ブラック・ブレット~闇夜を駆ける者~   作:シャラシャラン

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かわいいよ聖天子様、かわいいよ




第四話

 

 

 

 

「もう駄目です私!人前に出れません!」

 

 

 

 

 

 

 

聖天子様は顔を手で覆い隠して顔を真っ赤にしている。

こんな様子を見ていると普通の女の子なんだな、と思う。

 

「こうなったのは宗樹さんのせいです!責任とってください!」

 

俺を指差す聖天子様。

俺は悪くねぇ。悪いのは全てお前だ。

 

「貴様ぁああああああああ!聖天子様を誑かしよってぇえええええええ!!」

 

うるさいぞ菊之丞。

そして聖天子様、そんな事を女の子が言ってはいけません。

 

「これで仕事は終了ですね」

「そうだ。終わったらさっさと失せろ」

「菊之丞さん、そのように言ってはいけませんよ」

 

もはやいつもの会話。菊之丞が俺をけなして、それを聖天子様が指摘する。指摘されても菊之丞は止めるつもりはないけどな。

 

「それじゃあ俺はいろいろと準備をするので。これで」

「もう帰っちゃうんですか?」

 

そんな顔しないでください。帰れなくなっちゃいますから。

 

「また来ますから」

 

そう言って部屋から出て歩く。

 

すぐにでもあの仮面野郎一戦交えることになるだろう。

ならば勝てるようにしておけなければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「未織、ナイフを頼んでいいか?……ああ。ちょっと多めで、爆弾も頼む。……新しい武器?もちろん頼む。いつも悪いな」

 

未織と一通り話し終えたらすぐにパソコンを使い、いま入れる所で機密事項をあさる。まだ全ては見れないが一部でもいいから見れるところは見て行こう。

 

「つってもねぇ。これじゃ意味がないんだよなぁ」

 

一部は黒く塗りつぶされておりまったく読めない。

これ以上先を読むには、更に高ランクのIDかIP序列が必要になる。

 

「この一件に絡むか」

 

そして敵を倒し、功績をあげたらIP序列も上がるだろう。

ならば早く敵の情報を手に入れなければならない。

そう思い、今俺が持っている権限、そして俺と親父が作ったデータベースで機密事項を見れるところまで見る。すぐに検索をして探す。

あった、これか。

「なるほど蓮太郎と同じか」

どうりで化け物じみていると思った。なんだよ。まずバリアーって反則だろ。

 

「それよりどうやって勝つか。イニシエーターは間違えなく殺せるが仮面男が問題だな」

 

中身は機械、超人的な身体能力を持っている、それに加えてバリアーときた。どうやって勝つのか?そんなもの決まっているいつもどおりスピードで勝つしかないな。

 

まぁいいか寝る。

明日もっと考えよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでなぜ俺の家に訪問?」

「うむ名前から住所を割り当てるなど簡単なことだからな」

「だからと言ってテロリストが俺の家に来るのはおかしい」

「ねぇパパ、こいつ正論だしボケてこないから面白くない。斬っていい?」

「理不尽すぎるだろ」

 

 俺は目の前でミカンをむきながら食べている二人に向かって言う。

 朝起きてチャイムが鳴ったと思ったら仮面をつけた男と刀を持った少女がいた。これをタイトルにして本でも売れるのではないかと思う。

 

「それで?」

「うむ?」

「いや何で俺のところに来たんだよ」

「そうだったな」

 

 残りのミカンを仮面の上から食べる。彼女の娘でありイニシエーターを小比奈も同じようにしてミカンを頬張る。

 

「君と手を組みたい」

「バカ言え。俺は今お前の敵だぞ?」

「それでも君は早川宗樹という人間である前に、あのシャドウ・ウォーカーの末裔なのだろう?あの一族が敵味方にこだわるというのかい?」

「確かに俺はシャドウ・ウォーカーだ。防具も武器も技術もすべて受け継いでいる。でもお前が知っているのは昔のシャドウ・ウォーカーだ。今は俺の好きなようにやるさ」

「……そうか。君を仲間にできれば勝てるのだがな」

「当たり前だ、この俺だぞ」

「さすがIPS序列番外だ」

 

 IPS序列番外。

 俺の本来の序列である。周りにはIPS序列は二百位以内と言っている。元々半分人間をやめている俺、やろうと思えば単独でステージⅤのガストレアと対峙できるだろう。

 

「まぁそうゆうことだ。帰ってくれ」

「うむ小比奈をここに置いて行こう」

「はぁ!?」

「しばらくは私一人で行動できるのでな、君に預けよう」

「なんで!?」

「パパこいつうるさい、斬っていい?」

 

 どうゆうことなのか。この仮面は俺の家にテロリストのイニシエーターを置いていくと言っているのだ。断固拒否すべきである。

 

「それでは私は去ろう」

「いや本当に待ってくれ。正気か?敵の家に自分の娘を置いていくなんて」

 

 どう考えてもいかれている。俺が小比奈を人質にとる可能性だって考えうるはずだし、なによりイニシエーターがいないプロモーターは基本的にいない(俺は除く)。

 

「君はあまり非道なことをしないのは知っているからね」

「……………………」

 

 まったくもってその通りである。

 確かに俺は汚れ仕事担当だし、ひとを殺すことは躊躇しない。しかし子供を殺すのはちょっと気が引ける。

 

「でも襲われたら応戦するからな」

「私も小比奈に襲われたりしたら応戦するように言ってある」

「だろうね」

「わかったよパパ!ベッドに座ったり意味深な発言をしないようにするよ!」

「襲うってソッチかよ!?」

「偉いぞ小比奈、男はガストレア並みに凶暴だからな気をつけるんだぞ」

 

 そう言って小比奈の頭を撫でて玄関で靴を履く。

 

「それでは行って来る。宗樹君、小比奈を頼んだよ?」

「いってらっしゃいパパ!」

「お、おう」

 

 

ってなんで父親を見送る兄弟みだいになってるんだよ!!

 

 

 

 

 

 




唐突なギャク展開。
一度こんなシーンをやってみたかった
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