聖天子さまやっぱり可愛いね!
特に挿絵の風呂のシーンと私服はやばかった!
ってか胸大きいな……(ゴクリ)
なので聖天使様はヒロイン入りします。
(結構前から決まっていました)
「は?会議ですか?」
「はい。そこでの司会や室内の警備を司馬重工のあなたにお願いしたいのです」
朝早く呼ばれたと思ったらいきなりこれか。
ここは東京の真ん中にある建物。
恐らくここに入れるのは限られた人のみである。彼女の補佐官の菊之丞もその一人である。ここは彼女のプライベートの部屋である。ここには監視カメラも盗聴器も録音機もない。なぜならここでする話は基本的に記録に残ってはいけないからだ。
「そして聖天子様はなぜ俺を?」
「あなた達一族は昔から私達一族を影から支えてくれましたから。今回もお願いしようかと」
「いくらなんでも。俺は今や企業に属する人間です。さすがにいくら一族の生き残りだと言われてもねぇ」
「聖天子様!このような糞餓鬼に頼む必要はありません!」
「菊之丞さん、そのような事を言ってはいけません」
かなりキレている菊之丞を聖天子様がなだめる。
こっちを睨むな菊之丞、そんなんだからハゲるんだよ
「冗談ですよ。受けますよ、その依頼」
「ありがとうございます」
胸を撫で下ろし、軽く頭を動かす。
一礼のつもりだろう。
俺もそこまでいじわるをするつもりはないしな。
「で、いつですか?」
「明日です」
「……は?」
「明日です」
「いや言い直さなくて大丈夫です」
なるほど、俺がこれを承諾することも承知のうえだったのか。
くそ嵌められたな。そして案の上聖天使様はニコニコしている。
「後々あなたにもお仕事をお願いします」
ただ黙ってうなずく。
そう言われた後資料が渡される。これを読んでおけ、ということだろう。中には会議でどのような事を話すか、どのような質問に答えてもよいか。そしてこの事件の真相などが書いてあった。なるほど、どうりで変な奴がでしゃばってくるわけだ。
「わかりました。この事件俺が責任を持って完遂しましょう」
「お願いします」
面白くなりそうだ。
「それが依頼?」
「全部話せないけどな」
「なんやそれ!絶対危ない仕事やろ!」
「否定はしないな」
家でお茶を沸かす。
本当は俺一人の家なのだがなぜか定期的に未織は家に来ている。すっかり躊躇いなく冷蔵庫を開けれるぐらいなじんでいる。
「と言っても俺だったら楽勝だ。心配だったら明日の会議来るといい。一応司馬重工宛にも招待状もあるしな」
お茶を入れてコップと一緒に手紙を渡す。未織はそれを開け読む。
「……わかったわ。ほなすぐに行く準備する」
未織はお茶も飲まずに席を立って玄関へと走って行った。確かにもうすぐ時間なので俺も急ぐか。未織が家から出てのを確認してから服を準備する。もちろん銃や武器も持っていくが今回ライフルは持っていかない。持って行くのはハンドガン一丁とマガジン二つ、そして複数の投げナイフやクナイである。それを全てかばんに詰めて行く。支度が終わったとき電話が鳴った。車が到着したらしい。とことんVIP待遇だな、こんな時だけ俺の一族の名前に感謝だ。
すぐに荷物を持ちマンションの一階にいくとリムジンが止まっていた。
「早川宗樹様でしょうか?」
「はいそうです」
「こちらにどうぞ」
車の扉を開け中に入るように言われる。
荷物はもちろん車の中に持って入る。トランクに入れられるような物ではないので持っていく。そこまで遠くないのに迎えに来てくれるとは驚きだ。
ほらもう着いたじゃねぇか。
車から降りてすぐに会議室の隣にある部屋に行く。
そこで着替えるのだ。かばんから黒色の服とコートを取りだす。その上から腰、太もも、腕、服の中にナイフや刃物を忍ばせる。これで準備オッケー。
俺は部屋から出て会議室の二階に行く。そこで依頼の説明をするらしい。
服が乱れているかどうか窓を鏡の代わりとして見ていると携帯が鳴った。メールだ。
驚くことに聖天子様からだった。
『聖天子より
がんばってください、応援していますよ。
見ていますが服は乱れていませんよ。』
俺はうしろを見るがそこには誰もいなかった、だが天井を見てみるとそこには監視カメラがこちらを見ていた。俺は返信を打つ。
『ありがとよ。だが監視すんなし』
後ろを見てカメラに向かって手を振って俺は会議室へと向かった。
そこには色々な姿をした者がいた。知り合いや、顔だけ知っている奴もいた。そんな中に木更と蓮太郎がいた、しかも端っこの席で。俺は驚いていた。この依頼は間違いなく死ぬ危険性が高い。なので必然的にレベルが高い民警を集めると思ったが、蓮太郎なら問題ないだろう。もちろん未織もいた。司馬重工の民警達は比較的IP序列が高い人が多いので最前列に座っている。
「おーい!」
こら手を振るな。
こっちを見るな。
「おーい、宗樹!聞こえるーーー?」
「静かにしろ!」
手すりを叩いて怒っているぞアピールをする。
今下の階で手を振っているのは無波というやつである。女子のくせにデリカシーの掛ける奴だ。隣の未織を見ろ、静かに座っているだろ。
「それでは時間になったので話を始めよう。まず俺は司馬重工所属、早川宗樹だ。よろしく」
俺の名前をきいた瞬間露骨に反応した奴が数名。
なるほど俺を知っているか。
「話を始める前に言っておくが、これから説明する依頼は生半可な物ではないし口外を一切禁止するものだ。それがいやな奴はすぐにここから出て行ってくれ」
そう言うが誰一人動こうとしない。
全員覚悟有か、そして空席が一つ。最初っからいなかったな。
欠席か。
「それでは始めよう。俺は詳細を説明するが主な話はこの方にしてもらう」
俺は会議室にある巨大スクリーンの電源をつける。
そこには真っ白で清楚な服を着た聖天子様と菊之丞が―――――――
いなかった
あれ?打ち合わせと違うのだが。
そう思い確認の連絡をしようとした時、会議室に設置してあるスピーカーから声が聞こえた。聞きなれた声なのですぐにあの二人であるのはわかったのだが。
『ふ、フフフフフ……やっとメールができました!見てください菊之丞さん、宗樹さんとのメールです!!』
『はい。そうですね。さぁ聖天子様、もうお時間d』
『もう///どうしましょうか?これ』
なんだかおかしな会話が聞こえる。
声から聖天子様は嬉しそうにしているのがわかる、菊之丞は疲れているのがわかる。
何故ゆえに俺のメールなのだ、しかもメールってさっきの一件しかないだろ。あれが嬉しいのか。
『菊之丞さん、このメールの保護ってどうやってするのですか?あとできたら印刷と額縁を用意しt』
これ以上はいけない。
そう思いモニターの電源を切った。
席に座っている皆の顔を見てみると、なんだか信じられない物、異物を見るような顔だった。ああどうしようかコレ。
何はともあれ、とりあえず電話だ。
「もしもし?はい俺です。……仕事して下さい」
俺はそう言って電話を切った。
「少々お待ち下さい、只今テイク2準備中です」
俺は気まずい空気の中そういう。
まったく仕事しろよ、菊之丞お前の仕事だろ。
直後俺の携帯が鳴り準備ができたと報告が来た。
「それでは聖天子様に説明していただきましょう」
電源をつけた。
今回はちゃんと高級そうな椅子に座った聖天子様と菊之丞がでてきた。
『ご、ごきげんよう皆さん』
すごく恥ずかしそうだ。
もちろんこちらの声も様子もモニターで見えているはずだ。
これは公開処刑同然だな。
『そ、その……依頼は簡単なので、あっ楽にしてくださいね』
すごくおろおろしている。
皆の想像通りの凛々しい人でなくて驚いているな。
こらそこ、そんな生温かい目で見るな。一応国家統治者だぞ。
『依頼は昨日東京に侵入した感染源ガストレアの排除、及び取りこまれていると思われているケースの確保です』
一応席に座ったままや壁にもたれかかったままの奴も話を聞いている。
数分前にあんなことしているのに平然と喋っていられるんだな。
そう感心しつつモニターを見たら、聖天子様が汗をかきながら話していた。恐らくモニターに近い俺はわかる。これは手助けがいるな。
「何か質問あるか?」
誰にも手はあげて欲しくなかったが、大勢の中で手を上げるのが一人だけいた。
木更だった。
「……天童民間警備会社だな。なんだ?」
「天童木更です。ケースのことです。中身はなんなのでしょうか?」
やはりその質問がくるか。
予定通りの答えを言おう。
「それは――――」
「それは私が言おう」
ふと会議室に響いた声。
それは一番奥から聞こえた、いままで空席だった蓮太郎の席にあのシルクハットが座っていた。なんでここに、いつの間に。
『名を名乗りなさい』
「おっとこれは失礼。私は蛭子、蛭子影胤という。お初にお目にかかるね無能な国家元首どの。端的にいうと私は君達の敵だ」
直球に言うな。
やはり敵か、以前合った時も警察を殺したしな。
「どうやって侵入した?」
「正門から堂々とね。もちろん道中ハエが飛んでいたので何匹か殺したよ。ちょうどいいのでここで私のイニシエーターを紹介しよう。おいで小比奈」
呼ばれて出て来たのは青色のフリルのついたワンピースを着た少女だった。腰には日本刀が二本差してある。近接型か。
「蛭子小比奈、十歳」
「私の娘だ」
いらない紹介だ。
俺は攻撃の準備をする。
だがそんなことよりも早く動いた人物がいた。
伊熊将監だ、彼は巨大な剣を構えた。
「うっせぇな。敵なんだろ?いいからブッた斬られろや」
その巨大な剣を振りおろした。
その重さとスピードからして普通の人だったら文字通り真っ二つになるだろう。だが伊熊の剣は弾かれ俺の方に飛んできた。
他の民警は銃を抜き撃つがドーム状のバリアに止められる。
これはすごい、本物のバリアだ。
俺は伊熊の剣を片手で受け止めて考える。
あれがあると攻撃できないな、ならバリアが閉じた瞬間を狙うか。
「私の斥力フィールドの前ではそんなおもちゃ無意味だよ」
蛭子影胤はバリアを解き机に包みを置いた。
どうやらプレゼントらしい。
何帰る雰囲気になってんだよ。
『宗樹さん。何をしているんですか、目前にいるのは敵ですよ?』
スピーカーからそんな声が聞こえた。
『警備もあなたの仕事ですよ?それに敵です。命令です、蛭子影胤を仕留めなさい』
「御意」
そんな会話をした後フェンスを蹴りスピードをつけて影胤を蹴る。影胤は吹き飛ぶが壁に叩きつけられる前に受け身をとる。
「ふむ警戒を一瞬解いたとはいえ、一発当てるか」
「遅いぞ」
喋る暇があったら構えろよ。
俺は服の中に仕込んでいるナイフを8本同時に投げそれを二回行う。影胤はそれをバリアで防ぐ。その間にイニシエーターの小比奈が腰の刀を二本抜いて走ってくる。
刀を振り下ろされるがそれを避けてわきばらに拳を入れる。それで距離を付けるのと同時にナイフを何本か投げるがそれを空中ですべて叩き落とされる。強いなこの子、この子ぐらいのイニシエーターがいると俺も嬉しいのだがな。
「ふむふむ。君があの《シャドウ・ウォーカー》の子供か。実に優秀だ」
「それはどうも」
また服の中からナイフを出し構える。
だが影胤は服装を整えると出口に走り出した。
「残念だが今日はこれで。また一戦交えようじゃないか」
「待ちやがれ!」
小比奈の方も刀を納め走り出す。
俺も追いかけようとするが。
『もういいです。彼より先に話す事が増えそうです』
聖天使様がそう言う。彼女は机に置いてある真っ白の包みを見る。真っ白な包みなのだが下の方から真っ赤な液体が染み出ている。これは血液か。
「大変だ!しゃ、社長が殺された!」
会議室に走ってきた奴がそう言う。
誰だかわからないが確認より先に包みを開ける。
中には人の生首が入っていた。
この顔は空席だった人の顔か、リストで見た顔である。
隣に立っている蓮太郎は悔しそうな顔をする。どうやら見知った顔らしい。
「聖天子様」
『ええ、どうやら私達意外にもケースを狙う輩がいるそうですね』
これは説明せねばならない。
説明して皆にこの任務の重要さ、大変さを理解してもらわなければならない。
『ケースの中身を教えます。中身は七星の遺産、邪悪な人が利用すればモノリスが投下して大絶滅を引き起こす、封印指定物でしゅ』
「「「………………」」」
「嚙んだな」
「噛んだ」
「噛みましたね」
「噛むのか」
『聖天子様……』
『け、ケースの中身は――――』
もう駄目だこの人、はやくなんとかしないと。
威厳もあったもんじゃない。
タグどおりのちょっとおかしい聖天子様。
でもやっぱり可愛い。