僕が
この訓練は二人で協力して山を登り、そして下山するという訓練。時間に期限はないが食料的に関しても一週間が限界だろう。
もし、山の中で死に絶えたとしてもそれは仕方ないと思われるだけで助けに来る可能性はほとんどない。
何でそんな訓練を僕はクリスタと組むことになったのかという疑問があるだろう。クリスタだったらユミルと組むのがいつもの事じゃないかと………それは実に簡単でユミルが体調を崩してこの訓練に参加できなくなってしまったからだ。
それにしても何で僕とクリスタなんなのかと言うとそれは僕とクリスタが最後まで残ってしまったのだ。僕はともかくクリスタが残っていたのが僕としても意外だった。彼女ほどの有名人で人気者だとしたら引く手あまただと思っていた。
だが、彼女は残っていた。それは僕が予想するに憧れが大きすぎて声を掛けられなかったのではないだろうか。
そして訓練をする事になった僕とクリスタは順調に山を登っていき、予定通りにうまくいっているように思えた。
四日目の時点で僕とクリスタは山頂にたどり着いた。辛かった思いが全て報われたと思うぐらいに山頂からの光景は凄いものだった。
普段は何を見ても何をしても何も感じる事がない僕が初めてこの山に登って良かったと思えた。隣にいたクリスタもこの光景に涙を流しているようだった。彼女にとってもここからの光景は心を揺さぶるものがあったのだろう。
問題は下山の時に起こった。クリスタが下山をする時に足を滑らせてしまった為に足に怪我を負ってしまった。僕が思っていたよりもクリスタの足の怪我は酷かった。治るまでに少なくとも三日以上かかるかもしれない。ひとまずは安全な場所に移動した方が良いと思い、僕は近くの山小屋に向かった。
それから三日間の間、そこから動く事が出来なかった。食料に関しても一週間程度の量しかないために二人で食事をちゃんと取っていたらすぐに無くなってしまう。
だから、僕は食事を取らずにクリスタだけに食事をさせた。二人分の食料が一週間分あるわけだから一人で食べれば少なくともあと三日ぐらいは持つだろう。
「ごめんね。私のせいでこんなところにずっと泊る羽目になっちゃって本当ならもう下山できているはずだったのに……」
「別にいいよ。クリスタが悪いわけじゃないよ。これは運が悪かっただけだよ。それにどうしてもクリスタの足が治らない場合は僕がサポートしながら下山すればいいし。クリスタが気にすることじゃないよ」
こんな事を僕が言う日が来るなんて思いもしなかった。他人の心配を僕がするなんて今までの僕じゃ考えられない。
「………ありがとう!」
「…礼を言われるほどのことじゃないよ」
それから二~三時間ぐらい談笑して眠りに付くことにした。
僕の隣を見るとそこにはクリスタが少し寒そうにしながら寝ていた。確かに予想以上にここは寒いかもしれない。
温度差も激しい、いくら防寒対策をしていると言っても限界があるのは仕方がないこと。
僕は自分の上着を脱ぎ、静かにクリスタに掛けてあげることにした。僕はあんまり寒さを感じる方ではないからね。
次の日になったとしてもクリスタの足が完全状態に治る事はなかった。だが、これ以上ここに留まるのは危険。
クリスタには悪いが僕のサポートを受けながら下山してもらうしかない。
「クリスタ。下山しようと思うが足の方はどの程度治ってる?」
「…………まあまあと言ったところかな。でも、ヘルマンが手伝ってくれるなら大丈夫だと思うよ」
そうして僕とクリスタは時間を掛けながら下山をした。普通の人が下山する時間の二倍以上を掛けて。
次の話に登場して欲しいのは?
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ミカサ
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アニ
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クリスタ(ヒストリア)
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エレン
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ジャン
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ライナー
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リヴァイ
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ハンジ