G/M級狩人は今日も行く   作:令和のクルルヤッ君

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 深夜テンション投稿!


 アーク君はこう、初心者ハンターに優しくアドバイスをくれたり一緒に探索に着いていってくれて小さな役立つ豆知識を教えてくれる近所のおじちゃん的な立ち位置な筈なんだけど…

 何故かこれに祖龍関係者でモンスターの狩りすぎで暗殺されかけてモンハン世界であると噂の暗部の仕事着いてて元G級で現M級っていう超頭のおかしい人になってしまった…しかもこれに異世界に行ったことがあるや異世界関係の担当者という肩書きも増える!(絶望)


今回は日記回ではないです。理由はなんとなくですはい!(ガンギマリ)




宝物と眷族

 

 

 

 

 空で小さな星が光輝く中で、俺は拠点にしている廃墟の部屋の中で俺の寝床で彼女達が持っていたのとは違う銃を抱えながら爆睡している少女を横目にガラスが割れている窓から双眼鏡を使いながら外を覗く。

 

 

「…ふーむ、数日経ったってのに相変わらずここの空気は悪いな。アステラが恋しいぜ」

 

 俺は双眼鏡で辺りを見渡しながら愚痴るように呟く。それもそうだろう、ここはとてもじゃないが長居したくないところだ。ここには自然溢れる古代樹のような空気も、大蟻塚の様な熱気も、陸珊瑚の様な命の輝きも、瘴気の谷の様な静けさも、龍結晶の様な沸き上がる気配も、渡りの凍て地の様な神秘もない。

 

 …ここは戦場だ、しかも俺達のいた世界とは違う戦場の匂いがする。血と金属と硝煙と腐った匂いが大地に染み付いている。

 

 新大陸では五感全てが重要だ、その為かこの大地がどれだけ悲鳴を挙げているのかがなんとなく分かるんだ。魂が震えない…微弱な気配だ。

 

「…こんな世界でも、やっぱり人は変わらないんだな。彼女達も、俺達も、結局は同じ"人間"だ」

 

 彼女達が例え本当の"人間"でなかったとしても俺は彼女達を俺達と同じ"人間"だと認めよう。何たって誰もが恐れ敬う祖龍様に血を分けて貰った奴が言うんだからな!がはは!

 

 

 …いや笑えねぇ、そのせいで一時期暗部にどっぷり浸かってたんだった。あん時は誰とも知り合いを作りたくなかったんだよな。

 

 作っても先に死んじまうし…だから俺の知り合いって殆どは竜人やしなぁ。あ、でもアイツらは何故かジジイになってもハンターやってたな。アイツらただの人間で嬢ちゃんからも血を分けて貰ってないのに長生きだから不思議なんだよ…いやまさかモンスターの生き血を毎日浴びてたから体が強靭になってたりして?古竜とかも良く狩ってたし、有り得るな。

 

「新大陸にオオナズチが居ないのは意外だった事は印象的だった……いかんな、たった五日でアステラが恋しくなるなんてな。異世界だと全てが変わるから気も休まらん」

 

 双眼鏡から眼を離して壁に座り込む。そして俺と共に此方の世界にやってきた俺の長年の愛刀"鉄刀【神威】"を鞘ごと背中から外して支えの変わりにしながら抱える。

 

 そしてポーチから麻袋を取り出して中を覗く。中には色んな物が入っていて、ネックレスや小さな銃に果てには髪飾りや肌触りの良い鞘に入ったナイフ等があった。

 

 

 これは全て彼女達の宝物らしい。恐らく大切な人に貰った物なのだろう。なんとなく分かる、戦場ではこういったもの程残される事は少ない。さして最期の言葉を伝えられずに死ぬなんてザラだ。その点彼女達は強かったし逞しかった、普通見ず知らずの人間に自らの宝物を渡した挙げ句クエストを出してくるか?あり得ないだろ。

 

「それほど彼女達は強かったって訳か…名前も知らないがとても頼もしい娘だったな」

 

 しかもリーダーと思わしき少女は散々奴等に汚されてもう身も心もボロボロの筈なのに笑って見せたのだ。出来れば普通に出会いたかったものだ。

 

 …いやにしてもよう寝とるわ。この感じだと次の朝までは起きなさそうだ。

 

「しゃぁない、このまま朝まで外を見張ってるか…」

 

 俺は溜め息を吐きながら太刀を壁に立て掛けた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『始まりの龍の眷族よ…』

 

ーーその直後、割れた窓の外から唸るような声が聞こえた。

 

 立て掛けた太刀を掴み取り、振り返りながら太刀を背中に背負っていつでも抜ける様にする。そして、抜刀の構えを取りながら窓の方を見ると…

 

「…古代竜人?」

『やぁ』

 

 窓の縁に小さな人…古代竜人が乗っていた。俺は一瞬で研ぎ澄まされた気分を落ち着かせながら構えを解いた。

 

「はぁ、まさかこっちでも出会うとはな…異世界だとしてもあんた達は神出鬼没ってか」

『来てるのは…僕だけ……始まりの龍からの……お願い…』

「………」

 

 俺はその直後、脳内に儚くも美しい白い少女が神々しい玉座で足を組みながらクスクスと笑っているのが現れた。頭を抱えたくなった…俺はその一瞬でこの様な事態が起きてしまった原因を理解した。理解してしまったのだ。

 

「さてはお嬢…新しい玩具を手に入れたから俺で試したんだな?」

『始まりの龍は…気まぐれ……で…退屈……だから…これは…暇潰し』

「暇潰しでとんでもない世界に送るんじゃないよ、ここにはE.L.I.Dっていうヤバい病気があるんだぞ?あっちの世界に持ってっちまったらどうするんだ」

『……前例…あるでしょ…?』

「………」

 

 あったわ。Tウィルスとかあったわ。そういえばあれもこれと似たような物だったな…結局、あれは瘴気の谷のというかヴァルハザクの微生物達がウイルスを全部喰っちまったっていうオチが着いたが、今回も瘴気の谷に出れれば何とかなりそうだ。いや本当になりそうだから困る…

 

「だがあれは微生物が原因なのか?もし原因が液体や気体だったら…」

『…植物は…水と…空気を……とりこんで…新しい空気を出す……屍の龍にも…それができる…』

「…つまりヴァルハザクはろ過装置みたいな役割を持っていたって訳か。なら色々と納得できる」

 

 つまりは瘴気というのはろ過された水みたいな物だったということだ。というか酸性の液体ってこっちにもあったな……あれ?瘴気の谷って改めて考えるとヤバくね?新手の病気が蔓延してるってことだろそれ。

 

 …とりあえずそれは横に置いておこう。

 

「それで?一体どんな用件で俺の前に…しかも異世界にいる俺の前に現れたんだ?」

『言伝……眷族の装備…異世界からやってきた者から取り寄せられるようにした…目印は…青いクリスタル……』

「異世界からやってきた者…?クリスタル……ってモーグリもこっちに来ているのか!?」

『……彼…君と狩り人に恩があるって言ってた…快く受けた…』

 

 正直な話をすると頭を抱えたくなる。アイツは覚えてないのか?俺達の世界に来た時にクルルヤックに大切なクリスタルを奪われたのを…

 

 しかもあのクリスタルは異世界を渡れる特別な物だ。それに美しい、もしそのままここの世界に来てみろ。新種の生物だと思われて捕獲されるかクリスタルに見惚れた奴や金目の物欲しさにクリスタルを奪われるかの二択が出てくるだろ。

 

 それにあのお嬢が普通にこちらの世界に送ってくる訳がない。絶対愉悦る、町のど真ん中とか戦場のど真ん中とか……

 

「………」

『大丈夫……彼…元気にしてる…』

「あぁ、それなら良かった」

『……元気に…追いかけられてる…』

「いやダメじゃん!?」

 

 案の定だったので頭を抱える。でも古代竜人が特に何も言ってこないということは本当に元気にやってるようだし、まだ危険は迫ってはいない様だ。

 

 しかしそうか…意外とやることが出来たな。まずは情報を集めてから次に人のいる町を探して、グリフィン&クルーガーという組織を探し彼女達の宝物を届け、その後にモーグリを探しに行くことにするか。

 

 

 

「それで彼は何処にってもう居ないし…」

 

 俺が頭を上げるとそこにはすでに古代竜人は居なくなっており、その変わりに古代竜人がいた場所には月明かりで薄く光輝く何かが置いてあった。

 

 顔の筋肉が痙攣しているがそれを無視して置いてあった物を手に取ってみると、それはとてつもなく見覚えのある"白い鱗"であった。

 

「なんでお嬢の鱗がここに…」

 

 手に持つだけで分かるこの威圧感…見間違う筈がない。これは"祖龍"の鱗だ。しかも真新しい鱗だ、何となくお嬢の気配を感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …いや、俺の血の中に流れるお嬢の血が訴えている。これはお嬢と"繋がっている"

 

「…聞こえるかお嬢」

『あら、分かっちゃったぁ?面白くないのッ!』

「勘弁してくれよ…」

 

 頭が痛くなってきた…それに身体中の血液が沸々と沸き上がる感覚がする。これは歓喜だ。己のが主の声を聴き血が喜び、そして同時に退屈感と血湧き肉踊る戦いに身体が飢えていく。

 

「チッ…ここにお嬢がいたらこの感覚を満たせるってのに…なんだ?生意気な眷族に罰でも与えているつもりか?」

『そんなツマラナイことしたくないわ。それに貴方が感じている感覚は私も感じているのよ?もう今すぐにでも殺しあいたくて仕方無いのよ?』

「ならアイツらとやり合えば良いじゃねぇか、アイツらなら喜んで城に突っ込んでくるぞ」

『やだ、それ名案だわ!早速皆に伝えて村を襲って貰おうかしら!ねぇミボ、行ってきてくれない?』

「ボレアス…すまん、犠牲になってくれ」

 

 何処からか黒龍の咆哮が聴こえてきた気がした。悲しいけど俺、異世界に居るんだよね。きっと他の皆が手伝ってくれる筈だ。アルやテオナナ夫婦にダオラだっているんだ。キリンは…気まぐれだしなぁ、そこら辺でゴリラ狩りでもしてるだろ。

 

『えー…モンスターって言っても私に敵う相手なんて滅多に居ないし…今のところ私達を倒したことがあるのって彼等とアークだけだし~…あ!そうだ、最近アークが気にかけてたハンターが居たっけ!』

「おい」

『冗談よ…もう、そんなアブナイ殺意を放たないで頂戴?昂っちゃうじゃない!』

 

 クソ…お嬢は最強か?あぁ、祖龍という最強の座に居たなそういえば!

 

 化物は人間に倒されるのが決まりみたいなものだ。俺?俺はハンターだから…(眼そらし)

 

 

 

 

 

 

『ーーさて』

「…ッ」

 

 気配が変わった。王者の気配、圧倒的強者の気配、一言でいうならば『神』だ。身体がお嬢を、主に対し忠誠を示そうと膝を着き掛ける。

 

 空を見る、先ほどまで見えていた星が見えない。見えるのは巨大な白い太陽……

 

 

『アーク、私の可愛い(面白い)眷族(玩具)よ…』

 

 

 頭の中に直接声が響く、白い太陽が光輝き俺を照らす。見える、白い太陽が。見える、神々しい光の中で羽ばたく白い龍が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ワタシを楽しませて?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 気が付けば辺りは夜に包まれていた。空を見る、空には小さく光輝く星と静かに光る月が浮かんでいた。

 

「…駄目だ、今日はもう寝よう」

 

 俺は床に倒れる様に横になる。折角の寝床は少女が使っている。だから久しぶりにそこら辺で雑魚寝しようと思う。今日はもう疲れた。寝る。日記に書き足す気なんて置きやしない。

 

 

 じゃあお休み

 

 

 

 

 

 

 




アーク君、ここ数日での濃縮された出来事にキャパオーバーするの巻。

誰だってキャパオーバーする。俺だってしてる。脳細胞がフロムと狩り魂で汚染されたからこうなったんです許して…許して…(謎)

どれ好き?(わ○るマン)

  • ナルガクルガ
  • ジンオウガ
  • オドガロン
  • ドスギルオス
  • ティガレックス
  • ねこ嬢
  • カティちゃん
  • バ ゼ ル ギ ウ ス
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