超高校級の???   作:中山

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苗木、お前はもう死んでいる。

やあやあ、皆様お久しブリーフ。俺です。ウルトラスペシャルハイパートルネードスネークスーパーエクセレントに優しい加賀美です。今、俺は人一人入るキャリーバッグを持って、ある重大な任務を行っている。その任務とは、前にさくらちゃんが協力してくれた際の報酬を届けるという過酷な任務だ。

 

「あれ?加賀美君、その荷物どうしたの?」

 

野生の苗木があらわれた!

 

「出たな、苗木!くらえ、マスター〇ール!」

 

「いや、それ只の石って…ぐわっ!」

 

ピクッピクッ…バタッ

 

「苗木(荷物持ち)ゲットだぜ!」

 

 

 

 

 

 

「あーもう。まだ頭がズキズキするよ。…そういえば、加賀美君。この荷物は一体何が入っているの?」

 

苗木が頭を摩りながら此方を睨む。

 

「(豚の)バラバラ死体とその他」

 

「…えっ?」

 

苗木がキョトンとした顔で此方を見る。あれれー?何故か苗木くんの反応が可笑しいよ〜(棒)。

 

「苗木、お前はもう、それ(豚の肉)を運んじまったんだ。分かるよな?」

 

ちょっと意味あり気な暗い笑顔を見せてみた。

 

「な、何でそんなものをボクに持たせたんだよ!」

 

どうしよう。本当に勘違いしてんだけどこの子。ちょっと飽きたけど、ネタバレすんのもなんか面倒いのでこの路線で突き進もうと思う。

 

「ハハッ、分からないのかよ?」

 

「分かるわけないだろ!友達だと思ってたのになんで…っ!」

 

「あら?何やら、変な空気ね?」

 

「っ!?…霧切さん」

 

さくらちゃんの部屋に行く途中で『超高校級の探偵』こと、霧切響子に出会った。因みに俺は

 

「霧切、おっすー」

 

霧切響子の事を霧切と呼んでる。

 

「えぇ、おはよう。それじゃあ、いきなりだけど、質問いいかしら?」

 

「な、何かな?」

 

やだー、ナエちゃんビビリ過ぎー。

 

「質問は二つあるわ。まず、一つ。そのバックは何が入っているの?」

 

「……(言える訳がないよ)」

 

「んー?簡潔に言うなら肉だぜ」

 

俺はニコリと笑いながら答える。すると、苗木が凄い勢いで此方を見た。

 

「…そう。(苗木くんの顔色が悪化したわね。これは何かある。探偵としての勘がそう言っているわ。)

なら、二つ目よ。苗木君」

 

「…っ!?」ビクッ

 

「貴方、何か隠しているでしょう?」

 

「な、何も隠してないよ。どうして、そんな事思うのさ?」

 

いや、バレバレだよ苗木。目が泳いでるなんてもんじゃねぇよ。

 

「はぁー。まぁ、いいわ。そうね苗木君?」

 

「何?霧切さん?」

 

「貴方が何を隠しているかは、分からないわ。でも、コレだけは言っておくわね。

少しは信用しなさい。…私達の事を」

 

信じられるか?こんなイケメンなのに女なんだぜ?

 

「…霧切さん。(ボクは何を考えていたんだ!!バレたくないからといって、霧切さんの信用を無下にしただけじゃないか…。よし、言うぞ!)」

 

「取り敢えず、聞きたい事は聞けたし私は帰るわ」

 

「待って、き──」

 

「おっとと、そういや、霧切に教えなくちゃいけない事があるんだった」

 

「……加賀美君っ」

 

何故か、苗木が此方を睨んでいる。まぁ、理由は分かるんだけどね!

 

「何かしら?」

 

「んー?ちょっと、コッチの方に来てくれ」

 

俺は霧切を苗木からは見えない場所に連れて行く。

 

「此処なら苗木にも聞こえないかな?」

 

「それで?何の用かしら?」

 

「あのさ、この件に関わんないでくれる?」

 

俺は直球に言った。

 

「やっぱり、貴方が関わっていたのね。加賀美君?」

 

霧切は恨むような目で此方を見る。

 

「そういや、この前なんだが苗木の部屋に泥棒が入ったらしいんだ」

 

俺が唐突にそう言うと霧切は分かり易くビクッと体を震わせた。

 

「今は関係ない事を話さないでくれないかしら?」

 

「へぇー、関係ないねぇ?」

 

いいのかなぁー、俺にそんな態度をとって?

 

「実はさぁ。俺、見ちゃったんだよ。苗木の部屋に入って行く犯人達を、な」

 

「たまには頭を休める日もないといけないわね」

 

うんうん、分かってくれたか。物分かりのいい子にはプレゼントをやろう。

 

「霧切、コレやるよ」

 

俺はポケットに入っていた物を霧切に渡した。

 

「鍵?」

 

そう、鍵だ。因みに部屋の鍵。更に言うと俺のじゃない。野生のポケ〇ンが持っていたのをくすねただけだ。

 

「とある男の部屋の鍵だ」

 

「っ!?…なるほど、それで私に何をしろと言うのかしら?」

 

「そうだな、その男の隠している物を探してくれればいい。例えば、天井にある隠された物置とか」

 

「そう。…舞園さんと戦刃さんを誘ってみようかしら?」

 

なるほど、他の犯人達も一緒に行くのか。

 

「あぁ、そうしな。じゃあ、俺達は用事があるんで」

 

「えぇ、それじゃあ」

 

あっ、走ってった。因みに、苗木が盗まれたのは三枚のパンツだ。

 

 

 

 

 

 

 

「…加賀美君、霧切さんに何かしたの?」

 

「いや、なにもしてない」

 

俺が苗木の下に帰ると苗木が唐突にそう言ってきた。

 

「そう…なんだ。なら、いいや」

 

暫く、俺達は無言で歩いた。そして遂に、

 

「着いたぜ、苗木」

 

「此処は、大神さんの部屋?」

 

さくらちゃんの部屋に着いた。

 

「あぁ。…なんでさくらちゃんの所にコレを持って来たのかって顔をしてるな、苗木」

 

「…教えて欲しい、加賀美君」

 

「簡単だ。喰う為だ。……あっ、さくらちゃんは違うからな」

 

さくらちゃんは肉よりプロテイン派だからなぁ。

 

「コレを喰べるの!?…一体誰が」

 

そりゃあ、豚肉だもん。しかも結構高い奴だからな。

 

「さぁ、誰でしょう?…まぁ、答えはすぐに分かるけどな」

 

答え……朝日奈と終里です。

 

「最後に、一つ教えてやる。昔の人間が肉を喰い始めたのそいつの知恵を手に入れる為だと言われている。例えば、人肉嗜食の奴がいるとする。そいつが何故、人の肉を喰ったのか?可笑しいと思わないか?

人の肉は不味くて喰えた物ではないと言われているのに、何故そんな物を口にしたのか?」

 

この話は適当です。つーか、知らんし。

 

「…………」

 

「答えは、さっき言った。…知恵を手に入れる為さ。その為に人を殺しグチャグチャに引き裂いて……そして」

 

「……ゴクリ」

 

 

バンッ!!

 

 

「肉の匂いがする!!…って、加賀美とアァン?苗木?」

 

あっ、終里が飛び出て来た。終里赤音、『超高校級の体操部』と呼ばれる少女。俺からしたら体操部と言うより野生児と言う感じがする。

 

取り敢えず、それは置いといて。終里が苗木を疑問符を付けて呼んだのには理由がある。

 

「…ブクブク」

 

だって、苗木が

  泡吹いて気絶してるん

          だもの。

 

      かがみ

 

肉の匂いを感じ、涎を垂らした終里が飛び出た所為で苗木の緊張感がMAXを振り切っちゃった。

 

「ほれ、さくらちゃんの報酬、持って来たぞ」

 

まぁ、俺には関係ない事だと思うから無視するんだけどね!

 

「おおっ!肉だぜ!」

 

「ドーナツは!?」

 

朝日奈葵、『超高校級のスイマー』と呼ばれる少女。

 

「我のプロテインはあるか?」

 

さくらちゃんも出て来た。

 

「あるから、ほら持ってくれ」

 

俺はそう言い、さくらちゃんにキャリーバッグを渡した。

 

「ふむ、確かに。…それは別として、苗木はどうしたのだ?」

 

「あぁ?あっ、コレね。さぁ、悪夢でも見たんじゃね?」

 

「あはは!苗木ったら、変なの〜」

 

「そんな事より、早く喰おうぜ!」

 

「……それもそうだな。加賀美よ、入っていくか?」

 

皆、苗木の心配しないとか酷いわー(棒)。

 

「いや、遠慮しとく。苗木の事、部屋に送ってくわ」

 

「…そうか。では、またな。報酬、感謝する」

 

「じゃあね〜、加賀美!ドーナツ、ありがとっ!」

 

「またな、加賀美!」

 

「ん、ばいなら〜」

 

それにしても、苗木ってば気絶しちまいやがって。これから、悪夢が始まるっつーのに。

 

 

 

 

 

 

数時間後。

 

「…グッ、此処は?」

 

ボクこと、苗木誠は自分の部屋に居た。…いつの間に、こんな所に。さっきまで確か、大神さんの部屋の前に居たような?

 

「…もしかして夢?」

 

いや、もしかしなくても夢だろう。だって、加賀美君はなんだかんだ言って優しいからあんな事しないもん。

 

「あはははは」

 

ボクは何故か、笑った。たぶん、夢だと分かって安心したからだろう。そして、ひとしきり笑うと声が聞こえた。

 

「何か面白い事でもあったのかしら?」

 

霧切さんの声だ。何故か、寒気がする。

 

「な、何で霧切さんがボクの部屋に?」

 

「偶然、えぇ、本当に偶然なんだけど。苗木君の部屋の前を通ったら叫び声が聞こえたから、そこで偶然に出会った舞園さんと戦刃さんと一緒に駆け付けたのよ。二人は用事があって、今は居ないけれど」

 

霧切さんがそう言ったのでボクは辺りを見渡す。本当だ、今はボクと霧切さんの二人しか居ないんだ。そう思うと、ボクはカァっと顔が紅くなった。

 

「あ、あははは。ゴメンね、心配させちゃって」

 

「いえ、気にしなくていいわ。それよりも話したい事があるんだけれど。えっと、コレよコレ」

 

ガサゴソと霧切さんが自分のバックから何かを取り出す。それを見た瞬間──

 

 

 

 

「タイトルは『巨乳アイランド!』ね」

 

 

 

 

──ボクの顔が一瞬で青白くなった。

 

 

「…苗木君。今、二人が居ない理由はね?

 

 

 

 

 

 

 

──ちょっと、OHANASHIする為の道具の用意をしてるのよ」

 

 

その後の事は、ボクは覚えていない。

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