【攻略】迷宮攻略スレ24【5日目】
200:名無しのプレイヤー
大分勢い落ちたな……
201:名無しのプレイヤー
まあな。かなり人が減った。
202:名無しのプレイヤー
あれだけ賑わってたのに皆死んじまったのか……
203:名無しのプレイヤー
悲しいなぁ……
204:名無しのプレイヤー
3日目のあれはヤバかったね
205:名無しのプレイヤー
禁止区域指定か……いきなりバトロワみたいな安置縮小が始まったからな。
初期部屋に残っていた人の大半がガスに飲まれて死んじまった
206:名無しのプレイヤー
1時間前に知らされるっていう唐突さだったからな。
最初から次のセーフルームを確保してた人じゃなきゃ無理だろあんなの
207:名無しのプレイヤー
一応ガスに追われながらも深層に飛び込んで、生き延びてセーフルームを見つけたっていう豪運の持ち主もそこそこいるけどな
208:名無しのプレイヤー
また次もあるのかねぇ……奥は更に敵のレベルが上がってるんでしょ? 厳しすぎる
209:名無しのプレイヤー
ピクシー、カブソ、コダマ。どれもLV2~LV3相当と目されてるな
210:名無しのプレイヤー
次のセーフルームはロイヤルスイートの豪華仕様だぞ!!
211:名無しのプレイヤー
なお手に入るアイテムの質は変わってない模様
212:名無しのプレイヤー
(´・ω・`)
213:名無しのプレイヤー
敵からのドロップ率は上がってるから……(震え声)
214:名無しのプレイヤー
傷薬とペインキラーな。もうすっかり薬漬けの体だよ
215:名無しのプレイヤー
薬2種はマジで生命線だよなぁ。この二つがなきゃ戦うどころじゃなかったぜ
216:名無しのプレイヤー
ふへへ……ペインキラーがないと俺はもうだめだ……効果が切れると体が震えてくるんだ……
217:名無しのプレイヤー
……大丈夫かこいつ
218:名無しのプレイヤー
副作用はないっぽいんだけどな。俺もかなり常用してるけど体調は何ともないし
219:名無しのプレイヤー
ペインキラーには精神高揚の効果もあるし、鬱を薬でどうにかしてる状態なのかもな。それで薬が切れると不安になると
220:名無しのプレイヤー
気持ちは分かるなぁ……。自分もこの先不安でしかたがないです。まだ悪魔を1体も倒せてないし……
221:名無しのプレイヤー
あらら。それはまずい
222:名無しのプレイヤー
>>220がこの先生きのこるには
223:名無しのプレイヤー
>>220
1:まず頑張って悪魔と遭遇しないようにしながら宝箱を漁り
最低限の装備(何らかの武器、傷薬、ペインキラー)を手に入れましょう。
2:ペインキラーをキメてウィルオウィスプに戦いを挑みましょう。
ウィルオウィスプは物理耐性持ちですが、その代わりHPが低いため、実質的な耐久力はポルターガイストと大差はありません。
3:ポルターガイストのブフと違い、ウィルオウィスプの使う九十九針は物理技でHPを(多分)消費し、状態異常もありません。
一発一発の攻撃は弱いため、どうにか急所だけは避けながら、気合で殴り続けて倒しましょう。
宝石を手に入れることができれば、ウィルオウィスプは弱点が多いため、より楽に倒すことができます。
224:名無しのプレイヤー
>>223
テンプレ乙
225:名無しのプレイヤー
>>223
これが出来れば苦労しないんだよなあ……
226:名無しのプレイヤー
最後は結局気合だもんな。やり直しがきくゲームならともかく、負ければ死の一発勝負で勝てる気がしない
227:名無しのプレイヤー
属性攻撃出来ればかなり楽になるって聞いて宝箱漁ってるけど、中々宝石でないし
228:名無しのプレイヤー
もうすぐ6日目だな。禁止区域指定、また来るのかな
229:名無しのプレイヤー
準備は全くできてないぜ!
230:名無しのプレイヤー
俺も。次来たら確実に死ぬわ
231:名無しのプレイヤー
ここに辿り着くだけでも死に物狂いだったからな……更に先に進めとか言われたって無理無理
232:名無しのプレイヤー
多分次の安置縮小が来たら、生き残りの9割は死ぬでしょ
233:名無しのプレイヤー
悪魔倒せてない人が大多数だもんな
234:名無しのプレイヤー
テンプレ通りの最低限の装備を整えても、突破できた人は5人に1人程度しかいなかったもんな……それでみんな尻込みした
235:名無しのプレイヤー
今も足踏みしている俺らが5分の1以下の存在になれるとは思えないんだよなあ
236:名無しのプレイヤー
バリバリ悪魔を倒してレベリングとかしちゃってるトップ層が頭おかしいんだよ
窓のない豪華なホテルの一室。
俺は風呂上りのバスローブ姿で、柔らかなソファに体を預けてぼんやりと天井を見上げていた。
「はあ……チュートリアルって、いつになったら終わるんだよ……」
もう5日経ったぞ、5日。もう2~3時間で6日目に突入する。
終了に関するアナウンスは今のところ皆無だった。
3日目の直前に、運営(?)からの介入自体はあった。禁止区域の指定だ。
初期部屋とその周辺区域を禁止エリアに指定して、時間になったら毒ガスが充満する。
そんなことを迷宮全体に響き渡るような放送で、たった1時間前に知らされた。
既に先のエリアのセーフルームを拠点にしていた自分からしたら大して影響は無かったが、当時プレイヤーの多数派を占めていた初期のセーフルームに留まっている人にとっては大問題だ。
掲示板上は阿鼻叫喚だった。
助けを求める者、愚痴や怨嗟を叫ぶ者、スレは荒れに荒れた。
微かな希望を求める人は早々に行動へ移り、パソコンの前からいなくなっていたので、部屋に残ってPCに張り付いていたのは生存を諦めた者だけだ。
それも時間になると、書き込みはぱったりと止んだ。
そしてぽつぽつと、どうにかセーフルームを見つけて生存した者が現れ始めた。
しかし初期の頃の掲示板の賑わいは無くなっていた。恐らくもうプレイヤーの数は100人を切っているだろう。
いつの間にか自分は、プレイヤーの中ではかなり成功した部類となっていた。
ウィルオウィスプとポルターガイストが徘徊するエリアの更に奥、出現する悪魔が1段階強くなった場所。そこのセーフルームが、高級ホテルのロイヤルスイートを思わせるこの豪奢な部屋だった。
悪魔に怯えて逃げ回る側のはずだったが、いつの間にか立場は逆転した。
今の俺は悪魔を狩る側になって、レベルアップと思しき身体能力の向上も何度かしている。
掲示板では、自分のようなプレイヤーも何人かいて、他のプレイヤーからは実力のあるトップ層と目されているようだ。
その成果を、俺は全てが自らの実力で得たモノだとは思っていない。
どうして成功できたのかと言われたら、運が良かった。それに尽きる。
もちろん、自分の判断や行動が結果を左右する要因にもなっただろう。しかし結局の所は運だ。
最初の探索で悪魔と遭遇しながらも、安全地帯のトイレに逃げこめた幸運。
1度の探索で、武器・雷の貴石・傷薬・ペインキラー(使ってないけど)、必要なもの全てが揃った強運。
俺の行動の結果は、運に恵まれていた。
サイコロを振って、たまたま出た目が良かっただけ。同じことをやっても上手くいくかどうかは分からない。そう思っている。
これを己の実力だと勘違いして、慢心するようになったら、きっとろくでもない末路を辿るだろう。
勘違いしてはいけない。自分は凡人だ。主人公補正なんてない。ただこの世界を生きる1人の人間に過ぎない。
警句のように内心で呟く。
環境が激変し、その中でも上手くやれていることで、最近どうにも気が大きくなり始めている。
自信を持つことはいい事だが、行き過ぎれば毒だ。客観的な視点を決して失わないようにと、俺は時たまこうして自分に警告していた。
「くぁ……もうすぐ23時だな」
欠伸を噛み殺しながら時計を見る。
三日前と同じ時間。また禁止区域指定があるとしたら、同じ三日後の23時だろう。
「……」
しかし何も起きなかった。
掲示板を見れば、喜びの声に溢れていた。
来ると身構えていたモノが来なかったことに、釈然としない気持ちを抱く。しかしないなら良かった。
「寝るか」
そして俺はキングサイズのベッドに横になり、布団をかぶって目を閉じた。
割とどこでもすぐに眠れるのは、俺の密かな特技だったりする。
眠りに落ちた約1時間後。日付の変わる7日目の0時。
7日目の終了を以てチュートリアルが終わるという重大な連絡事項がアナウンスされて、掲示板はお祭りになっていたが、ぐっすり眠っていた俺は気が付かなかった。
それを知ったのはきっかり8時間後。午前7時の事だった