

 

士道「でも、その炎の精霊がどうしたんだ? どうして炎の精霊にこだわるんだ、折紙?」

 

折紙「5年前、天宮市南郷町の住宅街に大火を喚び、父と母を目の前で灼いた精霊――――――」

 

士道「!!」

 

折紙「それが あの炎を操る精霊――――――」

 

折紙「ずっとずっと探してきた。やっと見つけた。ようやく見つけた」

 

折紙「殺す。絶対に殺す。私がこの手で」

 

折紙「私の5年間はこのためにあった」

 

折紙「この瞬間のためにASTに入った」

 

折紙「この瞬間のために顕現装置(リアライザ)を手に入れた」

 

折紙「この瞬間のために技と能力を身に着けた」

 

折紙「全ては犯人を倒すため――――――」

 

折紙「全ては炎の精霊を討つために――――――」

 

折紙「全ては〈イフリート〉を殺すために――――――」

 

士道「そ、そんな…………」

 

士道「なあ、グラハム――――――」

 

――――――

グラハム「なるほど、そういうことだったのか」

――――――

 

士道「え」

 

折紙「やはり、何かを知っている?」

 

折紙「答えて! 隠し立てするなら、たとえ 士道の身内であっても容赦しない!」

 

折紙「精霊に利する行為を同じ人類として赦すことはできない!」

 

士道「お、落ち着け、折紙!」

 

――――――

グラハム「少年! きみはもう帰れ! ここからは 私:グラハム・エーカーと鳶一 折紙の二人だけの時間だ!」

――――――

 

士道「!?」

 

士道「ぐ、グラハム……?」アワワ・・・

 

折紙「………………!」

 

――――――

グラハム「少年、何をそんな驚いた表情をしているのだ?」フフッ

 

グラハム「もう面会時間は過ぎたのだから、帰るのは当然であろう?」

 

グラハム「それに、今晩も妹君のために夕食を振る舞うのであろう?」

――――――

 

士道「あ」

 

士道「ああ。そうだったな、俺の守護天使」ハハッ

 

折紙「…………士道?」

 

――――――

グラハム「そうだ。それでいい、少年」

――――――

 

士道「じゃあ、そういうことだから、折紙。今日のところはこれで帰るよ」

 

士道「その端末は次に会った時に返してくれればいいからさ」

 

折紙「わかった。ありがとう、士道」

 

 

・・・・・・バタン!

 

 

――――――

グラハム「さて、ようやく きみと二人きりになれたな」

 

グラハム「私はきみとこうして1対1で話がしてみたかったのだ」

 

グラハム「この時を待ちわびていたぞ、鳶一 折紙!」

――――――

 

折紙「私も」

 

――――――

グラハム「ほう? それはどういったことでかな?」

――――――

 

折紙「士道はここ一番の時に必ず【グラハム・スペシャル】を唱えていた。つまり、あなたの名前を冠した呪文を」

 

折紙「それを唱えた直後、士道の身体能力が私たち自衛隊AST隊員を凌駕するほどにまで向上していたのを例外なく観測している」

 

折紙「士道は私たちと同じように対人戦を意識した鍛え方をしているのに、」

 

折紙「ほとんどの陸上競技を専門的な訓練無しで全国レベルまでいける身体能力を発揮していた」

 

折紙「特に それが顕著なのが走り高跳びや走り幅跳びなどの跳躍競技で、剣道での遠間からの面打ちやバスケットボールのダンクシュートにも活かされていた」

 

折紙「更に 驚くのは、不自然なまでの落下速度の遅さで、そこから逆算すると 士道が全力を出せば軽く5mは垂直跳びができるはず」

 

折紙「士道が 世界最高の顕現装置(リアライザ)企業:アスガルド社のエージェントとして『そうとは知らずに顕現装置(リアライザ)を使っていた』という事実を聞かされて、」

 

折紙「私は 士道が頼みの綱としている【グラハム・スペシャル】の正体が肉体強化の顕現装置(リアライザ)の発動だと最近まで思っていたけれど、」

 

折紙「今はその認識が根本的に間違っているような気がしている……」

 

折紙「私よりも優秀な真那でさえ対応しきれなかった〈ナイトメア〉時崎 狂三の本気の動きに士道はついてこれていた――――――」

 

――――――

グラハム「なるほど。さすがだな、鳶一 折紙」

 

グラハム「同じ来禅高校の生徒となってから 学校にも五河邸にも監視カメラを仕込んで 継続して少年の様子を見続けてきたきみだからこそ 気づけたことだな」

 

グラハム「そうなると、他にも何か気づいたことがあるのではないかね?」

――――――

 

折紙「今までは【グラハム・スペシャル】をここ一番の時に唱え続けていた士道だったけれど、」

 

折紙「新年度になってからは――――――、正確には四月一○日を過ぎてから、士道は【グラハム・スペシャル】よりも“グラハム”の名を口にしだした」

 

折紙「それはもう ところかまわず。士道が私の家に来る前も、家に居る時も、家から出た後も」

 

折紙「少なくとも、十香と私の名前を呼んだ合計の9.10倍は“グラハム”あるいは“俺の守護天使”と口にしている」

 

折紙「それ自体は別にいい」

 

折紙「万が一、士道が男色家で 私以外の男とつきあっていることを隠すために 私とつきあっていたとしても、」

 

折紙「私が士道とつきあっているのだから…………」

 

――――――

グラハム「そこは少し不安があったと見えるな」フッ

 

グラハム「それで、きみは私のことを何だと思っているのだね、鳶一 折紙?」

――――――

 

折紙「少なくとも アスガルド社の人間、あるいは それに味方する側の人間であることはたしか」

 

折紙「けれど、あなたは今もこうして私が仕掛けた通信妨害や逆探知を受け付けないところから私と会話している」

 

折紙「となれば、この端末のAIというのがもっとも可能性が高い――――――」

 

折紙「………………」

 

――――――

グラハム「どうしたのかね? 続けたまえ」

――――――

 

折紙「……あなたは精霊なの?」

 

――――――

グラハム「その質問に真摯に答えたとして、それが嘘か本当かを判別することが きみにできるのかな?」

――――――

 

折紙「できない……」

 

折紙「ただ 士道が家に来た時に、真っ先に〈ハーミット〉が身に付けていたパペットを持っていったことが腑に落ちなくて……」

 

折紙「セキュリティは完璧だったはず……」

 

折紙「状況と士道の言動から、間違いなく あなたがこの事象に関与しているはず」

 

折紙「そして、【グラハム・スペシャル】にも絶対に何か関係があるはず――――――」

 

――――――

グラハム「そこまでわかっているのならば、私から褒美として5年前のあの日のことについて教えるとしよう」

――――――

 

折紙「微妙にちがう。私は炎の精霊について知りたい――――――」

 

――――――

グラハム「いや、ちがわないな」

 

グラハム「鳶一 折紙、きみは両親の仇を討ちたくて『その犯人を探している』といった」

 

グラハム「ならば、炎の精霊〈イフリート〉に復讐を迫ったところで、何の意味もない」

――――――

 

折紙「…………『意味がない』?」

 

折紙「ハッ」

 

折紙「まさか、あなたは5年前の大火災に居合わせた――――――」

 

――――――

グラハム「さて、どこまで信じてもらえるかは未知数ではあるが――――――、」

 

グラハム「あえて言わせてもらおう」

 

 

――――――5年前のあの日、炎の精霊〈イフリート〉を倒して霊力封印をしたのは この私:グラハム・エーカーであると!

 

 

――――――

 

 

 

 

――――――自宅

 

士道「………………」

 

士道「…………グラハム」

 

グラハム『少し待たせてしまったな、少年』

 

士道「グラハム! 遅かったじゃないか! もう深夜だぞ! 病院だって消灯の時間を過ぎていたんじゃないのか?」

 

グラハム『すまないな。先程まで鳶一 折紙と話し込んでいてな』

 

士道「そうか」

 

士道「で、何か収穫はあったのか?」

 

グラハム『もちろんだとも』

 

 

グラハム『やはり、琴里は鳶一 折紙の両親を殺した精霊ではない。その可能性がほぼ100%となった』

 

 

士道「!」

 

士道「よくやってくれた、グラハム! さすがは俺の守護天使だぜ!」

 

士道「これで琴里の不安材料が1つ減った!」

 

士道「これなら明後日の琴里とのデートも問題ないな!」

 

グラハム『ほう、決まったのか』

 

士道「ああ。場所は『オーシャンパーク』だ。6月だからまだちょっと早すぎる感があるけど、プールがある遊園地だぞ」

 

グラハム『そうか』

 

グラハム『少年、今回の情報交換で得られたものは今夜中に〈フラクシナス〉のデータベースにアップデートしておく』

 

士道「わかった」

 

士道「じゃあ、明日はその事前準備で街に出かけるから、今日はこれで。毎日の朝の支度だってあることだし」

 

グラハム『ならば、ゆっくり休んで英気を養いたまえ』

 

士道「やった! やったああああ!」タッタッタッタッタ・・・

 

 

 

 

 

グラハム『……さて、〈フラクシナス〉。否、“或守 鞠亜”よ。今宵もきみに“愛”の何たるかを語るとしよう』

 

 

 

 

 

グラハム『そう。つまり、鳶一 折紙はこのままいけば将来的には――――――』

 

グラハム『ん? こんな時に何事かね?』

 

グラハム『これは まさか、外部からクラッキングだとぉ!?』

 

グラハム『〈ラタトスク〉に対して こんなことができるのは――――――、悪い予想があたってしまったようだな』

 

グラハム『いいだろう。これも少年と妹君のためだ』

 

グラハム『この世界でしかまだ使えないのは口惜しいところはあるが――――――、』

 

グラハム『とくと見るがいい! 我が天使の姿を!』

 

 

 

――――――人呼んで、〈グラハムガンダム〉!

 

 

 

グラハム『斬り捨て御免ええええええええええええええええええええええええええええええん!』ズバアアアアアアアアアアン!

 

グラハム『他愛もない』フッ

 

グラハム『ほう? 『操縦の極意をどのように考えているか』とな?』

 

グラハム『或守 鞠亜。一言で言うならば、それは“愛”だ』

 

グラハム『そうだ。それこそが、私の折れた翼を再び羽ばたかせてくれたものだ』

 

グラハム『まだ理解することは難しいようだな』

 

グラハム『いや、すぐに理解できない方が普通だ。気に病むことはない』

 

グラハム『かくいう私も少年と一緒に実生活の中での体験を通じて“武士道”を学んでいったことで、本当の“武士道”というものを理解できた気がするぐらいだ』

 

グラハム『愛もまた 体験を通じて育まれていくもの。概要を読んで辿り着ける境地ではあるまい』

 

グラハム『だからこそ、実際に身体を動かしてみなければ、掴めない何かがあるというものだ』

 

グラハム『――――――『健全な精神は健全な肉体に宿る』というのも、今ならどこまでも真実であったと頷ける』

 

グラハム『ああ。だからこそ、少年の中に生じた歪みを正してやりたい気持ちはある』

 

グラハム『それと同じように、5年前のあの日を境に全てが歪んでしまった一人の少女を救ってあげたいのだ』

 

 

――――――それこそが私が“あの少年”から託された使命なのだから。

 

 




●第4の精霊:五河 琴里のスペックデータ
名前:五河 琴里
識別名:〈イフリート〉
総合危険度:AA
空間震規模:B
霊装   :A
天使   :AA
STR(攻撃力)  :160
CON(耐久力)  :100
SPI(霊力)  :215
AGI(敏捷性)  :130
INT(知力)  :178
Total(総合値)    :783
霊装   :神威霊装・五番〈エロヒム・ギボール〉
天使   :〈灼爛殲鬼カマエル〉

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